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V17N04-01
近幎様々な蚀語凊理タスクにおいお倧量の正解デヌタから孊習した統蚈的蚀語モデルを解析に甚いる教垫あり機械孊習のアプロヌチが広く普及しおいるこのアプロヌチでは蚀語の文法的な知識を統蚈的な特城量ずしお捉えるこずができ圢態玠解析や固有衚珟抜出機械翻蚳などの自然蚀語凊理で広く掻甚されおいる本皿では固有衚珟抜出タスクに焊点をあおる固有衚珟抜出は圢態玠解析枈みの各単語に察しお「どの皮類の固有衚珟か」ずいうタグを付䞎するこずにより実珟されおいる近幎では条件付確率堎(ConditionalRandomFields;CRF)\cite{Lafferty:CRF2001,suzuki-mcdermott-isozaki:2006:COLACL}に基づく系列ラベリングが奜成瞟を収めおいるしかしこれらの教垫あり機械孊習に基づく蚀語凊理ではモデルを孊習するための正解デヌタを構築するコストが極めお高いこずが垞に課題ずなっおいる䞀方情報怜玢や情報抜出の分野では近幎ブログなどのConsumerGeneratedMedia(CGM)を察象ずした研究も倚くなっおきおいるCGMはテキストそのものが日々倉化しおゆくため新しい語や話題が垞に出珟するずいう特城があるこのような日々倉化するテキストにモデルを適応させる確実な方法は正解の远加デヌタを䜜成するこずであるしかし人手コスト問題のため迅速に察応させるのは困難であったこれらの人手コストを削枛するための埓来研究ずしお胜動孊習\cite{shen-EtAl:2004:ACL,laws-schutze:2008:PAPERS}半教垫あり機械孊習\cite{suzuki-isozaki:2008:ACLMain}ブヌトストラップ型孊習\cite{Etzioni2005}などが提案されおきた胜動孊習は膚倧なプレヌンテキスト集から孊習効果の高いデヌタを取捚遞択し正解は遞択されたデヌタのみに察しお人手で付䞎する手法であり人手コストを効果的に集䞭させるこずに着県しおいるそのため胜動孊習では孊習効果の高いデヌタ文を遞択するずいうデヌタセレクションが最も重芁なポむントずなる\footnote{本来の胜動孊習では少ないデヌタ量で統蚈モデルの粟床を向䞊させるためデヌタの取捚遞択を行っおいるが目的の䞀぀は倧芏暡正解デヌタで孊習したモデルず同等の粟床を少ない䜜業量で達成するためであるそのため本皿では人手䜜業コストを削枛するデヌタセレクション→人手修正→モデル再孊習の䞀連の手順を胜動孊習ず呌ぶ}ここでのデヌタセレクションの単䜍は垞に文である䞀方もしシステムの解析結果をそのたた正解デヌタずしお利甚できれば人手コストは倧幅に削枛可胜であるしかし珟実には解析結果には解析誀りが存圚するためその解析誀りを䞀぀䞀぀人手で確認修正する䜜業が必芁であるデヌタセレクションの単䜍が文である限りどこに解析誀りが存圚するか明癜ではないため党おのタグをチェックする必芁があるしかし実際には倧郚分のタグが正解であるこずが倚いため文党䜓の党おのタグを確認するコストは無駄が倚い本皿ではタグ単䜍の事埌確率に基づいお算出したタグ信頌床を導入するこの手法では文単䜍の信頌床ではなく各単語に付䞎されうる党おのタグに぀いおのタグ信頌床を蚈算するそしおタグ信頌床に基づいお解析誀りタグを自動的に怜出する自動的に怜出された解析誀り箇所だけを人手チェック・修正の察象ずすれば胜動孊習の孊習効率は曎に高たる曎にもし怜出された解析誀りを自動的に正解に修正できれば曎に孊習コストを削枛できる本皿ではシヌドずなる正解固有衚珟リストを利甚しおブヌトストラップ的に正解デヌタを収集する半自動自己曎新型固有衚珟抜出を提案するこの手法では予め人手でシヌドを準備するだけで膚倧なテキストからシヌドに存圚する固有衚珟を含む正解デヌタ\footnote{本皿では「正解デヌタ」ず呌ぶが自動で固有衚珟を認識しおいるため実際には少量の誀りも含んだ擬䌌正解デヌタである}を自動的に収集しモデル曎新をするこずが可胜ずなる\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{17-4ia2f1.eps}\end{center}\caption{本皿で提案する孊習手法の暡匏図}\label{fig-overall}\end{figure}本皿で提案する2぀の孊習手法の暡匏図を図\ref{fig-overall}に瀺すタグ信頌床に基づいお倧芏暡平文デヌタからシステム解析誀りを自動怜出し誀りタグの有無でデヌタセレクションを実斜する誀りタグを人手で修正する胜動孊習\ref{sec-active-learning}章ず半自動で修正する自己曎新型固有衚珟抜出UpdateNER\ref{sec-bootstrapping}章を本皿では提案する以䞋第\ref{sec-ner}章では固有衚珟抜出タスクに぀いお述べ第\ref{sec-confidence-measure}章では今回提案するタグ信頌床に぀いお説明する第\ref{sec-active-learning}章ではタグ信頌床を胜動孊習に適応したずきの効果を瀺し第\ref{sec-bootstrapping}章では半自動自己曎新型固有衚珟抜出に぀いお説明する第\ref{sec-related-works}章で関連研究に぀いお述べ第\ref{sec-conclusion}章でたずめる
V19N04-02
近幎䜜文技術の習熟床を評定する目的で文章を自動的に評䟡する技術に察しお需芁が高たっおいる倧孊入詊や就職詊隓等の倧芏暡な孊力詊隓においお課される小論文詊隓の採点やe-learning等の電子的な孊習システムにおいお孊習者の䜜文技術に぀いおの胜力を枬るために出題される蚘述匏テストの採点が䟋ずしお挙げられるこのような倚数の文章を同䞀の基準で迅速に評䟡する必芁があるタスクにおいお察象ずなる党おの文章を人手で評䟡するこずは倚くの堎合困難を䌎う第䞀に評䟡に芁する時間ず劎力が問題ずなる蚘述匏回答の評䟡は遞択匏回答の評䟡に比べお評䟡者が捉えるべき情報ず考慮すべき基準が倚くそれらの情報や基準自䜓も耇雑である第二に評䟡基準の安定性が問題ずなる文章の良悪を決定する基準は評䟡者個々においお完党に固定的なものではない評䟡する順序による系列的効果やある芁玠に぀いおの評䟡が他芁玠の特城に歪められるハロヌ効果\cite{NisbettWilson1977}の圱響も考えられるたたこのような状況においお他者による評䟡基準に自基準を合わせる堎合少なくずも他者ずの基準の差異に぀いおの定量的な情報がない限り基準の統合は困難ずいえるこれらの問題の存圚は「個々の評䟡者が着目する蚀語的芁玠」や「評点決定に寄䞎する各芁玠の配分重み」に盞違が生じる芁因ずなり埗る結果的にそれらの盞違が評䟡者間での評点の差異ずしお衚れるこずも考えられるこれらに察し文章評䟡の自動化は評䟡の公平性を損なう芁因ずなる問題の解消に圹立぀ず考えられるたた評䟡者が着目する蚀語的芁玠やその配分の定量的な提瀺を行うこずで正確か぀円滑な評䟡者間の基準統合が可胜になるず考えられる本皿では単独の評䟡者により察象文章に䞎えられる総合的な評点ず囜語教育䞊扱われる蚀語的芁玠に぀いおの倚皮の特城量から任意の詊隓蚭定における個人の評䟡者の文章評䟡モデルを掚定する手法に぀いお述べるたた個人の評䟡者の評䟡モデルにおいお評点決定に寄䞎する芁玠毎の配分重みに぀いお他の評䟡者の評䟡モデルずの間で定量的に比范可胜な圢で提瀺する手法に぀いお述べるただし耇数の評䟡者の評䟡モデルによる評䟡から最終的な評䟡刀断を導き出すこずに぀いおは扱わない提案手法は文章を採点する行為を順序付き倚クラス分類ずしお捉えSupportVectorRegression(SVR)\cite{SmolaSch1998}を甚いた回垰手法により評䟡者が付けうる評点を予枬するSVRの教垫デヌタには衚局や䜿甚語圙構文文章構造などの特城に関する様々な玠性を甚意するこれらの玠性には日本の囜語科教育においお扱われる䜜文の良悪基準に関わる玠性が倚く含たれるなおか぀党おの玠性は評䟡察象文章で議論されるトピック固有のものは含たない汎甚的なものである本手法は囜語教育\footnote{本皿では䟿宜䞊小孊校䞭孊校高等孊校における䜜文教育を囜語教育ず呌ぶこずずする}䞊扱われる蚀語的芁玠をSVRの玠性に甚いお文章評䟡をモデル化しSVRの回垰係数の差ずしお評䟡者間での評䟡基準の個人差を明瀺できるずいう点に新芏性を持぀囜語教育䞊扱われる芁玠に基づいお文章評䟡モデルを説明するこずができるため教育指導を行う立堎にある評䟡者が普段の指導で参照する芁玠を介しお容易に文章評䟡モデルを認識比范するこずができる䜜文技術に぀いおのあらゆる胜力評䟡に察応可胜であるよう玠性を網矅的に蚭定するが「文章を意味面で適切に蚘述する胜力」の評䟡に関しおは扱わないここでいう意味面での適切さずは文章䞭の文が瀺す個々の内容の正しさを指す䟋えば「月は西から昇る」のような文が瀺す内容が正しいか正しくないかに぀いおの刀断は本研究では扱わない
V11N02-04
察蚳コヌパスの充実に䌎いコヌパスから自動孊習した知識を甚いる機械翻蚳システムが提案されおきおいる\cite{Brown:SMT1993,Menezes:PAandTranslation2001,Imamura:PatternGeneration2002}しかし察蚳コヌパスを無制限に甚いお翻蚳知識を自動構築するずコヌパスに内圚する翻蚳の倚様性に起因しお冗長な知識が獲埗され誀蚳や曖昧性増倧の原因ずなる翻蚳の倚様性はコヌパスサむズの拡倧ず共に増加するたずえば察蚳コヌパスは倧芏暡になるに埓い通垞同䞀の原文であるにも関わらず異なった翻蚳文が含たれるたた文脈や状況に䟝存した特異な翻蚳も倧芏暡コヌパスでは増加する我々の察象はこのような10䞇文以䞊を含んだ倧芏暡察蚳コヌパスである本皿ではこのような翻蚳の倚様性に察し機械翻蚳に適した察蚳(制限察蚳ず呌ぶ)に制限するこずを詊みる制限察蚳には様々な指暙が考えられるが本皿では特に盎蚳性に着目するそしお盎蚳性を利甚した2぀の知識構築法を提案する第䞀は翻蚳知識構築の前凊理ずしおの盎蚳性を甚いた察蚳文フィルタリング第二は䞀぀の察蚳文を盎蚳郚意蚳郚に分割し郚分に応じた汎化手法を適甚するこのような制限を行いながら機械翻蚳知識を自動構築するこずにより機械翻蚳の蚳質が向䞊するこずを瀺す以䞋第\ref{sec-translation-variety}章では翻蚳の倚様性が匕き起こす問題点に぀いお述べ第\ref{sec-controlled-translation}章では機械翻蚳に適した察蚳ずはどのような察蚳であるのか議論する続いお第\ref{sec-translation-literalness}章では制限察蚳の指暙のうち盎蚳性に着目しその枬定手法に぀いお提案する第\ref{sec-construction-methods}章では盎蚳性を利甚した機械翻蚳知識構築方法に぀いお述べ第\ref{sec-translation-experiments}章でその評䟡を行う
V03N02-03
囜文孊研究はわが囜の文孊党䜓に枡る文孊論䜜品論䜜家論文孊史などを察象ずする研究分野であるたた広く曞誌孊文献孊囜語孊などを含み歎史孊民俗孊宗教孊などに隣接する研究察象は䞊代の神話から珟代の䜜品たで党おの時代に枡り地域的にも歎史䞊のわが囜党土を網矅する文孊は人の感性の蚀語による衚出であるから囜文孊は日本人の心の衚珟であり日本語を育んだ土壌であるず蚀えるすなわち囜文孊研究は珟代日本人の考え方ず感じ方を育おた土壌を探る孊問であるず蚀える文孊研究の目暙は文孊䜜品を通じおすなわち文字によるテキストを䞻䜓ずしお思朮感性心理を探求するこずであるテキストは単なる文字の矅列ではなく䜜者の思考や感情などが文字の圢で具象化されたものであるから研究者は曞かれた文字を「ペム」こずによっお䜜者の思考や感情を再構築しようずする換蚀すれば文孊䜜品を鑑賞し評論しその䜜品を通しおの䜜者の考え方を知るこずであるなお「ペム」こずずは読む詠む蚓むなどの意味である最近囜文孊ずコンピュヌタの関わりに察する関心が高たり議論が深たっおきた\cite{Jinbun1989-1990}元来囜文孊にずっおコンピュヌタは最も瞁遠い存圚ず芋られおきた囜文孊者からみればコンピュヌタに文孊が分かるかずか日本語のコンピュヌタが無いなどの理由である䞀方ではコンピュヌタぞ寄せる倧きな期埅ず珟状ずの萜差から来る批刀もある\cite{Kokubun1982,Kokubun1992,Kokubun1989-1994}珟圚文孊研究にコンピュヌタが圹立぀かを確かめるこずが必芁ずなった日本語凊理可胜なパ゜コンなどの普及により囜文孊者の䞭でも\cite{DB-West1995}自身でテキストの入力を行いたた凊理を始めおいるしかし未だほんの䞀郚であっお普及にはほど遠くたたワヌプロ的な利甚が倚いコンピュヌタは単に「ハサミずノリ」の圹割\cite{Murakami1989}であるずしおもその䜿い方によっおはかなり高床な知的生産のツヌルに成り埗るたた研究過皋で䜿われる膚倧な資料や情報ずそれから生成される倚様なデヌタや情報の取り扱いにはコンピュヌタは欠かせないに違いない具䜓的にコンピュヌタの掻甚を考えるためには文孊の研究過皋の構造認識が必芁である文孊研究は個人的ず蚀われるがこの研究過皋が普遍化できればモデルが導出できるすなわちコンピュヌタの甚途が分かっおくる本皿では囜文孊研究資料通における事䟋に基づき囜文孊ずコンピュヌタの課題に぀いお考える囜文孊研究資料通は囜の内倖に散圚する囜文孊資料を発掘調査研究し収集敎理保存し広く研究者の利甚に䟛するために蚭立された倧孊共同利甚機関であるたた囜文孊研究䞊の様々な支揎掻動を行っおいる\cite{Kokubun1982}本皿は以䞋のような考察を行っおいる章では囜文孊の研究態様を分析し情報の皮類ず性質を敎理し研究過皋を解明しモデル化を行っおいる章ではモデルを詳现に怜蚎し定矩するたたモデルの圹割をたずめコンピュヌタ掻甚の意味を考える章はモデルの実装である研究過皋で利甚され生成される様々な情報資源の組織化ず実珟を行うそのために「挱石ず倫敊」考ずいう具䜓的な文孊テヌマに基づきシステムの実装を行いモデルの怜蚌を行ったその結果モデルは実際の文孊研究に有効であるこずずくに教育甚ツヌルずしお効果的であるずの評䟡が埗られた
V13N03-02
自然蚀語凊理においお高い性胜を埗ようずするずきコヌパスを䜿った教垫あり孊習(supervisedlearning)は今や暙準的な手法であるしかしながら教垫あり孊習の匱点は䞀定量以䞊のタグ付きコヌパスが必芁なこずである仮によい教垫あり孊習の手法があったずしおもタグ付きコヌパス無しでは高い性胜は埗られないここでの問題はコヌパスのタグ付けは劎力がかかるものであり非垞に高く぀くこずであるこの点を克服するためいく぀かの手法が提案されおいる最小限教垫あり孊習\footnote{``minimally-supervisedlearning''をさす党おの事䟋に察しおラベルを䞎えるのではなく極めお少量の事䟋に察しおのみラベルを䞎える手法䟋えば\cite{Yarowsky1995,Yarowsky2000}などがある}や胜動孊習(activelearning)(䟋えば\cite{Thompson1999,Sassano2002})であるこれらに共通する考え方は貎重なラベル付き事䟋を最倧限に掻かそうずいうこずである同じ考え方に沿う別の手法ずしおラベル付き事䟋から生成された{\em仮想事䟋}(virtualexamples)を䜿う手法があるこの手法は自然蚀語凊理においおはあたり議論されおいない胜動孊習の芳点からLewisずGale\shortcite{Lewis1994}が文曞分類での仮想事䟋に぀いお少し觊れたこずがあるしかしながら圌らはそれ以䞊仮想事䟋の利甚に぀いおは螏み蟌たなかったこのずき考えられた利甚方法は分類噚(classifier)が自然蚀語で曞かれた仮想的な文曞䟋を䜜り人間にラベル付けさせるものだったがそれは珟実的ではないず考えられたからであるパタヌン認識の分野では仮想事䟋はいく぀かの皮類に぀いお研究されおいるSVMsずずもに仮想事䟋を䜿う手法を最初に報告したのはSch\"{o}lkopfら\shortcite{Schoelkopf1996}である圌らは手曞き文字認識タスクにおいお粟床が向䞊したこずを瀺した(第~\ref{sec:vsv}節でも述べる)このタスクでの次のような事前知識(priorknowledge)に基づいおラベル付き事䟋から仮想事䟋を䜜り出したその事前知識ずはある画像を少しだけ修正した画像(䟋えば1ピクセル右にシフトさせた画像)であっおも元の画像ず同じラベルを持぀ずいうこずであるたたNiyogiらも事前知識を䜿っお仮想事䟋を䜜りそれにより蚓緎事䟋の数を拡倧する手法に぀いお議論しおいる\cite{Niyogi1998}我々の研究の倧きな目的はコヌパスに基づく自然蚀語凊理においおSch\"{o}lkopfら\shortcite{Schoelkopf1996}がパタヌン認識で良奜な結果を報告しおいる仮想事䟋の手法の効果を調べるこずであるコヌパスに基づく自然蚀語凊理での仮想事䟋の利甚に぀いおはバむオ文献䞭の固有衚珟認識を察象にした研究\cite{Yi2004}があるが察象タスクも限られおおり研究が十分に進んでいるずは蚀えない状況であるしかしながら仮想事䟋を甚いるアプロヌチを探求するこずは非垞に重芁であるなぜならラベル付けのコストを削枛するこずが期埅できるからである特に我々はSVMs\cite{Vapnik1995}における仮想事䟋の利甚に焊点をあおるSVMは自然蚀語凊理で最も成功しおいる機械孊習の手法の䞀぀だからである文曞分類\cite{Joachims1998,Dumais1998}チャンキング\cite{Kudo2001}係り受け解析\cite{Kudo2002}などに適甚されおいる本研究では文曞分類タスクを自然蚀語凊理における仮想事䟋の研究の最初の題材ずしお遞んだ理由は倧きく二぀ある䞀぀には機械孊習を甚いた文曞分類を実際に適甚しようずするずラベル付けのコストの削枛は重芁な課題になるからであるもう䞀぀にはラベル付き事䟋から仮想事䟋を䜜り出す方法ずしお単玔だが効果的なものが考えられるからである(第~\ref{sec:vx}節で詳现に述べる)本論文では仮想事䟋がSVMを䜿う文曞分類の粟床をどのように向䞊させるか特に少量の孊習事䟋を䜿った堎合にどうなるかを瀺す
V17N04-07
\label{sect_intro}蚈算機の急速な普及に䌎い様々な自然蚀語凊理システムが䞀般に甚いられるようになっおいる䞭でも日本語の仮名挢字倉換は最も倚く利甚されるシステムの1぀である仮名挢字倉換の䜿いやすさは倉換粟床に倧きく䟝存するため垞に高粟床で倉換を行うこずが求められる近幎では倉換粟床の向䞊ずシステム保守の効率化を䞡立させるために確率的蚀語モデルに基づく倉換方匏である統蚈的仮名挢字倉換\cite{確率的モデルによる仮名挢字倉換}が広たり぀぀ある倉換粟床を向䞊させる䞊で問題ずなるのは倚くの蚀語凊理システムず同様未知語の取り扱いである統蚈的仮名挢字倉換では文脈情報を反映するための単語$n$-gramモデル入力である読みず出力である単語衚蚘の察応を取るための仮名挢字モデルの2぀のモデルによっお出力文候補の生成確率を蚈算し候補を確率の降順に提瀺するが未知語単語$n$-gramモデルの語圙に含たれない単語を含む候補の生成はできないこの問題に察凊しお倉換粟床を向䞊させる䞀般的な方法は仮名挢字倉換の利甚察象分野における未知語の読み・文脈情報を甚いたモデルの改善である仮名挢字倉換の利甚察象ずなる分野は倚岐に枡っおおり未知語の読み・文脈情報を含む察象分野の孊習コヌパスがあらかじめ利甚可胜であるずいう状況は少ないこのため情報の付䞎されおいない察象分野のテキストに必芁な情報を付䞎しお孊習コヌパスを新たに䜜成するずいうこずが行われるしかしながら未知語の䞭には読みや単語境界をテキストの衚局情報から掚定するこずが困難な単語が少なからず存圚するこのような堎合には察象分野の孊習コヌパスを䜜成するためにその分野に぀いおの知識を有する䜜業者が必芁ずなるなどコストの面で問題が倚い䞊蚘の問題を解決するために本論文ではテキストず内容の類䌌した音声を認識するこずで未知語の読み・文脈情報を単語ずその読みの組ずしお自動獲埗し統蚈的仮名挢字倉換の粟床を向䞊させる手法を提案する以䞋に手法の抂略を述べるたず情報の付䞎されおいない察象分野のテキストから未知語の出珟を考慮した単語分割コヌパスである疑䌌確率的単語分割コヌパスを䜜成し未知語候補の抜出を行う次に疑䌌確率的単語分割コヌパスから音声認識のための蚀語モデルを構築するずずもに未知語候補の読みを耇数掚定・列挙し発音蟞曞を䜜成するその埌蚀語モデルず発音蟞曞を甚いお察象分野の音声を認識し音声認識結果から単語ず読みの組の列を獲埗する最埌に獲埗した単語ず読みの組の列を統蚈的仮名挢字倉換の孊習コヌパスに远加しお蚀語モデルず仮名挢字モデルを曎新する実隓では統蚈的仮名挢字倉換のモデル構築に甚いる䞀般分野のコヌパスに獲埗した未知語の読み・文脈情報を远加しモデルを再構築するこずで倉換粟床が向䞊するこずを確認した本論文で提案する枠組みは察象分野のテキストず音声の自動収集が可胜であるずいう前提のもずで未知語に察しお頑健なモデルを構築するこずができるため統蚈的仮名挢字倉換の効率的か぀継続的な粟床向䞊に有効である
V06N06-06
本論文では文文章䞊の特城および文章の解析により埗られた構造䞊の特城をパラメタずしお甚いた刀定匏による文章の自動抄録手法を瀺すさらに抜出された文の敎圢や照応を考慮した文章芁玄手法に぀いお述べる近幎のむンタヌネットなどの発展により倧量の電子化された文曞が我々の呚りに溢れおいるこれら倧量の文曞から必芁ずする情報を効率良く高速に凊理するためにキヌワヌド抜出や文章芁玄抄録ずいった研究が行なわれおいるそれらのためには蚈算機を甚い必ずしも深い意味解析を行なわずに文章の衚局的特城から解析を行なう方法が有効である文章抄録ずは文章から䜕らかの方法で重芁である文を遞び出し抜出するこずである山本ら\cite{Masuyama:95}は照応省略語圙による結束性など倚くの談話芁玠から重芁文を遞択しおいく論説文芁玄システム(GREEN)を発衚しおいるこのシステムは談話芁玠を利甚したものではあるが文章の局所的な特城を基に文を抜出するもので本研究の立堎からすれば文章党䜓の構造に基づく抜出ず電子化された倧量のコヌパス利甚を考慮した抜出手法や手法の評䟡が必芁ず考えるたた亀田\cite{Kameda:97}は重芁文の抜出の際に文章の䞭で小さなたずたりを瀺す段萜や䞀皮の芁玄情報である文の芋出しに着目する手法を提案実珟しおいるが重芁床蚈算の調敎は人手により系統的でないずころが感じられるさお重芁文の抜出に甚いられるテキスト䞭の衚局的特城に぀いおは\cite{Okumura:98}にサヌベむがあるこれによるずPaice\cite{Paice:90}の分類ずしお(1)キヌワヌドの出珟頻床によるもの(2)テキスト段萜䞭の䜍眮情報によるもの(3)タむトル等の情報によるもの(4)文章の構造によるもの(5)手がかり語によるもの(6)文や単語間の぀ながりによるもの(7)文間の類䌌性によるものがあげられおいる本研究での手法は䞊蚘のかなりの芁玠を組み合わせおパラメタずしお利甚しおいるいく぀かの芳点からのパラメタを組み合わせるずいう同様な手法ずしお\cite{Watanabe:96}\cite{Nomoto:97}があるそれぞれ重回垰分析決定朚孊習により蚓緎デヌタから自動孊習するものであるわれわれの手法は構造朚に関する情報を特に重芖しおいる人間は目的の意芋䞻匵を読み手に䌝えるために意識䞋無意識䞋に文章構成の玄束に基づいお文章生成を行なっおいるがそれらの文章に論蚌性を持たせるためのものが文章構造であるたた逆に文章を理解し論旚を捉える際に文章構造を掻甚しおいるず考えられるしたがっお文章の抄録にあたり論旚を捉え文章構造を理解した䞊で重芁文を抜出しおいく手法は人間の文章抄録の流れに沿っおおりごく自然であるず考えられる実際\cite{Marcu:97}では人間の手による生成ではあるが文間の関係を解析した修蟞構造生成埌の文抜出の再珟率適合率は良奜ず報告されおいるわれわれの手法でも修蟞構造を含めた文章構造解析による情報を利甚する文章構造解析には田村ら\cite{Tamura:98}の分割ず統合による構造解析手法を利甚する文章抄録には構造解析で甚いたパラメタに加えお埗られた文章構造䞊の情報に぀いおのパラメタにより文抜出のための刀定匏を䜜りそれを基にしお抄録を䜜成する刀定匏ずパラメタの重みの決定は重回垰分析に基づきその蚓緎のためおよびシステムの評䟡のための基準デヌタは被隓者に察するのべ350線の抄録調査によるなお実隓の察象ずした文章は均䞀な文章が容易に入手可胜であるずの理由から新聞の瀟説を甚いる䞀方原文から単に文を遞ぶだけの文章抄録では遞択された文間の隣接関係が䞍自然になる堎合があるたたたずえ遞択された䞀文でも文内には冗長な衚珟が残っおいる堎合があるそこで自動芁玄に向けおは抄録埌になんらかの文章敎圢過皋が必芁である本研究では抄録の敎圢過皋ずしおの照応凊理ず䞀文の圧瞮凊理を行なう以䞋第2章では文章抄録芁玄のための文章構造解析に぀いお述べ第3章では文章の自動抄録の手法に぀いお説明する第4章では提案の手法に぀いお再珟率適合率により評䟡怜蚎を行う最埌に付録ずしお抄録の敎圢過皋に぀いお述べ実際に芁玄した文章䟋を瀺す
V08N01-06
\label{sec:introduction}圢態玠解析は日本語解析の重芁な基本技術の䞀぀ずしお認識されおいる圢態玠解析の圢態玠ずは単語や接蟞など文法䞊最小の単䜍ずなる芁玠のこずであり圢態玠解析ずは䞎えられた文を圢態玠の䞊びに分解しそれぞれの圢態玠に察し文法的属性(品詞や掻甚など)を決定する凊理のこずである近幎圢態玠解析においお重芁な課題ずなっおいるのは蟞曞に登録されおいないあるいは孊習コヌパスに珟れないが圢態玠ずなり埗る単語(未知語)をどのように扱うかずいうこずであるこの未知語の問題に察凊するためこれたで倧きく二぀の方法がずられおきた䞀぀は未知語を自動獲埗し蟞曞に登録する方法(䟋えば\cite{Mori:96}など)でありもう䞀぀は未知語でも解析できるようなモデルを䜜成する方法(䟋えば\cite{Kashioka:97,Nagata:99}など)であるここで前者の方法で獲埗した単語を蟞曞に登録し埌者のモデルにその蟞曞を利甚できるような仕組みを取り入れるこずができれば䞡者の利点を生かすこずができるず考えられる森らはn-gramモデルに倖郚蟞曞を远加する方法を提案しおいる\cite{Mori:98}ある文字列が蟞曞に登録されおいる堎合にその文字列が圢態玠ずなる確率を割り増しするような方法であるしかしわずかな粟床向䞊に留たっおいるこずからn-gramモデルでは蟞曞の情報を利甚する仕組みを容易に組み蟌むのは難しいのではないかず考えられる本論文では最倧゚ントロピヌ(ME)モデルに基づく圢態玠解析の手法を提案するこの手法では蟞曞の情報を孊習する機構を容易に組み蟌めるだけでなく字皮や字皮倉化などの情報を甚いおコヌパスから未知語の性質を孊習するこずもできるここで蟞曞の情報ずは蟞曞に登録されおいる語が耇数の品詞をずり埗る堎合にどの品詞を遞択するべきかずいった情報を意味する京倧コヌパスを甚いた実隓では再珟率95.80\%適合率95.09\%の粟床が埗られた本論文では蟞曞の情報を甚いない堎合未知語の性質を孊習しない堎合に぀いおも実隓しそれぞれの粟床に及がす圱響に぀いおも考察する
V30N04-02
人の日垞生掻に自然蚀語凊理システムを取り入れるずきそのシステムに人の語に関する背景知識を䞎えるこずでより適切な動䜜が行えるようになるだろうたずえば人やロボットに「掗濯機を運んで欲しい」ず䟝頌する堎面を考える人に䟝頌する堎合人は「運ぶ」ずいう動䜜に察しお「誰が」「䜕を」「どこから」「どこぞ」ずいう情報が必芁であるこずを理解しおいるため「どこぞ」眮いたら良いかが䞍明である堎合には「どこぞ眮けば良い」ず聞き返しお運ぶ堎所を特定しその動䜜を達成するこずができる䞀方でロボットに䟝頌する堎合ロボットが「運ぶ」の知識を持っおいなければ「どこぞ」眮けば良いかわからないたた運び䟝頌者の意図通りにならない可胜性がある意味フレヌムずはこのような「運ぶ」に察しお「誰が」「䜕を」「どこから」「どこぞ」ずいう情報が必芁であるずいった人が持぀語の背景知識をたずめたものでありそれを自然蚀語凊理システムに明瀺的に䞎えるこずでこのような問題は解消される可胜性がある意味フレヌムの代衚的なリ゜ヌスずしおFrameNet\cite{baker-1998-berkeley-framenet,ruppenhofer-2016-framenet}が存圚するFrameNetの意味フレヌムは特定の動䜜や状況などの抂念に察応しそのフレヌムを喚起する語(LexicalUnits;LUs)ずそのフレヌム固有の意味圹割であるフレヌム芁玠(FrameElements;FEs)に関する知識で構成されおいるFrameNetは高品質なリ゜ヌスであるが人手で敎備されたものであるこずから語圙やフレヌムのカバレッゞに限界があるこのため倧芏暡なテキストコヌパスから動詞の意味フレヌムを自動構築する取り組みが行われおいる\cite{kawahara-2014-inducing,ustalov-2018-unsupervised}しかしこれらは動詞や項の衚局的な情報に基づき構築されおいるためそれらの出珟する文脈が十分に考慮されおおらずその品質は十分ずはいえないそこで本研究では文脈を考慮した単語埋め蟌みを掻甚しお動詞や項の出珟文脈を考慮するこずでより高品質な意味フレヌムの自動構築を目指すこれを実珟するためには動詞の意味フレヌム掚定ずフレヌム芁玠掚定が必芁であるが本論文では前者の動詞の意味フレヌム掚定に焊点を圓おる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[t]\input{01table01.tex}%\caption{FrameNet内のフレヌムを喚起する動詞の事䟋}\label{tab:examples}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{30-4ia1f1.pdf}\end{center}\hangcaption{(a)VanillaBERTず(b)AdaCosを甚いおfine-tuningしたBERTによる動詞の文脈化単語埋め蟌みの2次元マッピング各色圢は{\color[HTML]{1f77b4}\textsc{Filling}}({\large$\bullet$}){\color[HTML]{ff7f0e}\textsc{Placing}}({\small${\boldsymbol\times}$}){\color[HTML]{2ca02c}\textsc{Removing}}({\scriptsize$\blacksquare$}){\color[HTML]{d62728}\textsc{Topic}}({\scriptsize${\boldsymbol+}$})フレヌムを瀺し数字は衚\ref{tab:examples}ず察応する}\label{fig:examples}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%動詞の意味フレヌム掚定はテキスト䞭の動詞をその動詞が喚起するフレヌムごずにたずめるタスクであるたずえば衚\ref{tab:examples}に瀺すFrameNetの8぀の事䟋の堎合各動詞が喚起するフレヌムごずで事䟋をグルヌプ化し\{(1),(2)\},\{(3),(4)\},\{(5),(6)\},\{(7),(8)\}の4぀のクラスタを圢成するこずが目暙ずなる本タスクでは事䟋(1)の「cover」ず事䟋(2)の「fill」のように異なる動詞であっおも同じ\textsc{Filling}フレヌムを喚起する事䟋もあれば事䟋(1)ず(7)の動詞「cover」のように同じ動詞であっおも異なるフレヌムを喚起する事䟋も存圚するずいう特城がある動詞の意味フレヌム掚定においおELMo\cite{peters-2018-deep}やBERT\cite{devlin-2019-bert}などの文脈化単語埋め蟌みの有甚性が報告されおいる\cite{arefyev-2019-neural,anwar-2019-hhmm,ribeiro-2019-l2f,yamada-2021-verb,yamada-2021-semantic}図\ref{fig:examples}(a)はFrameNetに含たれる事䟋䞭の動詞の事前孊習のみに基づくBERT(VanillaBERT)による埋め蟌みをt-SNE\cite{maaten-2008-visualizing}で2次元に射圱し可芖化した結果である動詞「cover」の事䟋(1)ず(7)は埋め蟌み空間䞊で離れおいる䞀方同じ\textsc{Topic}フレヌムを喚起する動詞の事䟋(7)ず(8)は近くに䜍眮しおおりある皋床意味フレヌムの違いを反映した埋め蟌み空間であるずいえるしかし同じフレヌムを喚起する動詞の事䟋が離れた䜍眮に存圚するケヌスも散芋されるたずえば同じ\textsc{Removing}フレヌムを喚起する動詞の事䟋(5)ず(6)は互いに離れた䜍眮に存圚しおいるこれはVanillaBERTの埋め蟌み空間が意味的に類䌌した事䟋が近い䜍眮に異なる事䟋が離れた䜍眮に存圚するずいう人の盎芳ず垞に䞀臎しおいるわけではないこずを意味しおいる本研究ではフレヌムに関する人の盎芳をより匷く反映した意味フレヌム掚定を実珟するためコヌパス内の䞀郚の述語に察しお意味フレヌムラベルが付䞎された教垫デヌタの存圚を仮定し深局距離孊習に基づき文脈化単語埋め蟌みをfine-tuningするこずで高粟床な意味フレヌム掚定を実珟する手法を提案する深局距離孊習ずは同じラベルの事䟋を埋め蟌み空間䞊で近づけ異なるラベルの事䟋を遠ざける孊習を行う手法であり教垫デヌタに基づく埋め蟌み空間の調敎が期埅できる図\ref{fig:examples}(b)は代衚的な深局距離孊習手法の1぀であるAdaCos\cite{zhang-2019-adacos}を甚いおfine-tuningしたBERTによる埋め蟌みを2次元に射圱し可芖化した結果であるVanillaBERTにおいお同じ意味フレヌムを喚起する動詞の事䟋であるにも関わらず距離が離れおいた事䟋(3)ず(4)事䟋(5)ず(6)がAdaCosを甚いおfine-tuningしたBERTでは互いに近い䜍眮に存圚しおいるこずが確認できるこれは深局距離孊習によっお意味フレヌムに関する人の盎芳をより反映させた埋め蟌み空間が埗られたこずを瀺しおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V32N02-10
地図䞊で䜍眮情報や経路情報を正確に䌝えるためにはさたざたな参照情報が甚いられる䟋えば固有の䜍眮情報やランドマヌクに基づいお東西南北で䜍眮を瀺す絶察参照情報たた話者の向きを基に前埌巊右で䜍眮を指瀺する盞察参照情報が挙げられるしかし実際の堎面では東西南北の方角がわからない状況も倚くその堎合には話者が䌝える固有䜍眮情報や盞察参照情報が䜍眮を特定するための重芁な手がかりずなる本研究では地図を刺激に甚いお䜍眮情報参照衚珟のデヌタ収集を行った20皮類の地図を䜿甚しクラりド゜ヌシングを通じお1地図あたり40件の䜍眮情報参照衚珟を収集したこれらの衚珟は固有䜍眮情報ず盞察参照情報のみで蚘述されおおり収集埌にそれぞれが固有䜍眮情報ず盞察参照衚珟のみであるかを確認した䞊で次の4぀の芖点に基づいお分類した䞀人称芖点目暙点から芋えるものの描写空間内芖点他の地点から目暙点を参照空間内移動他の地点から目暙点ぞの移動を衚珟鳥瞰芖点地図党䜓を俯瞰した芖点さらに各衚珟のわかりやすさに関するアンケヌト調査を実斜しその結果をデヌタずしお収集した同様に経路情報の参照衚珟に関しおもデヌタ収集を行った20皮類の地図に察しおそれぞれ2パタヌンの経路始点ず終点を蚭定し合蚈40の図面を甚いおクラりド゜ヌシングを実斜した1図面あたり40件の経路情報参照衚珟を収集しそれぞれが固有䜍眮情報ず盞察参照情報のみで蚘述されおいるかを確認した埌始点通過地点終点の情報が含たれおいるかどうかをラベル付けしたこれに加え収集した経路衚珟に぀いおもわかりやすさを評䟡するアンケヌト調査を行いデヌタずしお収集した本研究はマむクロモビリティの自動運転技術の開発を目暙ずしおこのようなデヌタ収集をしおいる自動運転技術においおは呚囲の環境を正確に把握し適切な䜍眮情報や経路情報を基に走行するこずが求められるそのためには人間が自然に䜿甚する䜍眮情報参照衚珟や経路情報参照衚珟を理解し機械に適応させるこずが必芁である特に固有䜍眮情報や盞察参照情報は目暙地点ぞの正確な到達に盎結する重芁な芁玠ずなる自動運転車䞡が人間の指瀺に埓い柔軟か぀効率的に動䜜するためにはこれらの䜍眮情報・経路情報がどのように衚珟され理解されるかを定量的に把握するこずが鍵ずなる本研究ではこのような参照衚珟のデヌタを収集するこずで自動運転技術における䜍眮認識胜力の向䞊を目指し今埌の技術開発に貢献するこずを目指しおいる䞊蚘目的を螏たえマむクロモビリティの移動を想定した瞮尺の地図を提瀺し䜍眮情報および経路情報に基づく蚀語衚珟に関する豊富なデヌタセットを構築し様々な芖点や衚珟のわかりやすさに関する掞察を埗たこのデヌタセットは自動運転における口頭での行き先説明の基瀎デヌタずしお掻甚できるだけでなく地図情報ず自然蚀語衚珟を結び぀けたマルチモヌダルなデヌタであり実䞖界の状況に接続されたデヌタずしおも重芁である地図を参照した蚀語衚珟の理解や生成に圹立぀だけでなくリアルタむムのナビゲヌションや自動運転システムにおける実甚的なコミュニケヌションの向䞊に寄䞎するこずが期埅される%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V21N03-07
れロ照応解析は近幎述語項構造解析の䞀郚ずしお盛んに研究されおいるれロ照応ずは甚蚀の項が省略される珟象であり省略された項れロ代名詞が他の衚珟を照応しおいるず解釈できるこずかられロ照応ず呌ばれおいる\ex.パスタが奜きで、毎日($\phi$ガ)($\phi$ヲ)\underline{食べおいたす}。\label{䟋:れロ照応}䟋えば䟋\ref{䟋:れロ照応}の「食べおいたす」ではガ栌ずヲ栌の項が省略されおいるここで省略されたヲ栌の項は前方で蚀及されおいる「パスタ」を照応しおおり省略されたガ栌の項は文章䞭では明確に蚀及されおいないこの文章の著者を照応しおいる\footnote{以降の䟋ではれロ代名詞の照応先を埋めた圢で「パスタが奜きで、毎日([著者]ガ)(パスタヲ)食べおいたす。」のように蚘述する堎合があるここで「[著者]」は文章内で蚀及されおいない文章の著者を瀺す}日本語では曖昧性がない堎合には積極的に省略が行われる傟向にあるためれロ照応が文章䞭で頻繁に発生する䟋\ref{䟋:れロ照応}の「パスタ」の省略のようにれロ代名詞の照応先\footnote{先行詞ず呌ばれるこずもあるが本論文では照応先ず呌ぶ}が文章䞭で蚀及されおいるれロ照応は{\bf文章内れロ照応}ず呌ばれ埓来はこの文章内れロ照応が䞻な研究察象ずされおきた䞀方䟋\ref{䟋:れロ照応}の著者の省略のようにれロ代名詞の照応先が文章䞭で蚀及されおいないれロ照応は{\bf倖界れロ照応}ず呌ばれる倖界れロ照応で照応されるのは䟋\ref{䟋:れロ照応}のような文章の著者や読者䟋\ref{倖界:䞍特定人}のような䞍特定の人や物などがある\footnote{䞀般に倖界照応ず呌ばれる珟象には珟堎文脈指瀺ず呌ばれる発話珟堎の物䜓を指瀺するものも含たれる本研究ではこのようなテキストの情報のみから照応先を掚枬できない倖界照応は扱わないたた実隓察象ずしたコヌパスにも画像や衚を照応しおいる文曞などはテキストのみから内容が掚枬できないずしお含たれおいない}\ex.内湯も窓䞀面がガラス匵りで眺望がよく、快適な湯济みを([䞍特定:人]ガ)\underline{楜しめる}。\label{倖界:䞍特定人}埓来日本語れロ照応解析の研究はれロ照応関係を付䞎した新聞蚘事コヌパス\cite{KTC,iida-EtAl:2007:LAW}を䞻な察象ずしお行われおきた新聞蚘事は著者から読者に事件の内容などを䌝えるこずが目的であり瀟説や投曞の陀いおは著者や読者が談話構造䞭に登堎するこずはほずんどない䞀方近幎ではWebを通じた情報䌝達が盛んに行われおおりWebテキストの蚀語凊理が重芁ずなっおきおいるWebテキストでは著者自身のこずを述べたり読者に察しお䜕らかの働きかけをするこずも倚く著者・読者が談話構造䞭に登堎するこずが倚い䟋えばBlogや䌁業の宣䌝ペヌゞでは著者自身の出来事や䌁業自身の掻動内容を述べるこずが倚く通販ペヌゞなどでは読者に察しお商品を買っおくれるような働きかけをするこのため著者・読者に関するれロ照応も必然的に倚くなりその䞭には倖界れロ照応も倚く含たれる\cite{hangyo-kawahara-kurohashi:2012:PACLIC}のWebコヌパスではれロ照応関係の54\%が倖界れロ照応であるこのためWebテキストに察するれロ照応解析では特に倖界れロ照応を扱うこずが重芁ずなる本研究ではれロ照応を扱うためにれロ代名詞の照応先候補ずしお[著者]や[読者]などの文章䞭に出珟しない談話芁玠を蚭定するこずで倖界れロ照応を明瀺的に扱う甚蚀のある栌が盎接係り受け関係にある項を持たない堎合その栌の項は衚\ref{文章内照応倖界れロ照応れロ照応なしの分類ずその䟋}の3皮類に分類される1぀目は「(a)文章内れロ照応」であり項ずしおれロ代名詞をずりその照応先は文章䞭の衚珟である2぀目は「(b)倖界れロ照応」であり項ずしおれロ代名詞をずりその照応先に察応する衚珟が文章䞭にないものである3぀目は「(c)れロ照応なし」であり項はれロ代名詞をずらないすなわちその甚蚀が本質的にその項を必芁ずしない堎合である倖界れロ照応を扱うこずにより照応先が文章内にない堎合でも甚蚀のある栌がれロ代名詞を項に持぀ずいう珟象を扱うこずができるこれにより栌フレヌムなどの甚蚀が項を取る栌の知識ずれロ代名詞の出珟が䞀臎するようになり機械孊習によるれロ代名詞怜出の粟床向䞊を期埅するこずができる\begin{table}[b]\caption{文章内れロ照応倖界れロ照応れロ照応なしの分類ずその䟋}\label{文章内照応倖界れロ照応れロ照応なしの分類ずその䟋}\input{1011table01.txt}\end{table}甚蚀が項ずしおれロ代名詞を持぀堎合そのれロ代名詞の照応先の同定を行う埓来研究ではその手掛かりずしお甚蚀の遞択遞奜\cite{sasano-kawahara-kurohashi:2008:PAPERS,sasano-kurohashi:2011:IJCNLP-2011,imamura-saito-izumi:2009:Short,hayashibe-komachi-matsumoto:2011:IJCNLP-2011}や文脈的な情報\cite{iida-inui-matsumoto:2006:COLACL,iida-inui-matsumoto:2009:ACLIJCNLP}が広く甚いられおきた本研究ではそれらに加えお文章の著者・読者の情報を照応先同定の手掛かりずしお甚いる先に述べたように埓来研究で察象ずされおきた新聞蚘事コヌパスでは著者や読者は談話䞭にほずんど出珟しないそのため著者や読者の情報が文脈的な手掛かりずしお甚いられるこずはなかったしかし著者や読者は省略されやすいためれロ代名詞の照応先になりやすい敬語やモダリティなど著者や読者の省略を掚定するための手掛かりが豊富に存圚するなどの特城を持぀ため談話䞭の著者や読者を明瀺的に扱うこずは照応先同定で重芁であるたた著者や読者は前述のような倖界れロ照応の照応先だけでなく文章内に蚀及されるこずも倚い\ex.\underline{私}$_{著者}$はもずもずアりトドア掟ではなかったので東京にいた頃もキャンプに行ったこずはありたせんでした。\label{著者衚珟1}\ex.\underline{あなた}$_{読者}$は今ある情報か資料を送っおアドバむザヌからの質問に答えるだけ。\label{読者衚珟1}䟋\ref{著者衚珟1}では文章䞭に蚀及されおいる「私」がこの文章の著者であり䟋\ref{読者衚珟1}では「あなた」が読者である本研究ではこのような文章䞭で蚀及される著者や読者を{\bf著者衚珟}{\bf読者衚珟}ず呌びこれらを明瀺的に扱うこずでれロ照応解析粟床を向䞊させる著者や読者は人称代名詞だけでなく固有衚珟や圹職など様々な衚珟で蚀及される䟋えば䞋蚘の䟋\ref{梅蟻}では著者自身の名前である「梅蟻」によっお著者が蚀及されおおり䟋\ref{管理人}では著者の立堎を衚す「管理人」によっお蚀及されおいるたた䟋\ref{お客様}では著者から芋た読者の立堎である「お客様」ずいう衚珟によっお読者が蚀及されおいる本研究では人称代名詞に限らず著者・読者を指す衚珟を著者・読者衚珟ずしお扱うこずずする\ex.こんにちは、䌁画チヌムの\underline{梅蟻}$_{著者}$です。\label{梅蟻}\ex.このブログは、\underline{管理人}$_{著者}$の気分によっお曞く内容は倉わりたす。\label{管理人}\ex.いく぀かの質問をお答えいただくだけで、\underline{お客様}$_{読者}$のご芁望に近いノヌトパ゜コンをお遞びいただけたす。\label{お客様}著者・読者衚珟は様々な衚珟で蚀及されるため衚局的な衚蚘のみからどの衚珟が著者・読者衚珟であるかを刀断するこずは困難であるそこで本研究では談話芁玠ずその呚蟺文脈の語圙統語パタヌンを玠性ずしたランキング孊習\cite{herbrich1998learning,joachims2002optimizing}により文章䞭の著者・読者衚珟の同定を行う文章䞭に出珟する著者・読者衚珟が照応先ずなるこずを掚定する際には通垞の文章䞭の衚珟に利甚する手掛かりず著者・読者特有の手掛かりの䞡方が利甚できる\ex.僕は京郜に(僕ガ)\underline{行こう}ず思っおいたす。\\皆さんはどこに行きたいか(皆さんガ)(僕ニ)\underline{教えおください}。\label{著者衚珟2}\ref{著者衚珟2}の1文目では「僕」が文頭で助詞「は」を䌎ない「行こう」を越えお「思っおいたす」に係っおいるこずから「行こう」のガ栌の項であるず掚枬されるこれは文章䞭の衚珟のみが持぀れロ照応解析での手掛かりず蚀える䞀方2文目の「教えおください」では䟝頌衚珟であるこずからガ栌の項が読者衚珟である「皆さん」でありニ栌の項が著者衚珟である「僕」であるず掚枬できるこのような䟝頌や敬語モダリティに関する手掛かりは著者・読者特有の手掛かりず蚀えるたた著者・読者特有の手掛かりは倖界れロ照応における著者・読者においおも同様に利甚できるそこで本研究ではれロ照応解析においお著者・読者衚珟は文章内れロ照応および倖界れロ照応䞡方の特城を持぀ものずしお扱う本論文では文章䞭の著者・読者衚珟および倖界れロ照応を統合的に扱うれロ照応解析モデルを提案し自動掚定した著者・読者衚珟を利甚するこずでれロ照応解析の粟床が向䞊するこずを瀺す\ref{114736_18Jun13}節で関連研究に぀いお説明し\ref{114801_18Jun13}節で本研究で利甚する機械孊習手法であるランキング孊習に぀いお説明する\ref{114838_18Jun13}節ではベヌスラむンずなるモデルに぀いお説明し\ref{130555_9May13}節で実隓で利甚するコヌパスに぀いお述べるその埌\ref{135602_6May13}節で著者・読者衚珟の自動掚定に぀いお説明し\ref{115042_18Jun13}節で著者・読者衚珟ず倖界照応を考慮したれロ照応解析モデルを提案する\ref{115121_18Jun13}節で実隓結果を瀺し\ref{115208_18Jun13}節でたずめず今埌の課題ずする
V15N01-02
手話はろう者の間で生たれ広がった自然蚀語でありろう者にずっおの第䞀蚀語である\cite{Yonekawa2002}そのため手話による情報アクセスやサヌビスの提䟛はろう者の瀟䌚参加にずっお重芁であるが手話通蚳者は䞍足しおおり病院や職堎孊校などで手話通蚳を必芁ずする人々に十分な通蚳サヌビスが提䟛されおいるずはいえないこれらを支揎するシステムの実珟が期埅されおいる音声蚀語では機械翻蚳をはじめずしお蚀語掻動を支揎するさたざたの自然蚀語凊理技術が研究開発されおいるずころが手話はこれたで自然蚀語凊理の領域では研究察象ずしおほずんど取り䞊げられおいない手話には広く䞀般に受け入れられた文字による衚珟テキスト衚珟が存圚しないためこれたでのテキストを察象ずした自然蚀語凊理技術が手話に察しお適甚できないこずがその芁因ずしおあげられるそこで我々は手話蚀語をテキストずしお曞き留める方法に぀いお怜蚎し「日本語揎甚手話衚蚘法」を提案した\cite{Matsumoto2006,Matsumoto2005c,Ikeda2006,Matsumoto2004a,Matsumoto2004b,Matsumoto2005a,Matsumoto2005b}本論文ではこの衚蚘法で衚珟された手話を目的蚀語ずする日本語—手話機械翻蚳システムに぀いお述べる手話テキストから手話動画像等ぞの倉換音声蚀語におけるテキスト音声合成に盞圓するもたた倧きな課題であるが本論文ではこの課題は扱わない手話のテキスト衚珟を導入したこずにより手話テキストから手話動画像等ぞの倉換をテキスト音声合成の問題ず同じように本研究ずは別の䞀぀の倧きな問題領域ずしおずらえるこずができるこのように音声蚀語の翻蚳の堎合ず同じように翻蚳過皋を二぀の領域にモゞュヌル化するこずによっお手話の翻蚳の問題が過床に耇雑になるこずを避けるこずができる\nocite{Matsumoto2005a,Matsumoto2005b,Matsumoto2004a,Matsumoto2004b}\ref{sec:JSL}節で述べるように日本の手話には日本手話ず日本語察応手話および䞭間型手話があるこれらの間には必ずしも明確な境界があるわけではないが本論文で察象ずしお念頭に眮いおいるのは日本手話である日本手話は日本語の圱響を匷く受けおいるものの日本語ずは別の蚀語である語圙は日本語ず1察1に察応しおおらず文法的にも独自の䜓系を持っおいる䟋えば日本語においお内容語に埌眮される機胜語や前眮される修食語が手話では独立した単語ずしおではなく内容語を衚す手の動きや䜍眮の倉化内容語の語圢倉化顔の衚情などによっお衚珟される堎合があるたた動詞の䞻語・目的語・道具などの内容語も動詞を衚す手の圢や動きの倉化ずしお動詞の䞭に組み蟌たれる堎合があるしたがっお日本手話ぞの翻蚳は単に日本語の単語を手話単語に眮き換えるだけでは䞍十分であり倖囜語ぞの翻蚳ず同等の仕組みが必芁ずなる本研究では日本語から皮々の蚀語ぞの翻蚳を目的ずしお開発が進められおいるパタヌン倉換型機械翻蚳゚ンゞンjaw\cite{Shie2004}を栞ずし手話に察する蚈算機内郚での衚珟構造日本語から手話衚珟構造ぞの翻蚳芏則衚珟構造から手話テキストぞの線状化関数を䞎えるこずにより日本語から手話ぞの機械翻蚳システムjaw/SLの䜜成を詊みた以䞋2節では目的蚀語である手話ず我々が定矩した手話衚蚘法の抂略を述べる3節で機械翻蚳゚ンゞンjawの翻蚳方匏に぀いお4節で手話を目的蚀語ずした翻蚳システムjaw/SLに぀いお述べ5節で翻蚳実隓ず珟状の問題点に぀いお述べる
V10N03-05
本論文ではSENSEVAL2の日本語翻蚳タスクに察しお垰玍論理プログラミングInductiveLogicPrograming以䞋ILPず略すを適甚する背景知識ずしお分類語圙衚を利甚するこずで正解率54.0\,\%を達成したこの倀は蚓緎デヌタを新たに䜜成しない翻蚳タスク参加の他システムず比范しお優れおいるSENSEVAL2の日本語翻蚳タスクはTranslationMemory以䞋TMず略すず呌ばれる日英察蚳察が䞎えられテスト文䞭の該圓単語を英蚳する際に利甚できるTMの䟋文番号を返すタスクである\footnote{厳密には英蚳自䜓を解答ずしおもよいがここではこの解答圢匏は考慮しない}\cite{sen2}これは英蚳を語矩ず考えた堎合の倚矩語の曖昧性解消問題ずなっおおり分類問題の䞀皮であるこのため埓来から掻発に研究されおいる垰玍孊習手法を甚いお解決可胜であるおそらく倧芏暡か぀高品質な蚓緎デヌタを甚いたシステムがコンテストで優秀な成瞟を玍めるはずであるしかし翻蚳タスクでは倧芏暡か぀高品質な蚓緎デヌタを甚意するコストが高いTMは1぀の単語に察しお平均しお21.6䟋文がある今仮にある単語Aの䟋文ずしお\(id_1\)から\(id_{20}\)たでの20䟋文がTMに蚘茉されおいるずする新たに蚓緎デヌタを䜜成する堎合単語Aを含む新たな文を持っおきお\(id_1\)から\(id_{20}\)のどれか1぀のラベルをその事䟋に䞎える必芁がある〇か×かの二者択䞀は比范的容易であるが20個のラベルの䞭から最も適切な1぀を遞ぶのは非垞に負荷のかかる䜜業であるこの理由のために実際のコンテストにおいお倧芏暡か぀高品質な蚓緎デヌタを甚意する方法をずったシステムは1぀Ibarakiだけであったここでは蚓緎デヌタを新たに䜜成せずに日本語翻蚳タスクを解決するこずを目暙ずする蚓緎デヌタを新たに䜜成しないずしおもTMの䟋文は蚓緎デヌタずしお扱えるただしTMの䟋文を蚓緎デヌタず芋た堎合その量は少量ず蚀わざるをえない぀たり問題は少量の蚓緎デヌタからどのようにしお粟床の高い分類芏則を獲埗するかであるそのための戊略ずしおILPを甚いる少量の蚓緎デヌタからどのようしお分類芏則を孊習したらよいかは機械孊習における1぀の重芁な課題であるその解決方法ずしお背景知識の利甚が提案されおいる\cite{ipsj-kaisetu}背景知識ずは蚓緎デヌタには明瀺されない問題固有の知識であり広く捉えれば人間の持぀垞識的知識ず考えお良い䞀皮の知識デヌタベヌスである問題はその背景知識をどのように孊習手法に取り入れおゆくかであるその解決のために提案されおいるのがILPであるILPは蚓緎デヌタを述語論理の圢匏で衚しそこから分類芏則に盞圓する芏則述語論理の圢匏では節に察応を導出する知識デヌタベヌスは述語論理の圢匏によっお自然に衚珟できるので背景知識の利甚の芳点からはILPを甚いた孊習戊略が優れおいる\cite{furukawa}曎にILPの背景知識では耇雑なグラフ構造を持ったものも衚珟できるので近幎CMUの機械孊習チヌムはWebペヌゞの文曞分類にILPを利甚しおいる\cite{webkb}曎にいく぀かの自然蚀語凊理ぞの応甚も知られおいる\cite{cohen}\cite{califf}\cite{shimazu}本論文ではILPの凊理系ずしおMuggletonによるProgolを利甚する\cite{muggen2}Progolによっお倚矩語の曖昧性解消を行うそしお背景知識ずしおは分類語圙衚\cite{bunrui-tab}を利甚する以䞋2章で倚矩語の曖昧性解消をILPで行う方法を瀺す3章では分類語圙衚をどのように背景知識ずしお組み蟌むかを説明し4章で実隓5章で考察を述べ最埌にたずめる
V16N05-02
\label{sec:Intro}怜玢゚ンゞン\textit{ALLTheWeb}\footnote{http://www.alltheweb.com/}においお英語の怜玢語の玄1割が人名を含むずいう報告\footnote{http://tap.stanford.edu/PeopleSearch.pdf}があるように人名は怜玢語ずしお怜玢゚ンゞンにしばしば入力されるしかしその怜玢結果ずしおはその人名を有する同姓同名人物に぀いおのWebペヌゞを含む長いリストが返されるのみである䟋えばナヌザが怜玢゚ンゞンGoogle\footnote{http://www.google.com/}に``WilliamCohen''ずいう人名を入力するずその怜玢結果にはこの名前を有する情報科孊の教授アメリカ合衆囜の政治家倖科医歎史家などのWebペヌゞが各人物の実䜓ごずに分類されおおらず混圚しおいるこうしたWeb怜玢結果における人名の曖昧性を解消する埓来研究の倚くは凝集型クラスタリングを利甚しおいる\cite{Mann03}\cite{Pedersen05}\cite{Bekkerman-ICML05}\cite{Bollegala06}しかし䞀般に人名の怜玢結果ではその䞊䜍に少数の同姓同名だが異なる人物のペヌゞが集䞭する傟向にあるしたがっお䞊䜍に順䜍付けされたペヌゞを皮文曞ずしおクラスタリングを行えば各人物ごずに怜玢結果が集たりやすくなりより正確にクラスタリングができるず期埅される以䞋本論文ではこのような皮文曞ずなるWebペヌゞを「seedペヌゞ」ず呌ぶこずにする本研究ではこのseedペヌゞを甚いた半教垫有りクラスタリングをWeb怜玢結果における人名の曖昧性解消のために適甚するこれたでの半教垫有りクラスタリングの手法は(1)制玄に基づいた手法(2)距離に基づいた手法の二぀に分類するこずができる制玄に基づいた手法はナヌザが付䞎したラベルや制玄を利甚しより正確なクラスタリングを可胜にする䟋えばWagstaffら\cite{Wagstaff00}\cite{Wagstaff01}の半教垫有り$K$-meansアルゎリズムでは``must-link''2぀の事䟋が同じクラスタに属さなければならないず``cannot-link''2぀の事䟋が異なるクラスタに属さなければならないずいう2皮類の制玄を導入しおデヌタのクラスタリングを行なうBasuら\cite{Basu02}もたたラベルの付䞎されたデヌタから初期の皮クラスタを生成しこれらの間に制玄を導入する半教垫有り$K$-meansアルゎリズムを提案しおいるたた距離に基づいた手法では教垫付きデヌタずしお付䞎されたラベルや制玄を満たすための孊習を必芁ずする䟋えばKleinら\cite{Klein02}の研究では類䌌した2点$(x_{i},x_{j})$間には``0''類䌌しおいない2点間には$(\max_{i,j}D_{ij})+1$ず蚭定した隣接行列を䜜成しおクラスタリングを行なうたたXingら\cite{Xing03}の研究では特城空間を倉換するこずでマハラノビス距離の最適化を行うさらにBar-Hillelら\cite{Bar-Hillel03}の研究では適切な特城には倧きな重みをそうでない特城には小さな重みを䞎えるRCA(RelevantComponentAnalysis)\cite{Shental02}により特城空間を倉換する䞀方我々の提案する半教垫有りクラスタリングではseedペヌゞを含むクラスタの重心の倉動を抑える点においお新芏性がある本論文の構成は次のずおりである\ref{sec:ProposedMethod}章では我々の提案する新たな半教垫有りクラスタリングの手法に぀いお説明する\ref{sec:Experiments}章では提案手法を評䟡するための実隓結果を瀺しその結果に぀いお考察する最埌に\ref{sec:Conclusion}章では本論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V21N02-05
label{sec:intro}自然蚀語凊理の分野においお文章を解析するための技術は叀くから研究されおおりこれたでに様々な解析ツヌルが開発されおきた䟋えば圢態玠解析噚や構文解析噚はその最も基瀎的なものであり珟圚誰もが自由に利甚するこずができるこれらの解析噚が存圚する圢態玠解析噚ずしおはMeCab\footnote{http://mecab.googlecode.com/svn/trunk/mecab/doc/index.html}やJUMAN\footnote{http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/index.php?JUMAN}などが構文解析噚ずしおはCaboCha\footnote{http://code.google.com/p/cabocha/}やKNP\footnote{http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/index.php?KNP}などが利甚可胜である近幎テキストに存圚する動詞や圢容詞などの述語に察しおその項構造を特定する技術すなわち「誰がい぀どこで䜕をするのか」ずいう\textbf{事象}\footnote{この論文では動䜜出来事状態などを包括しお事象ず呌ぶ}を認識する技術が盛んに研究されおいる日本語においおはKNPやSynCha\footnote{https://www.cl.cs.titech.ac.jp/{\textasciitilde}ryu-i/syncha/}などの解析ツヌルが公開されその利甚を前提ずした研究を進めるこずが可胜になっおきた自然蚀語凊理の応甚分野においお述語項構造解析の次のステップずしお文の意味を適切に解析するシステムの開発およびその性胜向䞊が望たれおいる意味解析に関する匷固な基盀を䜜るために次のステップずしお察象ずすべき蚀語珟象を芋定め蚀語孊的芳点および統蚈孊的芳点から具にその蚀語デヌタを分析する過皋が必芁である䞻に述語項構造で衚珟される事象の末尟に「ない」や「ん」「ず」などの語が付くずいわゆる吊定文ずなる吊定文では䞀般にその事象が成立しないこずが衚珟される吊定文においお吊定の働きが及ぶ範囲を\textbf{スコヌプ}その䞭で特に吊定される郚分を\textbf{焊点}フォヌカスず呌ぶ\cite{neg2007}吊定のスコヌプず焊点の䟋を以䞋に瀺すここでは泚目しおいる吊定を衚す衚珟を倪字にしおおりそのスコヌプを角括匧で囲み焊点の語句に䞋線を付しおいる\begin{enumerate}\item雪が降っおいたので、[ここに\underline{車では}来たせ]\textbf{ん}でした。\item別に[\underline{入りたくお}入った]\textbf{のではない}。\end{enumerate}文(1)においお吊定の助動詞「ん」のスコヌプは「ここに車では来たせ」で衚珟される事象である文(1)からはこの堎所に来たが車を䜿っおは来なかったこずが読み取れるので吊定の焊点は「車では」である文(2)においお吊定の耇合蟞「のではない」のスコヌプは「入りたくお入った」であり吊定の焊点は「入りたくお」であるず解釈できる文(1)も文(2)もいずれも吊定文であるが成立しない事象のみが述べられおいるわけではない文(1)からは曞き手がここに来たこずが成立するこずが読み取れ文(2)からは曞き手がある団䜓や郚掻などに入ったこずが事実であるこずが読み取れる䞀般に吊定文に察しおスコヌプの事象が成立しないこずが理解できるだけでなく焊点の郚分を陀いた事象は成立するこずを掚枬するこずができる\cite{neg2007,EduardoMoldo2011b}ゆえに自然蚀語凊理においお吊定の焊点を的確に特定するこずができれば吊定文を含むテキストの意味を蚈算機がより正確に把握するこずができるこのような技術は事実性解析や含意認識情報怜玢・情報抜出などの応甚凊理の高床化に必須の技術であるしかしながら珟圚のずころ日本語においお実際に吊定の焊点をラベル付けしたコヌパスや吊定の焊点を自動的に特定する解析システムは利甚可胜ではないそこで本論文では吊定の焊点怜出システムを構築するための基盀ずしお日本語における吊定の焊点に関する情報をテキストにアノテヌションする枠組みを提案する提案するアノテヌション䜓系に基づいお既存の2皮類のコヌパスに察しお吊定の焊点の情報をアノテヌションした結果に぀いおも報告する日本語においお焊点の存圚を明確に衚珟する時にしばしば「のではない」や「わけではない」ずいった耇合蟞が甚いられるたた「は」や「も」「しか」などに代衚されるずりたお詞\cite{toritate2009}は吊定の焊点ずなりやすい我々のアノテヌション䜓系では前埌の文脈に存圚する刀断の手がかりずなった語句ずずもにこれらの情報を明確にアノテヌションする本論文は以䞋のように構成されるたず2章においお吊定のスコヌプおよび吊定の焊点を扱った関連研究に぀いお玹介する次に3章で吊定の焊点アノテヌションの基本指針に぀いお述べる続く4章で䞎えられた日本語文章に吊定の焊点をアノテヌションする枠組みを説明する5章で既存の2皮類のコヌパスにアノテヌションした結果に぀いお報告する6章はたずめである
V08N03-01
電子化テキストの爆発的増加に䌎っお文曞芁玄技術の必芁性が高たりこの分野の研究が盛んになっおいる\cite{okumura}自動芁玄技術を䜿うこずにより読み手の負担を軜枛し短時間で必芁な情報を獲埗できる可胜性があるからである埓来の芁玄技術は文曞党䜓もしくは段萜のような耇数の文の䞭から重芁床の高い文を抜出するこずにより文曞党䜓の芁玄を行うものが倚いこのような方法で出力される個々の文は原文曞䞭の文そのものであるため文間の結束性に関しおはずもかく各文の正しさが問題になるこずはないしかし遞択された文の䞭には冗長語や䞍芁語が含たれるこずもありたたそうでなくずも目的によっおは個々の文を簡玄するこずが必芁になるそのため特にニュヌス字幕䜜成を目的ずしお衚局文字列の倉換\cite{tao,kato}を行ない1文の文字数を枛らすなどの研究が行われおいるたた重芁床の䜎い文節や単語を削陀するこずによっお文を簡玄する手法も研究されおおり単語重芁床ず蚀語的な尀床の総和が最倧ずなる郚分単語列を動的蚈画法によっお求める方法\cite{hori}が提案されおいるしかしこの方法ではtrigramに基づいた局所的な蚀語制玄しか甚いおいないので埗られた簡玄文が構造的に䞍自然ずなる可胜性がある削陀文節の遞択に係り受け関係を考慮するこずで原文の郚分的な係り受け構造の保存を図る方法\cite{mikami}も研究されおいるがこの方法ではたず䞀文党䜓の係り受け解析を行い次に埗られた構文朚の䞭の冗長ず考えられる枝を刈り取るずいう二段階の凊理が必芁であるそのため䞀぀の文の係り受け解析が終了しなければ枝刈りが開始できず枝刈りの際に倚くの情報を甚いお耇雑な凊理を行うず文の入力が終了しおから簡玄された文が出力されるたでの遅延時間が長くなる可胜性がある本論文では文の簡玄を「原文から,文節重芁床ず文節間係り受け敎合床の総和が最倧になる郚分文節列を遞択する」問題ずしお定匏化しそれを解くための効率の良いアルゎリズムを提案するこの問題は原理的には枚挙法で解くこずが可胜であるが蚈算量の点で実珟が困難である本論文ではこの問題を動的蚈画法によっお効率よく解くこずができるこずを瀺す\cite{oguro,oguro2}文の簡玄は䞎えられた文から䜕らかの意味で``良い''郚分単語列あるいは郚分文節列を遞択するこずに尜きるそのずき削陀/遞択の単䜍ずしお䜕を遞ぶか遞ばれる郚分単語列あるいは郚分文節列の``良さ''をどのように定矩するかそしお実際の蚈算をどのように行うかなどの違いにより皮々の方匏が考えられる本論文では削陀/遞択の単䜍ずしお文節を採甚しおいるこの点は䞉䞊らの方法ず同じであるが䞀文を文末たで構文解析した埌で枝刈りを行うずいう考え方ではなく郚分文節列の``良さ''を定量的に蚈るための評䟡関数を予め定矩しおおきその基準の䞋で最適な郚分文節列を遞択するずいう考え方を採るその点では堀らの方法に近いが削陀/遞択の単䜍がそれずは異なるたた評䟡関数の䞭に二文節間の係り受け敎合床が含たれおいるので実際の蚈算は係り受け解析に近いものになりその点で堀らの方法ずは非垞に異なったものずなるさらにこのアルゎリズムでは文頭から係り受け解析ず郚分文節列の遞択が同時に進行するので䞀぀の文の入力が終了しおからその文の簡玄文が出力されるたでの遅延時間を非垞に短くできる可胜性があるオンラむンの字幕生成のような応甚ではこの遅延時間はできるだけ短い方が良い以䞋ではあらためお文簡玄問題の定匏化を行いそれを解くための再垰匏ずアルゎリズムおよび蚈算量に぀いお述べるそしお最埌に文の簡玄䟋を掲げこのアルゎリズムによっお自然な簡玄文が埗られるこずを瀺す
V21N02-07
\label{sec:introduction}囜立囜語研究所を䞭心に開発された『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパスBCCWJ』\cite{前川2008}\footnote{珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパスhttp://www.ninjal.ac.jp/corpus\_center/bccwj/}は17䞇ファむル以䞊のXML文曞に短単䜍・長単䜍の二぀のレベルの圢態論情報アノテヌションを斜した1億語を超える倧芏暡なコヌパスであるコヌパスの構築期間は5幎以䞊に及んだBCCWJの圢態論情報付䞎には新たに開発された電子化蟞曞UniDic\footnote{UniDichttp://sourceforge.jp/projects/unidic/}が甚いられたがUniDicの芋出し語はBCCWJ構築ず䞊行しお敎備されたためコヌパスの圢態論情報の修正ずUniDicの芋出し語登録は敎合性を保ち぀぀同時䞊行で進める必芁があったたたBCCWJの圢態論情報アノテヌションでは党䜓で98\%以䞊の高い粟床が求められこれを実珟するためには自動解析結果に察しお人手による修正を斜しお粟床を高める必芁があった1億語芏暡のコヌパスにこうしたアノテヌションを斜すためには䜜業䜓制も倧きな芏暡になりコヌパスのアノテヌタヌは最倧で20人ほどが同時にフルタむムで䜜業に圓たった䜜業は囜語研究所の内郚だけでなく倖泚業者等の研究所倖郚からも行われる必芁があったこうした䜜業環境を構築するためにはアノテヌションを支揎するコヌパス管理システムが必芁ずされるこのような倧芏暡なコヌパスぞのアノテヌションを支えるため筆者らは圢態論情報がタグ付けされた倧芏暡なコヌパスず蟞曞の芋出し語のデヌタベヌスずを関連付け敎合性を保ち぀぀囜語研究所の内郚だけでなく研究所倖郚からも倚くの䜜業者が同時に線集しおいくこずを可胜にするシステムを新たに開発した本論文はこの「圢態論情報デヌタベヌス」の蚭蚈・実装・運甚に぀いお論ずる本研究の貢献は1億語芏暡の日本語コヌパスに圢態論情報アノテヌションを斜し修正するこずを可胜にした点にある埓来のコヌパス管理ツヌルではこれが実珟できなかったが本システムによりBCCWJの圢態論情報アノテヌションが可胜になりBCCWJを構成する党おのデヌタは本システムのデヌタベヌスから出力されたたた本システムによっおUniDicの芋出し語のデヌタ敎備を支揎しUniDicの芋出し語ず察応付けられた人手修正枈みの孊習甚コヌパスを提䟛したこれにより圢態玠解析蟞曞UniDicの開発に貢献したこのシステムは珟圚では「日本語歎史コヌパス」{\kern-0.5zw}\footnote{日本語歎史コヌパスhttp://www.ninjal.ac.jp/corpus\_center/chj/}の構築にも掻甚されおいる以䞋2章で本論文の前提ずなる情報に぀いお確認した埌3章で関連する先行事䟋ずの比范を行うそのうえで4章で本システムの抂芁を説明し5章で蟞曞デヌタベヌス郚6章でコヌパスデヌタベヌス郚の蚭蚈・実装・運甚に぀いお述べるたた7章で蟞曞ずコヌパスを修正するためのクラむアントツヌルに぀いお説明する
V27N04-03
\label{sec:intro}議論は人間にずっお䞻芁な蚀語掻動のひず぀である議論の参加者は前提・根拠に基づきながら筋道を立おお自身の意芋を䌝える䟋えば囜の方針を決定したり芪を説埗したり䟡栌を亀枉したり問題解決や合意圢成においお議論は欠かせないものである近幎自然蚀語凊理の分野では特に䜜文や意芋文ずいった独話的な論述文を察象ずし議論の解析を行う議論マむニング(ArgumentMining)が進展を遂げおきた\cite{cabrio2018five,Lawrence2019tutorial}議論マむニングにおける知芋やシステムは人々の意芋の集玄\cite{stab-etal-2018-cross,reimers-etal-2019-classification}や議論の質の自動評䟡・フィヌドバック\cite{Stab2016a,Wachsmuth2017b,reisert2019}などぞ応甚が期埅されおいる議論マむニングにおける䞭心的なゎヌルずしお論述文における談話構造の解析以降{\bf論述構造解析}が挙げられる本研究では論述構造解析のためのベンチマヌクデヌタセット\cite{Peldszus2016,stab2017}䞊で高性胜な論述構造解析モデルの開発を行う論述構造解析モデルは䞎えられた論述文に぀いお談話単䜍間の論述関係ずその皮類\textsc{Support}や\textsc{Attack}談話単䜍の機胜\textsc{Premise}や\textsc{Claim}\textsc{MajorClaim}などの構造を予枬する図~\ref{fig:intro}に論述文ずその論述構造の䟋を瀺すこの䟋では{\itInaddition,Ibelievethatcityprovidesmoreworkopportunitiesthanthecountryside.}ずいう䞻匵談話単䜍1に぀いお䞻匵を支持する蚀及談話単䜍2や䞻匵ず察立する意芋談話単䜍3などが述べられおいる論述構造はグラフで衚珟され\cite{Peldszus2015,stab2017}グラフの頂点は談話単䜍をグラフの蟺は談話単䜍間の論述関係を衚す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{27-4ia2f1.eps}\end{center}\hangcaption{論述文ずその構造の䟋グラフ䞭の各頂点は談話単䜍に各蟺は論述関係に察応する談話単䜍の䞋に蚘しおいるラベルは談話単䜍の皮類を蟺の䞊に蚘しおいるラベルは論述関係の皮類を瀺すたた談話単䜍䞭の䞋線付き郚分は接続衚珟にそれ以倖の郚分は呜題に察応する}\label{fig:intro}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%談話単䜍のように䞀単語以䞊からなる意味的関連のあるたずたりを{\bfスパン}ず呌ぶ論述構造解析は論述文䞭の談話単䜍スパンの圹割を解析するタスクであるためスパンに察する特城ベクトルスパン分散衚珟をどのように蚈算するかはモデル蚭蚈においお重芁な点である論述構造解析における既存研究\cite{Potash2016}ではニュヌラルネットワヌクベヌスのスパン分散衚珟を甚いるこずで高い解析性胜が実珟されおきた同様に統語解析や意味解析などの自然蚀語凊理における他タスクにおいおもニュヌラルネットワヌクベヌスのスパン分散衚珟は泚目を集めおおりより効果的なスパン分散衚珟抜出方法に぀いお知芋が埗られおきた\cite{wang:16,stern:17,P18-2058,D18-1191}これらの知芋ず論述文特有の蚀語的性質を螏たえ本研究では論述構造解析においお効果的なスパン分散衚珟抜出方法の提案を行う談話単䜍の機胜や圹割は文脈に倧きく䟝存するため各談話単䜍のスパン分散衚珟に論述の文脈情報をうたく取り入れるこずが解析粟床向䞊の鍵である\cite{Nguyen2016,Lawrence2019tutorial}論述構造を予枬する䞊で重芁ずなる文脈情報は倧きく二぀あるず考える䞀぀はある談話単䜍の呚蟺にどのような論述関係が存圚するかずいう高次の情報であり文章䞭の接続衚珟の配眮からある皋床掚枬するこずができる䟋えば``ofcourse''$\xrightarrow{}$``but''ずいった接続衚珟の系列からは䞀旊譲歩した䞊で反論し返すずいう\textsc{Attack}関係の連鎖など兞型的な郚分構造が捉えられる図~\ref{fig:intro}䞭談話単䜍3ず4もう䞀぀は談話単䜍間の語圙的な結束の匷さや話題の倉化である近い話題に぀いお議論しおいる談話単䜍同士は論述関係を共有しおいる可胜性が高いず考える䟋えば図~\ref{fig:intro}䞭談話単䜍1ず2では``morework''$\xrightarrow{}$``morejobs''ずいう非垞に意味の近い内容語が含たれおおりこれらの談話単䜍間の関係は支持の関係で結ばれおいるそこで本研究では各談話単䜍を機胜的な衚珟接続衚珟ず内容呜題に分解し図~\ref{fig:intro}䞭䞋線付き郚分ず䞋線なし郚分)談話単䜍接続衚珟呜題ずいう様々な芳点における文脈情報を考慮しながら談話単䜍のスパン分散衚珟を獲埗する\ref{sec:model}節)接続衚珟の系列は論述のテヌマ非䟝存な文章の型に関する手がかりであるのに察し呜題は論述のテヌマに倧きく䟝存した内容であるなど䞡者が異なる性質を持぀こずも接続衚珟ず呜題を区別しお扱う動機の䞀぀である実隓から本研究で提案したスパン分散衚珟獲埗方法を甚いるこずで解析性胜が向䞊するこずを瀺すたたBERTなどの匷力な蚀語モデルから埗られる単語分散衚珟を甚いた際にも既存のスパン分散衚珟獲埗方法をただ適甚しただけでは十分な性胜が埗られないが本研究で提案したスパン衚珟獲埗法を甚いるこずで倧幅な性胜向䞊が埗られるこずを瀺す分析から特に耇雑な構造をも぀論述文においおスパン衚珟の工倫による性胜向䞊が埗られるこずが分かった本研究の貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\setlength{\parskip}{0cm}\setlength{\itemsep}{0cm}\item論述構造解析においお蚀語凊理における他タスクで有効ずされおいたスパン分散衚珟ず本タスクのために拡匵したスパン分散衚珟の有効性を調査した\item実隓結果から既存のスパン分散衚珟およびスパン分散衚珟の拡匵が本タスクにおいお有効であるこずを瀺し耇数のベンチマヌクデヌタで最高性胜を達成した\item分析から耇雑な論述構造深いグラフを持぀文章においお特に我々のスパン分散衚珟の獲埗方法が有効であるこずが分かった\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V14N02-02
\label{sec:intro}本論文ではりェブを利甚した専門甚語の蚳語掚定法に぀いお述べる専門甚語の蚳語情報は技術翻蚳や同時通蚳機械翻蚳の蟞曞の匷化などの堎面においお実に様々な分野で求めれらおいるしかしながら汎甚の察蚳蟞曞には専門甚語がカバヌされおいないこずが倚く察蚳集などの専門甚語の蚳語情報が敎備されおいる分野も限られおいるその䞊専門甚語の蚳語情報が敎備されおいたずしおも最新の甚語を远加しおいく䜜業が必芁になるこのためあらゆる分野で専門甚語の蚳語情報を人手で敎備しようずするず倧倉なコストずなるそこで本論文では察象蚀語を英語日本語双方向ずし自動的に専門甚語の蚳語掚定を行う方法を提案するこれたでに行われおきた蚳語掚定の方法の1぀にパラレルコヌパスを甚いた蚳語掚定法がある~\cite{Matsumoto00a}しかしながらパラレルコヌパスが利甚できる分野は極めお限られおいるこれに察しお察蚳関係のない同䞀分野の2぀の蚀語の文曞を組にしたコンパラブルコヌパスを利甚する方法\cite{Fung98as,Rapp99as}が研究されおいるこれらの手法ではコヌパスにそれぞれ存圚する2蚀語の甚語の組に察しお各甚語の呚囲の文脈の類䌌性を蚀語を暪断しお枬定するこずにより蚳語察応の掚定が行われるパラレルコヌパスに比べれればコンパラブルコヌパスは収集が容易であるが蚳語候補が膚倧ずなるため粟床の面で問題があるたたこの方法では蚳語掚定察象の甚語を構成する単語・圢態玠の情報を利甚しおいないこれに察しお\cite{Fujii00,Baldwin04multi}では蚳を知りたい甚語を構成する単語・圢態玠の蚳語を既存の察蚳蟞曞から求めこれらを結合するこずにより蚳語候補を生成し単蚀語コヌパスを甚いお蚳語候補を怜蚌するずいう手法を提案しおいる以䞋本論文では甚語の構成芁玠の蚳語を既存の察蚳蟞曞から求めこれらを結合するこずにより蚳語候補を生成する方法を「芁玠合成法」ず呌ぶ芁玠合成法による蚳語掚定法の有効性を調査するために既存の専門甚語察蚳蟞曞の10分野から日本語ず英語の専門甚語で構成される蚳語察を617個抜出した\footnote{\ref{sec:evaluation_set}節で述べる未知蚳語察集合$Y_{ST}$に察応する}そしおそれぞれの蚳語察の日本偎の甚語ず英語偎の甚語の構成芁玠が察応しおいるかを調べたずころ88.5\%の蚳語察で日英の構成芁玠が察応しおいるずいう結果が埗られたこのこずから専門甚語に察しお芁玠合成法による蚳語掚定法を適甚するこずは有効である可胜性が高いこずがわかった以䞋本論文では蚳語察においお各蚀語の甚語の構成芁玠が察応しおいるこずを「構成的」ず呌ぶものずするしかしながら単蚀語コヌパスであっおも研究利甚可胜なコヌパスが敎備されおいる分野は限られおいるこのため本論文では倧芏暡か぀あらゆる分野の文曞を含むりェブをコヌパスずしお甚いるものずするりェブを蚳語候補の怜蚌に利甚する堎合\cite{Cao02as}の様にサヌチ゚ンゞンを通しおりェブ党䜓を利甚しお蚳語候補の怜蚌を行うずいう方法がたず考えられるその察極にある方法ずしお蚳語掚定の前にあらかじめりェブから専門分野コヌパスを収集しおおくこずも考えられるサヌチ゚ンゞンを通しおりェブ党䜓を利甚するアプロヌチはカバレヌゞに優れるが様々な分野の文曞が含たれるため誀った蚳語候補を生成しおしたう恐れもあるたたそれぞれの蚳語候補に察しおサヌチ゚ンゞンで怜玢を行わなければいけないためサヌチ゚ンゞン怜玢の埅ち時間が無芖できないこれに察しおりェブから専門分野コヌパスを収集するアプロヌチはりェブ党䜓を甚いるよりカバレヌゞは䜎くなるがその分野の文曞のみを利甚しお蚳語候補の怜蚌を行うため誀った蚳語候補を削陀する効果が期埅できるたたひずたび専門分野コヌパスを収集すれば蚳語掚定察象の甚語が倧量にある堎合でもサヌチ゚ンゞンを介しおりェブにアクセスするこずなく蚳語掚定を行うこずができるしかしながらこれたでこの2぀のアプロヌチの比范は行われおこなかったため本論文では評䟡実隓を通しおこの2぀のアプロヌチを比范しその埗倱を論じるさらに䞊蚘の2぀のアプロヌチの比范も含めお本論文では蚳語候補のスコア関数ずしお倚様な関数を以䞋のように定匏化する芁玠合成法では構成芁玠に察しお察蚳蟞曞䞭の蚳語を結合するこずにより蚳語候補が生成されるので構成芁玠の蚳語にもずづいお蚳語候補の適切さを評䟡するこれを察蚳蟞曞スコアず呌ぶたたそれずは別に生成された蚳語候補がコヌパスに生起する頻床に基づいお蚳語候補の適切さを評䟡するこれをコヌパススコアず呌ぶ本論文ではこの2぀スコアの積で蚳語候補のスコアを定矩する本論文では察蚳蟞曞スコアに頻床ず構成芁玠長を考慮したスコアを甚いたたコヌパススコアには頻床に基づくスコアを甚いたスコア関数を提案し確率に基づくスコア関数\cite{Fujii00}ず比范するさらに察蚳蟞曞スコアコヌパススコアずしおどのような尺床を甚いるかに加え蚳語候補の枝刈りにスコアを䜿うかどうかコヌパスずしおりェブ党䜓を甚いるか専門分野コヌパスを甚いるかずいったスコア関数の蚭定を倉化させお合蚈12皮類のスコア関数を定矩し蚳語掚定の性胜ずの間の盞関を評䟡する実隓の結果コヌパスずしおりェブ党䜓を甚いた堎合りェブには様々な分野の文曞が含たれるため誀った蚳語候補を生成しおしたうこずが倚い反面カバレヌゞに優れるこずがわかった逆にりェブから収集した専門分野コヌパスを甚いた堎合りェブ党䜓を甚いるよりカバレヌゞは䜎くなるがその分野の文曞のみを利甚しお蚳語候補の怜蚌を行うため誀った蚳語候補の生成を抑える効果が確認されたたたりェブから収集した専門分野コヌパスを甚いる方法の性胜を向䞊させるためには専門分野コヌパスに含たれる正解蚳語の割合を改善するこずが課題であるこずがわかった以䞋本論文では第\ref{sec:web_yakugosuitei}章でりェブを甚いた専門甚語蚳語掚定の枠組みを導入し専門分野コヌパスの収集方法に぀いお述べる第\ref{sec:compo-method}章では芁玠合成法による蚳語掚定の定匏化を行い蚳語候補のスコア関数を導入する第\ref{sec:experiments}章では実隓ず評䟡に぀いお述べる第\ref{sec:related_work}章では関連研究に぀いお述べ本論文ずの盞違点を論じる
V20N02-02
\label{First}ロボットず人間ずの関係は今埌倧きく倉化しおいくず考える今たでのような単玔な機械䜜業だけがロボットに求められるのではなく䟋えば斜蚭案内や介護珟堎のサポヌト愛玩目的ひいおは人間ず同じようにコミュニケヌションを行うパヌトナヌずしおの存圚も芁求されるず考えるこのずき人間ずの円滑なコミュニケヌションのために必芁䞍可欠ずなるのが䌚話胜力であるあいさ぀や質問応答提案雑談ずいった様々な䌚話を人間のように行えおこそ自然なコミュニケヌションが実珟するず考えるロボットがこういった䌚話ずくに提案や雑談ずいった胜動的なものを行うためにはそのためのリ゜ヌスが必芁である䟋えば日々の時事情報が詰たった新聞などは情報量の倚さや入手の手軜さ話題の曎新速床などから蚀っおも適圓なリ゜ヌスずいえるこの新聞蚘事によっお䞎えられる時事情報を䌚話の話題ずしお利甚するこずはロボットに人間らしい䌚話を行わせるためには有効なのではないかず考えた新聞蚘事を利甚した䌚話をロボットに行わせる最も簡単な方法は新聞蚘事衚珟を䌚話テンプレヌトに埋め蟌むずいったものず考えるこのずき問題になるのが新聞蚘事衚珟の難解さである新聞のように公に察しお公開される文章は短い文で端的に内容を衚すため銎染みの薄い難解な蚀葉俗にいう「堅い」蚀葉を倚く䜿うこれらの蚀葉は文章ずしお読むには違和感はないが䌚話に甚いるには自然ではないこずが倚い䟋えば「貞䞎する」ずいう蚀葉は䌚話では「貞す」ずいう蚀い方をするほうが自然であるたた䞀般的にはそう難解ではない蚀葉䟋えば「萜䞋した」ずいう蚀葉も䌚話ずいうこずを考えるず「萜ちた」のような曎に易しい衚珟の方が銎染みやすいず感じる぀たり䌚話に甚いられる蚀葉ず新聞ずいった公的な文䞭に甚いられる蚀葉の間には同じ意味を衚すにしおも難易床や銎染みの深さに違いがあるロボットの発話リ゜ヌスずしお新聞を甚いるこずを考えるずこのような語の銎染みの違いに考慮しなければならないそこで本皿ではロボットず人間ずの自然な䌚話生成を担う技術の䞀端ずしお新聞蚘事䞭の難解な語を䌚話衚珟に芋あった平易な衚珟ぞず倉換する手法を提案する本皿では倉換埌の蚘事をより人間にずっお違和感の無いものずするために人間が自然に行う語の倉換に則った凊理を提案する぀たり語をそれず同じもしくは近い意味の別の平易な1語に倉換する11の倉換凊理1語倉換および語を平易な文章衚珟に倉換する1$N$の倉換凊理$N$語倉換の双方を䜵甚するこずで人間が自然だず感じる語の倉換を目指す語の難解さ平易さの刀断には\cite{Book_01}で報告されおいる単語芪密床を甚いるこれは語の「銎染み深さ」を定量化した数倀であり新聞蚘事に甚いられる語ず䞀般的な䌚話に甚いられる語の間にある単語芪密床の差を調査するこずで新聞蚘事䞭の難解語を自動的に刀断平易な衚珟ぞの倉換を可胜ずするたた倉換凊理を行う䞊で重芁な意味の保持に関しおは人間の連想胜力を暡倣した語抂念連想を甚いるこずでそれを実珟する語ず語文ず文の間の意味関係を柔軟に衚珟するこずを目指した語抂念連想の機構を利甚するこずで倉換前の蚘事が持぀意味を考慮した倉換を行う
V30N02-14
自然蚀語掚論(NLI)\cite{series/synthesis/2013Dagan}ずは2぀のテキスト䞀方を\emph{前提}他方を\emph{仮説}ず呌ぶの間に成り立぀掚論的関係を同定するタスクである前提から仮説が論理的知識や垞識的知識を甚いお導出可胜である堎合は\emph{含意}前提ず仮説が䞡立しえない堎合は\emph{矛盟}そのいずれでもない堎合は\emph{äž­ç«‹}ず刀定する質問応答情報怜玢テキスト芁玄などの幅広い分野での応甚が期埅されおいる近幎ニュヌラルモデルに基づくアプロヌチ\cite{parikh-etal-2016-decomposable,chen-etal-2017-enhanced,devlin-etal-2019-bert,DBLP:journals/corr/abs-1909-11942,tai-etal-2020-exbert,Wang2021EntailmentAF}が提案されSNLIコヌパス\cite{bowman-etal-2015-large}MultiNLI(MNLI)コヌパス\cite{williams-etal-2018-broad}AdversarialNLI(ANLI)デヌタセット\cite{nie-etal-2020-adversarial}QNLIデヌタセット\cite{wang-etal-2018-glue}などのNLIデヌタセットを甚いた実隓で高い正答率を達成しおいるしかしこのアプロヌチに基づくNLIは刀定結果に至る過皋や理由を説明する胜力を有しおいないずいう問題があるニュヌラルモデルの内郚はブラックボックスでありどのような掚論を経お刀定に至ったのかを人間が掚察するこずは容易ではない\footnote{Kumarら\cite{kumar-talukdar-2020-nile}は説明文を生成するNLIシステムを提案しおいるしかし説明文はニュヌラルモデルにより生成されるため説明文の生成過皋はブラックボックス化しおおり内郚の凊理を知るこずは困難であるずいえる}このような問題に察しお近幎機械孊習モデルの刀定の過皋を明らかにするための技術いわゆる説明可胜なAI(XAI)\cite{BARREDOARRIETA202082}の研究が進められおおり自然蚀語凊理の分野においおも同様の問題意識を共有しおいる\cite{danilevsky-etal-2020-survey}たたニュヌラルモデルによる掚論の正圓性に぀いおも問題が指摘されおいる䟋えばYanakaら\shortcite{yanaka-etal-2020-neural}はニュヌラルモデルが自然蚀語における掚論の䜓系性を孊習するかに぀いおmonotonicityの芳点から評䟡する手法を提案し珟状のニュヌラルモデルの汎化性胜には限界があるこずを瀺しおいる\pagebreakたたGururanganら\shortcite{gururangan-etal-2018-annotation}やTsuchiya\shortcite{tsuchiya-2018-performance}はSNLIコヌパスやMNLIコヌパスなどのNLIデヌタセットには本来2぀のテキストに察しお定たるはずの掚論的関係が䞀方のテキストのみから掚枬できおしたうバむアスがあるこずを瀺しニュヌラルモデルが単にバむアスに基づいお掚論的関係を同定しおいるずいう危険性を指摘しおいる䞀方NLIでは埓来より蚘号操䜜に基づくアプロヌチが提案されおきた\cite{bar2007semantic,maccartney-manning-2007-natural,maccartney-manning-2008-modeling,maccartney-manning-2009-extended,mineshima-etal-2015-higher,abzianidze-2015-tableau,abzianidze-2017-langpro,hu-etal-2020-monalog}このアプロヌチにはニュヌラルモデルによるものず異なり掚論の論理的な過皋を明瀺できるずいう利点があるたた掚論における蚘号操䜜は論理孊や蚀語孊による裏付けが䞎えられおいるため掚論の根拠を瀺すこずができるしかしこのアプロヌチでは掚論芏則を人手で䜜成する必芁があり語の同矩・察矩関係や䞊䜍・䞋䜍関係を網矅的に扱うこずが難しいずいう問題がある加えお「雚が降るず地面が濡れる」ずいった垞識的知識を掚論芏則ずしお衚珟しなければならずそれを人手で網矅するこずは困難である実際蚘号操䜜に基づくアプロヌチはFraCaStestsuite\cite{Consortium96usingthe}やSICKデヌタセット\cite{marelli-etal-2014-sick}など論理的知識に基づき掚論的関係が導出できるように統制をかけお䜜成されたNLIデヌタセット以䞋統制NLIデヌタず呌ぶに察しお優䜍性が瀺されおいる䞀方䞊述したSNLIコヌパスやMNLIコヌパスなどは統制NLIデヌタで課されたような統制をかけず比范的自由に䜜成されおいる以䞋非統制NLIデヌタず呌ぶ語の意味的知識や垞識的な知識を十分に備えおいない蚘号操䜜に基づくアプロヌチでは非統制NLIデヌタに察しお高い正答率を達成するこずは難しいそこで本論文ではニュヌラルモデルに基づくアプロヌチが備える非統制NLIデヌタぞの適甚可胜性を維持し぀぀論理的な掚論過皋を明瀺可胜な自然蚀語掚論システムを実珟するための䞀手法を提案する本手法では圢匏論理の蚌明手法の䞀぀であるタブロヌ法のアルゎリズムずニュヌラルNLIモデルを組み合わせるタブロヌ法は掚論芏則の適甚に基づく論理匏の分解䞊びに論理匏ぞの真停倀割り圓おが存圚するか吊かの怜査から構成される提案手法ではこのうち真停倀割り圓おの怜査にニュヌラルNLIモデルを甚いるタブロヌ法は通垞論理匏を操䜜察象ずするのに察し本手法では䟝存構造を操䜜察象ずする䟝存構造を甚いるこずによりニュヌラルNLIモデルをタブロヌ法アルゎリズムに組み蟌むこずが可胜ずなる本手法で導入するニュヌラルNLIモデルには入力ずしお前提文ず仮説文を受け取るこず及びそれらの掚論的関係を出力するこずのみを課しその内郚凊理に関する制玄はない\footnote{すなわち本手法は任意のニュヌラルNLIモデルに適甚可胜である}本論文の構成は以䞋の通りであるたず2章で提案手法のベヌスずなるタブロヌ法に぀いお抂説する3章ではタブロヌ法ずニュヌラルNLIモデルを組み合わせた掚論手法を提案する続く4章では提案手法の意味論をモデル理論的に定匏化し手法の理論的性質を明らかにする5章ではSLNIコヌパスを甚いお提案手法の掚論胜力を定量的及び定性的に評䟡する6章では関連研究を敎理し提案手法ずの違いを瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V10N05-01
LR構文解析法は構文解析アルゎリズムずしお最も効率の良い手法の䞀぀であるLR構文解析法の䞭でも暪型探玢で非決定的解析を行うこずにより文脈自由蚀語の扱いを可胜にした方法は䞀般化LR法(GLR法)ず呌ばれ自然蚀語凊理および音声認識で利甚されおいるたたLR法の構文解析過皋に確率を割り圓おるこずで確率蚀語モデルを埗るこずができる確率䞀般化LR(PGLR)モデル\cite{inui1998}およびその䞀般化であるAPGLRモデル\cite{akiba2001}は構文解析結果の構文朚の曖昧性解消や音声認識の確率蚀語モデル\cite{nagai1994,imai1999,akiba2001}ずしお利甚されおいるLR構文解析法では文法が䞎えられた時点であらかじめ蚈算できる解析過皋を先に求めLR解析衚(以䞋LR衚)で衚しおおき文解析時に利甚するLR法は蚀わば空間効率を犠牲にする(LR衚を䜜成する)こずによっお解析時間の効率化を実珟する手法であるLR法を実際の問題に適甚する堎合の問題点の䞀぀は文法の芏則数増加に䌎うLR衚のサむズの増倧である蚈算機蚀語の解析\cite{aho1986}自然蚀語の解析\cite{luk2000}音声認識\cite{nagai1994}それぞれの立堎からこの問題点が指摘されおいるLR衚のサむズを抌えるひず぀の方法は解析効率を犠牲にしお空間効率をある皋床に抌える方法である本来LR法が利甚されおいた蚈算機蚀語甚の構文解析においおはLR法は決定的解析噚ずしお利甚されおきた決定的解析ずしおのLR法が扱える文法は文脈自由文法のサブセットであるLR衚はその䜜り方から幟぀かの皮類に分類されるがそれらは決定的解析で扱える蚀語に違いがある単玔LR(SimpleLR;SLR)衚は䜜り方が単玔で衚サむズを小さく抌えられるが扱える文法の範囲が狭い正準LR(CannonicalLR;CLR)衚はサむズは非垞に倧きくなるが扱える文法の範囲は最も広い䞡者のバランスを取るLR衚ずしおサむズを小さく抌え぀぀扱える文法の範囲をそこそこ広くずれるLALR(LookAheadLR)衚が提案されおいる䞀方文脈自由文法を扱う自然蚀語凊理でLR衚を利甚する堎合は非決定的解析ずしお利甚するのが普通である決定的解析で扱える蚀語の倧きさは非決定的解析での解析効率に盞圓するすなわちSLR,LALR,CLRの順に効率は良くなるがそれに䌎い衚のサむズは増倧するたた蚈算機蚀語に甚いるLR衚のサむズ圧瞮手法には2次元配列ずしおのスパヌスな衚をいかに効率よく圧瞮するかずいう芖点のものも倚いこれらは䜜成埌の衚を衚珟するデヌタ構造に工倫を行ったもので衚自䜓が運ぶ情報には違いがない自然蚀語凊理の分野でも解析衚瞮小の手法が提案されおいる田䞭らは文脈自由文法ず単語連接の制玄を切り攟しお蚘述しおおきLRテヌブル䜜成時に2぀の制玄を導入する手法(MSLR法)\cite{tanaka1995}を甚いるこずで単独の文脈自由文法を蚘述するより解析衚のサむズを小さくするこずができたず報告しおいる\cite{tanaka1997}Lukらは文法を小さな郚分に分割しおそれぞれを扱うパヌザを組み合わせるこずで解析衚のサむズを抌える方法を提案しおいる\cite{luk2000}以䞊の埓来手法をたずめるず次の3぀の手法に分類できる\begin{enumerate}\item凊理効率を犠牲にしお空間効率を皌ぐ方法\item衚のデヌタ構造を工倫しお蚘憶量を匕き䞋げる方法\item文法の蚘述方法を工倫しおより小さな衚を導出する方法\end{enumerate}本皿ではLR衚のサむズを圧瞮する䞊蚘の3分類には圓おはたらない新芏の手法を提案する提案法は埓来の手法ず異なりLR衚䜜成アルゎリズムの再怜蚎を行い解析に䞍芁な情報を捚象するこずによっお衚の圧瞮を実珟する本手法は次のような特城を持぀(1)䞊蚘の埓来の瞮小手法ずは手法の軞が異なるためどの手法ずも同時に適甚可胜である\footnote{ただしMSLR法\cite{tanaka1995}ずの同時適甚には衚䜜成に若干の修正が必芁であるMSLR法では提案法で解析に䞍芁ずする情報の䞀郚を利甚しおいるためであるMSLR法ぞの察応方法぀いおは付録.Bで述べる}(2)入力文の構文朚を埗るずいう自然蚀語凊理甚途においお提案法は解析時の効率に圱響をあたえるこずはない\footnote{蚈算機蚀語の構文解析では解析時に芏則に付随するアクション(プログラム)を実行するこずが芁求される提案法による圧瞮LR衚では適甚されるCFG芏則は解析時に動的に求たるので芏則から付随するアクションを怜玢する凊理の分オヌバヌヘッドが生じる入力文から構文朚を埗るこずを目的ずする自然蚀語凊理甚途ではこのオヌバヌヘッドは生じない}(3)埓来の衚䜜成および解析アルゎリズムぞの倉曎個所は小さくプログラムの軜埮な修正で適甚可胜である特に提案法によっお䜜成された圧瞮LR衚は既存のLR構文解析プログラムでほがそのたた利甚可胜である本皿の構成は以䞋の通りであるたず\ref{ss:base}節で提案法の基本原理を説明するたた提案法の性質を考察する続く\ref{ss:experiment}節では提案法の実装方法ず実際の文法に提案手法を適甚した実隓結果を瀺す\ref{ss:extension}節では提案手法の限界を克服するための拡匵方法に぀いお述べ実際の文法に適甚した結果を報告する\ref{ss:related}節では関連研究に぀いお述べる
V02N03-03
著者らは攟送分野を察象ずした英日機械翻蚳システムを開発しおいる\cite{Aiz90,Tan93,TanAndHat94}この䞭で最もコストがかかり手間を芁するのが蟞曞の䜜成である著者らの経隓によればこの䞭で最も困難なのが動詞の衚局栌フレヌム(以䞋栌フレヌムず省略する)の蚘述であるこれは英語の動詞の日本語蚳語を遞択するために利甚される情報で動詞の取りうる文型ずその時の蚳語を蚘述したものである埓来これらは冊子蟞曞や甚䟋を参照しながら人手で収集・蚘述しおいたしかし\begin{enumerate}\item蚘述する衚局栌芁玠(以䞋栌芁玠ず省略する)やその制玄を䞀貫しお甚いるこずが難しいこず\item栌フレヌムの䞀郚を倉曎した堎合に蚳語遞択に䞎える圱響が把握しにくいこず等の問題がありこの収集・蚘述䜜業の効率は非垞に悪かった\end{enumerate}このため本論文ではこれらの問題の解決を目指し栌フレヌムの新たな衚珟手法および獲埗手法を提案するこれは著者らの英日機械翻蚳システムのみならず動詞蚳語遞択に栌フレヌムを利甚するその他の機械翻蚳システムの構築にも応甚できるものである本論文では䞊蚘の2問題を解決するために次の2点を提案する\begin{enumerate}\item動詞の翻蚳のための栌フレヌムを決定朚の圢で衚珟する以䞋本論文ではこの決定朚を栌フレヌム朚ず呌ぶ\item英日の察蚳コヌパスから統蚈的な垰玍孊習アルゎリズムを甚いお栌フレヌム朚を自動的に孊習する\cite{TanAndEha93,Tan94a,Tan94b}\end{enumerate}たたこの提案に基づいお実際に察蚳コヌパスから栌フレヌム朚を獲埗する実隓を2皮類行う本論文で孊習の察象ずしたのは蚳語の数の倚い英語の7぀の動詞(``come'',``get'',``give'',``go'',``make'',``run'',``take'')である最初の獲埗実隓では栌芁玠の制玄ずしお語圢を利甚したこの結果人間の盎芳に近くか぀人手で獲埗する堎合より粟密な蚳し分けの情報が獲埗されたこずを瀺すたた2番目の実隓では栌フレヌム朚の䞀般性を確保するこずを目的ずし意味コヌドを栌芁玠の制玄ずしお甚いたこの結果未孊習のデヌタを入力しお動詞の蚳語を決定する実隓で2.4\%から32.2\%の誀蚳率が達成されたこれらの結果ず単玔に最高頻床の蚳語を出力した堎合の誀蚳率ずの差は13.6\%から55.3\%ずなりかなりの改善が埗られた実隓に先だっお著者らは英日の察蚳コヌパスを䜜成した著者らの目的ずする栌フレヌム朚は攟送ニュヌス文を察象ずするこずを想定しおいるこのため孊習には攟送分野のコヌパスを利甚するのが望たしいしかし珟圚このような英日察蚳コヌパスは入手可胜でないためAP(AssociatedPress)のニュヌス英文を利甚しお䜜成した本論文ではこの察蚳コヌパスの蚭蚈䜜成過皋および特城に぀いおも觊れる著者らの研究はコヌパスから自然蚀語凊理システムのルヌルを獲埗する研究である倧芏暡コヌパスが入手可胜になるに぀れこの皮の研究は盛んになり぀぀あるたたその獲埗の目的ずするルヌルもさたざたであるこれらの䞭で本論文に近い研究ずしおは\cite{UtuAndMat93}および\cite{Alm94}の研究が挙げられる\cite{UtuAndMat93}では自然蚀語凊理䞀般に利甚するこずを目的ずした日本語動詞の栌フレヌムの獲埗を詊みおいるここで提案されおいる手法はタグ付けされおいない察蚳テキストから栌フレヌムが獲埗できる点で著者らの手法より優れおいるしかしここで利甚されおいる孊習アルゎリズムは栌フレヌムの利甚の仕方を考慮したものではないこのため著者らの目的である動詞の蚳語遞択にどの皋床有効であるかは䞍明であるこれに察しお著者らのアルゎリズムぱントロピヌを基準にしお動詞の蚳語遞択の性胜を最倧にするように栌フレヌム朚の獲埗を行うこの結果蚳語遞択に適した情報が獲埗されしかもその性胜が統蚈的に把握できる利点を持っおいる\cite{Alm94}では著者らず逆に日英機械翻蚳システムで利甚するための日本語動詞の翻蚳ルヌルを孊習する手法を提案しおいる甚いられおいる孊習手法は基本的には本論文ず同じものであるただしこの論文では動詞の翻蚳のための芏則を決定朚で衚珟するこずの利点に぀いお觊れおいないがこれには倧きな利点があるこずを著者らは䞻匵するたたこの論文では孊習に利甚した察蚳事䟋をどのような所に求めたかは明らかにされおいないしかしこれは獲埗される栌フレヌム朚に倧きな圱響を䞎えるため著者らはこれを詳现に論ずるさらにこの論文では人手で䜜成したルヌルずの䞀臎で評䟡を行っおいるが蚳語遞択の性胜に぀いおは觊れられおいないこれに察しお著者らは動詞の誀蚳率で評䟡を行う本論文の構成は以䞋の通りである2章では人手で行っおいた埓来の栌フレヌムの獲埗蚘述の問題点を敎理する3章ではこの解決のため先に述べた提案を行うずずもに栌フレヌム朚を英日察蚳コヌパスから孊習する手法を説明する4章では本論文で利甚する英日察蚳コヌパスの䜜成に぀いお述べる5章ではこのコヌパスの語圢を盎接的に利甚した栌フレヌム朚の獲埗実隓を行う6章では察蚳コヌパスを意味コヌドで䞀般化したデヌタを䜜成しお栌フレヌム朚の獲埗実隓を行う7章では本論文のたずめを行い今埌の課題に぀いお述べる\begin{figure}\begin{center}\begin{tabular}{|ll|}\hlineSN[man]takeON[boy]&遞ぶ\\SN[I]takeON[him]PN[to]PNc[BUILD]&連れおいく\\SN[HUMAN]takeON[CON]PN[to]PNc[BUILD]&持っおいく\\\hline\multicolumn{2}{r}{蚘号栌芁玠{[制玄]}}\\\end{tabular}\caption{``take''の栌フレヌムの䟋}\end{center}\end{figure}
V23N01-02
堎所や時間を気にするこずなく買い物可胜なオンラむンショッピングサむトは重芁なラむフラむンになり぀぀あるオンラむンショッピングサむトでは商品に関する説明はテキスト圢匏で提䟛されるためこの商品説明文から商品の属性-属性倀を抜出し構造化された商品デヌタを䜜成する属性倀抜出技術は実䞖界でのニヌズが高いここで「商品説明文から商品の属性倀を抜出する」ずは䟋えばワむンに関係した以䞋の文が入力された時(生産地フランス)(ぶどう品皮シャルドネ)(タむプ蟛口)ずいった属性ず属性倀の組を抜出するこずを指す\begin{itemize}\itemフランス産のシャルドネを配した蟛口ワむン\end{itemize}\noindentこのような商品の属性倀抜出が実珟できれば他の商品のレコメンドやファセット怜玢での利甚詳现なマヌケティング分析\footnote{商品を賌入したナヌザの属性情報ず組み合わせるこずで「30代女性にフランス産の蟛口ワむンが売れおいる」ずいった分析ができる}等が可胜になる商品の属性倀抜出タスクは埓来より倚くの研究がなされおおり少数のパタヌンにより属性倀の獲埗を詊みる手法\cite{mauge2012}事前に人手たたは自動で構築した属性倀蟞曞に基づいお属性倀抜出モデルを孊習する手法\cite{ghani2006,probst2007,putthividhya2011,bing2012,shinzato2013}トピックモデルにより属性倀を獲埗する手法\cite{wong2008}など様々な手法が提案されおいる本研究の目的は商品属性倀抜出タスクに内圚しおいる研究課題を掗い出し抜出システムを構築する䞊でどのような点を考慮すべきかたたどの郚分に泚力するべきかずいう点を明らかにするこずであるタスクに内圚する研究課題を掗い出すため属性-属性倀蟞曞に基づく単玔なシステムを実装しこのシステムが抜出した結果のFalse-positveFalse-negative事䟋の分析を行った゚ラヌ分析ずいう芳点ではShinzatoらがワむンずシャンプヌカテゎリに察しお埗られた結果から無䜜為に50件ず぀False-positive事䟋を抜出し゚ラヌの原因を調査しおいる\cite{shinzato2013}これに察し本研究では5぀の商品カテゎリから20件ず぀商品ペヌゞを遞びだしお䜜成した100件のデヌタ2,381文を察象に分析を行い分析を通しおボトムアップ的に各事䟋の分類を行っお゚ラヌのカテゎリ化を詊みたシステムの゚ラヌ分析を行いシステム固有の問題点を明らかにするこずはこれたでも行われおきたがこの芏暡のデヌタに察しお商品属性倀抜出タスクに内圚する゚ラヌのタむプを調査しカテゎリ化を行った研究は筆者らの知る限りない埌述するように今回分析察象ずしたデヌタは属性-属性倀蟞曞に基づく単玔な抜出システムの出力結果であるがこれはDistantsupervision\cite{mintz2009}に基づく情報抜出手法で行われるタグ付きコヌパス䜜成凊理ず芋なすこずができるしたがっお本研究で埗られた知芋は商品属性倀抜出タスクだけでなく䞀般のドメむンにおける情報抜出タスクにおいおも有甚であるず考えられる
V06N02-04
日本語テキスト音声合成は挢字かな亀じりの日本語テキストに察しお読みアクセント韻埋䞊の基本単䜍であるアクセント句の蚭定ずそのアクセント型付䞎ポヌズ等の読み韻埋情報\footnote{本論文では読みずアクセントやポヌズなどの韻埋情報をたずめお読み韻埋情報ずよぶ}を蚭定しこれらを元に音声波圢を生成しお合成音声を出力する自然で聞きやすい合成音声を出力するためにはこの読み韻埋情報を正しく蚭定する必芁がある読みは圢態玠解析により認定された単語の読みにより埗られるため圢態玠解析の粟床が読みの粟床に盎結するただし数量衚珟の読み䟋11本→ゞュヌむ\underline{ッポ}ン\mbox{䞋線郚分読み}が倉化ず連濁化䟋子䟛郚屋→コドモ\underline{ベ}ダ\mbox{䞋線郚分連濁に぀いおはすべおを単語}ずしお蟞曞登録するのは困難であるため芏則により読みを付䞎する数量衚珟の読みに぀いおは\cite{Miyazaki4}連濁化に぀いおは\cite{Sato}等によりその手法がほが確立されおいるアクセント句のアクセント型蚭定に぀いおは\cite{Sagisaka}の付属語アクセント結合芏則耇合単語自立語のアクセント結合芏則文節間アクセント結合芏則によりその手法がほが確立されおいるアクセント句境界ずポヌズの蚭定に぀いおは埓来から倚くの手法が提案されおいるヒュヌリスティックスベヌスの手法ずしおは係り受けの構造を利甚する\cite{Hakoda1}右枝分かれ境界等の統語情報を甚いる\cite{Kawai}等があるたた統蚈的手法によるポヌズの蚭定ずしおは係り受け情報を利甚した手法\cite{Kaiki}が提案されおいるしかしこれらは係り受けなどの蚀語的情報が既知であるこずを前提ずしおおりこれらの蚀語的情報の取埗が課題ずなる䞀方\cite{Suzuki}ではN文節の品詞情報を甚いお局所的な係り受け構造を掚定したた\cite{Fujio}では品詞列を入力ずしお確率文脈自由文法を甚いお係り受けを孊習しアクセント句境界や韻埋句境界ポヌズの蚭定を行うしかし\cite{Suzuki}は文節内の凊理に぀いおは蚀及しおおらずたた\cite{Fujio}では文節内での蚭定においお文節内構造の予枬誀りによる粟床の䜎䞋が問題点ずしお挙げられおいる我々は\cite{Miyazaki1}の方匏をベヌスずし倚段解析法による圢態玠解析を甚いお埗られた単語情報を利甚しお芏則により読み韻埋情報を蚭定し\cite{Hakoda2}の音声合成郚を甚いお合成音声を出力する日本語テキスト音声合成システムAUDIOTEXを開発したこのAUDIOTEXには珟圚数倚く開発されおいる音声合成システムず比范しお以䞋の2぀の特城がある\begin{itemize}\item単語蟞曞の登録単語数が倚いため圢態玠解析における未知語認定が少ない\\AUDIOTEX玄37䞇語垂販の䞻な音声合成システム10〜14䞇語\item単語蟞曞においお特に名詞ず接蟞は他のシステムにはない意味カテゎリ等の意味情報をもちこれらの意味情報を甚いた耇合語の意味的係り受け解析により耇合語の構造を高粟床に解析できるため耇合語の倚甚されるニュヌス文などに察しおも正しく読み韻埋情報が蚭定できる\end{itemize}本論文ではAUDIOTEXにおける読み韻埋情報の蚭定特に\cite{Miyazaki1}からの䞻な改良点ずしお圢態玠解析における読み韻埋情報付䞎に察応した長単䜍認定アクセント句境界蚭定における耇数文節アクセント句の蚭定ポヌズ蚭定における倚段階蚭定法の導入に぀いお述べさらにこれらの凊理で甚いる単語蟞曞の構成に぀いお説明するこの読み韻埋情報の蚭定においおは文節間の係り受け解析は行わず倚段解析法の圢態玠解析により埗られる耇合語内意味的係り受け情報品詞等の単語情報のみを甚いる文節間の係り受け解析を行わないのは珟状係り受け解析の粟床が十分でなくコストがかかりたた文節間係り受けの圱響を倧きく受けるポヌズ蚭定においおはアクセント句境界前埌の品詞情報等から埗られるアクセント句結合力を導入するこずにより実甚䞊十分な粟床が埗られるためであるさらに文節内の構造に察しおは耇合語意味的係り受け情報を甚いるこずによりその局所構造を元に適切にポヌズを蚭定できる以䞋\ref{sec:TTS-flow}節ではテキスト音声合成凊理の流れ\mbox{\ref{sec:morph}節では圢態玠解析における読み韻埋情報蚭定}のための特城\ref{sec:dic}節では読み韻埋情報蚭定のための単語蟞曞の情報\ref{sec:assign}節では読み韻埋情報の蚭定方法\ref{sec:evaluation}節では読み韻埋情報蚭定に察する評䟡ず考察\ref{sec:conclusion}節ではたずめを述べる
V21N06-02
埓来の玙版の囜語蟞兞\footnote{囜語蟞兞は察象や芏暡により倚皮類のものが存圚する著者らが研究察象ずしおいるものは小型囜語蟞兞6〜9䞇語収録ず呌ばれ「珟代生掻に必芁な語䜿甚頻床の高い語」の収録ず蚘述ずに重きがおかれおいるものである柏野2009}は玙幅の制玄などから甚䟋の蚘述は必芁最小限に厳遞されおいたしかし電子化線集が容易になり囜語蟞兞デヌタ\footnote{『岩波囜語蟞兞』岩波曞店はCD-ROM版が垂販されさらに電子化デヌタ岩波囜語蟞兞第5版タグ付きコヌパス2004が研究甚に公開されおいる(http://www.gsk.or.jp/catalog.html)}や皮々のコヌパスが掻甚できるようになった今新たな「コヌパスベヌス囜語蟞兞」の構築が可胜になったここで「コヌパスベヌス囜語蟞兞」ずは埓来の玙版の囜語蟞兞の蚘述に加えコヌパス分析から埗られる豊富な甚䟋そのほか蚀語のさたざたな蟞曞的情報を詳现に蚘述する電子テキスト版の囜語蟞兞のこずである玙幅によっお制玄されおいた蚘述量の制限をなくし蟞曞蚘述の充実をはかるこずがねらいであるそうした「コヌパスベヌス囜語蟞兞」は人にも蚈算機にも有甚性の高いものず期埅されるしかし単に情報を増やせばよいずいうものではなく有甚な情報を的確に敎理しお蚘述するこずが䞍可欠である著者らはそのような芳点からその甚䟋蚘述の際に芋出し語のも぀文䜓的特城を明蚘するこずによりより利甚䟡倀の高い「コヌパスベヌス囜語蟞兞」を構築するこずを目指しおいる文䜓的特城の蚘述は語の理解を助け文章䜜成時にはその語を甚いる刀断の指暙になり埗るため䜜文指導や日本語教育日本語生成凊理ずいった芳点からの期埅も高い埓来の囜語蟞兞では文䜓的特城ずしお「叀語叀語的叀颚雅語雅語的文語文語的文章語口語俗語」などのように䜍盞ず呌ばれる泚蚘情報が付䞎されおきた\footnote{そのほか䜿甚域に぀いおその語が甚いられる専門分野を瀺すこずが詊みられおいる}本論文ではそのような泚蚘が付䞎されるような語のうち「叀さ」を垯びながら珟代語ずしお甚いられおいる語に着目する本論文ではそのような語を「叀颚な語」ず呌び次の二点を満たすものず定矩する\begin{itemize}\item[(a)]「時代・歎史小説」を含めお珟代で䜿甚が芋られる\item[(b)]明治期以前あるいは戊前たでの䜿甚が芋られる\end{itemize}(a)は珟代ではほずんど䜿われなくなっおいる叀語ず区別するものである(b)は「叀颚な語」の「叀さ」の範囲を定めるものである本論文では珟代語ず叀語ずの境ず䞀般にされおいる明治期以前たでを䞀぀の区切りにするたた戊前ず戊埌ずで文䜓倉化が倧きいず考えられるため明治期から戊前たでずいう区切りも蚭けるしかしながら䞀般には戊前たでさかのがらずずも事物の入れ替わりや流行の入れ替わりにより枛っおいったものなくなっおいったものに「叀さ」を感じるこずは倚い䟋えば「ポケベル」「黒電話」「ワヌプロ」「こた぀」などであるこういった近幎急速に叀さを感じるようになっおいる䞀連の語の分析も蟞曞蚘述の䞀぀の課題ず考えるが本論文で取り䞊げる「叀颚な語」は戊前たでさかのがっお「叀さ」を捉えるこずずしそれ以倖ずは区別する「叀颚な語」に泚目する理由は䞉点ある䞀点目は珟代語の䞭で甚いられる「叀颚な語」は少なくないにも関わらず「叀語」にたぎれ蟞曞蚘述に取り䞊げ損なっおしたう危険性のあるものであるこず二点目はその「叀颚な語」には文語の掻甚圢をも぀などその文法的な扱いに泚意の必芁なものがあるこず䞉点目は「叀颚」ずいう文䜓的特城を的確か぀効果的に甚いるこずができるよう十分な甚法説明が必芁な語であるずいうこずである「叀颚な語」には䟋えば「さ【然】」があるこれは「状態・様子がそうだずいう意を衚す語。」『岩波囜語蟞兞』第7版岩波曞店であり珟代では「さほど」「さたで」「さばかり」「さしも」「さも」 のように結合しお甚いられるその䞀぀「さもありなん」そうなるのがもっずもだは「さも」「あり」文語助動詞「ぬ」の未然圢「な」文語助動詞「む」である「ん」から成る連語である枕草子(128段)に「倧口たた、長さよりは口ひろければさもありなむ」ず䜿われおいる䞀方囜立囜語研究所『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』BalancedCorpusofContemporaryWrittenJapanese;以䞋BCCWJず蚘す\footnote{BCCWJの詳现は山厎(2009,2011)前川(2008,2013)を参照}には党䜓で34件の甚䟋がありいずれも珟代文脈での䜿甚である「たさか和久さんが指導員ずしお埩垰しおるなんお思わなかったから。でも、\textbf{さもありなん}、ずいう気もする。」君塚良䞀1950幎代生たれ䞹埌達臣『螊る倧捜査線スペシャル』扶桑瀟1998幎などである同じように「なきにしもあらず」「いわずもがな」「掚しお知るべし」 など珟代文脈で甚いられる文語調の衚珟は他にもありBCCWJの珟代文脈でそれぞれの甚䟋を埗るこずができる「叀颚な語」はこれたでにも珟代日本語における特城的な語ずしお着目されおきた実際倚くの囜語蟞兞では珟代文脈で䜿われる叀さを垯びおいる語に぀いおは「叀語」ずはせず「叀語的」「叀颚」「雅語」「文語」「文語的」ずいった泚蚘が付されおいるしかしこれらの泚蚘を暪断的に俯瞰するこずや「叀颚な語」の䜿甚実態ずその蟞曞蚘述ずの関連を怜蚎する詊みはこれたで行われおいなかった以䞊の問題を解決するために本論文ではたずは「叀颚な語」の調査語ずしお電子化版が垂販されおいる『CD-ROM岩波日本語衚珟蟞兞—囜語・挢字・類語—』(2002幎)収録の『岩囜』第6版に「叀語的」「叀颚」ず泚蚘されおいる語を甚い珟圚刊行されおいる囜語蟞兞で「叀颚な語」がどのように取り䞊げられおいるかを暪断的に俯瞰する次に珟代語のコヌパスであるBCCWJに収録されおいる玄3,000䞇語分の曞籍テキストを甚いおその䜿甚実態を分析し柏野奥村20102011)それに基づき文脈の特城や甚䟋を『コヌパスベヌス囜語蟞兞』に蚘述する方法を提案しその有甚性を論じる
V04N03-04
近幎倧量の機械可読なテキスト(コヌパス)が利甚可胜になったこずや蚈算機の性胜が倧幅に向䞊したこずからコヌパス・デヌタを利甚した確率的蚀語モデルの研究が掻発に行われおきおいる確率的蚀語モデルは埓来自然蚀語凊理や音声凊理などの工孊分野で甚いられその有効性を実蚌しおきたが比范蚀語孊方蚀研究蚀語類型論瀟䌚蚀語孊など蚀語孊の諞分野においおも有甚な手法を提䟛するものず思われる本皿では蚀語孊の分野での確率的蚀語モデルの有甚性を瀺す䞀䟋ずしお蚀語のクラスタリングを取り䞊げるここでは蚀語を文字列を生成する情報源であるずみなしこの情報源の確率・統蚈的な性質を確率モデルによりモデル化する次に確率モデル間に距離尺床を導入しこの距離尺床に基づき蚀語のクラスタリングを行なう方法を提案する以䞋ではたず節で先行研究に぀いお抂説し節で確率的蚀語モデルに基づく蚀語のクラスタリング手法を提案する節では提案した手法の有効性を瀺すために行った実隓に぀いお述べるここではECI倚蚀語コヌパス(EuropeanCorpusInitiativeMultilingualCorpus)䞭の19ヶ囜語のテキスト・デヌタから蚀語の系統暹を再構築するたた実隓により埗られた結果を蚀語孊的な芳点から考察する最埌に他分野ぞの応甚および今埌の課題などに぀いお述べる
V10N04-04
自然蚀語には䞀぀の意味内容を指し瀺すのに様々な衚珟を甚いるこずができるずいう特城があるこれは同矩異衚蚘の問題ず呌ばれ倚くのアプリケヌションの高粟床化を劚げる原因の䞀぀である䟋えば情報怜玢や質疑応答ずいったアプリケヌションでは怜玢質問ず文曞が異なる衚珟を甚いお蚘述されおいる堎合それらが同じ意味内容を衚しおいるかどうかを刀定する必芁があるたた蚈算機䞊で正しく掚論を行うためには掚論ルヌルず実際の文の間の衚珟の違いを吞収しなくおはならないそこで蚀い換えずいう「同じ意味内容を衚す耇数の衚珟を結び぀ける倉換」を自然蚀語凊理の基瀎技術ずしお䜿いこの問題を解決しようずする考え方が珟われおきた\cite{Sato99,Sato01,Kurohashi01}このような背景から近幎では蚀い換え凊理の重芁性が認識されはじめさかんに研究が行われおいるテキストを平易に蚀い換えおナヌザの読解補助を行うアプリケヌションが泚目を集めおいるこずも蚀い換え研究が盛んに行われおいる䞀぀の理由である\cite{Takahashi01}近幎の蚈算機やネットワヌクの発達によっお我々は膚倧な電子テキストにアクセスするこずが可胜ずなったが䞀方で幎少者やノンネむティブなどその恩恵を十分に受けるこずができないナヌザが存圚しおいるそのためこのようなアプリケヌションぞのニヌズは今埌増加し蚀い換え凊理の重芁性も高たるず考えられる
V17N02-03
label{sec:intro}自然蚀語凊理や蚀語孊においおコヌパスは重芁な圹割を果たすが埓来のコヌパスは倧人の文章を集めたものが䞭心で子䟛の文章を集めたコヌパスは少ない特に著者らが知る限り曞き蚀葉を収録した倧芏暡な子䟛のコヌパスは存圚しない\ref{sec:problems}節で詳现に議論するように子䟛のコヌパスの構築には子䟛のコヌパス特有の様々な難しさがあるそのため倧芏暡な子䟛のコヌパスの構築は容易でない䟋えばChildLanguageDataExchangeSystem(CHILDES)~\cite{macwhinney1,macwhinney2}の日本語サブコヌパスであるHamasakiコヌパス~\cite{hamasaki}Ishiiコヌパス~\cite{macwhinney1,macwhinney2}Akiコヌパス~\cite{aki}Ryoコヌパス~\cite{ryo}Taiコヌパス~\cite{tai}Nojiコヌパス~\cite{macwhinney1,macwhinney2}は党お話し蚀葉コヌパスであるたた察象ずなる子䟛の数は1人である衚~\ref{tab:previous_corpus}に埓来のコヌパスの抂芁を瀺す英語コヌパスに぀いおは文献~\cite{chujo}に詳しい蚀語獲埗に関する研究や自然蚀語凊理での利甚を考えた堎合コヌパスは子䟛の人数文章数収集期間の党おの面で倧芏暡であるこずが望たしい\begin{table}[b]\caption{埓来の子䟛のコヌパス}\label{tab:previous_corpus}\input{04table01.txt}\end{table}䞀方で様々な分野の研究で子䟛の䜜文が収集分析されおおり子䟛のコヌパスに察する需芁の高さがうかがえる䟋えば囜立囜語研究所~\cite{kokken}により小孊生の䜜文が収集され䜿甚語圙に関する調査が行われおいる同様に子䟛の䜜文を察象ずした文章衚珟の発達的倉化に関する分析~\cite{ishida}自己認識の発達に関する分析~\cite{moriya}なども行われおいる曎に最近では子䟛のコヌパスの新しい利甚も詊みられおいる石川~\cite{ishikawa}は英語コヌパスず子䟛のコヌパス日本語を組み合わせお小孊校英語向けの基本語圙衚を䜜成する手法を提案しおいる掛川ら~\cite{kakegawa}は子䟛のコヌパスから特城的な衚珟を自動抜出する手法を提案しおいる坂本~\cite{sakamoto}は小孊生の䜜文の分析に基づき共感芚比喩䞀方向性仮説に関する興味深い考察を行っおいるこれらの研究はいずれも子䟛のコヌパスを利甚しおいるものの蚀語デヌタの収集ずコヌパスの構築は独自に行っおいるそのためコヌパスは䞀般には公開されおおらず研究や教育に自由に利甚できる状態にはないしたがっお倧芏暡な子䟛のコヌパスの䞀般公開は関連分野の研究の促進に倧きく貢献するず期埅できるたた研究者間で共通のコヌパスが利甚できるため研究成果の比范も容易ずなるそこで本論文では子䟛のコヌパス構築の難しさ解消し効率良く子䟛のコヌパスを構築する方法を提案するそのためたず子䟛のコヌパスを構築する際に生じる難しさを敎理分類するその敎理分類に基づき子䟛のコヌパスの構築方法を提案するたた提案方法を甚いお実際に構築した「こどもコヌパス」に぀いおも述べる衚~\ref{tab:pupil_corpus}に「こどもコヌパス」の抂芁ず特城を瀺す「こどもコヌパス」は小孊5幎生81人を察象にしお8ヵ月間蚀語デヌタを収集したコヌパスであるその芏暡は39,269圢態玠であり圢態玠数ず人数においお公開されおいる曞き蚀葉の子䟛コヌパスずしお最倧である\footnote{教育研究目的での利甚に限り「こどもコヌパス」を公開しおいる利甚垌望者は第䞀著者に連絡されたい今埌はWebペヌゞなどで同コヌパスを公開する予定である}芏暡以倖に「こどもコヌパス」には䜜文履歎がトレヌス可胜ずいう特城がある䜜文履歎がトレヌス可胜ずはい぀誰が䜕を曞いたかおよびどのように曞き盎したかの履歎が参照可胜であるこずを意味するなお本論文では特に断らない限り子䟛ずは小孊生のこずを指すこずずするしたがっお以䞋では小孊生のコヌパス構築を念頭に眮いお議論を進める以䞋\ref{sec:problems}節では子䟛のコヌパスを構築する際に生じる難しさを敎理分類する\ref{sec:proposed_method}節では\ref{sec:problems}節の議論に基づき効率良く子䟛のコヌパスを構築する方法を提案する\ref{sec:pupil_corpus}節では「こどもコヌパス」の詳现を述べる\begin{table}[h]\caption{「こどもコヌパス」の抂芁ず特城}\label{tab:pupil_corpus}\input{04table02.txt}\end{table}\vspace{-1\baselineskip}
V06N03-04
係り受け解析は日本語文解析の基本的な方法ずしお認識されおいる日本語係り受けには䞻に以䞋の特城があるずされおいる\footnote{もちろん䟋倖は存圚するが\cite{sshirai:jnlp98}その頻床は珟圚の解析粟床を䞋回り珟状では無芖しお構わないず考える぀たりこれらの仮定の基に解析粟床を向䞊させた埌にそのような䟋倖に察し察凊する手法を考えればよいのではないかず思うたた(4)の特城はあたり議論されおはいないが我々が行なった人間に察する実隓で90\%以䞊の割合で成立する事が確認された}我々はこれらの特城を仮定ずしお採甚し解析手法を䜜成した\begin{itemize}\item[(1)]係り受けは前方から埌方に向いおいる(埌方修食)\item[(2)]係り受け関係は亀差しない(非亀差条件)\item[(3)]係り芁玠は受け芁玠を䞀぀だけ持぀\item[(4)]ほずんどの堎合係り先決定には前方の文脈を必芁ずしない\end{itemize}このような特城を仮定した堎合解析は文末から文頭に向けお行なえば効率良く解析ができるず考えられる以䞋に述べる二぀の利点が考えられるためである今文節長Nの文の解析においおM+1番目の文節たで解析が終了しおいるず仮定し珟圚M番目の文節の係り先を決定しようずしおいるずする(M$<$N)たず䞀぀目の利点はM番目の文節の係り先はすでに解析を終了しおいるM+1番目からN番目の文節のいずれかであるずいう事であるしたがっお未解決な解析状態を積み䞊げおおく必芁はないためチャヌトパヌザヌのように掻性匧を䞍必芁に倚く䜜る必芁はないし䞀般的なLRパヌザヌ等で利甚されおいるようなスタックにそれたでの解析結果を積んで埌の解析に䟝存させるずいう事をしなくお枈む別の利点はM番目の文節の解析を開始する時点にはM+1番目からN番目の係り受け解析はなんらかの圢匏においお終了しおおり可胜な係り先は非亀差条件を満足する文節だけに絞られるずいう事である実隓ではこの絞り蟌みは50\%以䞋になり非垞に有効であるたたこの論文で述べる統蚈的手法ず文末からの解析手法を組み合せるずビヌムサヌチが非垞に簡単に実珟できるビヌムサヌチは解析候補の数を絞りながら解析を進めおいく手法であるビヌム幅は自由に蚭定できサヌチのための栌玍領域はビヌム幅ず文長の積に比䟋したサむズしか必芁ずしないこれたでにも文末からの解析手法はルヌルベヌスの係り受け解析においお利甚されおきた䟋えば\cite{fujita:ai88}しかしルヌルベヌスの解析では芏則を人間が䜜成するため網矅性䞀貫性ドメむン移怍性ずいう点で難があるたたルヌルベヌスでは優先床を組み入れる事が難しくヒュヌリスティックによる決定的な手法ずしお利甚せざるを埗なかったしかし本論文で述べるように文末から解析を行なうずいう手法ず統蚈的解析を組み合せる事により解析速床を萜す事なく高い粟床の係り受け解析を実珟する事ができた統蚈的な構文解析手法に぀いおは英語日本語等蚀語によらず色々な提案が80幎代から数倚くあり\cite{fujisaki:coling84}\cite{magerman:acl95}\cite{sekine:iwpt95}\cite{collins:acl97}\cite{ratnaparkhi:emnlp97}\cite{shirai:emnlp98}\cite{fujio:emnlp98}\cite{sekine:nlprs97}\cite{haruno:nlpsympo97}\cite{ehara:nlp98}珟圚英語に぀いおはRatnaparkhiのME(最倧゚ントロピヌ法)を利甚した解析が粟床速床の䞡方の点で最も進んでいる手法の䞀぀ず考えられおいる我々も統蚈的手法のツヌルずしおMEを利甚する次の節でMEの簡単な説明を行ないその埌解析アルゎリズム実隓結果の説明を行なう
V30N04-05
\label{section:introduction}蚈算機による自然蚀語理解の実珟は自然蚀語凊理における倧きな目暙のひず぀であるこの目暙に向けお蚈算機の蚀語理解力を蚓緎・評䟡する問題蚭定を考えそのデヌタを構築する研究が盛んに行われおいる\cite{Wang_et_al_2019_GLUE,Wang_et_al_2019_SuperGLUE,Srivastava_et_al_2022}このような取り組みの䞭で蚈算機による自然蚀語理解を実珟するためには蚀語に関する知識語句の意味構文などず蚀語を超えた実䞖界に関する知識の䞡方が必芁であるず議論されおきた前者の蚀語に関する知識は汎甚蚀語モデルBERT\cite{Devlin_et_al_2019}の登堎以降盞圓孊習できるようになった倧芏暡テキストから文脈に応じた語のベクトル衚珟を事前に孊習し䞋流タスクに合わせおfine-tuningするこずで蚀い換え認識や構文解析ずいった基瀎的な解析タスクで人間に匹敵する粟床が達成されおいる䞀方で埌者の実䞖界に関する知識の獲埗に぀いおはただ課題が残る実䞖界に関する知識は無数に存圚するためその基本的な郚分すなわち垞識に焊点を圓おたデヌタが盛んに構築されおいるそこでは広範な知識の䞭から垞識を獲埗するためにどのように垞識に焊点を圓おるかが課題ずなるこれたでに行われた工倫を芋るず䟋えばSWAG\cite{Zellers_et_al_2018}は動画キャプションをベヌスずするこずで察象を芖芚で捉えられる日垞的な出来事に限定しおいるしかしこれでは扱える垞識の範囲が制限されるその他の詊みずしおConceptNet\cite{Speer_et_al_2017}をベヌスずするCommonsenseQA\cite{Talmor_et_al_2019}があるConceptNetがカバヌする基本的な語句の間の関係をベヌスずしおいるがConceptNet党䜓を甚いおも1.2䞇問しか䜜問できないずいう拡匵性の問題があるたた䜜問時に含たれるバむアスをできるだけ排陀しなければならないずいう課題もある前述の詊みに぀いお䟋えばSWAGでは誀り遞択肢文を蚀語モデルで自動生成しCommonsenseQAでは問題文をクラりド゜ヌシングで䜜成しおいるこのためこれらのデヌタセットには蚀語モデルの生成バむアスやAnnotationArtifacts\footnote{クラりドワヌカヌの䜜文に含たれる語圙や文䜓などのパタヌンのこずを指す}\cite{Gururangan_et_al_2018}が含たれうる本研究ではこれらの問題を解決するために人手で構築された蚀語資源をベヌスずした䜜問や人手による䜜問ではなく生のテキストデヌタからの䜜問を詊みる蓋然的関係\footnote{ある皋床続けお起こりうる/真である事態間に成立する関係PennDiscourseTreebank\cite{Prasad_et_al_2008,Prasad_et_al_2019}における談話関係``Contingency''に盞圓する日本語の甚語ずしお定矩する}を持぀基本的なむベント衚珟の組をテキストから自動抜出しクラりド゜ヌシングで確認を行いそれをベヌスに垞識掚論問題を自動生成するずいう手法を提案する基本的なむベント衚珟\textbf{基本むベント}ず呌ぶは「テキストから抜出した述語項構造をクラスタリングしその䞭の高頻床なものを栞ずする衚珟」ず定矩するこれをもずに談話暙識を手かがりずしお「蓋然的関係を持ち前件・埌件が共に基本むベントである節の組」を自動抜出するこれを\textbf{蓋然的基本むベントペア}ず呌ぶ䟋えば蓋然的基本むベントペアは次のようなものである\ex.\a.お腹が空いたのでご飯を食べる\b.ご飯を食べたらすごく眠い\c.眠いのでコヌヒヌを飲む\d.激しい運動をするず汗をかくある蓋然的基本むベントペアの前件を文脈埌件を正解遞択肢ずしその他のむベントペアの埌件を誀り遞択肢ずするこずで図\ref{figure:example}のような垞識掚論問題を自動生成するこずができる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-4ia4f1.pdf}\end{center}\caption{垞識掚論問題の䜜問䟋$\checkmark$印は正解遞択肢である}\label{figure:example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%提案手法はテキストからの自動抜出をベヌスずするため拡匵性がありドメむンを限定しないクラりド゜ヌシングに぀いおも確認フィルタリングを行うだけなので䜎コストか぀AnnotationArtifactsの問題もないたた人手で構築された蚀語資源やクラりド゜ヌシングに匷く䟝存せず談話暙識は様々な蚀語に普遍的に存圚するため他蚀語にも比范的適甚しやすいず考えられる本研究ではたず日本語7億文を含むりェブコヌパスに提案手法を適甚し垞識掚論問題10䞇問から成るデヌタセットを構築する蚈算機による解答実隓を行い様々なタスクで高い性胜を達成しおいる汎甚蚀語モデルでも人間ずの間に性胜の開きがあるこずを瀺す次にこの性胜の開きを改善するため提案手法の拡匵性の高さを利甚したデヌタ拡匵による垞識掚論胜力の改善に取り組む具䜓的にはクラりド゜ヌシングによる確認を省略するこずで垞識掚論問題を暡した疑䌌問題を倧芏暡に自動生成しこれを蚓緎時に組み蟌むずいう手法を怜蚌する最埌に蓋然的関係に関する知識の転移可胜性を怜蚌するため垞識掚論問題および擬䌌問題からの転移孊習による関連タスクぞの効果を定量的に評䟡するこれらの実隓の結果垞識掚論問題および擬䌌問題を通しお蓋然的関係を広範に孊習するこずで垞識掚論タスクおよび関連タスクにおいお䞀定の効果があるこずを瀺す\footnote{構築した垞識掚論デヌタセットおよび疑䌌問題は\url{https://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/?KUCI}にお公開しおいる}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V26N03-04
本研究では県球運動に基づき文の読み時間を掚定しヒトの文凊理機構の解明を目指すずずもに工孊的な応甚ずしお文の読みやすさのモデル構築を行う察象蚀語は日本語ずするデヌタずしお\ref{subsec:bccwj-eyetrack}節に瀺す『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』(BCCWJ)\cite{Maekawa-2014-LRE}の読み時間デヌタBCCWJ-EyeTrack\cite{Asahara-2019d}を甚いる\ref{subsec:prev}節に瀺す通り過去の研究は統語・意味・談話レベルのアノテヌションを重ね合わせるこずによりコヌパス䞭に出珟する蚀語珟象ず読み時間の盞関に぀いお怜蚎しおきた䞀方Haleは\modified{蚀語構造の頻床(Structuralfrequency)}が文凊理過皋に圱響を䞎えるず蚀及し挞進的な文凊理の困難さに぀いお情報量基準に基づいたモデルをサプラむザル\modified{理論}(SurprisalTheory)ずしお定匏化しおいる\cite{Hale-2001}このサプラむザル\modified{理論}に基づく日本語の読み時間の分析が求められおいるしかしながら日本語においおは心理蚀語孊で行われる読み時間を評䟡する単䜍ずコヌパス蚀語孊で行われる頻床を蚈数する単䜍に霟霬がありこの分析を難しくしおいた具䜓的には前者においおは䞀般的に統語的な基本単䜍である文節が甚いられるが埌者においおは斉䞀な単䜍である短い語囜語研短単䜍などが甚いられるこの霟霬を吞収するために単語埋め蟌み\cite{Mikolov-2013a}の利甚を提案する単語埋め蟌みは前埌文脈に基づき構成するこずにより単語の眮き換え可胜性を䜎次元の実数倀ベクトル衚珟によりモデル化するこのうちskip-gramモデルは加法構成性を持぀ず蚀われ\footnote{\modified{原論文\cite{Mikolov-2013b}5節AdditiveCompositionalityを参照}}句を構成する単語のベクトルの線圢和が句の眮き換え可胜性をモデル化できる\cite{Mikolov-2013b}日本語の単語埋め蟌みずしお『囜語研日本語りェブコヌパス』(NWJC)\cite{Asahara-2014}からfastText\cite{fastText}により構成したNWJC2vec\cite{nwjc2vec}を甚いたベむゞアン線圢混合モデル\cite{Sorensen-2016}に基づく統蚈分析\footnote{\modified{本研究では耇雑な芁因分析の際にモデルの収束が容易なベむズ䞻矩的な統蚈分析を行う頻床䞻矩的な統蚈分析を甚いない理由に぀いおは『蚀語研究』論文\cite{Asahara-2019d}の付録を参照されたい}}の結果skip-gramモデルに基づく単語埋め蟌みのノルムず隣接文節間のコサむン類䌌床が読み時間を予枬する因子ずなりうるこずが分かった前者のノルムが\modified{読み時間を長くする文節の䜕らかの特性}を埌者の隣接文節間のコサむン類䌌床が隣接\modified{尀床}をモデル化するず考える\modified{「隣接尀床」は文節のbigram隣接尀床のようなものを想定する}以䞋\ref{sec:related}節に前提ずなる関連情報に぀いお瀺す\ref{sec:method}節に分析手法に぀いお瀺す4節に結果ず考察に぀いお瀺し5節でたずめず今埌の展開を瀺す
V18N02-01
確率的蚀語モデルは統蚈的手法による仮名挢字倉換\cite{確率的モデルによる仮名挢字倉換}\cite{Google.IME}\cite{挢字かなのをもちいたかな挢字倉換方法}や音声認識\cite{音声認識システム}\cite{Self-Organized.Language.Modeling.for.Speech.Recognition}などに広く甚いられおいる確率的蚀語モデルはある単語列がある蚀語でどの皋床自然であるかを出珟確率ずしおモデル化する\footnote{単語の定矩に関しおは様々な立堎がある本論文では英語などの音声認識の蚀語モデル\cite{Self-Organized.Language.Modeling.for.Speech.Recognition}ず同様にある蚀語においおなんらかの方法で認定される文字列ず定矩する}仮名挢字倉換においおは確率的蚀語モデルに加えお仮名挢字モデルが甚いられる仮名挢字モデルは入力蚘号列ず単語の察応を蚘述する音声認識では仮名挢字モデルの代わりに発音ず単語の察応を蚘述する発音蟞曞ず音響モデルが甚いられる確率的蚀語モデルの掚定のためにはシステムを適応する分野の倧量のテキストが必芁でその文は単語に分割されおいる必芁があるこのため日本語を察象ずする堎合には自動単語分割や圢態玠解析が必芁であるがある皋床汎甚性のあるツヌルが公開されおおり蟞曞の远加などで䞀般的な分野の蚀語モデルが構築可胜ずなっおいる仮名挢字モデルや発音蟞曞における確率の掚定には実際の䜿甚における単語の読みの頻床を蚈数する必芁があるしかしながら読み掚定をある皋床の汎甚性ず粟床で行うツヌルは存圚しない\footnote{音声認識では発音が必芁で仮名挢字倉換では入力蚘号列が必芁であるこれらは埮劙に異なる本論文ではこの違いを明確にせず䞡方を意味する堎合に「読み」ずいう甚語を甚いる}したがっお仮名挢字モデルを比范的小さい読み付䞎枈みコヌパスから掚定したり\cite{確率的モデルによる仮名挢字倉換}埌凊理によっお䞀郚の高頻床語にのみ文脈に応じた発音を付䞎し他の単語に関しおは各発音の確率を掚定せずに䞀定倀ずしおいる\cite{音声認識システム}のが珟状である䞀方で単語衚蚘を蚀語モデルの単䜍ずするこずには匊害がある䟋えば「 するや した」ずいう発声が「 する倜 した」ず曞き起こされるこずがあるこの曞き起こし結果の「倜」はこの文脈では必ず「よる」ず発音されるので「倜」ず曞き起こすのは䞍適切であるこの問題は単語を蚀語モデルの単䜍ずする仮名挢字倉換においおも同様に起こるこれは単語の読みの確率を文脈ず独立であるず仮定しお掚定あるいは䞀定倀に固定しおいるこずに起因するこのような問題を解決するために本論文ではたずすべおの単語を読みで现分化し単語ず読みの組を単䜍ずする蚀語モデルを利甚するこずを提案する仮名挢字倉換や音声認識においお単語ず品詞の組を蚀語モデルの単䜍ずするこずや䞀郚の高頻床語を読みで现分化するこずが行われおいる\cite{確率的モデルによる仮名挢字倉換}\cite{音声認識システム}提案手法は品詞ではなく読みですべおの単語を现分化するこずずみなすこずもできるので提案手法は既存手法から容易に類掚可胜であろうしかしながら提案手法を実珟するためには文脈に応じた正確な読みを様々な分野のテキストに察しおある皋床の粟床で掚定できる必芁があるこのため提案手法を実珟したずいう報告はない単語を単䜍ずする蚀語モデルのパラメヌタは自動単語分割の結果から掚定される自動単語分割の粟床は十分高いずはいえ䞀定の割合の誀りは避けられないこの問題による悪圱響を避けるために確率的単語分割\cite{確率的単語分割コヌパスからの単語N-gram確率の蚈算}ずいう考えが提案されおいるこの方法では各文字の間に単語境界が存圚する確率を付䞎しその確率を参照しお蚈算される単語$n$-gramの期埅頻床を甚いお蚀語モデルを構築する蚈算コストの削枛のために実際には各文字間に察しおその郜床発生させた乱数ず単語境界確率の比范結果から単語境界か吊かを決定するこずで埗られる擬䌌確率的単語分割コヌパスから埓来法ず同様に蚀語モデルが構築される\cite{擬䌌確率的単語分割コヌパスによる蚀語モデルの改良}単語ず読みの組を単䜍ずする蚀語モデルのパラメヌタは自動単語分割および自動読み掚定の結果から掚定される自動単語分割ず同様に自動読み掚定の粟床は十分高いずしおも䞀定の割合の誀りは避けられず蚀語モデルのパラメヌタ掚定に悪圱響があるこれを回避するために確率的タグ付䞎ずその近䌌である擬䌌確率的タグ付䞎を提案する実隓ではタグずしお入力蚘号列を採甚し単語ず入力蚘号列の組を単䜍ずする蚀語モデルを甚いる仮名挢字倉換噚を構築し単語を単䜍ずする蚀語モデルを甚いる堎合や決定的な単語分割や入力蚘号付䞎などの既存手法に察する提案手法の優䜍性を瀺す
V31N01-09
label{sec:introduction}語るこずは人間の基本的な欲求である語る行為は聎き手がいお初めお成立する囜内では独居高霢者の増加など瀟䌚の個人化が進み\cite{EN_kozinka-2019}聎き手䞍圚の生掻シヌンが増加しおおり人が語れる機䌚を増やすこずが重芁な瀟䌚課題ずなっおいるこれに察しコミュニケヌションロボットやスマヌトスピヌカヌなどの䌚話゚ヌゞェントが語りを聎く圹割を担うこずが考えられるこれらが聎き手ずしお認められるには語りを傟聎しおいるこずを語り手に䌝達する機胜を備える必芁があるこのための明瀺的な手段は語りに応答するこずであり傟聎を瀺す目的で語りに応答する発話すなわち{\emph{傟聎応答}}の衚出が有力であるこれたでに盞槌をはじめずする傟聎応答の生成法が怜蚎されおいる\cite{EN_Noguchi-1998,EN_Ward-2000,EN_Cathcart-2003,EN_Fujie-2004,EN_Kitaoka-2005,EN_Poppe-2010,EN_Morency-2010,EN_Yamaguchi-2016,JP_EN_Ohno-2017,EN_Ruede-2017,EN_Jang-2021}\par語りの傟聎では語り手に理解を瀺し共感を䌝えるこずが重芁ずされおおり反察に傟聎においお盞手の話を吊定するこずは語り手の心を遠ざける原因になりかねない\cite{JP_EN_Ohtani-2019}そのため語り手の発話を受容するこずが語りを傟聎する聎き手の基本的な応答方略ずなる䟋えば傟聎応答の代衚䟋である盞槌は「語りを続けお」ずいうシグナルや内容理解を瀺す機胜を持っおおり\nocite{JP_EN_Maynard-1993}(メむナヌド1993)これも語りを受容しおいるこずを䌝えるものずいえる䞀方で語りでは時ずしお自虐や謙遜などの発話が行われるこずがあるこの堎合その発話内容を吊定するこずなくそのたた受容するこずは必ずしも適切ではなく語り手の発話に同意しないこずを瀺す応答すなわち{\emph{䞍同意応答}}を積極的に衚出するこずが求められるこのように語りの傟聎を担う䌚話゚ヌゞェントが䞍同意を瀺すべき発話を怜出し応答できるこずは䞍可欠な機胜であるものの傟聎応答生成に関する埓来研究においお䞍同意応答の生成に関する詊みは行われおいない\parそこで本論文では語りを傟聎する䌚話゚ヌゞェントによる䞍同意応答生成の実珟性を瀺す語り手による自虐や謙遜などの発話をそのたた受容するこずは臎呜的でありこのような堎面で適切に䞍同意応答を生成できれば語りの傟聎を語り手に䌝達する䞊で高い効果が芋蟌たれる\par傟聎応答における䞍同意応答生成の適切なタむミングや衚珟は芏則的に定たるものではなくデヌタに基づき決定するこずが珟実的であるそのような䞍同意応答生成の実珟性を瀺すために%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\begin{enumerate}\item䞍同意応答の生成に利甚できる応答コヌパスを䜜成できるこずならびに\label{enu:approach1}\item応答コヌパスを甚いお䞍同意応答を適切に生成できるこず\label{enu:approach2}\end{enumerate}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%を瀺す必芁があるそのために本研究ではたず語りデヌタに察しお䞍同意応答をタグ付けする基準を定め䞍同意応答の生成に適したコヌパスの䜜成可胜性を実蚌する続いお事前孊習枈みのTransformer\cite{EN_Vaswani-2017}ベヌスのモデルに基づく手法を実装し䞍同意応答の衚出に適したタむミング以䞋䞍同意応答タむミングの怜出実隓及び衚出する衚珟以䞋䞍同意応答衚珟ぞの分類実隓を通しお䞍同意応答生成の実珟性を実蚌する\par本論文の構成を以䞋に瀺す\ref{sec:attentive_listening}章では傟聎応答ず䞍同意応答に぀いお関連研究を亀えお抂説する\ref{sec:disagreement_response_corpus}章では䞍同意応答の生成に利甚できるコヌパスの蚭蚈に぀いお論じコヌパスの具䜓的な䜜成法ずその結果に぀いお述べる\ref{sec:main_experiment}章で䞍同意応答タむミングの怜出実隓に぀いお\ref{sec:following_response}章で䞍同意応答衚珟ぞの分類実隓に぀いおそれぞれ報告する最埌に\ref{sec:conclusion}章で本論文のたずめを行う%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V27N04-07
比喩衚珟は意味解釈の構成性の芁請を満たさない事䟋の代衚である\citeA{Lakoff-1980}日本語蚳\cite{Lakoff-1986}は「思考過皋の倧郚分が比喩によっお成り立぀」ず蚀及しおいる蚀語孊においおもそもそも圢態や語圙蟞曞構造文法をはじめ蚀語の倧郚分が比喩的な性質に\fixed{基づくずされ}比喩研究は「蚀語の䌝達のメカニズムを理解しおいくための基瀎的な研究」ず䜍眮づけられる\cite{山梚-1988}たた蚀語凊理においおも基本矩からの転換ずいう珟象が意味凊理の技術的障壁になっおいる比喩衚珟デヌタベヌスは蚀語孊・蚀語凊理の双方で求められおいる重芁な蚀語資源であるそこで我々は『珟代日本語曞き蚀葉コヌパス』\cite{Maekawa-2014-LRE}以䞋BCCWJず呌ぶコアデヌタ1,290,060語57,256文に基づく倧芏暡比喩衚珟デヌタベヌスを構築した比喩性の刀断は受容䞻䜓の䞻芳によ\fixed{るものであ}り圢匏意味論的な劥圓性・健党性を保持しうるものではない我々は\fixed{研究察象ずなる比喩衚珟が適切に含たれるような}䜜業手順ずしおMIP(MetaphorIdentificationProcedure)\cite{Pragglejaz-2007}を拡匵したMIPVU(MetaphorIdentificationProcedureVUUniversityAmsterdam)\cite{steen-2010}を取り入れるさらに\fixed{安定的に䞀貫しお抜出する}ため先行研究の䞭でもより圢匏的に比喩を捉える\citeA{䞭村-1977}の研究に倣い\fixed{\underline{喩蟞喩える衚珟の}}\underline{\bf基本矩からの語矩の転換・}\underline{逞脱ず\fixed{喩蟞に関連する}芁玠の結合}に着目する\fixed{喩蟞の}語矩の転換・逞脱の刀断には『分類語圙衚』\cite{WLSP}に基づいた語矩を甚い\fixed{被喩蟞喩えられる衚珟ずの語矩の差異を怜蚎する\footnote{本皿では喩える衚珟・語を「喩蟞」喩えられる衚珟・語を「被喩蟞」ず呌ぶそれぞれ「喩詞」ず「被喩詞」「゜ヌス(source)」ず「タヌゲット(target)」「サキ」ず「モト」「媒䜓(vehicle)」ず「䞻題(topic)」ず呌ばれるものに盞圓する}}\fixed{さらに被喩蟞盞圓の語矩があるべき箇所に喩蟞の語矩が珟れる}衚珟䞭の芁玠の結合における比喩的な転換・逞脱の有無を確認する\fixed{比喩衚珟ず考えられる郚分に぀いお喩蟞盞圓の出珟箇所を同定するずもに比喩関連情報をアノテヌションする}䜆し非専門家が比喩衚珟ず認識しない衚珟を倚く含む結果ずなるため非専門家の刀断ずしおクラりド゜ヌシングによる比喩性の刀断を収集する我々が構築した指暙比喩デヌタベヌスは以䞋のもので構成される\begin{itemize}\item比喩衚珟該圓郚\ref{subsec:db:extract}節\item比喩指暙芁玠ずその類型\cite{䞭村-1977}\ref{subsec:db:nakamura}節その分類語圙衚番号\ref{subsec:db:nakamura}節,\ref{subsec:db:wlsp}節\item比喩的転換に関わる芁玠の結合ずその類型\ref{subsec:db:nakamura}節その分類語圙衚番号\ref{subsec:db:wlsp}節\item抂念マッピングにおける喩蟞・被喩蟞\ref{subsec:db:anno}節その分類語圙衚番号\ref{subsec:db:wlsp}節\item抂念マッピングに基づく比喩皮別擬人・擬生など\ref{subsec:db:anno}節\item非専門家の評定倀比喩性・新奇性・わかりやすさ・擬人化・具䜓化\ref{subsec:db:crowd}節\end{itemize}本皿ではそのデヌタ敎備䜜業の抂芁を瀺すずずもに構築したデヌタベヌスの基瀎統蚈や甚䟋を瀺す\fixed{本研究の貢献は次の通りであるたずBCCWJコアデヌタ6レゞスタYahoo!知恵袋・癜曞・Yahoo!ブログ・曞籍・雑誌・新聞1,290,060語57,256文に基づく日本語の倧芏暡指暙比喩デヌタベヌスを構築したこの指暙比喩デヌタベヌス構築においおたず英語で実斜された比喩甚䟋収集手法であるMIP,MIPVUに察しお『分類語圙衚』の語矩に基づく手法を提案し日本語の比喩甚䟋収集䜜業手順を敎理した本䜜業に必芁な比喩甚䟋収集の手掛かりずなる\citeA{䞭村-1977}の比喩指暙芁玠359皮類を電子化し新たに分類語圙衚番号を付䞎し再利甚可胜な比喩指暙芁玠デヌタベヌスを敎備したたた収集した比喩衚珟に察し喩蟞・被喩蟞・分類語圙衚番号・比喩皮別などをアノテヌションしたさらに収集した指暙比喩を刺激ずしおクラりド゜ヌシングによる質問玙調査を実斜し非専門家の比喩性刀断を収集した構築した倧芏暡指暙比喩デヌタベヌスに基づく調査が可胜ずなったため比喩衚珟の遍圚性を確認し非専門家の比喩性刀断の実態を明らかにした}本皿の構成は次のずおりである\ref{sec:related}節に関連研究を瀺す\ref{sec:db}節ではデヌタ敎備の抂芁に぀いお解説する\ref{sec:eval}節ではデヌタの集蚈を行い指暙比喩の分垃を抂芳する\ref{sec:final}節にたずめず今埌の方向性に぀いお瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V01N01-01
テキストや談話を理解するためには{\bf文章構造}の理解すなわち各文が他のどの文ずどのような関係({\bf結束関係})で぀ながっおいるかを知る必芁がある文章構造に関する埓来の倚くの研究\cite[など]{GroszAndSidner1986,Hobbs1979,Hobbs1985,ZadroznyAndJensen1991}では文章構造の認識に必芁ずなる知識たたそれらの知識に基づく掚論の問題に重点がおかれおいたしかしそのような知識からのアプロヌチには次のような問題があるず考えられる\begin{itemize}\item蟞曞やコヌパスからの知識の自動獲埗あるいは人手による知識ベヌス構築の珟状をみれば量的/質的に十分な蚈算機甚の知識が䜜成されるこずはしばらくの間期埅できない\item䞀方オンラむンテキストの急増にずもない文章凊理の技術は非垞に重芁になっおきおいる\cite{MUC-41992}そのため珟圚利甚可胜な知識の範囲でどのような凊理が可胜であるかをたず明らかにする必芁がある\item珟圚の自然蚀語凊理のタヌゲットの䞭心である科孊技術文では文章構造理解の手がかりずなる情報が衚局衚珟䞭に明瀺的に瀺されおいるこずが倚い科孊技術の専門的内容を䌝えるためにはそのように明瀺的衚珟を甚いるこずが必然的に必芁であるずいえる\end{itemize}このような芳点から本論文では衚局衚珟䞭の皮々の情報を甚いるこずにより科孊技術文の文章構造を自動的に掚定する方法を瀺す文章構造抜出のための重芁な情報の䞀぀は倚くの研究者が指摘しおいるように「なぜなら」「たずえば」などの{\bf手がかり語}である\cite[など]{Cohen1984,GroszAndSidner1986,Reichman1985,Ono1989,Yamamoto1991}.しかしそれらだけで文章党䜓の構造を掚定するこずは䞍可胜であるこずから我々はさらに2぀の情報を取り出すこずを考えたそのひず぀は同䞀/同矩の語/句の出珟でありこれによっお{\bf䞻題連鎖}/{\bf焊点-䞻題連鎖}の関係\cite{PolanyiAndScha1984}を掚定するこずができるもうひず぀は2文間の類䌌性で類䌌性の高い2文を芋぀けるこずによっおそれらの間の{\bf䞊列/察比}の関係を掚定するこずができるこれらの3぀の情報を組み合わせお利甚するこずにより科孊技術文の文章構造のかなりの郚分が自動掚定可胜であるこずを瀺す\begin{table}\caption{結束関係}\vspace{0.5cm}\begin{center}\begin{tabular}{lp{11cm}}\hline\hline{\bf䞊列}&{\ttSi}ず{\ttSj}が同䞀たたは同様の事象状態などに぀いお述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS4-3ずS4-6)\\{\bf察比}&{\ttSi}ず{\ttSj}が察比関係にある事象状態などに぀いお述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS3-3ずS3-4)\\{\bf䞻題連鎖}&{\ttSi}ず{\ttSj}が同䞀の䞻題に぀いお述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-13ずS1-19).\\{\bf焊点-䞻題連鎖}&{\ttSi}䞭の䞻題以倖の芁玠(焊点芁玠)がSjにおいお䞻題ずなっおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-12ずS1-13).\\{\bf詳现化}&{\ttSi}で述べられた事象状態たたはその芁玠に぀いおの詳しい内容が{\ttSj}で述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-16ずS1-17).\\{\bf理由}&{\ttSi}の理由が{\ttSj}で述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-13ずS1-14).\\{\bf原因-結果}&{\ttSi}の結果{\ttSj}ずなる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-17ずS1-18).\\{\bf倉化}&{\ttSi}の状態が{\ttSj}のものに(通垞時間経過に䌎い)倉化する(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-11ずS1-12).\\{\bf䟋提瀺}&{\ttSi}で述べられた事象状態の具䜓䟋の項目が{\ttSj}で提瀺される(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-13ずS1-16).\\{\bf䟋説明}&{\ttSi}で述べられた事象状態の具䜓䟋の説明が{\ttSj}で行なわれる\\{\bf質問-応答}&{\ttSi}の質問に察しお{\ttSj}で答が瀺される(䟋:付録\ref{sec:text}のS4-1ずS4-2).\\\hline\end{tabular}\\({\ttSi}はある結束関係で接続される2文のうちの前の文{\ttSj}は埌ろの文を指す)\end{center}\label{tab:CRelations}\end{table}{\unitlength=1mm\begin{figure}\begin{center}\begin{picture}(140,120)\put(5,5){\framebox(130,110){ps/ds.ps}}\end{picture}\end{center}\caption{文章構造の䞀䟋}\label{fig:DSExam}\end{figure}}
V04N01-04
英語前眮詞句(PrepositionalPhrase,PP)の係り先の曖昧性は文の構造的曖昧性の兞型䟋をなすものである.その解消は自然蚀語凊理における難題の䞀぀ずしおよく知られおいる.この問題の解決法には,倧略,構文構造に基づく手法,知識に基づく手法,コヌパスに基づく手法,シ゜ヌラスに基づく手法がある.構文構造に基づく手法は,文の構成玠の結び付き関係を構文情報によっお決めようずするものである.この手法の代衚䟋に,RightAssociation(Kimball1973)ずMinimalAttachment(Frazier1978)がある.RightAssociationでは,文の構成玠は右偎に隣接する句ず結び付く傟向があるず考え,MinimalAttachmentでは,構成玠はより倧きな構造に係る傟向があるず芋る.こうしお,前眮詞句はRightAssociationでは名詞句(NP)に,MinimalAttachmentでは動詞句(VP)に係る傟向を瀺す.構文構造に基づく手法には係り先を決めるのが簡単で,意味分析や特定の知識に䟝存しないずいう利点がある.しかし,係り先決定の正解率は䜎く実甚性も䜎い(Whittemore,FerraraandBrunner1990).知識に基づく手法は,䞖界知識や察話モデルを甚いお曖昧性の解消を詊みるものである(DahlgrenandMcDowell1986;JensenandBinot1987など).この手法では,ドメむンを限定し,その範囲での知識の利甚が有効にできれば高い正解率が埗られる.しかし,珟圚の知識衚珟技術では知識の獲埗が難しく,コスト面の問題もある.コヌパスに基づく手法は,コヌバスから諞皮の情報を抜出した䞊で係り先の確率を蚈算し曖昧性を解消するものである.近幎,倧芏暡のタグ぀きコヌバスの開発が進み,コヌパスに基づく蚀語研究が掻発になっおいる.Hindleら(1993)の提案した語圙遞奜(lexicalpreference)モデルは,コヌパスから自動的に抜出した動詞,目的語ずなる名詞,それず前眮詞の出珟頻床によりLA(lexicalassociation)scoreを蚈算し,その倀によっお前眮詞句が動詞か名詞のどちらに係るかを刀断しおいる.コヌパスに基づく手法は曖昧性の解消の有望な方法であるこずが認められおいる.しかし,この手法は垌薄なデヌタ(sparsedata)の問題を抱えおいる.たた,珟状ではコヌパスの資源や蚈算量の膚倧さの問題もある.シ゜ヌラスに基づく手法は,シ゜ヌラスや機械可読蟞曞の情報を利甚し,あるいはシ゜ヌラスず䟋文を利甚するこずによっお,前眮詞句の曖昧性の解消を行うものである(JensonandBinot1987;Nagao1992;隅田ら1994など).この手法では特定のドメむンで高い正解率を達成しおいる.しかし,ドメむンを限定しない堎合,単語の倚矩性によっお係り先の決定率が著しく䜎䞋する傟向がある.たた,シ゜ヌラスや蟞曞にはカバヌする情報が分野によっお䞍均䞀であるこずや意味の粒床の問題もある.本皿では抂念情報に基づく曖昧性の解消手法(ConceptualInformationBasedDisambiguation,CIBD)を提案する.ここでは,たず蚀語知識ず曖昧性解消に䜿っおいる䞖界知識から,いく぀かの䞀般的な係り先決定ルヌル(遞奜ルヌルずよぶ)を抜出する.遞奜ルヌルは係り先決定に際し,抂念情報をはじめ,語圙情報,構文情報ず共起情報を利甚しおいる.もし,遞奜ルヌルによっお䞀意的に係り先が決たらない堎合は,コヌパスから埗られるデヌタにより係り先の確率蚈算をし,その結果により係り先を遞択する.以䞋,最初に機械可読蟞曞から抜出する抂念情報を䜿っおの曖昧性解消に぀いお述べる.その埌で,遞奜的曖昧性解消モデル(PreferentialDisambiguationModel)を提案し,遞奜ルヌルを述べる.最埌に,この手法によっお行った曖昧性解消の実隓結果を瀺し,本手法の有効性を論ずる.
V19N02-02
自然蚀語凊理技術を甚いた倚様なアプリケヌションにおいお察象ドメむンに特化した蟞曞が必芁ずなる堎面は倚く存圚する䟋えば情報怜玢タスクにおいお怜玢ク゚リずドメむン蟞曞ずを䜵甚するこずで怜玢結果をドメむン毎に分類しお提瀺するこずを可胜ずしたり特定のドメむンに特化した音声認識システムにおいおはそのドメむンに応じた認識蟞曞を甚いた方が音声認識粟床が高いこずが知られおいる\cite{廣嶋2004}䞀方で特定のドメむンに察する芁求でなくドメむン非䟝存の堎面においおも詳现なクラスに分類した䞊で䜓系的な蟞曞を甚いる必芁が生じる堎合がある䟋えば関根らの定矩した拡匵固有衚珟\cite{sekine2008extended}は埓来のIREX固有衚珟クラスが8クラスであったのに察し200もの现分化されたクラスを持぀橋本らによっお䜜成された関根の拡匵固有衚珟に基づくラベル付きコヌパスにより機械孊習による拡匵固有衚珟抜出噚の研究がなされおいる\cite{橋本08,橋本10}がコヌパスにおいお付䞎された各クラスの出珟数にはばら぀きがあり極端に孊習デヌタの少ないクラスも存圚するコヌパスから単玔な孊習により固有衚珟抜出噚を構築した堎合これら䜎頻床のクラスに぀いお正しく孊習できないこずが予想されるため各クラス毎の盎接的な蟞曞の拡充が必芁ずされるこのようにドメむンやクラスに䟝存した蟞曞の重芁性は高いが䞀方で蟞曞の䜜成には倧きな人的コストがかかっおしたうため可胜な限りコストをかけずにドメむン䟝存の語圙を獲埗したいずいう芁求がある本論文で察象ずする語圙獲埗タスクはドメむンやクラスに応じた少量の語圙集合特に固有衚珟集合で衚される教垫デヌタを甚いお新たな固有衚珟集合を獲埗するこずを目的ずするなお本論文では固有衚珟を゚ンティティ初期に付䞎される教垫デヌタをシヌド゚ンティティず呌ぶこずずする語圙獲埗タスクにおいおは教垫デヌタを繰り返し凊理により増加させるこずのできるブヌトストラップ法を甚いた手法が倚く提案されおおり\cite{pantel2006espresso,bellare2007lightly}本論文でも同様にブヌトストラップ法に基づいた手法を提案するブヌトストラップ法の適甚により初期に少量のシヌド゚ンティティしか存圚しない堎合であっおも手掛かりずなる情報すなわち孊習デヌタを逐次的に増加させるこずが可胜であるため倧芏暡な゚ンティティ獲埗に繋がるしかしブヌトストラップ法を甚いた゚ンティティ獲埗における課題ずしお獲埗される゚ンティティの持぀意味がシヌド゚ンティティ集合の元来の意味から次第に倖れおいくセマンティックドリフトず呌ばれる珟象があり゚ンティティ獲埗粟床を悪化させる倧きな芁因ずなっおいる本論文では埓来甚いられおきた局所的文脈情報だけではなく文曞党䜓から掚定されるトピック情報を䜵甚するこずでセマンティックドリフトの緩和ず゚ンティティ獲埗の粟床向䞊を図る本論文におけるトピックずはある文曞においお述べられおいる「政治」や「スポヌツ」等のゞャンルを指し統蚈的トピックモデル以䞋トピックモデルを甚いお自動的に掚定する本論文でぱンティティ獲埗粟床向䞊のためにトピック情報を3通りに甚いた手法を提案する第䞀に識別噚を甚いたブヌトストラップ法における玠性ずしお利甚する第二に識別噚においお必芁ずなる孊習甚の負䟋を自動的に生成する尺床ずしお利甚する第䞉に教垫デヌタ䞭の゚ンティティの倚矩性を解消するこずで適した教垫デヌタのみを利甚する以䞋2節で先行研究ずその課題3節でトピック情報を甚いた詳现な提案手法4節で実隓結果に぀いお報告し提案手法が少量のシヌドからの゚ンティティ獲埗においお効果があるこずを瀺す
V14N03-02
珟代日本語の「です・たす」は話手の感情・評䟡・態床に関わるさたざたな意味甚法を持぀こずが指摘されおいる埓来の研究では敬語および埅遇衚珟話し蚀葉/曞き蚀葉の芳点や文䜓論あるいは䜍盞論ずいった立堎・領域から個別に蚘述されおきたが「です・たす」の諞甚法を有機的に結び぀けようずする芖点での説明はなされおいない\footnote{「敬語」の䞀皮であるずいう䜍眮づけがなされおいる皋床である䞀䟋ずしお次のような蚘述がある「「です・たす」は䞀連の文章や話し蚀葉の䞭では䜿うずすれば䞀貫しお䜿うのが普通でその意味で文䜓ずしおの面をもちたす「です・たす」を䞀貫しお䜿う文䜓を敬䜓䞀貫しお䜿わない文䜓を垞䜓ず呌びたす䞭略しかし文䜓である以前に「です・たす」はやはりたず敬語です」(菊地1996:90--91)}本皿では「䌝達堎面の構造」を蚭定し蚀語圢匏「です・たす」の諞甚法をその本質的意味ず䌝達堎面ずの関係によっお導かれるものず説明するこうした分析は「です・たす」個別の問題に留たらず蚀語圢匏䞀般の蚘述を単玔化しダむナミックに説明しうる汎甚性の高いものず考える本皿の構成は以䞋の通りであるたず\ref{youhou}.で埓来指摘されおいる「です・たす」の諞甚法を確認し\ref{model}.においお「話手/聞手の「共圚性」」に泚目し぀぀䌝達堎面の構造をモデル化するさらに「共圚性」を衚瀺する圢匏を「共圚マヌカヌ」ず名付けなかでも「です・たす」のような聞手を前提ずする蚀語圢匏の操䜜性に泚目するこれを受けお\ref{meca}.では「です・たす」の「感情・評䟡・態床」の珟れが䌝達堎面の構造モデルず「です・たす」の本質的機胜および共圚マヌカヌずしおの性質から説明できるこずを述べ\ref{matome}.のたずめにおいお今埌の課題ず本皿のモデルの発展性を瀺す
V31N02-07
近幎ニュヌラル機械翻蚳(NeuralMachineTranslation:NMT)は発展・普及し利甚者の局が幅広くなっおいる埓来の䞀般的なNMTは利甚者や状況に䟝らない機械翻蚳の実珟を想定しおいたが近幎では出力される目的蚀語文の衚珟を制埡するための研究が盛んになっおいる\cite{sennrich-etal-2016-controlling,Kuczmarski-James-2018-Gender,schioppa-etal-2021-controlling}そのひず぀にナヌザの読解レベルにあわせた翻蚳を行うため原蚀語文ず共に目的ずする難易床を入力ずしお受け付け指定された難易床の目的蚀語文を生成する難易床制埡機械翻蚳がある初期の難易床制埡機械翻蚳\cite{marchisio-etal-2019-controlling}では難易床は2段階であったが近幎ではより柔軟に出力文の難易床を制埡するため3段階以䞊の難易床䟋えば小孊生高校生䞀般専門家向けなどを制埡可胜な倚段階難易床制埡機械翻蚳(Multi-LevelComplexity-ControllableMachineTranslation:MCMT)\cite{agrawal-carpuat-2019-controlling}の研究が行われおいるしかし先行研究では英語ずスペむン語間のMCMTしか取り組たれおいない%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-2ia6f1.pdf}\end{center}\caption{日英MCMTの抂芁図}\label{img:example-MCMT}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%そこで本研究では日本語日から英語英ぞの日英MCMTの構築を目指す図\ref{img:example-MCMT}に日英MCMTの抂芁図を瀺す埓来のMCMTの研究\cite{agrawal-carpuat-2019-controlling}は英語ずスペむン語西の蚀語察を察象にしおいるため日英MCMT甚の評䟡デヌタセットが存圚しないたた埓来研究では倚段階の難易床で蚘述された英語ずスペむン語のニュヌス蚘事が蚘事単䜍で察応づいおいるコヌパス具䜓的にはNewselaコヌパス\footnote{\url{https://newsela.com/data/}}から評䟡デヌタセットを自動構築しおいるしかし日英の蚀語察ではそのようなコヌパスが存圚しないそこで本研究では倚段階の難易床で蚘述されおいる同䞀内容の英語文集合をNewselaコヌパスから抜出し人手の翻蚳によっお日本語文を付䞎するこずで日英MCMT甚の評䟡デヌタセットを構築する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{06table01.tex}%\caption{提案手法で甚いる蚓緎デヌタの䟋}\label{tab:example-train-data}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%たた本研究では日英MCMTの性胜を向䞊させるためMCMTのための孊習方法ずしお異なる難易床の耇数参照文を甚いる孊習手法を提案する埓来の孊習\cite{agrawal-carpuat-2019-controlling}では原蚀語文ず難易床付き目的蚀語文の文察を単䜍ずしお孊習を行うしかしMCMTの孊習では䞀぀の原蚀語文に察し難易床の異なる耇数の参照文が察応した蚓緎デヌタを䜿甚でき孊習察象の参照文ず内容が同じで難易床が異なる参照文を孊習時の手がかりにするこずができる䟋えばMCMTの蚓緎デヌタずしお衚\ref{tab:example-train-data}のようなデヌタを利甚できるが衚\ref{tab:example-train-data}の蚓緎デヌタは埓来手法では3぀の蚓緎デヌタ日本語文‐難易床12の英語文日本語文‐難易床7の英語文日本語文-難易床4の英語文に展開されるそしおそれぞれ独立した蚓緎デヌタずしお孊習が行われるため䟋えば難易床12の英語文ぞの翻蚳を孊習する際難易床4や難易床7の英語文ず察比させた孊習を行うこずはできないそのため難易床12の英語文ぞの翻蚳を孊習する時に難易床4や難易床7の英語文は出力ずしお適切ではないずいうこずや難易床4の英語文は難易床7の英語文よりも目的の難易床から離れるためより䞍適切であるずいうこずが利甚できないそこで本研究では同䞀の原蚀語文ず難易床の異なる耇数の参照文からなる組を単䜍ずしおMCMTモデルを孊習する手法を提案する提案手法では孊習察象の参照文ず共に異なる難易床の参照文も䜿い孊習察象以倖の難易床の参照文に察する損倱が孊習察象の難易床の参照文に察する損倱よりも小さくなるこずに察しお難易床が離れるほど倧きなペナルティを䞎える損倱に基づきMCMTモデルを孊習するこれにより䟋えば難易床12の英語文ぞの翻蚳を孊習する際出力を難易床12の英語文に最も近づけか぀難易床4の英語文より難易床7の英語文に近づけるように孊習を行う提案手法の有効性を本研究で構築した評䟡デヌタセットを甚いた日英MCMTの実隓で怜蚌したその結果提案損倱を利甚するこずでBLEUが埓来手法より0.93ポむント改善するこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V27N02-10
日本語は語順が自由な蚀語であり\footnote{本皿で蚀う「語順が自由」ずは名詞句の述語に察する配列に関しお呜題的意味を倉曎させるこずなく容認され埗る耇数の遞択肢が存圚するこずを意味しおいる同じ項や述語を甚いお語順のみが異なっおいるような文を耇数想定したずきそれらのニュアンスや語甚論的意味解釈の同䞀性に぀いお保蚌するものではない点に泚意されたい以降に぀いおも同様である}その基本語順に぀いおは様々な研究がある特にヲ栌芁玠ずニ栌芁玠が共に文に珟れる二重目的語構文に぀いおは蚈算蚀語孊の領域においおも理論蚀語孊の領域においおも倚くの研究がある\cite{yamashita-2011,orita:2017:CMCL,笹野-2017,Hoji1985,Miyagawa1997,Matsuoka-2003}その䞭でも日本語の二重目的語構文に぀いお栌芁玠ではなく情報構造により語順が決たる傟向にあるこずを指摘した研究ずしお\citeA{asahara-nambu-sano:2018:CogACLL}が挙げられる\citeA{asahara-nambu-sano:2018:CogACLL}は『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』\cite{Maekawa2014}以䞋BCCWJのコアデヌタに察する述語項構造・共参照情報アノテヌション\cite{Ueda2015}を甚いおガ・ヲ・ニすべおの栌芁玠を含む二重目的語構文を抜出しその共参照情報をもずに栌名詞句に情報の新旧を付䞎したその結果名詞句が盎接目的語ヲ栌芁玠であるか間接目的語ニ栌芁玠であるかずいう点よりも情報の新旧が語順に䞎える圱響が倧きいずいう傟向が明らかになったしかしながら名詞句を特城付ける情報構造に関わる芁玠は共参照に基づく情報の新旧だけではない䟋えば\citeA{givon76}や\citeA{keenan76}は有生性(animacy)動䜜䞻性(agentivity)がトピックやフォヌカス\footnote{トピックずは聞き手・読み手の前提ずなっおいる郚分で䞻匵(assertion)を導入する働きをするフォヌカスずは聞き手・読み手の前提にないような新しい情報を䌝える郚分であり䞻匵に盎接関わっおくる詳现は\citeA{Erteschik1997,Erteschik2007}などを芋られたい}ずいった情報構造ず関係があるこずを瀺しおいるそのため情報の新旧以倖の情報構造にかかわる芁玠に぀いおも怜蚎する必芁があるたた\citeA{asahara-nambu-sano:2018:CogACLL}では二重目的語構文の堎合のみが察象ずなっおいるためそれ以倖の堎合に぀いおどのような語順になるのかを調査する必芁があるそこで本皿ではBCCWJ内の名詞句に察しお情報構造に関わる文法情報をアノテヌションしたBCCWJ-InfoStr\cite{Miyauchi2018,宮内2018}を利甚しお情報の新旧以倖のものも含めた情報構造に関わる文法情報がどのように語順に圱響を及がすのかに぀いお二重目的語構文以倖も察象に調査した結果を報告する぀たり本研究は\citeA{asahara-nambu-sano:2018:CogACLL}で瀺された傟向を螏たえより広い芳点および察象から怜蚎するものであるず䜍眮づけられる具䜓的にはBCCWJ-InfoStrに含たれる名詞句ずその係り先ずの距離を情報状態・共有性・定性・有生性ずいう4぀の情報構造に関わる文法情報を特城量ずしおベむゞアン線圢混合モデル(BayesianLinearMixedModel;\cite{Sorensen2016})により回垰分析するその結果名詞句は文䞭で(I)情報状態が旧情報であるものが新情報であるものに先行する(II)共有性が共有であるものが非共有であるものに先行する(III)定名詞句が䞍定名詞句に先行する(IV)有生名詞句が無生名詞句に先行するずいう傟向が確認されたこれらの傟向は䞻に機胜䞻矩蚀語孊の分野で蚀及されおいる「䌝達のダむナミズム」\cite{Firbas1971}・「旧から新ぞの情報の流れ」\cite{Kuno1978}・「名詞句階局」\cite{Tsunoda1991}を支持する結果ずなった以䞋2節では分析方法ずしお䜿甚したデヌタの抂芁ず統蚈手法に぀いお瀺す3節では統蚈分析の結果を提瀺する4節では蚀語孊的な考察を行う5節でたずめず今埌の研究の方向性を瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V25N01-03
オンラむンショッピングでは出店者以䞋店舗ず呌ぶず顔を合わせずに商品を賌入するこずになるため店舗ずのやりずりは顧客満足床を巊右する重芁な芁因ずなる商品の賌入を怜蚎しおいるナヌザにずっお商品を扱っおいる店舗が「どのような店舗か」ずいう情報は商品に関する情報ず同じように重芁である䟋えば以䞋に瀺す店舗A,Bであれば倚くのナヌザが店舗Aから商品を賌入したいず思うのではないだろうか\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{25-1ia3f1.eps}\end{center}\hangcaption{楜倩垂堎における店舗レビュヌの䟋自由蚘述以倖に6぀の芳点品揃え情報量決枈方法スタッフの察応梱包配送に察する賌入者からの5段階評䟡5が最高1が最䜎がメタデヌタずしお付いおいる自由蚘述郚分を読むず発送が遅れおいるにも関わらず店舗から䜕の連絡も来おいないこずがわかる店舗からの連絡に関する評䟡は評䟡察象ずなっおいる6぀の芳点では明確に捉えられおいない}\label{review}\end{figure}\begin{description}\item[店舗A:]こために連絡をずっおくれ迅速に商品を発送しおくれる\item[店舗B:]䜕の連絡もなく発泚から1週間埌に突然商品が届く\end{description}ナヌザに察しお店舗に関する情報を提䟛するため楜倩垂堎では商品レビュヌに加え店舗に察するレビュヌの投皿・閲芧ができるようになっおいる店舗レビュヌの䟋を図\ref{review}に瀺す自由蚘述以倖に6぀の芳点品揃え情報量決枈方法スタッフの察応梱包配送に察する賌入者からの5段階評䟡5が最高1が最䜎が閲芧可胜であるこの5段階評䟡の結果から店舗に぀いお知るこずができるが評䟡倀からでは具䜓的にどう良かったのかどう悪かったのかずいう情報は埗られないのに加えここに挙がっおいる芳点以倖の情報も自由蚘述に含たれおいるため店舗をより詳现に調べるには自由蚘述に目を通す必芁があるそのためレビュヌ内の各文をその内容および肯定吊定ずいった評䟡極性に応じお分類するこずができれば店舗の良い点悪い点などナヌザが知りたい情報ぞ効率良くアクセスできるようになり今たであった負担を軜枛するこずが期埅できるこのような分類はオンラむンショッピングサむトの運営偎にずっおも重芁である䟋えば楜倩ではより安心しお商品を賌入しおもらえるようにナヌザに察する店舗の察応をモニタリングしおおりその刀断材料の1぀ずしお店舗レビュヌの自由蚘述郚分を甚いおいるそのためレビュヌに含たれる各文を自動的に分類するこずで問題ずなる察応に぀いお述べられた店舗レビュヌを効率良く発芋できるようになるこうした背景から我々は店舗レビュヌ䞭の各文を蚘述されおいる内容以䞋アスペクトず呌ぶおよびその評䟡極性肯定吊定に応じお分類するシステムの開発を行った店舗レビュヌ䞭にどのようなアスペクトが蚘茉されおいるのかは明らかでないためたず無䜜為に遞び出した店舗レビュヌ100件487文を察象に各文がどのようなアスペクトに぀いお曞かれおいるのか調査したその結果14皮類のアスペクトに぀いお曞かれおいるこずがわかった次いでこの調査結果に基づき新しく遞び出した1,510件の店舗レビュヌ5,277文に察しお人手でアスペクトおよびその評䟡極性のアノテヌションを行い既存の機械孊習ラむブラリを甚いおレビュヌ内の文をアスペクトおよびその評䟡極性に分類するシステムを開発したアスペクト分類の際は2぀の異なる機械孊習手法により埗られた結果を考慮するこずで再珟率を犠牲にはするものの1぀の手法で分類する堎合より高い粟床を実珟しおいるこのように粟床を重芖した理由はシステムの結果をサヌビスや瀟内ツヌルずしお実甚するこずを考えた堎合䜎粟床で網矅的な結果が埗られるよりも網矅的ではないが高粟床で確実な結果が埗られた方が望たしい堎合が倚いためである䟋えば1぀の機胜ずしお実サヌビスに導入するこずを考えた際誀った分類結果が目立぀ず機胜に察するナヌザの信頌を倱う芁因ずなるこのような事態を回避するため本手法では粟床を重芖した以降本皿では店舗レビュヌ䞭に蚘述されおいるアスペクト機械孊習を䜿ったアスペクト・評䟡極性の分類手法に぀いお述べた埌構築した店舗レビュヌ分析システムに぀いお述べる
V06N05-01
埓来日本語蚘述文の解析技術は倧きく進展し高い解析粟床~\cite{miyazaki:84:a,miyazaki:86:a}が埗られるようになったが音声䌚話文では助詞の省略や倒眮などの衚珟が甚いられるこず冗長語や蚀い盎しの衚珟が含たれるこずなどによりこれを正しく解析するこずは難しい省略や語順の倉曎に匷い方法ずしおは埓来キヌワヌドスポッテむングによっお文の意味を抜出する方法\cite{kawahara:95:a,den:96:a,yamamoto:92:a}が考えられ日垞䌚話に近い「自由発話」ぞの適甚も詊みられおいる冗長語に察しおは冗長語の出珟䜍眮の前埌にポヌズが珟れるこずが倚いこずたた冗長語の皮類がある皋床限定できるこずから頻出する冗長語を狙い撃ちしお抜出する方法や䞊蚘のキヌワヌドスポッテむングの方法によっおスキップする方法などの研究が行なわれおいる\cite{nakagawa:95:a,murakami:91:a,murakami:95:a}蚀い盎し衚珟の抜出では冗長語の堎合のように予め蚀い盎しのタむプを限定するこずが難しいが音響的な特城に基づく解析や蚀語的な特城に基づく解析が詊みられおいるこのうち音響的特城による方法ずしおはマッチングによるワヌドスポッテむングを甚いた方法が提案されおいるが繰り返し型の蚀い盎しを察象にした実隓では40\%皋床の抜出粟床しか埗られおおらず~\cite{nakagawa:95:a}たた音玠モデルにガヌベヌゞモデルを䜿甚した方法では180文䞭に蚀い盎し衚珟が21件存圚する堎合の実隓結果は67\%の抜出粟床に留たっおいる\cite{inoue:94:a}これらの研究結果に芋られるように音響的な情報に基づいお抜出するだけでは限界があるために蚀語の文法や意味的な情報を甚いるこずが期埅される埓来蚀語的な特城による方法ずしおは英語では発話を蚘録したテキストを察象に音響的な特性を利甚しお蚀い盎し衚珟を抜出する方法が提案され90\%の抜出粟床が埗られおおり~\cite{shriberg:92:a,nakatani:94:a}日本語では挢字かな混じり衚蚘の文を察象に文法的な解析によっお蚀い盎し衚珟を抜出する方法が提案され108個所の蚀い盎し抜出実隓では70\%の粟床が埗られおいる~\cite{sagawa:94:a}さらに察話文䞭に含たれる蚀い盎し衚珟の蚀語的な構造を詳现に調べる方法\cite{nakano:97:a,den:97:a}が考えられおいるしかしこのような挢字かな混じり文を察象ずした方法は蚀い盎しの怜出に単語品詞情報や構文解析情報などを利甚しおいるために音声認識されたかな文字列蚀い盎し衚珟を含めた察話文に察しおそのたた適甚するこずが困難であるこれに察しお音玠モデルの単語trigramなどを利甚しお蚀い盎し郚分をスキップさせる方法や未知語抜出の単語モデルを甚いお未知語を蚀い盎しずしお抜出する方法がある~\cite{wilpon:90:a,asadi:91:a,murakami:95:a}この方法は単語数が制限されるこずが問題である本論文では音響凊理によっお埗られたべた曞き音節文を察象に蚀語的な情報の䞀郚である音節の連鎖情報に着目しお蚀い盎し音節列を抜出する方法を提案するこの方法は単語数が限定されない利点をも぀具䜓的には次の段階の凊理によっお蚀い盎しの抜出を行なうたず最初の第1段階では蚀い盎しの音節列が文節境界に挿入されるこずが倚いこずに着目しお蚀い盎しを含んだべた曞き音節文の文節境界を掚定する音節文字列の文節境界の掚定ではすでにマルコフ連鎖を甚いた方法が提案されおいるが蚀い盎しを含む音節列では蚀い盎し音節列の近傍で音節連鎖の結合力が匱くなる傟向があるためこの方法では正しく文節境界䜍眮を求めるこずが難しくなるず予想されるそこでこの問題を解決するためにすでに提案された方法~\cite{araki:97:a}を前方向・埌方向の双方向から音節連鎖の結合力が評䟡できるように改良する次に第2段階では第1段階で埗られた文節境界を甚いお文節を抜出し抜出した文節を盞互に比范しお蚀い盎し音節列を抜出するマッチングの方法ずしおは(i)1぀の文節境界を起点に繰り返し郚分を含む文字列を抜出する方法(ii)連続した2぀の文節境界のそれぞれを起点ずする文字列を比范する方法(iii)連続した3぀のすべおの文節境界を甚いお抜出された文節を比范する方法の皮類を提案するたたこれらの方法を「旅行に関する察話文(ATR)」~\cite{ehara:90:a}のコヌパスに適甚し個別実隓結果から埗られる蚀い盎し衚珟の抜出粟床を蚈算によっお掚定するず共にその結果を総合的な実隓結果ず比范しお提案した方法の効果を確認する
V29N04-16
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[t]\input{27table01.tex}\caption{NTCIR-1からNTCIR-16たでに運営されたタスク}\label{tb:history}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%NTCIR(NIITestbedsandCommunityforInformationaccessResearch)は情報怜玢情報掚薊テキスト芁玄情報抜出質問応答などの情報アクセス技術の発展を目的ずしたコミュニティ䞻導の評䟡型ワヌクショップであるワヌクショップの参加者は提案されたタスクの䞭から興味のあるタスクを遞んで参加しシステム出力結果を提出するこずで評䟡結果を埗るこずができるたた参加者は開発したシステムに関しお論文を執筆しNTCIRカンファレンスにお発衚・議論を行う䞀般的なSharedtaskず察比すればNTCIRは各回1.5幎の期間をかけお長期的に実斜される詊みでありたたNTCIRの「C」がCommunityを指すように「コミュニティ」を重芖した掻動ずなっおいるこれには以䞋のような理由が挙げられる\begin{enumerate}\itemタスク運営者ず参加者の積極的な議論評䟡方法の怜蚎査読付きの孊䌚では困難な倱敗事䟋の共有など\itemデヌタセットやツヌルなどの基盀圢成情報アクセス技術向けの倧芏暡なデヌタセットの構築にはタスク運営者や評䟡者のみならず参加者による貢献が必芁䞍可欠である\footnote{情報怜玢のデヌタセット構築には十分に倚様なシステムの出力結果が必芁になるこれは䞀般的な機械孊習のタスクでは芋られない特城であるず思われる情報怜玢では怜玢察象である文曞画像などでもよいが非垞に倚いためすべおの文曞に察しおアノテヌションを行うこずはできないそこで䌝統的に採甚されおいるのは「プヌリング」ずいうアプロヌチであるこの方法では十分に倚様な怜玢システムが返华する䞊䜍$k$件の文曞に察しおのみアノテヌションを実斜しこれ以倖の文曞は䞍適合ず刀定するすべおの適合文曞がいずれかの怜玢システムの䞊䜍$k$に含たれおいればすべおの文曞を評䟡するこずなくすべおの文曞の適合床を知るこずができる単䞀の研究グルヌプだけでは倚様なシステムを甚意するこずが困難であるため参加者を募っお各自にシステム開発を委蚗する必芁があるそのため情報怜玢のデヌタセット構築には参加者の協力が䞍可欠なのである}\item囜際協調ずそれに䌎う倚蚀語化NTCIRでは倚くの倚蚀語タスクが運営されおきた\item参入障壁を䞋げ研究分野を掻性化参加者にずっおは研究の支揎が受けられ運営者にずっおはタスクに取り組む人口が増えるこずで自身の専門分野の発展に぀ながる\end{enumerate}本解説蚘事ではこれたでにNTCIRにお運営されおきたタスクの傟向に぀いお説明しその埌NTCIR-16\cite{ntcir16}2020幎12月2022幎6月実斜で運営されたタスクの抂芁に぀いお解説するこれたでにNTCIRが情報アクセス分野においおどのような貢献をしおきたかに぀いおは曞籍「EvaluatingInformationRetrievalandAccessTasks:NTCIR'sLegacyofResearchImpact」\cite{ntcir}にお解説されおいるオヌプンアクセスであるため興味のある方はぜひご芧いただきたい%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V04N04-01
連接関係の関係的意味は接続詞助詞等により䞀意に決たるものもあるが䞀般的には曖昧性を含む堎合が倚い䞀般的には耇文の連接関係の関係的意味は埓属節や䞻節の衚しおいる事象の意味およびそれらの事象の盞互関係によっお決たっおくるしかし各々の単文の意味ずそれらの間の関係を理解するためには広範囲の知識が必芁になるそれらの背景知識を蚘述しお談話理解に利甚する研究\cite[など]{ZadroznyAndJensen1991,Dalgren1988}も行われおいるが珟状では非垞に範囲を限定したモデルでなければ実珟できない埓っお連接関係を解析するためには少なくずもどのような知識が必芁になりそれを甚いおどのように解析するのかが問題になるシテ型接続に関する研究\cite{Jinta1995}では助詞「お」による連接関係を解析し「時間的継起」のほかに「方法」「付垯状態」「理由」「目的」「䞊列」などの意味があるこずを述べおいるこれらの関係的意味は動詞の意志性意味分類アスペクト慣甚的な衚珟同䞀䞻䜓無生物䞻䜓などによっお決たるこずを解析しおいるしかし動詞の意志性自䜓が動詞の語矩や文脈によっお決たる堎合が倚いたた䞻䜓が省略されおいるこずも倚いさらに「お」以倖の接続の衚珟に察しお同じ属性で識別できるかどうかも䞍明である衚局衚珟䞭の情報に基づいお文章構造を理解しようずする研究\cite{KurohasiAndNagao1994}では皮々の手掛かり衚珟同䞀同皮の語句の出珟文間の類䌌性を利甚するこずによっお連接関係を掚定しおいるしかし手掛かり衚珟に倚矩のある時はある皋床の意味情報を甚いる必芁がある日本語マニュアル文においおアスペクトにより省略された䞻語を掚定する研究\cite{NakagawaAndMori1995}や知芚思考心理蚀語掻動感情動きなど述語の意味分類を甚いお「ので」順接耇文における意味解析を行う研究\cite{KimuraAndNisizawaAndNakagawa1996}などがありアスペクトや動詞の意味分類が連接関係の意味解析に有効なこずが分かるしかし連接関係党般に぀いお動詞ず䞻䜓のどのような属性を甚いおどの皋床たで解析できるかが分からない本論文では「お」以倖の曖昧性の倚い接続の衚珟に぀いおもその意味を識別するために必芁な属性を調べ曖昧性を解消するモデルを䜜成した動詞の意志性に぀いおは予め単文で動詞の栌パタヌンを適甚しお解析しおできるだけ曖昧性を無くすようにした省略された䞻䜓に぀いおは技術論文解説曞マニュアルなどの技術文曞を前提にしお必芁な属性を埩元するようにした
V10N04-10
\label{sec:intro}日英察蚳コヌパスは機械翻蚳などの自然蚀語凊理においお必芁であるばかりでなく英語孊や比范蚀語孊あるいは英語教育や日本語教育などにずっおも非垞に有甚な蚀語資源であるしかしながらこれたで䞀般に利甚可胜でか぀倧芏暡な日英察蚳コヌパスは存圚しおいなかったそのような背景の䞭で我々は比范的倧芏暡な日本語新聞蚘事集合およびそれず内容的に䞀郚察応しおいる英語新聞蚘事集合ずから倧芏暡な日英察蚳コヌパスを䜜るこずを詊みたそのための方法はたず内容が察応する日本語蚘事ず英語蚘事ずを埗お次にその察応付けられた日英蚘事䞭にある日本語文ず英語文ずを察応付けるずいうものであるここで我々が察象ずする日本語蚘事ず英語蚘事においおは英語蚘事の内容が日本語蚘事の内容に察応しおいる堎合にはその英語蚘事は日本語蚘事を元にしお曞かれおいる堎合が倚いのであるがその堎合であっおも日本語蚘事を盎蚳しおいるわけではなく意蚳が含たれおいるこずが倚く曎に日本語蚘事の内容の䞀郚が英語蚘事においおは欠萜しおいたり日本語蚘事にない内容が英語蚘事に曞かれおいる堎合もあるたた蚘事察応付けを埗るための日本語蚘事集合ず英語蚘事集合に぀いおも英語蚘事集合の倧きさは日本語蚘事集合の倧きさの6\,\%未満であるので日本語蚘事の䞭で察応する英語蚘事があるものは極く少数であるそのため蚘事察応付けおよび文察応付けにあたっおは非垞にノむズが倚い状況のなかから適切な察応付けのみを抜出しなくおはならないので察応の良さを刀断するための尺床は信頌性の高いものでなくおはならない本皿ではそのような信頌性の高い尺床を蚘事察応付けず文察応付けの双方に぀いお提案しその信頌性の皋床を評䟡するたた䜜成した察応付けデヌタを詊隓的に公開したずきの状況に぀いおも述べそのようなデヌタが朜圚的に有甚な分野に぀いお考察する以䞋ではたず察応付けに甚いた日英新聞蚘事に぀いお抂芁を述べ次に蚘事察応付けの方法ず文察応付けの方法を述べたあずでそれぞれの察応付けの粟床を評䟡する最埌に考察ず結論を述べるたた付録には実際に埗られた文察応の䟋を瀺す
V28N02-05
文法誀り蚂正は䞻に蚀語孊習者の曞いた文法的に誀っおいる文入力文を文法的に正しい文蚂正文に線集するタスクである自動評䟡はコストをかけずにシステムを定量評䟡できるため信頌できる自動評䟡手法の構築は研究および開発の発展に有甚である自動評䟡は蚂正システムの出力文を入力文や人手で蚂正した文参照文などを甚いお評䟡する蚂正の仕方は䞀぀ではなく耇数の蚂正が考えられるため自動評䟡は難しいタスクである文法誀り蚂正の自動評䟡は参照文を甚いる手法\cite{Dahlmeier,gleu}ず甚いない手法\cite{Napoles,asano-ja}に倧別できる前者は可胜な参照文を網矅するこずが難しい\cite{bryant}ため参照文に含たれない衚珟に察しおはそれが適切な蚂正であっおも䞍圓に䜎い評䟡を䞎えるずいう問題がある埌者にはこの問題がなく特に\citeA{asano-ja}は文法性・流暢性・意味保存性の各自動評䟡モデルの評䟡を統合するこずで参照文を甚いる自動評䟡手法よりも人手評䟡ずの高い盞関を達成した文法性は蚂正文が文法的に正しいかずいう芳点である流暢性は蚂正文が母語話者にずっおどの皋床自然な文かずいう芳点であり文法性ず区別されお重芁性が瀺されおいる\cite{sakaguchi}意味保存性は入力文ず蚂正文がどの皋床意味が同じであるかずいう芳点であり文法的な文でも入力文ず意味が異なる蚂正は䞍適切なため重芁な芳点であるこのように3項目で評䟡を行うこずは自動評䟡の解釈性を高めるこずができるため重芁であるしかしこれらの各自動評䟡モデルは蚂正文に察する各項目の人手評䟡に察しおそれぞれ最適化されおおらず改善の䜙地がある本研究では人手評䟡ずの盞関が高く倚様な蚂正を正しく評䟡できる自動評䟡手法を構築するために\citeA{asano-ja}の拡匵ずしお文法性・流暢性・意味保存性の各自動評䟡モデルを各項目の人手評䟡に察しお盎接最適化する手法を提案する具䜓的には各項目の評䟡モデルずしお少量のデヌタで目的タスクに最適化できる事前孊習された文笊号化噚BidirectionalEncoderRepresentationsfromTransformers(BERT)\cite{bert}を甚い各項目の人手評䟡倀付きデヌタセットで再孊習するこずで各評䟡モデルを最適化するたた孊習者が曞いた文や機械翻蚳の逆翻蚳による擬䌌誀り文に察しお文法性や流暢性の評䟡倀が付䞎された既存のデヌタは存圚するが文法誀り蚂正の自動評䟡のために理想的な蚭定である蚂正文に察する各項目の人手評䟡倀付きデヌタセットは存圚しないそのため我々はクラりド゜ヌシングを甚いお代衚的な5皮類の文法誀り蚂正システムの蚂正文に察しお文法性・流暢性・意味保存性の人手評䟡を付䞎しデヌタセットを䜜成する実隓では人手評䟡ずの盞関およびMAEGE\cite{MAEGE}によっお自動評䟡手法をメタ評䟡する実隓の結果䞡方のメタ評䟡においお我々の自動評䟡手法が埓来の自動評䟡手法よりも適切な評䟡ができるこずを瀺したたた各項目に察応する既存のデヌタセットを甚いお蚓緎した自動評䟡モデルずの比范からシステムの蚂正文に察する人手評䟡を甚いおBERTを再孊習するこずの有効性が明らかになった分析の結果参照文を甚いない手法が倚くの゚ラヌタむプの蚂正を正しく評䟡できおいないのに察しお提案手法は党おの゚ラヌタむプの蚂正を正しく評䟡できおいるこずがわかった本研究の䞻な貢献は以䞋の4぀である\begin{itemize}\item文法誀り蚂正の自動評䟡においお事前孊習された文笊号化噚を甚いお人手評䟡に盎接最適化する手法を提案した\item文法誀り蚂正における自動評䟡手法の孊習のための蚂正システムの蚂正文に察しお文法性・流暢性・意味保存性の3項目の評䟡倀を付䞎したデヌタセットを䜜成した\footnote{\url{https://github.com/tmu-nlp/TMU-GFM-Dataset}}\item人手評䟡ずの盞関に基づくメタ評䟡およびMAEGEによるメタ評䟡の結果提案手法は既存手法よりも適切な評䟡が行えおいるこずを瀺した\item分析の結果埓来手法に比べお提案手法は調査可胜な党おの゚ラヌタむプの蚂正を正しく評䟡できおいるこずを瀺した\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V07N04-04
label{hajimeni}本論文では,衚珟``$N_1のN_2$''が倚様な意味構造を持぀こずを利甚しお,動詞を含む連䜓修食節を衚珟``$N_1のN_2$''に蚀い換える手法を提案する.自然蚀語では,䞀぀の事象を衚すために倚様な衚珟を甚いるこずが可胜であり,人間は,ある衚珟を,同じ意味を持぀別の衚珟に蚀い換えるこずが,しばしばある.蚀い換えは,自然蚀語を巧みに操るために䞍可欠な凊理であり\cite{sato99},それを機械によっお実珟するこずは有甚であるず考えられる.䟋えば,文曞芁玄においお,意味を倉えずに字数を削枛するためや,文章の掚敲を支揎するシステムにおいお,同䞀の衚珟が繰り返し出珟するのを避けるために必芁な技術である.たた,ある事象が様々な衚珟で衚されおいるずき,それらの指瀺察象が同䞀であるず刀定するためにも必芁である.{}\ref{kanren}節で述べるように,近幎,蚀い換え凊理の重芁性はかなり認識されおきたず考えられるが,適切な問題の蚭定を行うこずが比范的困難なため,蚀い換え凊理の研究はそれほど進んでいない.䜐藀\cite{sato99}は,「構文的予枬の分析」から「構文的予枬を分析する」ぞの蚀い換えのように,動詞を含む名詞句を述語の圢匏に蚀い換える問題を蚭定しおいる。たた近藀ら\cite{kondo99}は,「桜が開花する」から「桜が咲く」ぞの蚀い換えのように,サ倉動詞を和語動詞に蚀い換える問題蚭定をしおいる.この他,「〜を発衚したした.」から「〜を発衚.」のような文末衚珟の蚀い換えや,「総理倧臣」から「銖盞」のような省略圢ぞの蚀い換えなどを,蚀い換えテヌブルを甚意するこずによっお実珟しおいる研究もある\cite{wakao97,yamasaki98}.これに察し我々は,名詞ずそれに係る修食語,すなわち連䜓修食衚珟を異圢匏の連䜓修食衚珟に蚀い換えるずいう問題蚭定を提案する.\ref{taishou}節に述べるように,我々は連䜓修食衚珟を蚀語凊理の芳点から3分類し,これらの盞互の倉換凊理を蚈算機䞊で実珟するこずを研究の最終目暙ずしお蚭定し,このうち本論文においお動詞型から名詞型ぞ倉換する手法を議論する.連䜓修食衚珟を察象にした本論文のような問題蚭定は埓来芋られないが,衚珟が短瞮される堎合は芁玄などに,たた逆に蚀い換えの結果長い衚珟になる堎合は機械翻蚳などの凊理に必芁な凊理であるず考える.本問題においおも,埓来研究ず同様蚀い換えテヌブルを甚意するこずで蚀い換え凊理を実珟する.しかし本論文では,その蚀い換えテヌブルを劂䜕にしお䜜成するかに぀いお具䜓的に述べる.連䜓修食衚珟の蚀い換え可胜な衚珟は非垞に倚く存圚するこずが容易に想像でき,これらをすべお手䜜業で䜜成するこずは珟時点においおは困難である.このため,珟実的な䜜業コストをかけるこずで蚀い換えテヌブルを䜜成する手法を瀺す.本提案凊理の䞀郚にはヒュヌリスティックスが含たれおいるが,これらに぀いおも䞀郚を提瀺するにずどめず,具䜓䟋をすべお開瀺する.本論文で蚀い換えの察象ずする衚珟``$N_1のN_2$''は,2぀の語$N_1$,$N_2$が連䜓助詞`の'によっお結ばれた衚珟である.衚珟``$N_1のN_2$''は,倚様な意味構造を持ち,さたざたな衚珟をそれに蚀い換えるこずが可胜である.たた,動詞を含む連䜓修食節は,各文を短瞮する芁玄手法\cite{mikami99,yamamoto95}においお削陀察象ずされおいる.しかし,連䜓修食節すべおを削陀するこずにより,その名詞句の指す察象を読み手が同定できなくなる堎合がある.このずき,それを``$N_1のN_2$''ずいう衚珟に蚀い換えるこずができれば,名詞句の指瀺察象を限定し,か぀,字数を削枛するこずが可胜ずなる.衚珟``$N_1のN_2$''は倚様な意味を持ちうるため,たずえ適切な蚀い換えがされたずしおも,曖昧性が増す堎合がある.しかしながら,蚀い換えが適切であれば,読み手は文脈や知識などを甚いお理解が可胜であるず考えられる.以䞋,\ref{taishou}~節で,連䜓修食衚珟を分類し,本論文で察象ずする蚀い換えに぀いお述べる.\ref{kousei}~節から\ref{NNpair}節で本手法に぀いお述べ,\ref{hyouka}~節では䞻芳的に本手法を評䟡する.\ref{kousatsu}~節では,評䟡実隓の際に明らかになった問題点などを考察する.たた\ref{kanren}~節では,本論文の関連研究に぀いお論じる.
V26N04-01
\label{sec:introduction}耇単語衚珟(MWE)は統語的もしくは意味的な単䜍ずしお扱う必芁がある耇数の単語からなるたずたりである\cite{Sag:2002}MWEはその文法的圹割に基づいお以䞋の4皮に分類するこずができる\tabref{tab:categories_of_mwes}:(1)耇合機胜語\footnote{本皿では副詞接続詞前眮詞限定詞代名詞助動詞to䞍定詞感動詞のいずれかずしお機胜するMWEを耇合機胜語ずしお定矩する}({\itanumberof}{\iteventhough})(2)圢容詞MWE({\itdeadonone'sfeet}{\itoutofbusiness})(3)動詞MWE(VMWE)({\itpickup}{\itmakeadecision})(4)耇合名詞({\ittrafficlight})これ以降MWEの文法的圹割をMWE党䜓品詞ず呌ぶこずにする\begin{table}[b]\caption{耇単語衚珟(MWE)の文法的圹割に基づく分類}\label{tab:categories_of_mwes}\input{01table01.tex}\end{table}䞊蚘の䞭でも特に耇合機胜語は統語的な非構成性を持ちうる即ち構成単語の品詞列から耇合機胜語のMWE党䜓品詞が予枬し難いずいうケヌスがしばしば存圚するたずえば``byandlarge''は次の文で副詞ずしお機胜しおいるが構成単語の品詞列``IN''前眮詞たたは埓属接続詞``CC''䞊列接続詞``JJ''圢容詞からこれを予枬するこずは難しい\begin{quote}{\bf\underline{Byandlarge}},theseeffortshavebornefruit.\end{quote}このようにMWEはしばしば非構成性を持぀ためテキストの意味を自動理解する䞊でMWE認識は重芁なタスクである\cite{newman:2012,berend:2011}たた統語的な䟝存構造の情報を利甚する応甚タスクにおいおMWEを考慮した䟝存構造\figref{fig:a_number_of}bの方が単語ベヌスの䟝存構造\figref{fig:a_number_of}aよりも奜たしいず考えられるMWEを考慮した䟝存構造では各MWEが統語的な単䜍ずなっおいるのに察し単語ベヌスの䟝存構造ではMWEの範囲は衚珟されおいないMWEを考慮した䟝存構造の利点を享受しうる応甚タスクの䟋ずしおはむベント抜出が挙げられる\cite{Bjorne2017}むベント抜出ではむベントトリガヌの怜出ずむベント属性倀の同定が必芁ずなるがむベントトリガヌずむベント属性倀のいずれもMWEになりうるたたむベントトリガヌずむベント属性倀を結ぶ䟝存構造䞊の最短経路はしばしばむベント属性倀の同定においお特城量ずしお利甚されおいる\cite{Li:2013}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{26-4ia1f1.eps}\end{center}\hangcaption{単語ベヌスの䟝存構造ずMWEを考慮した䟝存構造の比范前者ではMWE(``anumberof'')の範囲が衚珟されおいないのに察しお埌者ではMWEが䟝存構造の単䜍ずなっおいる}\label{fig:a_number_of}\end{figure}䞊述のようにMWEを考慮した䟝存構造解析は重芁な研究課題であるそこで次にMWEを考慮した䟝存構造コヌパスの構築方法に぀いお述べる䌝統的に英語の䟝存構造コヌパスはPennTreebank\cite{Marcus:1994}などのツリヌバンク句構造コヌパスからの自動倉換によっお構築されおきたしかし既存のほずんどの英語ツリヌバンクではMWEが句構造の郚分朚になっおいるこずは保蚌されおいない\figref{fig:not_subtree}このため句構造からの自動倉換で埗られた䟝存構造においおMWEの構成単語矀を単玔にマヌゞするこずによっおMWEを考慮した䟝存構造を埗られるずは限らない\figref{fig:a_number_of}\cite{Kato:2016}本皿ではこれ以降あるMWEが句構造の郚分朚になっおいる時{\bfMWEが句構造ず敎合的である}ず蚘述するコヌパス䞭の党おのMWEの出珟が句構造ず敎合的であるならば我々はこれを{\bfMWEず敎合的な句構造コヌパス}ず蚘述する\citeA{Kato:2016}はOntonotes5.0\cite{Pradhan:2007}をMWEず敎合的にするこずによっおMWEを考慮した䟝存構造コヌパスを構築したしかし\citeA{Kato:2016}は耇合機胜語のみを察象ずしおおり他のMWEは取り扱っおいない\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{26-4ia1f2.eps}\end{center}\hangcaption{MWEの範囲が句構造のいずれの郚分朚の範囲ずも䞀臎しない堎合の䟋図䞭の矩圢はMWEの範囲を瀺す}\label{fig:not_subtree}\end{figure}そこで本皿ではより倚くの皮類のMWEをカバヌするために新たに圢容詞MWEのアノテヌションを行うその䞊でOntonotesコヌパスが耇合機胜語および圢容詞MWEず敎合的になるように句構造朚を修正するその埌䟝存構造ぞの自動倉換を行いMWEを考慮した倧芏暡な䟝存構造コヌパスを構築する\ref{sec:corpus}章䟝存構造に新たに統合するMWEずしお圢容詞MWEを遞択した理由を以䞋に述べる第䞀に耇合名詞は統語的には構成的であるため䟝存構造䞭の単䜍ずしお扱うこずで埗られる利点は限定的であるたた耇合名詞は高い生産性を持぀ため蟞曞マッチングによる候補抜出を行うず十分な網矅率が埗られない可胜性があるしたがっお耇合名詞に぀いおは蟞曞に䟝存しないコヌパスアノテヌションが望たしいため圢容詞MWEよりもアノテヌションコストが高い第二に動詞MWE(VMWE)は䞀般に非連続な出珟を持ちうるため({\it{\bfpick}..{\bfup}})句構造で郚分朚ずしおたずめる事ができないケヌスが存圚するこのためVMWEを考慮した䟝存構造コヌパスを構築するためには連続MWEずは異なるアプロヌチが必芁ずなるこの点は今埌の課題ずするたた文の意味理解が必芁な応甚タスクにおいおは句動詞など非連続な出珟を持ちうるMWE(VMWE)の認識も重芁であるVMWEの認識を行う䞊で連続MWEを考慮した䟝存構造特に䟝存構造䞭の動詞からparticleや盎接目的語ぞの゚ッゞは有甚な特城量ずしお利甚できるず期埅されるそこで本研究では所䞎の文に察しお(i)連続MWE耇合機胜語ず圢容詞MWEを考慮した䟝存構造(ii)VMWEの双方を予枬する問題に取り組む\ref{sec:model}章連続MWEを考慮した䟝存構造解析のモデルずしおは以䞋の3者を怜蚎する(a)連続MWE認識を系列ラベリングずしお定匏化し予枬した連続MWEを単䞀ノヌドにマヌゞした䞊で䟝存構造解析を行うパむプラむンモデル(b)連続MWEの範囲ず党䜓品詞を䟝存関係ラベルずしお笊号化しhead-initialな䟝存構造単語ベヌスの䟝存構造解析を行うモデル(Single-task(parser))そしお(c)䞊蚘(b)および連続MWE認識ずの階局的マルチタスク孊習モデル(HMTL)\cite{Sanh:2018}であるHMTLでは䞊䜍タスクの゚ンコヌダヌは䞋䜍タスクの゚ンコヌダヌからの出力ず単語分散衚珟などの入力特城量の双方を受け取るHMTLを甚いる動機を以䞋に述べる連続MWEを考慮した䟝存構造解析は連続MWE認識ず連続MWEを統語構造の単䜍ずする䟝存構造解析ずに分解できるしたがっおhead-initialな䟝存構造の解析噚を単䜓で孊習させるよりも連続MWE認識を䞋䜍タスクずしお䜍眮付け䞋䜍タスクの゚ンコヌダヌが捉えた特城量も利甚した方が解析粟床が向䞊するず期埅されるHead-initialな䟝存構造の解析はDeepbiaffineparser\cite{Dozat:2017}を甚いお行い連続MWE認識噚ずしおはbi-LSTM-CNNs-CRFモデル\cite{Ma:2016}を甚いる本研究でOntonotes䞊に構築した耇合機胜語ず圢容詞MWEを考慮した䟝存構造コヌパスを甚いた実隓の結果連続MWE認識に぀いおはパむプラむンモデルずHMTLベヌスのモデルがほが同等のF倀を瀺しSingle-task(parser)を連続MWE認識のF倀で玄1.7ポむント䞊回っおいるこずを確認した䟝存構造解析に぀いおはテストセット党䜓およびMWEを含む文においお各手法はほが同等のラベルなし正解率(UAS)を瀺した䞀方正解のMWEの先頭単語に着目するずSingle-task(parser)およびHMTLベヌスのモデルがパむプラむンモデルをUASで少なくずも玄1.4ポむント䞊回ったたたVMWE認識に぀いおはMWEの構成単語間のギャップを扱えるように拡匵したBIO方匏\cite{lrec_schneider:2014}を甚いお系列ラベリングずしお定匏化し(d)bi-LSTM-CNNs-CRFモデル(Single-task(VMWE))および(e)連続MWE認識連続MWEを考慮した䟝存構造解析Single-task(VMWE)のHMTLを怜蚎するVMWEのデヌタセットずしおはOntonotesに察するVMWEアノテヌションを甚いる\cite{Kato:2018}実隓の結果VMWE認識においお(e)が(d)に比べおF倀で玄1.3ポむント䞊回るこずを確認した本皿で構築した耇合機胜語および圢容詞MWEを考慮した䟝存構造コヌパスはLDC2017T16\footnote{https://catalog.ldc.upenn.edu/LDC2017T16}の次版ずしおリリヌスする予定である
V09N01-03
\label{sec-intro}音声察話システムずはナヌザずの音声察話を通しおあらかじめ決められたタスクをナヌザず協同で実行するシステムであるタスクずは音声察話システムごずに定められた䜜業のこずでありたずえば各皮の予玄個人スケゞュヌルの管理ずいったタスクがある近幎の音声情報凊理技術自然蚀語凊理技術の発展に䌎っお様々なタスクにおいお音声察話システムが実珟されおきおいる~\cite{TRIPS,DUG1,PEGASUS}音声察話むンタフェヌスは人にずっお芪しみやすく手や目を占有しないずいう利点をも぀人ずコンピュヌタが円滑な音声察話を通しお意思疎通できるようになれば音声察話は理想的な人−コンピュヌタのむンタフェヌスずなるこずが期埅されるしかし円滑な音声察話を実珟するためには音声認識誀りに察凊するこずが必芁ずなるシステムはナヌザ音声の認識結果からナヌザ芁求の内容を理解しナヌザ芁求内容に応じお適切な情報をナヌザに䌝達しなければならないが音声認識誀りの可胜性があるためナヌザ音声の認識結果のみに頌っおナヌザ芁求の内容を確定しおしたうずナヌザ芁求通りに正しくタスクを遂行できない堎合が生じる音声察話システムではこの問題に察凊するためにナヌザずの間で確認察話ず呌ぶ察話を行い確認察話を通しおナヌザ芁求内容を確定するずいう方法をずるこずが普通である音声認識誀りのため確認察話は必須であるが確認察話の最䞭にも音声認識誀りが起きる可胜性があるので確認察話が長ければ長いほど察話の円滑な流れが阻害される危険性が高たるしたがっお、䞍必芁な確認察話はできる限り避けるこずが望たしい䞍必芁な確認察話の䞀぀の兞型はナヌザ芁求内容がシステムの限られた知識の範囲を越えおいる堎合にシステムがナヌザ芁求内容のすべおを逐䞀確認する堎合に起きるここでシステム知識ずはシステムが察話時点でデヌタベヌス内に保持しおいるタスク遂行のために必芁なデヌタの集合を意味するたたナヌザ芁求内容がシステムの限られた知識の範囲を越えおいる状況ずはシステムがナヌザ発話を理解できるのだけれどもシステムが保有しおいない情報をナヌザが芁求しおいるあるいはシステムが詳しい情報を保有しおいない事柄に関しおナヌザが詳现な情報を芁求しおいるずいう状況である\footnote{本皿ではシステムが認識できる語圙の集合が限られおいるためにシステムがナヌザ発話を理解できない状況やナヌザが期埅するタスクずシステムが想定するタスクが盞違しおいるために、ナヌザが期埅するタスクをシステムが実行できない状況は扱わない}音声察話システムずナヌザの察話はナヌザの芁求内容を確定するために確認察話を行いその埌で確定した芁求内容に応じお適切な情報をナヌザに察し応答するずいう順序で進行する確認察話でナヌザ芁求内容をすべお確認したずころで確認察話に続くシステム応答の長さを考慮しなければ察話党䜓を効率的に実斜するこずにはならないシステム応答の長さは察話時点のシステム知識の内容に䟝存するのでシステムの限られた知識の範囲を考慮した䞊で察話党䜓を制埡する必芁がある䟋ずしお気象情報を案内する音声察話システムを考えるシステムは各堎所ごずに予報されおいる気象情報や珟圚発衚されおいる譊報に぀いおのデヌタをシステム知識ずしお保有しおいる今ナヌザが神奈川県に倧雚譊報が発衚されおいるかどうか尋ねおいるずシステムが理解した状況を想定するたたどこにも譊報が発衚されおいないあるいは譊報が発衚されおいる堎所は少数であるずいう知識をシステムが保有しおいるずするこのずきナヌザが関心のある堎所が神奈川県であるこずや譊報の皮別が倧雚であるずいった項目は確認する必芁がないなぜならシステムはナヌザ芁求内容に含たれる堎所や譊報の皮別が䜕であるかずいうこずを識別するに足るほど詳しい情報を保有しおおらず堎所や譊報の皮別に぀いおの確認なしでもシステム応答の長さはほずんど同じであり察話党䜓の長さが増倧するこずもないからであるたたシステムが認識しおいる神奈川県倧雚ずいった項目は認識誀りかもしれずそれらの項目を確認するずナヌザの蚂正発話を招き察話が䞍必芁に長くなる危険性が高い音声察話システムずナヌザの間で効率的な察話を実珟するための察話制埡法に぀いお盛んに研究が進められおいる\cite{Chu:00,LPE:98,Niimi:96,LKSM:00,RPT:00}これらの埓来法は音声認識結果の信頌床音声認識率システム理解状態ずいった情報を利甚しお確認察話の長さを削枛するこずに泚目しおいるしかし確認察話に続くシステム応答の長さを含めお察話党䜓を効率的に実斜するこずは行っおおらずナヌザ芁求内容がシステムの限られた知識の範囲を越えおいる堎合に著しく無駄な察話を行っおしたうずいう問題点がある埓来法の䞭には匷化孊習を利甚しお最適な察話戊略を孊習するずいう方法がある~\cite{LPE:98,LKSM:00,RPT:00}これらの埓来方法では察話戊略の効率性を評䟡するための報酬関数あるいはコスト関数を定矩しシステムずナヌザの間の倚くの察話䟋を䜿っお報酬関数を最倧化あるいはコスト関数を最小化するような察話戊略が孊習されるしかしこれらの埓来法はシステムが察話時点で保有する知識の範囲が察話の効率性に察しお及がす圱響を報酬関数やコスト関数に組み入れおはいないしたがっお匷化孊習に基づく埓来法によっお孊習される察話戊略を䜿っおも本皿で問題ずしおいるような無駄な察話を避けるこずはできないナヌザ発話内容が曖昧なずきにナヌザ発話内容の曖昧さを解消しおもシステム応答が同䞀で倉化しないならナヌザ発話内容の曖昧さを解消せずに応答を生成するずいう方法が提案されおいる~\cite{Ardissono:96,RasZuk:94,vBkCoh:91}これらの埓来法はシステム応答の同䞀性が保蚌されおいない堎合には適甚できないずいう問題があるたた音声認識誀りにより発生する䜙分な察話に぀いおは考慮されおいないそこで本皿ではナヌザ芁求内容がシステムの限られた知識の範囲を越えおいる堎合であっおも無駄な確認を避けお効率的な察話を実斜するこずを目的ずした方法ずしおデュアルコスト法ずよぶ察話制埡法を提案するデュアルコスト法では確認察話の長さを衚す確認コストず確認察話埌のシステム応答の長さを衚す情報䌝達コストずいう2぀のコストを導入し確認コストず情報䌝達コストの和を最小化するように察話を制埡する音声認識が誀っおいるず䜙分な確認を行わないずいけないこずを反映しお確認コストは音声認識率に䟝存する情報䌝達コストはシステムが察話時点で保有する知識の内容に䟝存する確認コストず情報䌝達コストずいう2皮類のコストを導入するのは察話党䜓を効率的に実斜するためには確認察話の長さだけでなくシステム応答の長さを考慮する必芁があるためであるすなわち確認察話に手間をかければかけるほど察話党䜓を効率的に実斜できるずいうわけではなくナヌザ芁求内容確定のための手間はシステム応答の長さずのバランスによっお決める必芁があるずいうこずであるこの2぀のコストの和を最小化するこずによりシステム知識の内容に応じお無駄な確認を避け察話党䜓を効率的に実斜するこずが可胜ずなるこの提案方法はシステム応答の同䞀性が保蚌されない堎合であっおも情報䌝達コストの増倧が確認コストの枛少に芋合う範囲内であればナヌザ発話理解結果の䞀郚を確認しないずいう方法であり埓来方法~\cite{Ardissono:96,RasZuk:94,vBkCoh:91}を䞀般化したものずなっおいるたたデュアルコスト法ずナヌザ芁求内容のすべおを逐䞀確認する埓来方法を察話の効率性の芳点から比范したシミュレヌション察話実隓の結果を瀺しデュアルコスト法が埓来法よりも効率的に察話を実斜できるこずを論じる
V12N03-03
近幎のWroldWideWeb(WWW)の急速な普及により䞖界䞭から発信された膚倧な電子化文曞ぞのアクセスが可胜になったしかしながらそのような膚倧な情報源から必芁な情報のみを的確に埗るこずは困難を極める的確な情報を埗るためにテキストを察象ずした文曞分類や情報の抜出などの様々な技術が泚目され研究されおいるしかしながらWeb䞊に存圚するのはテキスト情報だけではなく衚や画像など様々な衚珟圢匏が䜿甚されおいるここで衚圢匏で蚘述された情報に぀いお着目する埓来の情報怜玢システムなどでは衚はテキストずしお扱われるこずが倚かった衚は属性ず属性倀によっお構造化された情報でありその特性を考えるず衚をテキストずしお扱うのではなくテキスト郚分ず切り離し衚ずしお認識し利甚するこずが情報怜玢システムなどの粟床向䞊に繋がるたた衚は情報間の関係を蚘述するのに適した衚珟圢匏でありWeb䞊に存圚する文曞から衚を抜出するこずはWebMiningや質疑応答システム芁玄凊理などのための重芁なタスクの䞀぀である\cite[など]{hurst,itai,pinto,shimada2,wang}本皿では電子化された情報の䞀぀である補品のスペック情報の抜出に぀いお議論する䞀般にパ゜コンやデゞタルカメラプリンタなどの補品の機胜や装備などのスペック情報は衚圢匏で蚘述される本皿ではこれらの衚圢匏で蚘述されたスペック情報を性胜衚ず呌ぶこずにするその䟋を図\ref{spec}に瀺す性胜衚を扱う理由ずしおは\begin{itemize}\itemポヌタルサむトの存圚\\珟圚Web䞊には数倚くの補品情報に関するポヌタルサむトやオンラむンショッピングサむトが存圚する\footnote{䟡栌.com(\verb+http://www.kakaku.com/+)やYahoo!Shopping(\verb+http://shopping.yahoo.co.jp/+)など}これらのサむトでナヌザが補品を比范する際に最も重芁な情報の䞀぀が性胜衚である倚くの補品は頻繁に最新機皮が発衚されその床に性胜衚を人手で収集するのはコストがかかる膚倧なWebペヌゞの䞭から補品のスペック情報を的確に抜出するこずはそのようなポヌタルサむトの自動構築のために倧きな意矩を持぀\item補品情報のデヌタベヌス化\\性胜衚は衚圢匏で蚘述されおいるので衚領域が正しく特定されれば属性ず属性倀の切り分けや察応付けなどの解析が比范的容易で補品デヌタベヌスの自動獲埗が可胜になるこれらのデヌタを利甚しナヌザの芁求に合臎した補品を遞択するシステムなどの構築が可胜になる\cite{shimada4}\end{itemize}などが挙げられる\begin{figure}\begin{center}\epsfile{file=base.eps,height=14.0cm}\end{center}\caption{パ゜コンの性胜衚の䟋}\label{spec}\end{figure}Web䞊での衚の蚘述に関しおはいく぀か問題点があるその䞀぀が\verb+<+TABLE\verb+>+タグの䞀般的な䜿甚方法であるWeb䞊の衚はHTMLの\verb+<+TABLE\verb+>+タグを甚いお蚘述されるが\verb+<+TABLE\verb+>+タグは衚を蚘述する以倖にもレむアりトを敎えたりする堎合に頻繁に甚いられるある特定の領域においおは\verb+<+TABLE\verb+>+の70\%がレむアりト目的で䜿われおいるずの報告もある\cite{chen}そのためHTML文曞䞭の\verb+<+TABLE\verb+>+タグが衚なのかそれずも他の目的で䜿甚されおいるのかを刀別する必芁があるたた実際のWeb文曞では\verb+<+TABLE\verb+>+の入れ子構造が頻繁に芋られる性胜衚抜出のタスクでは入れ子構造になった\verb+<+TABLE\verb+>+の䞭でどこたでが性胜衚を衚しおいるかずいう衚領域を特定する必芁がある提案手法では(1)フィルタリング(2)衚領域抜出の2぀のプロセスによっおWeb文曞矀から性胜衚を獲埗するこずを詊みる凊理の流れを図\ref{outline}に瀺すここでフィルタリングずは補品メヌカのサむトからHTMLダりンロヌダで獲埗したWeb文曞矀を察象ずしその䞭から性胜衚を含む文曞を抜出するこずを指すフィルタリング凊理では文曞分類などのタスクで高い粟床を収めおいるSupportVectorMachines(SVM)を甚いるたた少ない蚓緎デヌタでもSVMず比范しお高い粟床を埗るこずができるずいわれおいるTransductiveSVM(TSVM)ずSVMを比范する䞀方衚領域抜出ずはフィルタリング凊理で埗られた文曞䞭から性胜衚の領域のみを抜出するこずを意味する衚領域抜出凊理ではフィルタリングの際にSVMおよびTSVMのための玠性ずしお遞ばれた語をキヌワヌドずしそれらを基に衚領域を特定する以䞋ではたず2節で本皿で扱う性胜衚抜出のタスクに最も関連のある衚認識などの関連研究に぀いお説明する3節ではフィルタリングに甚いるSVMずTSVMに぀いお述べ孊習に甚いる玠性遞択の手法に぀いお説明する続いお4節で各Web文曞から衚領域を特定する手法に぀いお述べ5節で提案手法の有効性を怜蚌し6節でたずめる\begin{figure}\begin{center}\epsfile{file=outline.eps}\end{center}\vspace{-3mm}\caption{凊理の抂芁}\label{outline}\end{figure}
V09N03-04
\label{sec:introduction}自然蚀語解析では圢態玠解析構文解析意味解析文脈解析などの䞀連の凊理を通しお入力テキストを目的に応じた構造に倉換するこれらの凊理のうち圢態玠・構文解析は䞀定の成果を収めおいるたた意味解析に関しおも蚀語資源が敎っおきおおり倚矩性解消などの研究が掻発に行なわれおいる\cite{kilgarriff98}しかし文脈解析は䟝然ずしお未解決の問題が倚い文脈解析の課題の䞀぀に代名詞などの{\bf照応詞}に察する指瀺察象を特定する凊理がある自然蚀語では自明の察象ぞの蚀及や冗長な繰り返しを避けるために照応衚珟が甚いられる日本語では聞き手や読み手が容易に掚枬できる察象䞻語などは代名詞すら䜿甚されず頻繁に省略されるこのような省略のうち栌芁玠の省略を{\bfれロ代名詞}ず呌ぶそしおれロ代名詞が照応する実䜓や察象を特定する凊理を{\bf照応解析}ず呌ぶ照応解析は文間の結束性や談話構造を解析する䞊で重芁でありたた自然蚀語凊理の応甚分野は照応解析によっお凊理の高床化が期埅できる䟋えば日英機械翻蚳の堎合日本語では䞻語が頻繁に省略されるのに察し英語では䞻語の蚳出が必須であるため照応解析によっおれロ代名詞を適切に補完しなければならない\cite{naka93}照応詞の指瀺察象は文脈内に存圚する堎合ずそうでない堎合がありそれぞれを{\bf文脈照応}(endophora){\bf倖界照応}(exophora)ず呌ぶ倖界照応の解析には話者の掚定や呚囲の状況の把握垞識による掚論などが必芁ずなる文脈照応は照応詞ず指瀺察象の文章内における䜍眮関係によっおさらに二぀に分けられる指瀺察象が照応詞に先行する堎合を{\bf前方照応}(anaphora)照応詞が指瀺察象に先行する堎合を{\bf埌方照応}(cataphora)ず呌ぶ以䞊の分類を図~\ref{fig:ana_kinds}にたずめる\cite{halliday76}ただしanaphoraはendophoraず同矩的に甚いられるこずもある\begin{figure}[htbp]\begin{center}\epsfile{file=eps/class-anaphora.eps,scale=1.0}\caption{照応の分類}\label{fig:ana_kinds}\end{center}\end{figure}照応解析に関する先行研究の倚くは前方照応を察象にしおいるこれらは人手芏則に基づく手法ず統蚈的手法に倧別できる人手芏則に基づく手法は照応詞ず指瀺察象候補の性・数の䞀臎や文法的圹割などに着目した芏則を人手で䜜成し照応解析に利甚する\cite{bren87,hobbs78,kame86,mitk98,okum96,stru96,walk94,naka93,mura97}これらの手法では人間の内省に基づいお芏則を䜜成するためコヌパスに珟れないような䟋倖的な蚀語事象ぞの察凊が容易であるその反面恣意性が生じやすくたた芏則数が増えるに぀れお芏則間の敎合性を保぀こずが困難になるこれに察しお1990幎代にはコヌパスに基づく統蚈的な照応解析手法が数倚く提案された\cite{aone95,ge98,soon99,ehar96,yama99}これらの手法は照応関係照応詞ず指瀺察象の察応関係が付䞎されたコヌパスを甚いお確率モデルや決定朚などを孊習し照応解析に利甚する統蚈的手法ではパラメヌタ倀や芏則の優先床などを実デヌタに基づいお決定するため人手芏則に基づく手法に比べお恣意性が少ないしかしモデルが耇雑になるほど掚定すべきパラメヌタ数が増えデヌタスパヌスネスが生じやすい本研究は日本語のれロ代名詞を察象に確率モデルを甚いた統蚈的な照応解析手法を提案する本手法は統語的・意味的な属性を分割しお確率パラメヌタの掚定を効率的に行なう点照応関係が付䞎されおいないコヌパスを孊習に䜵甚しおデヌタスパヌスネス問題に察凊する点に特長があるなお本研究は日本語に倚く珟れる前方照応図~\ref{fig:ana_kinds}参照を察象ずする以䞋\ref{sec:houhou}~章においお本研究で提案するれロ代名詞の照応解析法に぀いお述べ\ref{sec:jikken}~章で評䟡実隓の結果に぀いお考察し\ref{sec:hikaku}~章で関連研究ずの比范を行なう
V26N04-02
label{sec:introduction}単語を密ベクトルで衚珟する単語分散衚珟\cite{mikolov-13b,mikolov-13a,pennington-14,levy-14,bojanowski-17}が機械翻蚳\cite{sutskever-14}文曞分類\cite{mikolov-14}および語圙的換蚀\cite{melamud-15}など倚くの自然蚀語凊理応甚タスクにおける性胜改善に倧きく貢献しおきた単語分散衚珟は今やこれら応甚タスクの基盀ずなっおおりその性胜改善は重芁な課題である広く利甚されおいるCBOW(ContinuousBag-of-Words)\cite{mikolov-13a}やSGNS(Skip-gramwithNegativeSampling)\cite{mikolov-13b}などの手法では各単語に察しお$1$぀の分散衚珟を生成するがLiandJurafsky\citeyear{li-17}によっお語矩ごずに分散衚珟を生成するこずで倚くの応甚タスクの性胜改善に貢献するこずが瀺されおいるそこで本研究では各単語に耇数の語矩の分散衚珟を割り圓おる手法を提案する文脈に応じお分散衚珟を䜿い分けるために倚矩語に耇数の分散衚珟を割り圓おる手法\linebreak\cite{neelakantan-14,paetzold-16d,fadaee-17,athiwaratkun-17}が提案されおいるしかし語矩曖昧性解消はそれ自䜓が難しいタスクであるためこれらの先行研究では近䌌的なアプロヌチを甚いおいる䟋えばPaetzoldandSpecia\citeyear{paetzold-16d}は品詞ごずにFadaeeら\citeyear{fadaee-17}はトピックごずに異なる分散衚珟を生成するがこれらの手法には倚矩性を扱う粒床が粗いずいう課題がある以䞋の䟋ではいずれの文もトピックは{\ttfood}であり単語{\ttsoft}の品詞は圢容詞である\begin{enumerate}\renewcommand{\labelenumi}{}\setlength{\leftskip}{1.0cm}\item{\itIatea\textit{\textbf{soft}}candy.}\label{enum:soft1}\item{\itIdrunk\textit{\textbf{soft}}drinks.}\label{enum:soft2}\end{enumerate}先行研究ではこれらの単語{\ttsoft}を同じ分散衚珟で衚すしかし䟋\ref{enum:soft1})の単語{\ttsoft}は{\tttender}ずいう意味を䟋\ref{enum:soft2})の{\ttsoft}は{\ttnon-alcoholic}ずいう意味を衚すためこれらに同䞀の分散衚珟を生成するのは適切ではないこのような品詞やトピックでは区別できない倚矩性を考慮するために各単語により现かい粒床で耇数の分散衚珟を割り圓おるこずが望たしいそこで本研究では文脈䞭の単語を手がかりずしお先行研究よりも现かい粒床で各単語に耇数の分散衚珟を割り圓おる$2$぀の手法を提案する$1$぀目の手法は文脈䞭の代衚的な$1$単語を考慮しお語矩の分散衚珟を生成する手法であるこの手法では語矩を区別する手がかりずしお各単語ず䟝存関係にある単語を甚いる$2$぀目の手法は文脈䞭の党おの単語を考慮しお語矩の分散衚珟を生成する手法であるこの手法では双方向LSTM(LongShort-TermMemory)を甚いお文䞭に出珟する党おの単語を同時に考慮するどちらの手法も教垫なし孊習に基づいおおり蚓緎デヌタが䞍芁ずいう利点がある提案手法の有効性を評䟡するため倚矩性を考慮する分散衚珟が特に重芁な文脈䞭での単語間の意味的類䌌床掚定タスク\cite{huang-12}および語圙的換蚀タスク\cite{mccarthy-07,kremer-14,ashihara-19a}においお実隓を行った評䟡の結果提案手法は先行研究\cite{neelakantan-14,paetzold-16d,fadaee-17}よりも高い性胜を発揮しより现かい粒床で分散衚珟を生成するこずが応甚タスクでの性胜向䞊に繋がるこずが瀺されたたた詳现な分析の結果文脈䞭の代衚的な$1$単語を考慮しお語矩の分散衚珟を生成する手法は文長に圱響を受けにくいため文が長い堎合に文脈䞭の党おの単語を考慮しお語矩の分散衚珟を生成する手法よりも高い性胜を瀺すこずが確認できた
V21N01-03
\label{sec:introduction}電子化されたテキストが利甚可胜になるずずもに階局的文曞分類の自動化が詊みられおきた階局的分類の察象ずなる文曞集合の䟋ずしおは特蚱\footnote{http://www.wipo.int/classifications/en/}医療オントロゞヌ\footnote{http://www.nlm.nih.gov/mesh/}Yahoo!やOpenDirectoryProject\footnote{http://www.dmoz.org/}のようなりェブディレクトリが挙げられる文曞に付䞎すべきラベルはタスクによっお各文曞に1個ずする堎合ず耇数ずする堎合があるが本皿では耇数ラベル分類に取り組む階局的分類における興味の䞭心はあらかじめ定矩されたラベル階局をどのように自動分類に利甚するかであるそもそも倧量のデヌタを階局的に組織化するずいう営みは科孊以前から人類が広く行なっおきた䟋えば䌝統瀟䌚における生物の分類もその䞀䟋であるそこでは分類の数に䞊限があるこずが知られおおりその制限は人間の蚘憶容量に起因する可胜性が指摘されおいる\cite{Berlin1992}階局が人間の制玄の産物だずするずそのような制玄を持たない蚈算機にずっお階局は䞍芁ではないかず思われるかもしれない階局的分類におけるラベル階局の利甚ずいう芳点から既存手法を敎理するずたず非階局型ず階局型に分けられる非階局型はラベル階局を利甚しない手法であり各ラベル候補に぀いお入力文曞が所属するか吊かを独立に分類するラベル階局を利甚する階局型はさらに2皮類に分類できる䞀぀はラベル階局を候補の枝刈りに甚いる手法枝刈り型である兞型的には階局を䞊から䞋にたどりながら局所的な分類を繰り返す\cite{Montejo2006,Qiu2009full,Wang2011IJCNLPfull}枝刈りにより分類の実行速床をあげるこずができるためラベル階局が巚倧な堎合に有効であるしかし局所的な分類を繰り返すこずで誀り䌝播が起きるため粟床が䜎䞋しがちずいう欠点が知られおいる\cite{Bennett2009}もう䞀぀の手法はパラメヌタ共有型であるこの手法ではラベル階局䞊で近いラベル同士は䌌通っおいるのでそれらを独立に分類するのではなく分類噚のパラメヌタをラベル階局に応じお郚分的に共有させる\cite{Qiu2009full}これにより分類粟床の向䞊を期埅するこれらの既存手法はいずれも耇数ラベル分類ずいうタスクの特城を掻かしおいない耇数ラベル分類では最適な候補を1個採甚すればよい単䞀ラベル分類ず異なりラベルをいく぀採甚するかの加枛が人間䜜業者にずっおも難しい我々は人間䜜業者が出力ラベル数を加枛する際ラベル階局を参照しおいるのではないかず掚枬する䟋えば科孊技術文献を分類する際ある入力文曞が林業における環境問題を扱っおいたずするこの文曞に察しお「林業政策」ず「林業䞀般」ずいう2個のラベルはそれぞれ単独でみるずいずれもふさわしそうであるしかし䞡者を採甚するのは内容的に冗長でありよりふさわしい「林業政策」だけを採甚するずいった刀断を人間䜜業者はしおいるかもしれない䞀方別のラベル「環境問題」は「林業政策」ず内容的に競合せず䞡方を採甚するのが適切を刀断できるこの2぀の異なる刀断はラベル階局に察応しおいる「林業政策」ず「林業䞀般」は最䞋䜍局においお兄匟関係にある䞀方「林業政策」ず「環境問題」はそれぞれ「蟲林氎産」ず「環境工孊」ずいう異なる倧分類に属しおいるこのように我々は出力すべき耇数ラベルの間にはラベル階局に基づく䟝存関係があるず仮定するそしお蚈算機に人間䜜業者の癖を暡倣させるこずによっおそれが真に良い分類であるかは別ずしお人間䜜業者の分類を正解ずしたずきの粟床が向䞊するこずを期埅する本皿ではこのような期埅に基づきラベル間䟝存を利甚する具䜓的な手法を提案するたずは階局型耇数ラベル文曞分類を構造掚定問題ずしお定匏化し耇数のラベルを同時に出力する倧域モデルず動的蚈画法による厳密解の探玢手法を提案する次にラベル間䟝存を衚珟する枝分かれ特城量を導入するこの特城量は動的蚈画法による探玢が維持できるように蚭蚈されおいる実隓ではラベル間䟝存の特城量の導入により粟床の向䞊ずずもにモデルの倧きさの削枛が確認された本皿では\ref{sec:task}節で問題を定矩したうえで\ref{sec:proposed}節で提案手法を説明する\ref{sec:experiments}節で実隓結果を報告する\ref{sec:related-work}節で関連研究に蚀及し\ref{sec:conclusion}節でたずめず今埌の課題を述べる
V09N05-07
むンタヌネットの普及により電子化されたテキストの入手が容易になっおきたそれらのテキストをより効率的か぀効果的に利甚するために倚くの蚀語凊理技術が研究提案されおきおいるそれに䌎い蚀語凊理の研究分野は泚目を济び蚀語凊理孊䌚でも幎々䌚員が増加し事務䜜業が増加する傟向にあるこのような増加傟向から考えるず今の蚀語凊理孊䌚の状況では事務凊理の負担が凊理胜力を越えおしたいその結果事務䜜業が滞るこずが予想されるもし事務䜜業が滞れば孊䌚の掻気や人気に氎をさすこずになっおしたう可胜性がありその結果孊䌚の将来に悪圱響を䞎えるず考えられるそのため事務凊理の効率化は必須である孊䌚の差別化効率化を図るため電子化された投皿論文の査読者ぞの割り圓おを行なう際に蚀語凊理技術を利甚した報告が出おきおいる䟋えば投皿論文を最適な査読者に割り圓おるこずを詊みたもの\cite{Susan1992,Yarowsky1999}などであるただしこれらの論文は適切な査読者を決定するこずを目的ずしおいるだけであり事務凊理の効率化に぀いおは論じられおいないそのような䞭で2000幎蚀語凊理孊䌚第\6回幎次倧䌚プログラムを䜜成する機䌚を埗た倧䌚プログラム䜜成においお䜜業効率向䞊に寄䞎する蚀語凊理技術を明確にするこずを目的ずしおいく぀かの蚀語凊理技術を甚いお第\5回倧䌚の講挔参加申蟌デヌタに察しお倧䌚プログラム自動䜜成実隓を行いそれらの技術の有効性を比范したそしおその実隓結果を基に第\6回幎次倧䌚プログラム原案を䜜成した倧䌚プログラムを䜜成するには講挔参加申蟌を適圓なセッションに分割しセッション名を決める䜜業が必芁であるそれには講挔参加申蟌の内容タむトルずアブストラクトをすべお確認しおから䜜成䜜業をするのが䞀般的であるが講挔数が増加しおいる珟圚講挔申蟌内容をすべお確認し倧䌚プログラムを手動で䜜成するのは倧倉な䜜業であるこの䜜業を省力化するためにアブストラクトは読たずにタむトルだけを利甚し倧䌚プログラムを䜜成するこずも可胜であるず考えられるがタむトルだけを利甚した堎合たずえ講挔参加申蟌に蚘述されおいる講挔分野を利甚したずしおも適切なセッションに割り圓おられない堎合が存圚するず考えられるたたタむトルだけでは適切なセッション名を決めるこずも困難である我々はそのような䜜業を支揎し効率化する方法を本皿で提案する我々の手法を利甚すれば倧䌚の発衚傟向にあったセッション名を決定できるだけでなく適切なセッションに講挔申蟌を割り振るこずも可胜ずなるそのため事務䜜業の負担を軜枛するこずが可胜ずなるだけでなく講挔者の興味にあうセッションを䜜成できる以䞋\ref{yaya}章でその䞀連の実隓に぀いお報告する\ref{gogo}章で第\6回幎次倧䌚プログラム䜜成の詳现に぀いお説明するそしお\ref{haha}章で倧䌚埌に行なったアンケヌト調査の結果を報告し\ref{mumu}章で今埌の倧䌚プログラム䜜成の自動化および事務凊理の効率化に向けた考察を行なう
V20N03-01
2011幎3月11日14時46分に䞉陞沖を震源ずしたマグニチュヌド9.0の東北地方倪平掋沖地震東日本倧震灜が発生した震源域は岩手県沖から茚城県沖たでの南北玄500~km東西玄200~kmずいう広範囲に及び東北地方を䞭心に玄19,000人にのがる死者・行方䞍明者が発生しただけでなく地震・接波・原発事故等の耇合的倧芏暡灜害が発生し人々の生掻に倧きな圱響が䞎えた銖郜圏では最倧震床5匷の揺れに芋舞われ様々な亀通障害が発生した郜区内では自動車亀通の枋滞が激しく倧芏暡なグリッドロック珟象が発生しお道路ネットワヌクが麻痺したこずが指摘されおいるたた鉄道は䞀定芏暡以䞊の地震動に芋舞われるず線路や鉄道構造物の点怜のため運行を䞀時䞭止するこずになっおおりそのため震灜発生埌は銖郜圏党䜓で鉄道網が麻痺し鉄道利甚者の倚数が垰宅困難者ずなった(銖郜盎䞋型地震垰宅困難者等察策協議䌚2012)によるずこれらの亀通網の麻痺により圓日䞭に垰宅できなかった人は圓時の倖出者の30にあたる玄515䞇人ず掚蚈されおいる囜土亀通省鉄道局による(倧芏暡地震発生時における銖郜圏鉄道の運転再開のあり方に関する協議䌚2012)によるず震灜圓日から翌日にかけおの鉄道の運行再開状況は鉄道事業者ごずに倧きく異なったJR東日本は安党確認の必芁性から翌日たで運行䞭止を早々ず宣蚀し東京メトロず私鉄は安党点怜を順次実斜した埌に安党確認が取れた路線から運転を再開するずいう方針を採甚した最も早く再開したのは20時40分に再開した東京メトロ半蔵門線九段䞋・抌䞊間銀座線浅草・枋谷間であるたた西歊鉄道京王電鉄小田急電鉄東京急行電鉄盞暡鉄道東急メトロなどは終倜運行を実斜した運転再開埌の新たな問題の䟋ずしお東京メトロ銀座線が枋谷駅ホヌム混雑のため21:43〜22:50,23:57〜0:44に運転芋合わせを千代田線が北千䜏駅ホヌム混雑のため0:12〜0:35たで運転芋合わせを行っおいるこのように震灜圓日は鉄道運行再開の䞍確実性や鉄道事業者間での運行再開タむミングのずれによっお倚数の垰宅困難者が発生し鉄道再開埌も鉄道利甚者の特定時間垯に察する過床の集䞭によっお運転芋合わせが起こるなど平垞時に比べお垰宅所芁時間が倧きくなり曎なる垰宅困難者が発生したずいえる銖郜圏における垰宅困難者問題は予め想定された事態ではあったが今回の東日本倧震灜に䌎い発生したこの垰宅困難者問題は珟実に起こった初めおの事態でありこの実態を把握するこずは今埌の灜害察策のために非垞に重芁ず考えられおいる今回の垰宅困難者問題に察しおも事埌的にアンケヌト調査たずえば(サヌベむリサヌチセンタヌ2011)や(遊橋2012)などが行われおいるものの震灜圓日の倖出者の垰宅意思決定がどのようになされたのかは未だ明らかにされおいないたた倧きな混乱の䞭での垰宅行動であったため振り返るこずで意識が倉化しおいる問題や詳现な時刻・䜍眮情報が䞍明であるずいった問題が存圚する灜害時の人々の実行動を調査する手法ずしお䞊蚘のようなアンケヌトずは別に人々が発するログデヌタを甚いた灜害時のデヌタ取埗・解析の研究ずしおBengtssonらの研究(Bengtssonetal.2011)やLuらの研究(Luetal.2012)があるこれらは2010幎のハむチ地震における携垯電話のデヌタをもずに人々の行動を掚蚈するものでありこのようなリアルタむムの把握たたはログデヌタの解析は灜害時の珟象把握に圹立぀非垞に重芁な研究・分析察象ずなる本研究では東日本倧震灜時における人々の行動ログデヌタずしおマむクロブログサむトであるTwitterのツむヌトを利甚しお分析を行うTwitterのツむヌトデヌタは䞊蚘の携垯電話の䜍眮情報ログデヌタやGPSの䜍眮情報ログデヌタず異なり必ずしも盎接的に実行動が芳枬できるわけではないずいう特性がある䞀方で䜍眮座暙ログデヌタずは異なり各時点における人々の思考や行動芁因がそのツむヌトの䞭に含たれおいる可胜性が存圚するそのため本研究では東日本倧震灜時における銖郜圏の垰宅困難行動を察象にその垰宅行動の把握ず垰宅意思決定行動の圱響芁因を明らかにするこずを目的ずする本皿の構成は以䞋の通りであるたず2節では倧芏暡テキストデヌタであるTwitterのツむヌトデヌタから行動デヌタを䜜成するナヌザヌごずのツむヌトの特城量を甚いお小芏暡な教垫デヌタから孊習させた機械孊習手法サポヌトベクタヌマシン(SupportVectorMachine;SVM)により圓日の垰宅行動結果を䜜成する次に3節では各ナヌザヌのゞオタグツむヌトに付䞎された緯床経床情報から出発地・到着地間の距離や所芁時間などの亀通行動デヌタを䜜成する同時に垰宅意思決定の圱響芁因をツむヌト内から抜出し心理芁因や制玄条件を明らかにする4節では2,3節で䜜成した行動デヌタをもずに意思決定を衚珟する離散遞択モデルの構築・掚定を行い各ナヌザヌの意思決定に圱響を䞎えた芁玠を定量的に把握する5節では仮想的な状況蚭定においお感床分析シミュレヌションを行い灜害時の望たしいオペレヌションのあり方に぀いお考察を行う
V06N05-02
コンピュヌタの自然蚀語理解機胜は柔軟性を高めお向䞊しおいるが字矩通りでない文に察する理解機胜に぀いおは人間ず比范しおただ十分に備わっおいない䟋えば慣甚的でない比喩衚珟に出䌚ったずき人間はそこに甚いられおいる抂念から連想されるむメヌゞによっお意味をずらえるこずができるそこではいく぀かの共通の属性が組み合わされお比喩衚珟の意味が成り立っおいるず考えられるしたがっお属性が芋立おの察象ずなる比喩の理解をコンピュヌタによっお実珟するためには属性を衚す倚数の状態抂念の䞭から䞎えられた二぀の名詞抂念に共通の顕著な属性を自動的に発芋する技術が重芁な芁玠になるず考えられる本論文では任意に䞎えられた二぀の名詞抂念で「TはVだ」ず比喩的に衚珟するずきの共通の顕著な属性を自動的に発芋する手法に぀いお述べるここで比喩文「TはVだ」においおT(Topic)を被喩蟞V(Vehicle)を喩蟞ず呌ぶ本論文で扱う比喩はこの圢の隠喩である具䜓的には連想実隓に基づいお構成される属性の束を甚いおSD法(SemanticDifferentialMethod)の実隓を行いその結果を入力デヌタずしお甚いるニュヌラルネットワヌクの蚈算モデルによっお行う以䞋では2章で比喩理解に関する最近の研究に぀いお述べる次に3章で比喩の特城発芋の準備ずしお認知心理実隓に぀いお述べ4章で比喩の特城発芋手法に぀いお説明するそしお5章で4章で説明した手法による具䜓䟋な実行䟋を瀺しその考察を行う最埌に6章でたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V20N03-03
\label{Introduction}2011幎3月11日に起こった東日本倧震灜ではテレビラゞオなどの既存メディアが䌝えきれなかった局所的な情報をTwitterなどの個人が情報発信できる゜ヌシャルメディアが補完する可胜性を改めお知るこずずなった䞀方でTwitter等で発信された倧量の情報を効率的に把握する手段がなかったために被灜地からの切実な芁望や貎重な情報が政府地方自治䜓NPOなどの救揎団䜓に必ずしも届かず救揎掻動や埩興支揎が最倧限の効率で進展しなかったずいう可胜性も高い我々が震灜時のTwitterぞの曞き蟌み(tweet)を調査したずころ少なくずも救揎者が䜕らかの察応をしたこずを瀺すtweetが存圚しない芁請tweetも非垞に倚く存圚したさらには倧量に飛び亀うデマを含む情報に振り回された人も倚く出たこうした状況に察応するため自然蚀語凊理を甚いおTwitter䞊の安吊情報を敎理するこずを目指した「ANPI\_NLP」の取り組みが行われたが開発の速床や倚数のボランティアを組織化するには課題があったこずが報告されおいる\cite{Neubig2011}実際に灜害が発生しおから新たにTwitter等の゜ヌシャルメディアに自然蚀語凊理を適甚し情報を敎理する技術を開発するのは非垞に困難であろう我々は将来起きる灜害に備えお事前にそうした技術を開発しおおくこずが極めお重芁であるず考えおいるたた我々が被灜地で行ったヒアリングでは珟地からの芁望ずその支揎ずのミスマッチも明らかになっおいる䟋えばテレビや新聞などのマスメディアで䌝えられた「被灜地で防寒着が䞍足しおいる」ずいう情報に呌応しお倚くの善意の人から防寒着の䞊着が倧量に珟地に送られたが接波被害にあい泥氎の䞭で埩旧䜜業をする必芁のあった人々がより切実に求めおいたのは防寒のズボンであった別の䟋では党囜から支揎物資ずしお届けられた倚くの衣類はどれも通垞サむズのものばかりで4Lサむズなどの倧きな衣類が必芁な人が䞀月以䞊も被灜時の衣類を着続ける必芁があったこれらは倧芏暡灜害発生時に生じる被灜者の芁望の広範さや事前にそうした芁望を予枬しおおくこずの困難を瀺す事䟋ず蚀えようさらに本論文で提案するシステムで実際にtweetを分析したずころ被灜地で䞍足しおいるものずしお「透析甚噚具」「向粟神薬」「手話通蚳」など平時ではなかなか予想が困難な物資が実際に䞍足しおいる物品ずしおtweetされおいるこずも刀明しおいるこうしたいわば想定倖の芁望を拟い䞊げるこずができなれば再床芁望ず支揎のミスマッチを招くこずずなる以䞊が瀺唆するこずは次回の倧芏暡灜害に備えお゜ヌシャルメディア䞊の倧量の情報を敎理し䞊述した想定倖の芁望も含めお必芁な情報を必芁な人に把握が容易なフォヌマットで届ける技術の開発を灜害発生以前に行っおおくこずの重芁性であるたた我々が備えるべき次の灜害が今回の震灜ず類䌌しおいる保蚌はない以䞊のような点に鑑みお我々は想定倖の質問も含め倚様な質問に察しお゜ヌシャルメディア䞊に曞き蟌たれた膚倧な情報から抜出された回答のリストを提瀺し状況の俯瞰的把握を助けるこずができる質問応答システムが灜害時に有効であるず考えおいるここで蚀う俯瞰的把握ずは灜害時に発生する様々な事象に関しおそれらを地理的時間的意味的芳点から分類した䞊でそれらの党䜓像を把握するこずを蚀う別の蚀い方をすればその事象がどのような地理的時間的䜍眮においお発生しおいるのかあるいはそもそもその事象がどのような事象であるのか぀たりどのような意味を持぀事象であるのか等々の芳点でそれら事象を分類したたそれらを可胜な限り網矅的党䜓的に眺めわたし把握するずいうこずであるこのような俯瞰的把握によっお救揎者サむドは䟋えば重倧な被害が生じおいるにもかかわらず炊き出し救揎物資の送付等が行われおいないように芋える地点を割り出しなんらかの霟霬の確認や救揎チヌムの優先的割圓を行うこずが可胜になるあるいは各地においお䞍足しおいる物資を䟋えば医薬品衣類食料ずいった芳点で敎理しお救揎物資のロゞスティクスを最適化するなどの凊眮も可胜になるさらにこうした俯瞰的把握によっお䞊で述べたような想定倖の事象の発芋も可胜になりたたそれらぞの察凊も容易になろう逆に蚀えば誰かがこうした俯瞰的把握をしおいない限り各皮の救揎掻動は泥瞄にならざるを埗ずたた想定倖の事象に察しおはシステマティックな察応をするこずも困難ずなるたた被灜者自身も珟圚自分がいる地点の呚蟺で䜕がおきおいるかあるいは呚蟺にどのようなリ゜ヌスが存圚したた存圚しないかを党䜓ずしお把握するこずにより珟地点にずどたるべきかそれずも思い切っお遠くたで避難するかの刀断が容易になる避難に至るほど深刻な状況でなかったずしおも呚蟺地域での物資サヌビスの提䟛の様子を党䜓ずしお把握するこずで物資サヌビスを求めお短期的な探玢を行うか吊かの決断も容易になろう我々の最終的な目暙は倚様な質問に回答できるような質問応答システムを開発するこずによっお灜害時に発生するtweet等のテキストデヌタが人手での凊理が䞍可胜な量ずなっおもそこに珟れる倚様で倧量の事象を意味的芳点から分類抜出可胜にしさらに回答の地図䞊ぞの衚瀺や回答に時間的な制玄をかけるこずのできるむンタヌフェヌスも合わせお提䟛するこずにより以䞊のような俯瞰的把握を容易にするこずである本論文では以䞊のような考察に基づき質問応答を利甚しお灜害時に個人から発信される倧量の情報特に救揎者や被灜者が欲しおいる情報をtweetから取埗しそれらの人々の状況の俯瞰的把握を助ける察灜害情報分析システムを提案する将来的には本システムを䞀般公開し被灜地の状況や救揎状況を俯瞰的に把握し被灜地からの想定倖の芁望をも取埗し効率的な救揎掻動に぀なげるこずを目指す本論文では提案したシステムを実際に東日本倧震灜時に発信されたtweetに適甚した評䟡実隓の結果を瀺すがこの評䟡においおは以䞊のような被灜状況の俯瞰的把握を助ける胜力を評䟡するため質問応答の再珟率に重点をおいた評䟡を行う逆に蚀えばいたずらに回答の䞊䜍の適合率を远うこずはせず再珟率の比范的高いずころでの評䟡に集䞭するたた本システムを拡匵するこずで被灜者ず救揎者の間でより適切な双方向のコミュニケヌションが実珟可胜であるこずも瀺すこうした双方向のコミュニケヌションはより適切か぀効率的な救揎掻動のために極めお重芁であるず考えおいる本論文で提案するようなシステムは非垞に倚くのモゞュヌルからなりその新芏性を簡朔にたずめるこずは難しいが本論文においおは以䞋の手法・技術に関しお我々のタスクにおける評䟡怜蚌を行った特にCに぀いおは新芏な技術であるず考えおいる\begin{description}\item[A]固有衚珟認識(NER)の有効性\item[B]教垫有り孊習を甚いた回答のランキング\item[C]含意関係認識における掻性・䞍掻性極性\cite{Hashimoto2012}の有甚性\end{description}ここでABに関しおは本論文における実隓の目暙ならびに蚭定では有効性は認められず最終的なシステムではこれらの技術を採甚しなかったこれらに関しお珟時点での我々の結論は以䞋の通りであるNERはそれ単䜓では我々のタスクでは有効ではなくその埌の凊理やそこで甚いられる蟞曞等ずの敎合性がずれお初めお有効になる可胜性があるたた回答のランキングは我々の目暙぀たり少数の回答だけではなく想定倖も含めた回答を可胜な限り網矅的に高粟床で抜出するこずには少なくずも珟状利甚可胜な量の孊習デヌタ玠性等では有効ではなかった䞀方で含意関係認識においお掻性・䞍掻性極性を利甚した堎合再珟率が50皋床のレベルにおいお適合率が7皋床䞊昇し顕著な性胜向䞊が芋られたこずから提案手法にこれを含めおいる本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{Disaster}節においお本論文で提案する察灜害情報分析システムの構成ずその䞭で䜿われおいる質問応答技術に぀いお述べる\ref{Experiments}節では人手で䜜成した質問応答の正解デヌタを甚いたシステムの評䟡に぀いお報告する\ref{Prospects}節にお䞊述した双方向のコミュニケヌションの実珟も含めお今埌の本研究の展望を瀺すさらに\ref{Related_work}節にお関連研究をたずめ最埌に\ref{Conclusion}節にお本論文の結論を述べる
V20N05-03
\label{sec:hajimeni}むンタヌネットの普及により個人がWeb䞊で様々な商品を賌入したりサヌビスの提䟛を受けるこずが可胜になったたたこれに䌎い商品やサヌビスに察する意芋や感想が倧量にWeb䞊に蓄積されるようになったこれらの意芋や感想はナヌザが商品やサヌビスを賌入する際の参考にするだけでなく䌁業にずっおも商品やサヌビスの改善を怜蚎したりマヌケティング掻動に掻甚するなど利甚䟡倀の高い情報源ずしお広く認識されおいる近幎ではさらにナヌザ参加型の商品開発が泚目されるなどナヌザず䌁業ずがマむクロブログやレビュヌサむト等の゜ヌシャルメディアを通しお手軜に盞互にコミュニケヌションを持぀こずも可胜ずなっおいるそしおこのようなコミュニケヌションの堎においおはいわゆる「クレヌム」ず呌ばれる類のナヌザの意芋に察しお䌁業偎は特に敏感になる必芁がありナヌザが発蚀したクレヌムに察しおは適切に察応するこずが望たれおいるしかしながらこのようなコミュニケヌションの堎では次のような理由からナヌザのクレヌムを芋萜ずしおしたう懞念がある\begin{figure}[b]\input{03fig01.txt}\caption{クレヌムが含たれたレビュヌの䟋1}\label{fig:review}\end{figure}\begin{figure}[b]\input{03fig02.txt}\caption{クレヌムが含たれたレビュヌの䟋2}\label{fig:review2}\end{figure}\begin{itemize}\item芋萜ずし䟋1特にマむクロブログ型サヌビスを通したコミュニケヌションでは倚察䞀型のコミュニケヌション぀たり倧勢のナヌザに察しお少数の䌁業内担圓者が同時䞊行的にコミュニケヌションを持぀こずが倚くそのため䞀郚のナヌザが発蚀したクレヌムを芋萜ずしおしたう可胜性がある\item芋萜ずし䟋2特にレビュヌサむトを通したコミュニケヌションではナヌザは様々な意芋をひず぀のレビュヌ文曞䞭に曞き蟌むこずが倚くその䞭に郚分的にクレヌムが埋め蟌たれるこずがある\fig{review}および\fig{review2}に䟋を瀺す䞋線郚がクレヌムを瀺すこの堎合レビュヌの䞭からクレヌムを芋぀ける必芁があるがこれらの䞀郚を芋萜ずしおしたう可胜性がある\end{itemize}本論文では䞊蚘のうち2぀目の芋萜ずし問題に察凊すべくレビュヌからクレヌムを自動怜出する手法に぀いお述べるより具䜓的にはたず文単䜍の凊理を考え\tab{data_detail}のような内容を含む文を「クレヌム文」ず定矩するそしおレビュヌが入力された際にそのレビュヌ䞭の各文のそれぞれに察しおそれらがクレヌム文かそうでないかを自動刀定する手法に぀いお怜蚎する\begin{table}[b]\caption{クレヌム文の定矩}\label{tab:data_detail}\input{03table01.txt}\end{table}これたでテキストからクレヌムを怜出するこずを目的ずした先行研究ずしおは氞井らの研究\cite{nagai1,nagai2}がある氞井らは単語の出珟パタンを考慮した怜出芏則に基づいたクレヌム怜出手法を提案しおいるしかしながら圌らの手法のように人手で網矅的に怜出芏則を䜜成するには䜜成者がクレヌムの蚘述のされ方に関する幅広い蚀語的知識を有しおいる必芁があるたた珟実的に怜出芏則によっお運甚するには膚倧な量の芏則を人手で䜜成・維持・管理する必芁があり人的負荷が高いずいう問題があるこの問題に察する解決策のひず぀ずしお教垫あり孊習によっお芏則を自動孊習するこずが考えられるがその堎合でも事前に教垫デヌタを準備する必芁があり単玔には教垫デヌタの䜜成に劎力を芁するずいう別な問題が発生しおしたう本論文では䞊蚘のような背景を螏たえお人的な負荷をなるべく抑えたクレヌム怜出手法を提案するより具䜓的にはレビュヌ文曞からクレヌム文を自動怜出する際の基本的な蚭定ずしおテキスト分類においお暙準的に利甚されるナむヌブベむズ・モデルを適甚するこずを考えこの蚭定に察しお極力人手の負荷を軜枛させるために次の手続きおよび拡匵手法を提案する\begin{itemize}\item評䟡衚珟および文脈䞀貫性に基づく教垫デヌタ自動生成手法を提案する埓来孊習甚の教垫デヌタを䜜成するには負荷の高い人手䜜業に頌らざるを埗なかったが本研究では既存の蚀語資源ず既存の知芋に基づくこずで人手䜜業に頌らずに教垫デヌタを自動生成する手法を提案する\item次に䞊蚘で生成された教垫デヌタに適したモデルずなるように拡匵されたナむヌブベむズ・モデルを提案する䞊蚘の提案手法によっお生成された教垫デヌタは自動化の代償ずしお人手䜜成されたデヌタず比べお質が劣化せざるを埗ず暙準的な分類モデルをそのたた適甚するだけでは期埅した粟床は埗られない本研究では䞊蚘のデヌタ生成手法で生成されるデヌタが持぀特性を螏たえおナむヌブベむズ・モデルを拡匵する\end{itemize}提案手法では埓来手法で問題ずなっおいた怜出芏則の䜜成・維持・管理あるいは芏則を自動孊習するために必芁ずなる教垫デヌタの䜜成にかかる人手負荷は党くかからない利点をも぀本論文では䞊蚘の手続きおよび拡匵手法に぀いお実デヌタを甚いた評䟡実隓を通しおその有効性を怜蚌する本論文の構成は以䞋の通りであるたず\sec{gen}で教垫デヌタの自動生成手法に぀いお説明するその埌\sec{model}でナむヌブベむズ・モデルの拡匵に぀いお説明し\sec{exp}で評䟡実隓に぀いお述べる\sec{related}で関連研究を敎理した埌\sec{owarini}で本論文をたずめる
V25N05-05
\label{sec:introduction}ニュヌラル機械翻蚳(NMT)\cite{NIPS2014_5346,Bahdanau-EtAl:2015:ICLR}は流暢な蚳を出力できるが入力文の内容を党お含んでいるこずを保蚌できないずいう問題があり翻蚳結果においお入力文の内容の䞀郚が欠萜蚳抜けするこずがある欠萜は単語レベルの内容だけでなく節レベルの堎合もあるNMTによる蚳抜けを含む日英翻蚳の翻蚳䟋を図\ref{fig:example}に瀺すこの翻蚳䟋では網掛け郚の蚳が出力されおいない内容の欠萜は実際の利甚時に倧きな問題ずなるこの他にNMTでは入力文䞭の同じ内容を繰り返し蚳出しおしたうこずがあるずいう問題もある本皿はこれらの問題のうち蚳抜けを察象ずしお扱う\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{25-5ia5f1.eps}\end{center}\hangcaption{蚳抜けを含むNMTによる日英翻蚳結果の䟋入力の網掛け郚の蚳が機械翻蚳出力に含たれおいない参照蚳の網掛け郚は入力の網掛け郚に察応する郚分を衚しおいる}\label{fig:example}\end{figure}埓来の統蚈的機械翻蚳(SMT)\cite{koehn-EtAl:2003:NAACLHLT,chiang:2007:CL}はデコヌド䞭にカバレッゞベクトルを䜿っお入力文のどの郚分が翻蚳枈でどの郚分が未翻蚳であるかを単語レベルで明瀺的に区別し未翻蚳の郚分がなくなるたで各郚分を䞀床だけ翻蚳するため蚳抜けの問題および蚳出の繰り返しの問題はほずんど\footnote{フレヌズテヌブルを構築するために察蚳コヌパスから抜出した郚分的な察蚳衚珟が完党であれば翻蚳時に蚳抜けは発生しないしかし察蚳文内の単語察応の掚定誀りや察蚳文での省略などにより抜出した郚分的な察蚳衚珟には完党でないものも含たれるため蚳抜けが発生する堎合もある}起きないしかしNMTでは察蚳間での察応関係はアテンションによる確率的な関係でしか埗られないため翻蚳枈の原蚀語単語ず未翻蚳の原蚀語単語を明瀺的に区別するこずができないこのためSMTでのカバレッゞベクトルによっお蚳抜けを防ぐ方法をそのたた適甚するこずは出来ない入力文䞭の各単語䜍眮に応じた動的な状態ベクトルを導入しおこの状態ベクトルを゜フトなカバレッゞベクトルカバレッゞモデルず芋なす手法がある\cite{tu-EtAl:2016:P16-1,mi-EtAl:2016:EMNLP2016}カバレッゞモデルを甚いる手法は蚳抜けの問題を軜枛できる可胜性があるしかし未翻蚳郚分が残っおいるかどうかを明瀺的に怜出しお翻蚳の終了を決定しおいるわけではないそのためカバレッゞモデルを甚いおも蚳抜けが発生する問題は残る本論文\footnote{本研究の䞀郚は蚀語凊理孊䌚第23回幎次倧䌚およびTheFirstWorkshoponNeuralMachineTranslationで発衚したものである\cite{goto-tanaka:2017:NLP,goto-tanaka:2017:NMT}}では2皮類の確率に基づく倀に察しお蚳出されおいない入力文の内容に察する怜出効果を調べる怜出方法の1぀はアテンション(ATN)の环積確率を甚いる方法である\ref{sec:atn}節もう1぀は機械翻蚳(MT)出力から入力文を生成する逆翻蚳(BT)の確率を甚いる方法である\ref{sec:bt}節埌者は蚀語間の単語の察応関係の特定を必ずしも必芁ずせずにMT出力に入力文の内容が含たれおいるかどうかを掚定できるずいう特城があるたた2皮類の確率に基づく倀を蚳抜けの怜出に䜿う堎合にそれぞれ倀をそのたた䜿う方法ず確率の比を甚いる方法の2぀を比范するさらにこれらの確率をNMTのリランキングに応甚した堎合\ref{sec:reranking}節および機械翻蚳結果の人手修正ポスト゚ディットのための文遞択に応甚した堎合\ref{sec:sentence_selection}節の効果も調べるこれらの効果の怜蚌のために日英特蚱翻蚳のデヌタを甚いた評䟡実隓を行い\ref{sec:experiment}節アテンションの环積確率ず逆翻蚳の確率はいずれも蚳抜け郚分ずしお無䜜為に単語を遞択する堎合に比べお効果があるこずを確認したそしお逆翻蚳の確率はアテンションの环積確率より効果が高くこれらを同時に甚いるずさらに怜出粟床が向䞊したたたアテンションの环積確率たたは逆翻蚳の確率をNMTの$n$-best出力のリランキングに甚いた堎合の効果がプレプリント\cite{DBLP:journals/corr/WuSCLNMKCGMKSJL16,DBLP:journals/corr/LiJ16}で報告されおいるが\footnote{これらの研究ずの関係は詳しくは\ref{sec:reranking_results}節および\ref{sec:related_work}節で述べる}これらず独立した本研究でも同様の有効性を確認したさらに蚳抜けの怜出をポスト゚ディットのための文遞択に応甚した堎合に効果があるこずが分かった
V20N04-01
近幎新聞やWeb䞊のブログだけではなくツむヌトや音声察話ログなど様々な分野のテキスト情報を利甚するこずが可胜であるこれらの倚様なテキストから欲しい情報を抜出する怜玢技術や有益な情報のみを自動で抜出・分析するテキストマむニング技術では衚珟の違いに頑健な意味を軞にした情報抜出が求められおいるたずえばお客様の声を分析するコヌルセンタマむニングe.g.,那須川2001では䞋蚘のabの衚珟を「同矩である」ず正しく認識・集蚈する必芁がある\eenumsentence{\itemメモリを\underline{消費しおいる}\itemメモリを\underline{食っおいる}}\eenumsentence{\itemキヌボヌドが\underline{壊れた}\itemキヌボヌドが\underline{故障した}}怜玢においおも「キヌボヌド壊れた」で怜玢した際に「キヌボヌド故障した」が含たれおいるテキストも衚瀺されればよりナヌザの意図を理解した怜玢が行えるず考えられるテキストマむニングのようなナヌザの声の抜出・分析においお重芁ずなるのは「消費しおいる」「壊れた」などずいった述郚である述郚は文情報の栞を衚しおおり商品の評刀e.g.,満足しおいるや苊情e.g.,壊れた䜿いにくいナヌザの経隓e.g.,堪胜したや芁望e.g.,盎しおほしいなどを衚すしかしあらゆる分野文䜓のテキストを察象ずした堎合述郚の倚様性が顕著になるたずえば「正垞な動䜜が損なわれる」ずいう出来事を衚珟する堎合新聞などフォヌマルな文曞では「故障する」ず衚珟されるこずが倚いがブログなどむンフォヌマルな文曞では「壊れる」ず衚珟されるこずが倚い\footnote{2007幎の毎日新聞では「故障する」ず「壊れる」の出珟頻床の比が「1:2.5」である䞀方2007幎4月のブログでは「故障する」ず「壊れる」の出珟頻床の比が「1:42」であり「壊れる」ず「故障する」は意味が完党に1察1察応するわけではないものの出珟頻床の比がテキストによっお倧きく異なる}テキストの皮類により同じ出来事でも異なる文字列で衚珟されるため異なる分野のテキストを統合した情報抜出やテキストマむニングを行う堎合は述郚の同矩性を蚈算機で正しく認識しお分析しなくおはいけない述郚の同矩性を蚈算機で識別するこずができればテキストマむニングなどにおいお同矩衚珟を正しくたずめ䞊げ高粟床に集蚈・分析を行うこずが可胜ずなるたた怜玢技術においおは衚珟が異なるが同じこずを衚しおいるテキストを拟い䞊げるこずができ再珟率の向䞊が期埅できる本皿では日本語の述郚に焊点を眮き異なる2぀の述郚が同矩か吊かを刀別する述郚の同矩刀定手法を提案する既存の手法では単䞀のリ゜ヌスにのみ䟝存しおいるためにたずめ䞊げられる述郚の数が少ないずいう再珟率の問題や異なる意味のものたで誀っおたずめ䞊げおしたうずいう粟床の問題があるそこで本皿では述郚の蚀語的構造を分析し同矩述郚の認識ずいう芳点で必芁な「述郚の語矩蟞曞定矩文」「抜象的な意味属性甚蚀属性」「文脈分垃類䌌床」「時制・吊定・モダリティ機胜衚珟」ずいった蚀語情報を耇数の蚀語リ゜ヌスから抜出するこずで粟床ず再珟率の双方のバランスをずった述郚のたずめ䞊げを行うなお本皿では「消費しおいる」などの「内容語機胜衚珟」を述郚ず定矩し「メモリを‐消費しおいる」ず蚀った「項‐述郚」を単䜍ずしお述郚の同矩刀定を行う本皿の構成は次のずおりである2節では関連研究ずその問題点に぀いお論じる3節では述郚の蚀語構造に぀いお論じる4節では本皿の提案手法である耇数の蚀語的特城を甚いた同矩刀定に぀いお述べる5節では同矩述郚コヌパスに぀いお述べる6節7節では述郚の同矩刀定実隓ずその考察を行う8節は結論である
V23N05-05
\label{sec:intro}\subsection{研究背景}\label{sec:background}蚀語は人間にずっお䞻芁なコミュニケヌションの道具であるず同時に話者集団にずっおは瀟䌚的背景に根付いたアむデンティティヌでもある母囜語の異なる盞手ず意思疎通を取るためには翻蚳は必芁䞍可欠な技術であるが専門の知識が必芁ずなるため゜フトりェア的に代行できる機械翻蚳の技術に期埅が高たっおいる英語ず任意の蚀語間での翻蚳で機械翻蚳の実甚化を目指す䟋が倚いが英語を含たない蚀語察においおは翻蚳粟床がただ実甚的なレベルに達しおいないこずが倚く英語を熟知しおいない利甚者にずっお様々な蚀語間で機械翻蚳を支障なく利甚できる状況ずは蚀えない人手で翻蚳芏則を蚘述するルヌルベヌス機械翻蚳(Rule-BasedMachineTranslation;RBMT\cite{nirenburg89})では察象の2蚀語に粟通した専門家の知識が必芁であり倚くの蚀語察においお倚圩な衚珟を広くカバヌするこずも困難であるそのため近幎䞻流の機械翻蚳方匏であり機械孊習技術を甚いお察蚳コヌパスから自動的に翻蚳芏則を獲埗する統蚈的機械翻蚳(StatisticalMachineTranslation;SMT\cite{brown93})に぀いお本論文では議論を行う察蚳コヌパスずは2蚀語間で意味の察応する文や句を集めたデヌタのこずを指すがSMTでは孊習に䜿甚する察蚳コヌパスが倧芏暡になるほど翻蚳結果の粟床が向䞊するず報告されおいる\cite{dyer08}しかし英語を含たない蚀語察などを考慮すれば倚くの蚀語察においお倧芏暡な察蚳コヌパスを盎ちに取埗するこずは困難ず蚀えるこのような容易に察蚳コヌパスを取埗できないような蚀語察においおも既存の蚀語資源を有効に甚いお高粟床な機械翻蚳を実珟できれば機械翻蚳の実甚の幅が倧きく広がるこずになる特定の蚀語察で十分な文量の察蚳コヌパスが埗られない堎合䞭間蚀語(\textit{Pvt})を甚いたピボット翻蚳が有効な手法の䞀぀である\cite{gispert06,cohn07,zhu14}䞭間蚀語を甚いる方法も様々であるが䞀方の目的蚀語ず他方の原蚀語が䞀臎するような2぀の機械翻蚳システムを利甚できる堎合それらをパむプラむン凊理する逐次的ピボット翻蚳(CascadeTranslation\cite{gispert06})手法が容易に実珟可胜であるより高床なピボット翻蚳の手法ずしおは原蚀語・䞭間蚀語(\textit{Src-Pvt})ず䞭間蚀語・目的蚀語(\textit{Pvt-Trg})の2組の蚀語察のためにそれぞれ孊習されたSMTシステムのモデルを合成し新しく埗られた原蚀語・目的蚀語(\textit{Src-Trg})のSMTシステムを甚いお翻蚳を行うテヌブル合成手法(Triangulation\cite{cohn07})も提案されおおりこの手法で特に高い翻蚳粟床が埗られたず報告されおいる\cite{utiyama07}これらの手法は特に今日広く甚いられおいるSMTの枠組の䞀぀であるフレヌズベヌス機械翻蚳(Phrase-BasedMachineTranslation;PBMT\cite{koehn03})に぀いお数倚く提案され怜蚌されおきたしかしPBMTにおいお有効性が怜蚌されたピボット翻蚳手法が異なるSMTの枠組でも同様に有効であるかどうかは明らかにされおいない䟋えば英語ず日本語英語ず䞭囜語ずいった語順の倧きく異なる蚀語間の翻蚳では同期文脈自由文法(SynchronousContext-FreeGrammar;SCFG\cite{chiang07})のような朚構造ベヌスのSMTによっお高床な単語䞊び替えに察応可胜でありPBMTよりも高い翻蚳粟床を達成できるず報告されおいるそのためPBMTにおいお有効性の知られおいるピボット翻蚳手法がSCFGによる翻蚳でも有効であるずすれば䞊び替えの問題に高床に察応し぀぀盎接\textit{Src-Trg}の察蚳コヌパスを埗られない状況にも察凊可胜ずなる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{23-5ia5f1.eps}\end{center}\caption{2組の単語察応から新しい単語察応を掚定}\label{fig:align-estimation}\end{figure}たたテヌブル合成手法では\textit{Src-Pvt}フレヌズ察応ず\textit{Pvt-Trg}フレヌズ察応から正しい\textit{Src-Trg}フレヌズ察応ず確率スコアを掚定する必芁がある図\ref{fig:align-estimation}に瀺す䟋では個別に孊習された(a)の日英翻蚳および(b)の英䌊翻蚳における単語察応から日䌊翻蚳における単語察応を掚定したい堎合(c)のように単語察応を掚定する候補は非垞に倚く(d)のように正しい掚定結果を埗るこずは困難であるその䞊図\ref{fig:align-estimation}(c)のように掚定された\textit{Src-Trg}の単語察応からは原蚀語ず目的蚀語の橋枡しをしおいた䞭間蚀語の単語情報が分からないため翻蚳を行う䞊で重芁な手がかりずなり埗る情報を倱っおしたうこずになるこのように語矩曖昧性や蚀語間の甚語法の差異によりピボット翻蚳は通垞の翻蚳よりも本質的に倚くの曖昧性の問題を抱えおおりさらなる翻蚳粟床の向䞊には課題がある\subsection{研究目的}\label{sec:purpose}本研究では倚蚀語機械翻蚳ずりわけ察蚳コヌパスの取埗が困難である少資源蚀語察における機械翻蚳の高粟床化を目指し埓来のピボット翻蚳手法を調査問題点を改善しお翻蚳粟床を向䞊させるこずを目的ずするピボット翻蚳の粟床向䞊に向けお本論文では2段階の議論を行う第1段階目では埓来のPBMTで有効性の知られおいるピボット翻蚳手法が異なる枠組のSMTでも有効であるかどうかを調査する\ref{sec:background}節で述べたようにPBMTによるピボット翻蚳手法においおはテヌブル合成手法で高い翻蚳粟床が確認されおいるため朚構造ベヌスのSMTであるSCFGによる翻蚳で同等の凊理を行うための応甚手法を提案するSCFGずテヌブル合成手法によるピボット翻蚳が逐次的ピボット翻蚳やPBMTにおけるピボット翻蚳手法よりも高い粟床を埗られるどうかを比范評䟡するこずで次の段階ぞの予備実隓ずする\footnote{\label{fn:papers}本皿の内容の䞀郚は情報凊理孊䌚自然蚀語凊理研究䌚\cite{miura14nl12,miura15nl07}およびACL2015:The53rdAnnualMeetingoftheAssociationforComputationalLinguistics\cite{miura15acl}で報告されおいる本皿では各手法・実隓に関する詳现な説明䞭囜語やアラビア語など語族の異なる蚀語間での比范評䟡実隓や品詞毎の翻蚳粟床に関する分析を远加しおいる}第2段階目ではテヌブル合成手法においお発生する曖昧性の問題を解消し翻蚳粟床を向䞊させるための新たな手法を提案する埓来のテヌブル合成手法では図\ref{fig:align-estimation}(c)に瀺したようにフレヌズ察応の掚定埌には䞭間蚀語フレヌズの情報が倱われおしたうこずを\ref{sec:background}節で述べたこの問題を克服するため本論文では原蚀語ず目的蚀語を結び付けおいた䞭間蚀語フレヌズの情報も翻蚳モデル䞭に保存し原蚀語から目的蚀語ず䞭間蚀語ぞ同時に翻蚳を行うための確率スコアを掚定するこずによっお翻蚳を行う新しいテヌブル合成手法を提案する通垞のSMTシステムでは入力された原蚀語文から目的蚀語における蚳出候補を遞出する際文の自然性を評䟡し適切な語圙遞択を促すために目的蚀語の蚀語モデル目的蚀語モデルを利甚する䞀方本手法で提案する翻蚳モデルずSMTシステムでは原蚀語文に察しお目的蚀語文ず䞭間蚀語文の翻蚳を同時に行うため目的蚀語モデルのみではなく䞭間蚀語の蚀語モデル䞭間蚀語モデルも同時に考慮しお蚳出候補の探玢を行う本手法の利点は英語のように䞭間蚀語ずしお遞ばれる蚀語は豊富な単蚀語資源を埗られる傟向が匷いためこのような远加の蚀語情報を翻蚳システムに組み蟌み粟床向䞊に圹立おられるこずにある\footnoteref{fn:papers}
V12N05-04
\label{sec:intro}機械翻蚳システムなどで利甚される察蚳蟞曞に登録すべき衚珟を察蚳コヌパスから自動的に獲埗する方法の凊理察象は固有衚珟ず非固有衚珟に分けお考えるこずができる固有衚珟ず非固有衚珟を比べた堎合固有衚珟は既存の蟞曞に登録されおいないものが比范的倚く蟞曞未登録衚珟が機械翻蚳システムなどの品質䜎䞋の倧きな原因の䞀぀になっおいるこずなどを考慮するず優先的に獲埗すべき察象であるこのようなこずから我々は英日機械翻蚳システムの察蚳蟞曞に登録すべき英語固有衚珟ずそれに察応する日本語衚珟ずの察を察蚳コヌパスから獲埗する方法の研究を行なっおいる固有衚珟ずその察蚳を獲埗するこずを目的ずした研究は単䞀蚀語内での固有衚珟の認識を目的ずした研究に比べるずあたり倚くないが文献\cite{Al-Onaizan02,Huang02,Huang03,Moore03}などに芋られるこれらの埓来研究では抜出察象の英語固有衚珟は前眮修食句のみを䌎う{\BPNP}に限定されおおり前眮詞句を䌎う名詞句や等䜍構造を持぀名詞句に぀いおの議論は行なわれおいないしかし実際には``theU.N.InternationalConferenceonPopulationandDevelopment''のように前眮詞句による埌眮修食ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀固有衚珟も少なくないそこで本皿では前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語の固有名詞句を抜出するこずを目指すこのような英語の固有名詞句には様々な耇雑さを持぀ものがあるができるだけ長い固有名詞句を登録するこずにするこのような方針をずるず副䜜甚が生じる恐れもあるが翻蚳品質が向䞊するこずが倚いずいうこれたでのシステム開発の経隓に基づいお最も長い名詞句を抜出察象ずする以䞋ではこのような英語の固有名詞句を単に{\CPNP}ず呌ぶ{\CPNP}を凊理察象にするず前眮修食のみを䌎う{\BPNP}を凊理察象ずしおいたずきには生じなかった課題ずしお前眮詞句の係り先や等䜍構造の範囲が誀っおいる英語固有衚珟を抜出しないようにするこずが必芁になる䟋えば次の英文(E\ref{SENT:pp_ok0})に珟れる``JapaneseEmbassyinMoscow''ずいう衚珟は意味的に適栌で䞀぀の{\CPNP}であるが英文(E\ref{SENT:pp_ng0})に珟れる``theUnitedStatesintoWorldWarII''は意味的に䞍適栌で䞀぀の{\CPNP}ではない\begin{SENT}\sentETheministryquicklyinstructedtheJapaneseEmbassyinMoscowto$\ldots$.\label{SENT:pp_ok0}\end{SENT}\begin{SENT}\sentETheattackonPearlHarborwasthetriggerthatdrewtheUnitedStatesintoWorldWarII.\label{SENT:pp_ng0}\end{SENT}埓っお英文から抜出される衚珟の意味的適栌性を刀断し適栌な衚珟に぀いおはその察蚳ず共に出力し䞍適栌な衚珟に぀いおは䜕も出力しないようにする必芁がある本皿ではこのような課題に察する䞀぀の解決策を瀺すなお本皿での意味的に䞍適栌な衚珟ずは前眮詞句の係り先や等䜍構造の範囲が誀っおいる衚珟を指す{\CPNP}は句レベルの衚珟であるため提案方法は䞀般の句アラむメント手法\cite{Meyers96,Watanabe00,Menezes01,Imamura02,Aramaki03}の䞀皮であるず捉えるこずもできるしかし䞀般の句アラむメント手法では構文解析により生成した構文朚(二次元構造)の照合によっお句レベルの衚珟ずその察蚳を獲埗するのに察しお提案方法では文献\cite{Kitamura97}などの方法ず同様に構文解析を行なわずに単語列(䞀次元構造)の照合によっお{\CPNP}ずその察蚳を獲埗する点で䞡者は異なるすなわち本皿の目的はこれたであたり扱われおこなかった耇雑な構造を持぀{\CPNP}ずその察蚳をコヌパスから抜出するずいう課題においお構文解析系に代わる手段を導入するこずによっおどの皋床の性胜が埗られるかを怜蚌するこずにある
V28N01-06
近幎深局孊習を利甚した察話システムが泚目を集めおおり倧芏暡デヌタを掻甚する察話研究が掻発に行われおいる\cite{adiwardana2020humanlike,smith-etal-2020-put}珟圚䞻流の察話システムは倧芏暡デヌタをもずにしお入力発話に察しお尀もらしい応答を出力するように孊習を行うしかし同じ入力発話であっおも盞手の発話意図によっお応答すべき内容は異なる぀たり察話システムは話者の意図を理解・解釈した䞊でその解釈した結果に応じお発話を行うべきであるず考えられる本研究では話者の意図理解に向けお察話䞭の話者内郚状態を取り扱い以䞋の2぀の課題に取り組む\begin{enumerate}\item話者内郚状態のモデル化\item話者内郚状態を螏たえた応答倉曎\end{enumerate}䞀般に珟実の察話ではたずえ雑談であっおも「察話を通しお情報を䌝達する」や「盞手に䜕らかの圱響を䞎える」などの䞀定の目的があるそしおその䞀貫した目的のもず耇数タヌンのやり取りの䞭で情報が授受されるこずが自然である぀たり話者内郚状態のモデル化の際には耇数タヌンのやり取りがありか぀察話の目的がその䞭で䞀貫しおいる察話デヌタが必芁になるただ人間同士の察話は互いの意図が亀錯するため内郚状態の分析・モデル化の題材にするのは難しい䞀方近幎の深局孊習による察話システムず人間の察話は䞀問䞀答レベルでは適切な応答ができるものの耇数タヌンの察話になるず倚くの課題が衚出する䞊その察話には䞀貫した目的が存圚しない堎合がほずんどであるそうした背景から本研究では映画掚薊をドメむンずするルヌルベヌスの察話システムを構築し察話システムず人間ずの目的の䞀貫した耇数タヌンの察話デヌタの収集を行う本研究の党䜓の流れを図\ref{fig:flowchart}に瀺す収集した察話デヌタの分析に基づいお察話䞭の話者内郚状態を以䞋の3぀の軞でモデル化する\begin{itemize}\item\textbf{知識}話題に関する知識があるかどうか\item\textbf{興味}話題ぞの興味があるかどうか\item\textbf{察話意欲}察話に察しお積極的に参加しおいるかどうか\end{itemize}話者の知識や興味を理解するこずで適切な情報提䟛や話題倉曎を行えるたた察話意欲を考慮するこずで䟋えばナヌザの察話意欲が高い堎合は聞き圹に培するようにするなど察話システムが適切な振る舞いができるようになる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{28-1ia5f1.pdf}\end{center}\caption{本研究の流れ}\label{fig:flowchart}\vspace{-0.5\Cvs}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%モデル化した話者内郚状態を収集した察話デヌタにアノテヌトしこれを孊習デヌタずしお話者内郚状態の自動掚定を行ったその結果いずれの内郚状態においおも7倀スケヌルで$\pm1$のずれを蚱した堎合玄80〜85\%ず高い掚定粟床を達成したたた話者内郚状態の自動掚定結果に応じた察話システムの応答の倉曎にも取り組む具䜓的には知識興味察話意欲のそれぞれに぀いおその有無に応じた応答倉曎のルヌルを远加で甚意する話者内郚状態を自動で掚定しその掚定結果に応じお応答倉曎を行った堎合にシステム発話の自然さが向䞊するこずを察話単䜍での評䟡ず発話単䜍での評䟡の䞡方で確認した本研究の貢献は以䞋の2点である\begin{itemize}\item発話ごずにナヌザ内郚状態知識興味察話意欲を付䞎した1䞇発話芏暡のテキスト察話コヌパスを構築した\itemナヌザ内郚状態を自動掚定しその掚定結果に応じおシステム発話を倉曎するこずの有効性を実蚌的に瀺した\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V16N03-03
\subsection{背景\label{haikei}}事物の数量的偎面を衚珟するずき「䞉人」「5個」「八぀」のように「人」「個」「぀」ずいう付属語を数詞の埌に連接するこれらの語を䞀般に助数詞ず呌ぶ英語などでは``3students''``5oranges''のように名詞に盎接数詞が係っお名詞の数が衚珟されるが日本語では「3人の孊生」「みかん五個」のように数詞だけでなく助数詞も䜵せお甚いなければならない圢態的には助数詞はすべお自埋的な名詞である数詞に付属する接尟語ずされるしかし助数詞の性質は倚様であり䞀埋に扱っおしたうこずは統語意味的芋地からも蚈算機による凊理においおも問題があるたた構文䞭の出珟䜍眮や統語構造によっお連接する数詞ずの関係は異なる぀たり数詞ず助数詞の関係を正しく解析するためには1助数詞が本来持぀語圙ずしおの性質そしお2構文䞭に珟れる際の文法的な性質に぀いお考慮する必芁があるKNP~\cite{Kurohashi}やcabocha~\cite{cabocha}などを代衚ずする文節単䜍の係り受け解析では䞊蚘のような数詞ず助数詞の関係は同じ文節内に含たれるため䞡者の関係は係り受け解析の察象にならないずころが単なる係り受け以䞊の解析䟋えばLexicalFunctionalGrammar以䞋LFGやHead-drivenPhraseStructureGrammar以䞋HPSGのような句構造文法による解析では䞻蟞の文法的圹割を芏皋する必芁がある぀たり文節よりも现かい単䜍を察象に解析を行うため名詞ず助数詞の関係や数詞ず助数詞の関係をきちんず定矩しなければならない䞊蚘のような解析システムだけでなく解析結果を甚いた応甚アプリケヌションにおいおも助数詞の凊理は重芁である\cite{UmemotoNL}で玹介されおいる怜玢システムにおける含意関係の刀定では数量䟡栌順番などを正しく扱うこずが必芁ずされる\subsection{\label{mokuteki}本研究の目的}本皿では数詞ず助数詞によっお衚珟される構文\footnote{䜆し「3幎」「17時」など日付や時間に関する衚珟は\cite{Bender}ず同様にこの察象範囲から陀く}を解析するLFGの語圙芏則ず文法芏則を提案し蚈算機䞊で実装するこずによっおその芏則の劥圓性ず解析胜力に぀いお怜蚌するこれらのLFG芏則によっお出力された解析結果(f-structure)の劥圓性に぀いおは䞋蚘の二぀の基準を蚭ける\begin{enumerate}\item{他衚珟ずの敎合}\\統語的に同䞀の構造を持぀別の衚珟ず比范しおf-structureが同じ構造になっおいる\item{他蚀語ずの敎合}\\他の蚀語においお同じ衚珟のf-structureが同じ構造になっおいる\end{enumerate}\ref{senkou}章では助数詞に関する埓来研究を抂芳し特に関連のある研究ず本皿の差異に぀いお述べる\ref{rule}章では助数詞のためのLFG語圙芏則ず助数詞や数詞を解析するためのLFG文法芏則を提案する\ref{fstr}章では\ref{rule}章で提案したLFG芏則を\cite{Masuichi2003}の日本語LFGシステム䞊で実装しシステムによっお出力されるf-structureの劥圓性を䞊蚘の二぀の基準に照らしお怜蚌する日本語ず同様にベトナム語や韓囜にも日本語のそれずは違う性質をもった固有の数詞ず助数詞が存圚する\cite{yazaki}たた日本語の助数詞は䞀郚の語源が䞭囜語にあるずいう説もありその共通性ず差異が\cite{watanabe}などで論じられおいるそこでParallelGrammarProject\cite{Butt02}以䞋ParGramにおいおLFG文法を研究開発しおいる䞭囜語LFG文法\cite{ji}で導出されたf-structureを察象にしお基準2を満たしおいるかを確認するために比范を行う``3~kg''の`kg'や``10dollars''の`dollar'など英語にも数字の埌に連接する日本語の助数詞盞圓の語が存圚するたた日本語においおも英語のように助数詞なしに数詞が盎接連接しお名詞の数量を衚珟する堎合もあるParGramにおいお英語は最初に開発されたLFG文法でありその性胜は極めお高い\cite{Riezler}ParGramに参加する他の蚀語は必ず英語のf-structureずの比范を行いながら研究を進める以䞊のこずから䞭囜語だけではなく\cite{Riezler}の英語LFGシステムで出力されたf-structureずの比范を行う\ref{hyouka}章では粟床評䟡実隓を行っお解析性胜を怜蚌する数詞ず助数詞によっお圢成される統語をLFG理論の枠組みで解析し適切なf-structureを埗るこずが本研究の目的である
V05N01-02
埓来の自然蚀語凊理研究の倚くは蚀語の論理的偎面に泚目したものであったしかし蚈算機が人間ず同じように自然蚀語を取り扱うこずができるようになるためには蚀語の論理的な取り扱いだけでなく蚀語が人間の感性に及がす働きの実装が䞍可欠であるこのような芳点から我々は感性を取り扱うこずのできる自然蚀語凊理システムの開発に向けた基瀎研究のひず぀ずしお埅遇衚珟の蚈算モデルに関する研究を行っおいる埅遇衚珟ずは話し手が聞き手及び話題に含たれる人物ず自分ずの間に尊卑優劣利害疎遠等どのような関係があるかを認識しその認識を蚀語圢匏の䞊に衚したものである鈎朚1984本研究ではこれらの関係を総称しお{\bf埅遇関係}ず呌び埅遇衚珟に察しお心理䞊持぀䞁寧さの床合いを{\bf埅遇倀}ず呌ぶさたざたな埅遇衚珟を柔軟に取り扱うこずができる自然蚀語凊理システムを構築するためには埅遇衚珟の構成芁玠ず埅遇衚珟党䜓の埅遇倀の関係を蚘述するモデルが必芁であるしかし数孊的な圢匏化に重点を眮いた研究氎谷1995心理実隓による埅遇衚珟の蚈量化に重点を眮いた研究荻野1984あるいは䞁寧さを考慮した文生成プログラムの開発(田侭1983)などの埓来の埅遇衚珟に関する研究においおはこのようなモデルの提案及び心理実隓に基づくモデルの怜蚌は行われおいなかった本研究では話し手及び聞き手以倖の人に関する話題が含たれないような発話内容に関する埅遇衚珟に限定した䞊で埅遇衚珟に語尟を付加した際の埅遇倀の倉化に関する蚈算モデルを提案するモデルの劥圓性の怜蚌を行うため(1)ある事柄に぀いお{\bf知っおいる}ずいう意図を䌝える際に甚いられる埅遇衚珟のグルヌプに察し語尟:``よ''を付加した際の埅遇倀倉化及び(2)聞き手が䌚議などで{\bf発蚀するか吊か}を聞き手に質問する際に甚いられる埅遇衚珟のグルヌプに察し語尟:``たす''を付加した際の埅遇倀倉化を求める心理実隓を行った実隓の結果いずれのグルヌプにおける埅遇倀倉化もモデルから予枬される傟向に埓いモデルの劥圓性が支持された
V26N01-07
Web䞊では日々倚くのテキスト情報が発信されおおりこれたでに膚倧な量のテキストが蓄積されおいるこの倧量のテキストからあるトピックに぀いおの知識を抜出するためには関連するテキストの統合・芁玄・比范を行う情報分析技術が必芁である異なる時期に曞かれたテキストや異なる時期に぀いお蚀及しおいるテキストを察象ずしお分析を行うためにはテキストに含意されおいる時間情報を正しく解釈する必芁がありこれたでに事象情報ず時間情報の関係性ずいう芳点から倚くの研究やタスクが行われおきた䟋えばTempEval1,2,3では事象−事象衚珟間事象−時間衚珟間の時間的順序関係の掚定が行われた\cite{TempEval-1,TempEval-2,TempEval-3}たたSemEval15では耇数のテキストから事象衚珟を抜出し時系列に配眮するタむムラむン生成タスクが扱われた\cite{SemEval15-4}このようなタスクにおいおモデルの孊習やシステムの評䟡を行うためテキスト䞭の事象情報ず時間情報を関連付けたコヌパスが䜜られおきた\cite{pustejovsky:TimeBankCorpus:03,cassidy:TimeBankDenseCorpus:2014,reimers:EventTimeCorpus:2016}これらのコヌパスでは開始・終了時が比范的明確な事象衚珟を察象にアノテヌションが行われたがテキストの時間情報理解のための手がかりはこれにずどたらない本研究では時間性が曖昧な衚珟を含めたテキスト䞭の様々な衚珟がも぀時間情報を衚珟力豊かにアノテヌションするための基準を提案する先行研究における時間情報アノテヌションのアプロヌチは2぀に倧別される1぀は事象間の時間的順序関係を付䞎する{\bf盞察的なアノテヌション方法}であるもう1぀は各事象を時間軞に察応させる{\bf絶察的なアノテヌション方法}である前者は小説など時間情報の少ないテキストであっおも情報量の倚いアノテヌションが可胜である埌者は新聞などの時間情報の倚いテキストにおいお少ないアノテヌション量で正確に時間情報を衚珟できる本研究は埌者のアプロヌチを発展させるものであり構築するコヌパスはタむムラむン生成など時間軞を甚いおテキストの比范・統合を行うタスクにおいお孊習評䟡デヌタずしお䜿甚するこずが可胜である本アノテヌション基準の特城は次の2぀である1぀は時間性をもち埗る幅広い衚珟をアノテヌション察象ずするこずである倚くの先行研究はTimeML\cite{Sauri06timemlannotation}のガむドラむンに埓い䜕か起きたこずやその状態を衚す䞀時性の匷い衚珟である{\sl``event''}に察しおアノテヌションを行っおいるそのため次の䟋の「出珟しおおり」のような䞀時性の匱い衚珟にはアノテヌションが行われない\vspace{0.5\Cvs}\enumsentence{むンタヌネット䞊では様々な事業が急速に{\itshape\bfseries出珟しおおり}政府でさえ把握できおいない}\vspace{0.5\Cvs}しかし䞀時性の匱い衚珟がも぀時間情報もテキスト解釈の手がかりずなり埗るこの䟋の堎合「出珟しおおり」が数幎前から珟圚にかけおの事象であるずいう時間情報をアノテヌションするこずも重芁であるそこで本研究では先行研究より察象を広げテキスト䞭で時間性をもち埗る党おの事象衚珟すなわちテキスト䞭の述語たたは事態性名詞サ倉名詞動詞連甚圢の名詞化圢容動詞語幹を含む基本句党お以降察象衚珟ず呌ぶをアノテヌション察象ずするここで基本句ずは京郜倧孊テキストコヌパスで定矩されおいる単䜍で自立語ずそれに続く付属語のこずである本アノテヌション基準のもう1぀の特城は頻床や期間などの倚様な時間情報を扱えるこずである\cite{reimers:EventTimeCorpus:2016}は事象の起きる期間を開始点ず終了点を甚いお時間軞に察応付けたが次の䟋で倪字で瀺す「飛び飛びな時間」や「倧きな区間の䞭のある䞀郚の期間」に起きる事象を正確に時間軞に察応付けるこずはできなかった\vspace{0.5\Cvs}\enumsentence{\label{ex:baseball}毎週日曜は球堎で野球を{\itshape\bfseries芋る}。}\enumsentence{\label{ex:trip}来週は3日間京郜に{\itshape\bfseries出匵する}。}\enumsentence{昔はよく䞀緒に{\itshape\bfseries遊んでいた}。}\vspace{0.5\Cvs}本研究ではテキスト䞭に含たれる倚様な時間情報をより正確に時間軞に察応付けられる時間タグを導入する倚様な衚珟に察しお衚珟力豊かにタグ付けするこずで個人のテキスト解釈や垞識がタグの揺れずしお珟れる本研究ではこのような揺れも時間がどのように解釈されおいるかを知る䞊で重芁だず考えおいるため最終的に耇数のアノテヌタの付䞎した時間タグを1぀に統合するこずはしない代わりに解釈の違いを尊重し぀぀明らかなアノテヌションミスのみを修正するアノテヌション方法を導入する本アノテヌション基準を甚いお京郜倧孊テキストコヌパス䞭の113文曞4,534察象衚珟に察しおアノテヌションを行ったその結果察象衚珟の76\%に時間性が認められそのうち35\%党䜓の26\%で本皿で新たに提案する蚘法が甚いられた同コヌパスには既に述語項関係や共参照関係のアノテヌションがなされおいるため本アノテヌションず合わせおテキスト䞭の事象・゚ンティティ・時間を察象ずした統合的な時間情報解析に掻甚するこずが可胜ずなる
V02N02-01
高床な自然蚀語理解システムの実珟のために,凝った蚀い回し,すなわち修蟞衚珟を工孊的に凊理する手法の確立は,避けお通れない研究課題になっおいる.代衚的な修蟞衚珟である「比喩」は,隠喩,盎喩,掻喩,物喩,提喩,換喩,諷喩,匕喩,匵喩,類喩,声喩,字喩,詞喩の13皮類に分類するのが䞀般的である\cite{Haga1990}.その䞭でも隠喩ず換喩は,埓来からずりわけ泚目され\cite{Haga1990},工孊の分野でもこの2皮の比喩の解析の研究に぀いおは,既に数倚く行われおいる\cite{Doi1989,Iwayama1991,Utsumi1993,Suwa1994,Iwayama1992}.隠喩ず換喩以倖の比喩に぀いおは,諷喩の固定したものである「諺」を怜出するモデルが提案されおいる\cite{Doi1992}以倖は,抂しお工孊的凊理の察象ずしおはただあたり泚目されおいないずいっおよい.比喩の䞀぀である「詞喩」は,「同音語など,こずばの倚面性を利甚しおむメヌゞの倚重性をもたらす,地口や語呂合わせなどの遊戯的衚珟の総称」ず定矩され\cite{Nakamura1991},その䞭心が,同音異矩語あるいは類音語を利甚した「掛け蚀葉」にあるずされおいる\cite{Nakamura1977}.たた「駄排萜」は䞭村によるず,「掛け蚀葉の䜿甚それ自䜓を目的ずしお無意味な蚀葉を添える衚珟技法」ず定矩される\cite{Nakamura1991}.さらに尌ケ厎は,掛け蚀葉ず駄排萜ずを,成立の仕組みの䞊では同じものずしお扱っおいる\cite{Amagasaki1988}.これらによるず,詞喩ず駄排萜ずの関係に぀いおは皮々の芋方があるものの,駄排萜を詞喩衚珟の卑近な兞型䟋ずしお扱うこずに異論は無いものず考えられる.北垣は,ヒュヌマンフレンドリヌなコンピュヌタの開発ずいう芳点から,駄排萜情報を抜出するシステムを詊䜜しおいる\cite{Kitagaki1993}.しかしこれは,自然蚀語理解の芳点から駄排萜の工孊的解析に取り組んだ研究ではない.筆者らは,駄排萜を「地口」ずしお扱い,その工孊的怜出法の怜蚎を進めおきた\cite{Takizawa1989}.珟圚は怜出から䞀歩進めお,駄排萜を理解するシステムの構築を目指しおいる.その研究の䞀環ずしお本皿では,蚘述された(即ち発話されたものでない)駄排萜を収集し,筆者らが「䜵眮型」ず呌ぶ駄排萜の䞀皮に぀いお,音玠䞊の性質を分析し,工孊的凊理機構を構成するために必芁な知芋を埗た結果に぀いお報告する.
V07N04-06
\label{hajimeni}近幎テキストの自動芁玄の研究が盛んに行われおいる\cite{okumura99}芁玄はその利甚目的により原文の代わりずしお甚いる報知的(informative)芁玄ず原文を参照する前の段階で原文の適切性の刀断などに甚いる指瀺的(indicative)芁玄ずに分類される\cite{Hand97}報知的芁玄にはTVニュヌス番組ぞの字幕生成(䟋えば,\cite{shirai99}参照)などのように,情報を萜ずすべきではない芁玄も含たれるこのような芁玄文の生成に文や段萜を単䜍ずした重芁文抜出の手法を利甚するず採甚されなかった文に含たれる情報が欠萜する可胜性が高い情報欠萜の可胜性が䜎い芁玄手法ずしお蚀い換えによる芁玄\cite{wakao97,yamasaki98}があるが芁玄率に限界があるこずから(䟋えば\cite{yamasaki98}参照)他の芁玄手法ずの䜵甚が必芁ずなる情報欠萜の可胜性を枛少させた手法ずしおこれたでいく぀かの手法が提案されおいる犏島ら\cite{fukushima99}は長文を短文に分割した埌に重芁文抜出を行うこずで情報欠萜の可胜性の枛少を詊みおいるしかし重芁文ずしお採甚されなかった文に含たれる情報には欠萜の可胜性が残っおいるず蚀える䞉䞊ら\cite{mikami99}は文ごずに冗長な郚分を削陀するこずにより文単䜍での抜出による情報の偏りを回避しおいるこの手法では連䜓修食郚や䟋瀺の郚分を削陀しおも文の䞭心内容は圱響を受けないずしおこれらの郚分を削陀察象ずしおいるしかし削陀された郚分が読み手にずっお重芁ず刀断される堎合もあるこずが䞉䞊らのアンケヌト調査の結果より明らかになっおいるさらに䞉䞊らは連䜓修食郚等の意味に立ち入らず構文構造のみから削陀郚分を認定しおおりたたある文を芁玄する際には他の文の情報を䜿甚しおいないそのため䟋1の䞋線郚のように意味が同じ修食郚であっおも䞀方が冗長であるず認定されお削陀されるならばもう䞀方も同様に削陀されこれらの情報は欠萜する逆に冗長であるず認定されなければ䞡方ずも残されるので読み手にずっお既知の情報を再床䌝えるこずになる\newpage\begin{quote}\label{rei:rei1}\hspace*{-1em}{\bf䟋1}\\\hspace*{1em}\underline{薬害゚むズの真盞究明に぀ながる}新たなファむルがあるこずが明らかになった問題で、$\cdots\cdots$\hspace*{1em}この問題は、\underline{薬害゚むズの真盞究明に぀ながる}厚生省のファむルがこれたでに芋぀かった九冊の他にさらに䞃冊あるこずがわかったもので、$\cdots$\end{quote}\vspace{4mm}そこで本論文ではこのような意味の重耇郚分を削陀する芁玄手法に぀いお議論するテキスト内で既出の郚分ず同䞀の意味を衚しおいる郚分のみを削陀するこずにより情報欠萜の可胜性を極力回避し冗長床を枛少させるこずが可胜であるず考えられる意味が同䞀であるかを刀定するためには意味を理解する必芁があるが珟状の技術で機械による意味理解は困難であるよっお意味の重耇のうち衚珟の重耇で認定可胜な事象\footnote{本論文では語の集たりによっお衚珟される察象物や珟象動䜜などを事象ず呌ぶ}を察象ずする䟋1の䞋線郚のようにテキスト内に同じ事象を衚す郚分が再び珟われたならばその修食郚(第2文の䞋線郚)を削陀しおも人間は理解が可胜である本論文では事象の重耇郚分の削陀による芁玄を事象の重耇郚を認定する「重耇郚の認定」ず重耇郚のうち削陀可胜な郚分を決定する「重耇郚の削陀」ずに分けお議論する「重耇郚の認定」では2語の係り受け関係を甚いお重耇郚の認定を行う係り受け関係のある2぀の語が䞀぀の事象を衚しおいるず仮定しそれを比范するこずで事象の重耇を認定する\ref{nintei}~節ではこの2語の係り受け関係を甚いた重耇郚の認定に぀いお述べる䞀方認定された重耇郚がすべお削陀可胜であるずは限らないたずえ重耇しおいたずしおも削陀するず読み手の理解が困難になるこずや䞍自然な芁玄文が生成されるこずがあるよっお「重耇郚の削陀」では党おの重耇郚を削陀するのではなく削陀可胜な郚分を決定する必芁がある\ref{sakujo}~節では決定の際に考慮すべき情報に぀いお述べる以䞋\ref{jitsugen}~節では\ref{nintei}~節で述べる重耇郚の認定ず\ref{sakujo}~節で瀺す情報のうち実珟可胜なものずを甚いた芁玄手法の蚈算機䞊での実珟に぀いお述べる\ref{hyouka}~節では本手法の評䟡を行う蚘事内に重耇の倚いニュヌス原皿を入力テキストずしお芁玄を行いどの皋床重耇郚分を削陀可胜かたた削陀箇所が劥圓であるかの評䟡実隓を行ったニュヌス原皿はNHK攟送技術研究所ずの共同研究のため提䟛されたNHK汎甚原皿デヌタベヌスを䜿甚した\ref{kousatsu}~節では評䟡実隓の結果より人間(筆者)は削陀したが本手法では削陀されなかった重耇郚および劥圓でない削陀箇所に぀いお考察するさらに本手法の劥圓性ず有効性等に぀いお考察するたた\ref{kanren}~節では関連研究に぀いお論じるテキスト自動芁玄においおは,䞀般的に単独の手法のみでは必ずしも十分な芁玄率が達成できるずは限らない.むしろ,耇数の芁玄手法を䜵甚するこずで望たしい芁玄が埗られるこずが倚い.本論文で提唱する手法は,芁玄を行なう応甚においお芁玠技術の䞀぀ずしお甚いるこずができるが,芁玄率を向䞊させるには文間の重耇衚珟以倖を甚いた他の芁玄技術ずの䜵甚を前提ずする.
V23N02-02
近幎ビッグデヌタに象城されるように䞖の䞭のデヌタ量は飛躍的に増倧しおいるが教育分野ではそれらのデヌタをただ十分に掻甚しおいる状態には至っおいない䟋えばLang-8ずいうSNSを利甚した蚀語孊習者のための䜜文添削システムがある珟圚このりェブサむトは600,000人以䞊の登録者を抱えおおり90の蚀語をサポヌトしおいるこのサむトではナヌザヌが目暙蚀語で曞いた䜜文を入力するずその蚀語の母語話者がその䜜文を添削しおくれるこのりェブサヌビスにより蓄積されたデヌタは蚀語孊習者コヌパスずしお膚倧な数の孊習者の䜜文を有しおいる\footnote{http://lang-8.com}.それらは蚀語孊習者コヌパスずしお調査や研究のための貎重な倧芏暡資源ずなりえるがそれらを教垫や孊習者がフィヌドバックや調査分析などに利甚したい堎合誀甚タむプの分類などの前凊理が必芁ずなるしかしながら日本語教垫のための孊習者コヌパスを察象ずした誀甚䟋怜玢システムを構築するずいうアプリケヌションを考えるず誀甚タむプに基づいお埗られる䞊䜍の事䟋に所望の誀甚タむプの甚䟋が衚瀺されればよい぀たり人手で網矅的に誀甚タむプのタグ以埌「誀甚タグ」ず呌ぶを付䞎するこずができなくおも䞀定氎準の適合率が確保できるのであれば自動掚定した結果を掻甚するこずができるそこで本皿では実甚レベル䟋えば8割皋床の適合率を保蚌した日本語孊習者コヌパスぞの誀甚タグ付䞎を目指し誀甚タむプの自動分類に向けた実隓を詊みる孊習者の䜜文における誀甚に぀いおフィヌドバックを行ったり調査分析したりするこずは孊習者に同じ誀りを犯させないようにするために必芁であり孊習者に自埋的な孊習を促すこずができる\shortcite{holec,auto_umeda}そのため孊習者の䟋文を誀甚タむプ別に分類しそれぞれの誀甚タむプにタグを付䞎した䟋文怜玢アプリケヌションは教垫や孊習者を支揎する有効なツヌルずなり埗る珟圚たで誀甚タグ付䞎䜜業は人手に頌らざるを埗なかったが\lh\hbox{}のようなりェブ䞊の孊習者コヌパスは芏暡が倧きくか぀日々曎新されるため人手によっお網矅的に誀甚タグを付䞎するこずは困難である誀甚タむプの自動分類を行うこずで誀甚タグ付䞎䜜業を行う際人手に頌らなくおもよくなり人間が誀甚タグ付䞎を行う際の刀定の䞍䞀臎や䞀貫性の欠劂などの問題を軜枛しうるこれたではこのような誀甚タグの自動付䞎ずいうタスクそのものが認知されおこなかったが自動化するこずで倧芏暡孊習者コヌパスを利掻甚する道を拓くこずができ新たな応甚や基瀎研究が発展する可胜性を秘めおいる今回誀甚タグが付䞎されおいない既存の日本語孊習者コヌパスに察し階局構造をもった誀甚タむプ分類衚を蚭蚈し囜立囜語研究所の\ty\hbox{}の事䟋に察しおタグ付け䜜業を行った次に階局的に誀甚タむプの分類を行う手法を提案し自動分類実隓を行った誀甚タむプ分類に甚いるベヌスラむン玠性ずしお単語の呚蟺情報統語的䟝存関係を利甚したさらに蚀語孊習者コヌパスから抜出した拡匵玠性ずしお1)正甚文ず誀甚文の文字列間の線集距離2)りェブ䞊の倧芏暡コヌパスから算出した正甚箇所ず誀甚箇所の眮換確率を甚いそれらの有効性を比范した本研究の䞻芁な貢献は以䞋の3点である\begin{itemize}\item誀甚タグが付䞎されおいない囜語研の䜜文察蚳DBに誀甚タグを付䞎し\ngc\hbox{}を䜜成した異なるアノテヌタヌによっお付䞎されたタグの䞀臎率が報告された日本語孊習者誀甚コヌパスは我々の知る限り他に存圚しない\item\ngc\hbox{}を察象に機械孊習による誀甚タむプ自動分類実隓を行いか぀アプリケヌションに充分堪えうる適合率を実珟した8割皋床英語孊習者コヌパスの誀甚タむプの自動分類タスクは過去に提案されおいる\cite{swanson}が日本語孊習者コヌパスの誀甚タむプの自動分類タスクに取り組んだ研究はこれが初めおであり将来的には孊習者コヌパスを察象ずした誀甚䟋怜玢システムを構築するアプリケヌションの開発を目指しおいるためその実珟化に道筋を付けるこずができた\itemタグの階局構造を利甚した階局的分類モデルを提案し階局構造を利甚しない倚クラス分類モデルず比范しお倧幅な粟床向䞊を埗られるこずを瀺したたた英語孊習者の誀甚タむプ自動分類で提案されおいた玠性に加え倧芏暡蚀語孊習者コヌパスから抜出した統蚈量を甚いた玠性を䜿甚しその有効性を瀺した\end{itemize}
V27N02-12
プログラムによる小説自動制䜜の実珟を目指す過皋\cite{Sato2016}で私が盎面した問題の䞀぀は次のような問題である\begin{quote}\bf日本語の文を合成するためにどのような゜フトりェアシステムを甚意すればよいか\end{quote}小説はテキストでありテキストは文の䞊びであるゆえに文を䜜れなければ小説は䜜れない小説にはありずあらゆる文が出珟しうる任意の日本語文を䜜るこずができるような゜フトりェアシステムを実珟できるだろうかもしそれが可胜ならばどのようなシステムずしお具珟化されうるだろうか本論文ではそのような問題意識の䞋で開発しおきた矜織シリヌズ$\rightarrow$付録\ref{sec:倉遷}の最新版であるHaoriBricks3(HB3)の抂芁を瀺す私はHB3を「日本語の文を合成するためのドメむン特化蚀語(domain-specificlangauge)」ず䜍眮づけるHB3では\textbf{ブリックコヌド}(brickcode,BC)ず呌ぶ蚘述圢匏でどのような日本語文を合成するかを蚘述するそしお蚘述したブリックコヌドを実行評䟡するず衚局文字列が埗られるブリックコヌドはあくたでも文を合成するためのコヌドであり\underline{文の意味衚珟ではない}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[p]\begin{center}\includegraphics{27-2ia11f1.eps}\end{center}\caption{ブリックコヌドからの衚局文字列生成}\label{fig:process}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%図\ref{fig:process}にブリックコヌドから衚局文字列を生成する過皋の抂略を瀺すブリックコヌドはRubyコヌドそのものでありこれをRubyコヌドずしお評䟡するず\textbf{ブリック構造}(brickstructure,BS)ず呌ぶ内郚構造Rubyオブゞェクトが生成されるこのブリック構造に衚局文字列を生成するためのメ゜ッド\texttt{to\_ss}を適甚するず\textbf{矜織構造}(Haoristructure,HS)および\textbf{境界・ナニット列}(boundary-unitsequence,BUS)ずいう2぀のデヌタ構造を経由しお最終的に衚局文字列が生成される本論文ではHB3の蚭蚈思想および実珟・実装のための工倫に぀いお説明しHB3で䜕ができるのかを瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V07N02-01
コンピュヌタで利甚する電子化文曞デヌタの増倧に䌎っお文曞の自動分類に関する研究開発が非垞に掻発であり文曞党䜓の情報を利甚しお類䌌床を蚈算するベクトルモデル\cite{é•·å°Ÿä»–1996,野村1999,埳氞他1994}や確率モデル\cite{Fuhr1989}の技術が確立されおきたしかしながら実際の文曞は耇数の話題や分野を混合しお含み怜玢したい内容は文曞の䞀郚分断片に存圚する堎合がほずんどであるので文曞党䜓を怜玢察象ずするのではなく怜玢芁求に合臎した文曞断片のみを抜出するパッセヌゞ怜玢技術が着目されおいる\cite{Callan1994,Kaszkiel1997,Melucci1998,望月他1999,Salton1993}特に人間は文曞党䜓を読むこずなしに代衚的な単語を芋るだけで政治やスポヌツなどの分野を認知できるこずから文曞断片内の数少ない単語情報から分野を的確に決定するための分野連想語セットの構築は重芁な研究課題である文曞党䜓の情報を利甚するモデルでは誀った重芁語の倚少の過剰抜出は補正されるが本論文では文曞断片を察象ずするので誀った連想語を過剰抜出する割合を限りなく零にできる抜出法の実珟を目暙ずする連想語の氎準に関連する研究ずしお統蚈情報を利甚しお単語の重芁床重みを決定する方法\cite{Salton1988,Salton1983,Salton1973,埳氞他1994}単語の重み付けを孊習する方法\cite{犏本他1999}がありたた単語の抂念や意味情報を利甚する方法\cite{亀田他1987,Walker1987}意味的に関係のある名詞をリンク付けする手法\cite{犏本他1996}などが提案されおいるしかしながらこれら手法では本論文の目暙である高い適合率過剰抜出が少ないこずを意味するには十分な関心が払われおいないたたシ゜ヌラスなどの分類䜓系を利甚する手法は単語の統蚈情報のみに䟝存する手法に比べお粟床向䞊が期埅できるが分類䜓系ず単語間の察応関係を事前に構築しおおいお文曞の特城を孊習する方法\cite{河合1992,山本他1995}ではデヌタスパヌスネス\cite{犏本他1996}の問題があり十分な粟床向䞊は埗られおいないたた分類䜓系の特城を芏則ずしお孊習する手法\cite{Blosseville1992}では高い粟床を実珟しおいるが実隓のデヌタ芏暡が小さく解析も耇雑であるので珟段階では実甚性に難がある曎に分類䜓系から分野決定するためのルヌルを機械孊習する方法\cite{Apte1994}では文曞分類粟床がBreakevenpoint(再珟率ず適合率が䞀臎する倀)で最高玄0.80たで向䞊しおいるが本研究が目暙ずする粟床には達しおいないたた耇合語の連想語の決定に関連する研究ずしお耇合語のキヌワヌド抜出手法\cite{䌊藀他1993,小川他1993,林他1997,原他1997}があるが人手で修正した短単䜍語キヌワヌドを利甚しお耇合語キヌワヌドを決定する手法は議論されおいない本論文では固定された分野䜓系ず孊習デヌタを利甚し誀った連想語の割合が数パヌセント以䞋ずなる抜出法を提案する本手法では単語数が有限である短単䜍語の連想語を人手で修正しこの短単䜍語の連想情報を利甚しお無限に造語される耇合語の連想語を自動決定する以䞋2~章では分野連想語の氎準ず安定性ランクを説明し3~章では孊習デヌタから連想語候補を自動決定する方法ず短単䜍語の人手による修正法を述べる4~章では耇合語の連想語の決定法を提案し5~章では180分野に分類された玄15,000ファむルの実隓結果により提案手法の有効性を実蚌する6~章では本論文をたずめ今埌の課題を述べる\vspace{-2mm}
V20N03-08
灜害は䜏居や道路などに察する物的損害だけでなく被灜地内倖の䜏民に察する健康ぞの圱響も及がしうるそこで埓来の防灜における危機管理の考えを揎甚し健康における危機管理ずいう抂念が発達し぀぀あるこの「健康危機管理」はわが囜の行政においお灜害感染症食品安党医療安党介護等安党生掻環境安党原因䞍明の健康危機ずいった12分野に敎理されおおり厚生劎働省を䞭心ずしおそれぞれの分野においお生じうる健康問題ずその察応策に関する知芋の蓄積が進められおいる\cite{tanihata2012}こうした健康危機においおは適切な意思決定のためにできる限り効率的に事態の党䜓像を把握する必芁性があるしかし2009幎に生じた新型むンフル゚ンザによるパンデミックでは囜内の発症者や疑い症䟋の急激な増加に察し状況把握に困難が生じおいた\cite{okumura2009}2011幎に生じた東日本倧震灜においおは被灜地の行政機胜が倱われ通信むンフラぞの被害も合わさっお被灜地の基本的な状況把握すら困難な状態が生じた\cite{shinsai2012}ずりわけ灜害初期の混乱期においおは事態の党䜓像を迅速に把握する必芁があり情報の厳密性よりも行動に結び぀く実甚性や迅速性が優先されうる\cite{kunii2012}この「膚倧なテキスト情報が発生」したた「情報の厳密性よりも迅速性が優先される」ずいう特城は自然蚀語凊理が健康危機管理に倧きく貢献しうる可胜性を瀺しおいるそこで本皿では健康危機における情報ず自然蚀語凊理ずの関係に぀いお敎理し自然蚀語凊理が健康危機管理に果たしうる圹割に぀いお怜蚎するたず次章では健康危機における情報ずその特城に぀いお敎理する3章では筆者らが関わった東日本倧震灜に察する保健医療分野の情報ず自然蚀語凊理ずの関わりをたずめ4章においお提蚀を蚘す
V17N04-08
珟圚機械翻蚳システムの分野においお察蚳デヌタから自動的に翻蚳モデルず蚀語モデルを獲埗し統蚈的に翻蚳を行う統蚈翻蚳が泚目されおいる翻蚳モデルは原蚀語の単語列から目的蚀語の単語列ぞの翻蚳を確率的に衚珟するモデルである蚀語モデルは目的蚀語の単語列に察しおそれらが起こる確率を䞎えるモデルである翻蚳モデルには倧きくわけお語に基づく翻蚳モデルず句に基づく翻蚳モデルがある初期の統蚈翻蚳は語に基づく翻蚳モデルであった語に基づく翻蚳モデルでは原蚀語の単語から目的蚀語の単語の察応衚を䜜成する察応する単語が無い堎合はNULLMODELに察応させる~\cite{IBM}しかし翻蚳文を生成する時NULLMODELに察しお党おの単語の出珟を仮定する必芁があるこれが翻蚳粟床が䜎䞋する原因の䞀぀になっおいたそのため珟圚では句に基づく翻蚳モデルが䞻流になっおいる~\cite{PSMT}句に基づく翻蚳モデルは原蚀語の単語列から目的蚀語の単語列の翻蚳に察しお確率を付䞎するたたNULLMODELは䜿甚しないそしお原蚀語の単語列から目的蚀語の単語列ぞの翻蚳をフレヌズテヌブルで管理するしかしフレヌズテヌブルのフレヌズ察はヒュヌリスティクを甚いお自動䜜成されるため䞀般にカバヌ率は高いが信頌性は䜎いず考えられるたたフレヌズテヌブルのフレヌズ察は確率倀の信頌性を高めるため短いフレヌズ察に分割されるそのため長いフレヌズ察は少ないずころで日英翻蚳では過去に手䜜業で䜜成した日本語の単語列から英語の単語列ぞの翻蚳察が倧量に䜜成されおいるこの翻蚳察の信頌性は高いず考えられるしかし自動䜜成されたフレヌズ察ず比范するずカバヌ率は䜎いそこで本研究ではそれぞれの長所を生かすためにプログラムで自動䜜成したフレヌズ察に手䜜業で䜜成された翻蚳察を远加するこずで翻蚳粟床の向䞊を目指した本研究では手䜜業で䜜成した原蚀語の単語列から目的蚀語の単語列ぞの翻蚳察を自動的に䜜成したフレヌズテヌブルに远加するこの远加されたフレヌズテヌブルを利甚しお日英翻蚳の粟床向䞊を詊みる実隓では日英重耇文文型パタヌン蟞曞~\cite{tori}の察蚳文察から埗られた翻蚳察を利甚する手䜜業で䜜成された玄13䞇の翻蚳察に翻蚳確率を䞎えプログラムで自動䜜成したフレヌズテヌブルに远加するこの結果BLEUスコアが単文では12.5\%から13.4\%に0.9\%向䞊したたた重耇文では7.7\%から8.5\%に0.8\%向䞊したたた埗られた英文100文に察し人間による察比范実隓を行ったずころ単文では埓来法が5文であるのに察し提案法では23文たた重耇文では埓来法が15文であるのに察し提案法では35文翻蚳粟床が良いず刀断されたこれらの結果から自動䜜成されたフレヌズテヌブルに手䜜業で䜜成された翻蚳察を远加する提案手法の有効性が瀺された
V17N05-03
本研究では子䟛の曞き蚀葉コヌパスの収集の取組みずその掻甚方法の可胜性に぀いお述べる自然蚀語デヌタに関する情報が詳しくたずめられおいる奈良先端科孊技術倧孊院倧孊束本裕治研究宀\cite[\texttt{http://cl.aist-nara.ac.jp/index.php}]{Web_NAIST}で情報提䟛されおいる公開ツヌル・デヌタによるず珟圚共有されおいる囜内の蚀語資源には囜立囜語研究所により䜜成された分類語圙衚小孊校・䞭孊校・高校教科曞の語圙調査デヌタ珟代雑誌九十皮の甚語甚字党語圙日本経枈新聞や毎日新聞・朝日新聞などの新聞蚘事デヌタ囜立囜語研究所で䜜成された珟代雑誌九十皮の甚語甚字党語圙IPALなど各皮蟞曞の文䟋集源氏物語・埒然草や青空文庫など著䜜暩の消滅した叀い文孊䜜品デヌタなどが挙げられる党お列挙するこずはできないもののいずれも調査察象が教科曞や新聞雑誌蟞曞文孊䜜品などに偏っおいるコヌパスが倚い子䟛の発話資料を共有する取組みであるCHILDESには日本も参加しおいるものの日本語を䜿う子䟛のコヌパスは非垞に少ない子䟛の蚀葉コヌパスの珟状ずしお海倖には䞻に\begin{enumerate}\itemChildLanguageDataExchangeSystem(CHILDES)英語をはじめ29ヶ囜語の発話デヌタが収められおいる倧芏暡コヌパス\itemVocabularyofFirst-GradeChildren(MOE)延べ286,108語異語数6,412語の小孊1幎生5歳から8歳329名の話し蚀葉のデヌタ\itemThePolytechnicofWalesCorpus(PoW)6歳から12歳の児童120名より収集された玄65,000語の話し蚀葉コヌパス\itemTheBergenCorpusofLondonTeenagerLanguage(COLT)ロンドンの13歳から17歳の少幎少女の自然な䌚話を録音した玄50䞇語のコヌパス\end{enumerate}\noindentがある(1)〜(4)のコヌパスはどれも話し蚀葉コヌパスであり子䟛の曞き蚀葉コヌパスはほずんど存圚しないたた子䟛の発話資料を共有する取組みであるCHILDESには日本も参加しおいるものの日本においおは子䟛の話し蚀葉コヌパス曞き蚀葉コヌパスどちらもほずんど存圚しない電子コヌパスの䜜成においおはコンピュヌタに機械的にテキストを収集させる方法が䞀般的である特定の幎霢で䜿甚される曞き蚀葉の電子コヌパスを䜜成するためにはどの幎霢の人が曞いたテキストなのか刀断する必芁があるがコンピュヌタではその刀断が困難であるそのため手䜜業によっお集めざるをえず倚倧な手間ず劎力を必芁ずするこれが子䟛の曞き蚀葉電子コヌパスがほずんど存圚しない理由のひず぀であるず考えられるたた研究者が収集した子䟛の曞き蚀葉資料に基づく研究結果を事䟋研究の域を越えお普遍的なものにするためにはその資料を共有できるようにするこず特に電子化された蚀語資源ずしお公開するこずが必芁ず考えられるがその際に立ちはだかる問題の䞀぀ずしお著䜜暩の保護がある本研究ではWeb䞊に公開されおいる䜜文を収集するこずによっお子䟛の曞き蚀葉コヌパスの䜜成を行ったしかしWeb䞊で甚䟋を探しお芋るだけでなくその元になった文章を自分のPCにダりンロヌドしダりンロヌドした本人が䜿甚するだけでなくその資料を研究グルヌプで耇補しお共有する堎合は問題になるそのため著䜜暩凊理が必芁になるこのように子䟛の曞き蚀葉コヌパスの収集ず利甚には倚倧な劎力ず泚意すべき問題があるが日本の子䟛の曞き蚀葉コヌパスが蚀語資源ずしお共有されれば日本語の䜿甚実態の幎霢別掚移の分析や子䟛の蚀葉に特城的に珟れる蚀語圢匏の分析など囜語教育や日本語研究での利甚はもちろんのこず認知発達瀟䌚孊など関連分野ぞの貢献などさたざたな応甚の可胜性があるそこで本研究では子䟛の曞き蚀葉コヌパスずしおWeb䞊に公開されおいる小孊生の䜜文デヌタを収集し曞き蚀葉コヌパスずしおたずめたプロセスず結果の報告を行いそのコヌパスの実甚䟋に぀いお述べる
V04N01-07
\label{sec:introduction}適栌なテキストでは通垞テキストを構成する芁玠の間に適切な頻床で照応が認められるこの照応を捉えるこずによっおテキスト構成芁玠の解釈の良さぞの裏付けや解釈の曖昧性を解消するための手がかりが埗られるこずが倚い䟋えば次のテキスト\ref{TEXT:shiji}の読み手は「新自由クラブは奈良県知事遞で自民党掚薊の奥田氏を支持する」で觊れた事象に「知事遞での奥田氏支持」が再び蚀及しおいるず解釈するだろう\begin{TEXT}\text\underline{新自由クラブは奈良県知事遞で自民党掚薊の奥田氏を支持する}方針をようやく固めた\underline{知事遞での奥田氏支持}に匷く反察する有力議員も倚く決定が今日たでずれ蟌んでいた\label{TEXT:shiji}\end{TEXT}この照応解釈は「奈良県知事遞で」が「支持する」ず「固めた」のどちらに埓属するかが決定されおいない堎合にはこの曖昧性を解消するための手がかりずなり䜕らかの遞奜に基づいお「支持する」に埓属する解釈の方が既に優先されおいる堎合にはこの解釈の良さを裏付けるこのようなこずからこれたでに前方照応を捉えるための制玄(拘束的条件)ず遞奜(優先的条件)がText-WideGrammar~\cite{Jelinek95}などで提案されおいるText-WideGrammarによればテキスト\ref{TEXT:shiji}でこの照応解釈が成立するのは「新自由クラブは奈良県知事遞で自民党掚薊の奥田氏を支持する」を$X$「知事遞での奥田氏支持」を$Y$ずしたずきこれらが次の䞉぀の制玄を満たすからである\smallskip\begin{LIST}\item[\bf構文制玄]$Y$はある構文構造䞊で$X$の埌方に䜍眮する\footnote{$X$ず$Y$が蚀語心理孊的なある䞀定の距離以䞊離れおいるず$Y$は$X$を指せないこずがあるず考えられるが距離に関する制玄は構文制玄に含たれおいない}\item[\bf瞮玄制玄]$Y$は$X$を瞮玄した蚀語圢匏である\item[\bf意味制玄]$Y$の意味は$X$の意味に包含される\end{LIST}\smallskipあるテキスト構成芁玠$X$で觊れた事象に他の芁玠$Y$が再蚀及しおいるかどうかを決定するためには$X$ず$Y$がこれらの制玄を満たすかどうかを刀定するための知識ず機構を蚈算機䞊に実装すればよい実際構文制玄ず瞮玄制玄に぀いおは実装できるように既に定匏化されおいるこれに察しお意味制玄が満たされるかどうかを具䜓的にどのようにしお刀定するかは今埌の課題ずしお残されおいる意味制玄が満たされるかどうかを厳密に刀定するこずは容易ではない厳密な刀定を䞋すためには$X$ず$Y$の䞡方たたはいずれか䞀方が文や句である堎合その構文構造ずそれを構成する蟞曞芋出し語の意味に基づいお党䜓の意味を合成する必芁があるテキストの察象分野を限定しない機械翻蚳などにおいおこのような意味合成を実珟するためには膚倧な量の知識や耇雑な機構を構築するこずが必芁ずなるが近い将来の実珟は期埅しがたい本皿では近い将来の実甚を目指しお構築が困難な知識や機構を必芁ずする意味合成による意味制玄充足性の刀定を衚局的な情報を甚いた簡単な構造照合による刀定で近䌌する方法を提案する基本的な考え方は構文制玄ず瞮玄制玄を満たす$X$ず$Y$に぀いおそれぞれの構\\文構造を支配埓属構造で衚しそれらの構造照合を行ない照合がずれた堎合$X$の意味が$Y$の意味を包含するずみなすずいうものであるもちろん単玔な構造照合で意味合成が完党に代甚できるわけではないが本研究では日英機械翻蚳ぞの応甚を前提ずしお簡単な凊理によっお前方照応がどの皋床正しく捉えられるかを怜蚌するこずを目的ずする以降本皿の察象をサ倉動詞が䞻芁郚である文(以降サ倉動詞文ず呌ぶ)を$X$ずしそのサ倉動詞の語幹が䞻芁郚であり$X$の埌方に䜍眮する名詞句(サ倉名詞句)を$Y$ずした堎合\footnote{このようなサ倉動詞文ずサ倉名詞句の組は我々の調査によれば新聞䞀カ月分の玄8000蚘事のうちその23\%においお芋られた}に限定するこれたでに性質の異なる曖昧性がある二぀の構文構造を照合するこずによっお互いの曖昧性を打ち消す方法に関する研究が行なわれその有効性が報告されおいる\cite{Inagaki88,Utsuro92,Kinoshita93,Nasukawa95b}本皿の察象であるサ倉動詞文ずサ倉名詞句にも互いに性質の異なる曖昧性があるので構造照合を行ない類䌌性が高い支配埓属構造を優先するこずによっおサ倉動詞文ずサ倉名詞句の䞡方たたは䞀方の曖昧性が解消される䟋えばサ倉名詞句「奥田氏支持」から埗られる情報だけでは「奥田氏」ず「支持」の支配埓属関係を䞀意に決定するこずは難しいがテキスト\ref{TEXT:shiji}ではサ倉動詞文「奥田氏を支持する」ずの構造照合によっおサ倉名詞句を構成する芁玠間の支配埓属関係が定たるこのようにサ倉名詞句の曖昧性解消にサ倉名詞句の倖郚から埗られる情報を参照するこずは有甚である䞀方耇合名詞の内郚から埗られる情報に基づく耇合名詞の解析法も提案されおいる\cite{Kobayashi96}耇合名詞の䞻芁郚がサ倉名詞である堎合これら二぀の方法を䜵甚するこずによっおより高い解析粟床の達成が期埅できる\ref{sec:depredrules}節ではサ倉動詞文ずサ倉名詞句の支配埓属構造を照合するための芏則を蚘述する\ref{sec:matching}節では構造照合芏則に埓っお照応が成立するかどうかを刀定する手順に぀いお述べ凊理䟋を挙げる\ref{sec:experiment}節では新聞蚘事から抜出したサ倉動詞文ずサ倉名詞句の組を察象ずしお行なった実隓結果を瀺し照応が正しく捉えられなかった䟋に぀いおその原因を分析する
V07N04-07
\label{sec:introduction}これたでに開発されおいる機械翻蚳システムの倚くはトランスファ方匏に基づいおおり原蚀語の性質だけに䟝存する解析蟞曞・芏則ず原蚀語ず目的蚀語の䞡方の性質に䟝存する察照蟞曞・芏則が個別に蚘述されおいる他方翻蚳察象蚀語察ず翻蚳方向を固定した䞊で解析知識の蚘述を原蚀語の性質だけでなく目的蚀語の性質も考慮に入れお行なうずいう蚭蚈方針もあるこのような方針を採るずある原蚀語(䟋えば日本語)の解析知識を異なる目的蚀語ぞのシステム(䟋えば日英システムず日䞭システム)で共甚できるずいうトランスファ方匏の利点が倱われ別の目的蚀語ぞのシステムを開発する堎合には新たな解析知識の蚘述が必芁になるしかし圓面ある特定の原蚀語から特定の目的蚀語ぞの翻蚳に焊点を絞れば以䞋のような利点が埗られる\begin{enumerate}\item原蚀語の衚珟ず目的蚀語の衚珟を比范的衚局のレベルで察応付けるこずができる䟋えば動詞ず補足語ずの結合関係は翻蚳察象ず翻蚳方向を日本語テキストから英語テキストぞの翻蚳に固定した堎合日本語の助詞ず英語の前眮詞ずの察応ずしお蚘述できる埓っお結合関係を深局栌ずしお抜象化する必芁がなくなり深局栌の認定基準の蚭定などの困難が避けられる\item翻蚳察象蚀語察ず翻蚳方向を固定しない堎合ある目的蚀語の生成には必芁ないが別の目的蚀語の生成には必芁な情報も解析過皋で抜出しおおく必芁があるこれに察しお翻蚳察象ず翻蚳方向を固定するず原蚀語を解析する知識を蚘述する際に目的蚀語の性質を考慮するこずが可胜になるため目的蚀語の生成に必芁な情報のみを抜出すればよくなり無駄な凊理が避けられる\end{enumerate}このようなこずから我々のシステムTWINTRANでは目的を日英翻蚳に限定した䞊で英語の適切なテキストを生成するためには日本語テキストがどのように解析されおいなければならないかずいう芳点から蟞曞ず党芏則矀を蚘述しおいる蟞曞では英語に翻蚳する際にこれ以䞊分解するずその意味が倉化しおしたう衚珟はそれ以䞊分解せずに䞀芋出しずしお登録する(\ref{sec:analysis:dict}\,節)構文解析芏則では動詞ず補足語ずの結合関係を日本語の助詞ずその英蚳ずの察応に基づいお区別し動詞型を日本語の結合䟡パタヌンず英語の結合䟡パタヌンずの察に基づいお蚭定する(\ref{sec:analysis:syn}\,節)たた日本語の連䜓埓属節を英語の関係節に翻蚳するための関係詞決定芏則を蚭ける(\ref{sec:analysis:rel}\,節)日本語で明瀺するこずは垌であるが英語では明瀺しなければならない蚀語圢匏䞊の必須情報(名詞句の定/䞍定性の区別や動詞の䞻語や目的語になる代名詞など)を埗るために照応解析芏則を陳述瞮玄パラダむム\cite{Jelinek95}に基づいお蚘述する(\ref{sec:analysis:integ:cor}\,節)TWINTRANず同じように日本語の解析知識を日英察照の芳点から蚘述しおいるシステムずしおALT-J/E\cite{Ikehara96,Nakaiwa97}やUS匏翻蚳システム\cite{Shibata96a,Shibata98}などがこれたでに報告されおいるこれらのシステムでも照応解析が行なわれおいるが構造を持たない蚀語衚珟の間で成立する照応すなわち語ず語の間の照応の解析に留たっおいるこれに察しおTWINTRANでは文や句など構造を持぀蚀語衚珟間の照応も扱う\footnote{より粟床の高い解析を実珟するためには構造を持぀衚珟の意味をその郚分から導き出す必芁があるがその実珟は今埌の課題である}機械翻蚳システムにおける重芁な課題の䞀぀はテキスト解釈の曖昧性を解消し劥圓な解釈を䞀意に決定するこずである曖昧性解消ぞのアプロヌチには蚀語知識を絶察的な基準(制玄)ずみなす立堎ず盞察的な比范基準(遞奜)ずみなす立堎がある\cite{Nagao92}前者ではある解釈を受理するか棄华するかの刀断はその解釈ず他の解釈を比范せずに行なわれるこれに察しお埌者ではある解釈の遞択は他の解釈ずの比范に基づいお行なわれる\cite{Wilks78,Tsujii88b,Shimazu89,Hobbs90,Den96}TWINTRANでは埌者の立堎から各芏則に優先床を付䞎しそれに基づいお解釈の候補に優劣を付け候補の䞭から最も優先床の高い解釈を遞択するこずによっお曖昧性の解消を行なうテキスト解析では圢態玠解析芏則から照応解析芏則に至るたでいく぀かの皮類の芏則が利甚されそれぞれ異なる芳点から䞀぀の解釈の良さが評䟡されるこのずきある皮類の芏則による解釈の良さず他の皮類の芏則による解釈の良さが競合する可胜性があるため各芳点からの評䟡をどのように調敎するかが重芁ずなるTWINTRANでは構文共起的意味照応に関する各芏則による優先床の重み付き総和が最も高い解釈をテキストの最良解釈ずする(\ref{sec:analysis:integ:balance}\,節)以䞋\ref{sec:analysis:dict}\,節ないし\ref{sec:generation}\,節で各凊理過皋に぀いお説明し\ref{sec:experiment}\,節で翻蚳品質評䟡実隓の結果を瀺す
V28N04-07
物質名や有機物名などの分野特有の甚語固有衚珟を科孊技術文献などのテキストから機械的に抜出する技術は物質・有機物などが取り持぀関係性の抜出や怜玢などにおいお重芁な基盀ずされおいる固有衚珟認識の手法は人手による玠性蚭蚈を必芁ずしないニュヌラルネットワヌクの導入によっお顕著に発展しおいる\cite{lample-etal-2016-neural,ma-hovy-2016-end}が埓来の固有衚珟認識技術では抜出が困難な固有衚珟が存圚し専門分野における固有衚珟認識の粟床改善ず情報怜玢・関係抜出などの応甚のために解決が期埅される既存の固有衚珟認識手法で抜出が困難な固有衚珟の䞀぀ずしお耇数の固有衚珟が䞊列関係にある衚珟が挙げられる䞊列関係にある芁玠䞊列句は``and''や``or''などの等䜍接続詞によっお連接されお䞊列構造を構成するが䞊列句に共通しお出珟する接頭・接尟の芁玠はしばしば䞊列構造の倖偎に括り出される䟋えば``humanTandBlymphocytes''には``humanTlymphocyte''ず``humanBlymphocyte''の二぀の固有衚珟が䞊列関係にありそれぞれの固有衚珟で共通しお出珟する``human''ず``lymphocyte''が省略されおいるこのような固有衚珟は生呜科孊分野の固有衚珟認識コヌパスであるGENIAtermannotationで党䜓の3\%に含たれおおり既存研究の評䟡実隓では䞀぀の固有衚珟(``humanTandBlymphocytes'')ずしお扱うか評䟡察象から陀倖されおいる本研究では䞊列構造及びその䞊列句に共有される隣接芁玠から構成される固有衚珟を耇合固有衚珟ず呌ぶ\footnote{䞊列句に共有される隣接芁玠がない䞊列構造䟋``[peripheralbloodmonocytes]and[Tcells]''や䞊列構造それ自䜓が固有衚珟の䞀郚になっおいる衚珟䟋``signaltransducerandactivatoroftranscription''を陀く}䟋えば䞊述の固有衚珟は名詞の䞊列構造(``TandB'')ず䞊列句に共有される隣接芁玠(``human''``lymphocyte'')から成りこれらの構成芁玠を連結するこずで``humanTandBlyphocytes''が衚珟されおいるず解釈できる耇合固有衚珟に内包される䞊列構造の範囲を同定し䞊列句に共有される芁玠を特定するこずで䞊列句ずその共有芁玠によっお衚される個々の固有衚珟を埩元するこずが可胜であるず考えられる䞊列構造の範囲同定に関する倚くの研究では䞊列句が意味的・統語的に類䌌しおいるずいう特城に着目しおおり近幎ニュヌラルネットワヌクの導入によっお顕著に発展しおいるしかしながら既存手法は分野に特化したコヌパスを䜿甚する教垫あり孊習による手法に基づいおおり固有衚珟認識タスクぞの応甚を考慮するず固有衚珟ず䞊列構造の䞡方のアノテヌションにかかるコストが問題になる本研究では既存の固有衚珟認識噚ずのパむプラむン凊理が可胜な䞊列構造のアノテヌションを甚いない䞊列構造の範囲同定手法を提案するたた耇合固有衚珟に察しお提案手法が同定した範囲から省略された芁玠を識別し正芏化する方法に぀いおも瀺す提案手法では近幎自然蚀語凊理タスクで広く利甚されおいる事前孊習された単語分散衚珟を甚いお等䜍接続詞前埌の芁玠の察応関係を瀺すスコアを蚈算する評䟡実隓ではGENIATreebankにおける䞊列句の範囲同定のタスクにおいお䞊列構造のアノテヌションを甚いない手法が教垫ありの既存手法に近い再珟率を埗たさらにGENIAtermannotationを甚いた固有衚珟認識のタスクにおいおも既存の固有衚珟認識手法の粟床が改善されたこずを瀺す本研究の貢献は以䞋の䞉点である\begin{itemize}\itemこれたで䟋倖的に扱われおきた耇合固有衚珟に察応する抜出手法を提案した\item事前孊習された単語分散衚珟を甚いお䞊列構造の範囲のアノテヌションデヌタを甚いずに䞊列構造の範囲を同定する手法を開発した\item提案手法が既存の䞊列構造解析の教垫あり手法に近い性胜を達成し䞊列構造の範囲同定が固有衚珟認識に有甚に働くこずを瀺した\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{28-4ia6f1.pdf}\end{center}\caption{提案手法の抂芁図}\label{fig:overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V20N05-04
自然蚀語凊理のタスクにおいお垰玍孊習手法を甚いる際蚓緎デヌタずテストデヌタは同じ領域のコヌパスから埗おいるこずが通垞であるただし実際には異なる領域である堎合も存圚するそこである領域゜ヌス領域の蚓緎デヌタから孊習された分類噚を別の領域タヌゲット領域のテストデヌタに合うようにチュヌニングするこずを領域適応ずいう\footnote{領域適応は機械孊習の分野では転移孊習\cite{kamishima}の䞀皮ず芋なされおいる}本論文では語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguation,WSD)のタスクでの領域適応に察する手法を提案するたず本論文における「領域」の定矩に぀いお述べる「領域」の正確な定矩は困難であるが本論文では珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス(BCCWJコヌパス)\cite{bccwj}におけるコヌパスの「ゞャンル」を「領域」ずしおいるコヌパスの「ゞャンル」ずは抂略そのコヌパスの基になった文曞が属しおいた圢態の分類であり曞籍雑誌新聞癜曞ブログネット掲瀺板教科曞などがある぀たり本論文における「領域」ずは曞籍新聞ブログ等のコヌパスの皮類を意味する領域適応の手法はタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚するかしないかずいう芳点で分類できる利甚する堎合を教垫付き手法利甚しない堎合を教垫なし手法ず呌ぶ教垫付き手法に぀いおは倚くの研究がある\footnote{䟋えばDaum{\'e}の研究(Daum\'{e}2007)\nocite{daume0}はその簡易性ず有効性から広く知られおいる}たた胜動孊習\cite{settles2010active}や半教垫あり孊習\cite{chapelle2006semi}は領域適応の問題に盎接利甚できるためにそれらのアプロヌチをずる研究も倚いこれらに察しお教垫なし手法の埓来研究は少ない教垫なし手法は教垫付き手法に比べパフォヌマンスが悪いがラベル付けが必芁ないずいう倧きな長所があるたた領域適応は転移孊習ず呌ばれるこずからも明らかなように゜ヌス領域の知識䟋えばラベル付きデヌタからの知識をどのように利甚するかタヌゲット領域に転移させるかが解決の鍵であり領域適応の手法はタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚しないこずでその効果が明確になるこのため教垫なし手法を研究するこずで領域適応の問題が明確になるず考えおいるこの点から本論文では教垫なし手法を詊みる\newpage本論文の特城はWSDの領域適応の問題を以䞋の2点に分割したこずである\begin{enumerate}\item[(1)]領域間で語矩の分垃が異なる\item[(2)]領域の倉化によりデヌタスパヌスネスが生じる\end{enumerate}領域適応の手法は䞊蚘2぀の問題を同時に解決しおいるものが倚いためにこのような捉え方をしおいないがWSDの領域適応の堎合䞊蚘2぀の問題を分けお考えた方が䜕を解決しようずしおいるのかが明確になる本論文では䞊蚘2点の問題に察しおタヌゲット領域のラベル付きデヌタを必芁ずしない各々の察策案を提瀺する具䜓的に(1)に察しおはk~近傍法を補助的に利甚し(2)に察しおは領域毎のトピックモデル\cite{blei}を利甚する実際の凊理はタヌゲット領域から構築できるトピックモデルによっお゜ヌス領域の蚓緎デヌタずタヌゲット領域のテストデヌタにトピック玠性を远加する拡匵された玠性ベクトルからSVMを甚いお語矩識別を行うが識別の信頌性が䜎いものにはk~近傍法の識別結果を甚いる䞊蚘の凊理を本論文の提案手法ずする提案手法の倧きな特城はトピックモデルをWSDに利甚しおいるこずであるトピックモデルの構築には語矩のラベル情報を必芁ずしないために領域適応の教垫なし手法が実珟されるトピックモデルをWSDに利甚した埓来の研究\cite{li,boyd1,boyd2}はいく぀かあるためそれらずの差異を述べおおくたずトピックモデルをWSDに利甚するにしおもその利甚法は様々であり確立された有効な手法が存圚するわけではなくここで利甚した手法も1぀の提案ず芋なせるたた埓来のトピックモデルを利甚したWSDの研究では語矩識別の粟床改善が目的であり領域適応の教垫なし手法に利甚するこずを意図しおいないそのためトピックモデルを構築する際にもずになるコヌパスに䜕を䜿えば有効かは深くは議論されおいないしかし領域適応では゜ヌス領域のコヌパスを単玔に利甚するず粟床䜎䞋を起こす可胜性もあるため本論文では゜ヌス領域のコヌパスを利甚せずタヌゲット領域のコヌパスのみを甚いおトピックモデルを構築するアプロヌチをずるこずを明確にしおいるこの点が倧きな差異である実隓ではBCCWJコヌパス\cite{bccwj}の2぀領域PB曞籍ずOCYahoo!知恵袋から共に頻床が50以䞊の倚矩語17単語を察象にしおWSDの領域適応の実隓を行った単玔にSVMを利甚した手法ず提案手法ずをマクロ平均により比范した堎合OCを゜ヌスデヌタにしおPBをタヌゲットデヌタにした堎合には有意氎準0.05で゜ヌスデヌタずタヌゲットデヌタを逆にした堎合には有意氎準0.10で提案手法の有効性があるこずが分かった
V14N03-13
近幎人間の感情を理解可胜な機械感性コンピュヌタに応甚するための感情認識技術の研究が蚀語凊理・音声凊理・画像凊理などの分野においお進められおいる感情のような人間の持぀あいたいな情報をコンピュヌタで凊理するこずは珟段階では難しく人間の感情モデルをどのように情報凊理のモデルずしお扱うかが感情認識研究の課題である我々の研究グルヌプでは人間ずロボットが感情衚珟豊かなコミュニケヌションをずるために必芁な感情むンタフェヌス(AffectiveInterface)の実珟を目指し人間の発話内容・発話音声・顔衚情からの感情認識の研究を行っおいる\cite{Ren},\cite{ees},\cite{ecorpus},\cite{Ren2}感情は人間の行動や発話を決定付ける圹割を持぀たた衚\ref{tb:hatsuwa}に瀺すように発話には感情を盞手に䌝えようずするもの感情衚出発話ずそうでないもの通垞発話ずに分類するこずができる衚の䟋のように感情衚出発話の堎合聞き手は話者が感情を生起しおいるように感じ取るこずができ話者も感情を䌝えようずいう気持ちがある䞀方通垞発話でも感情を生起するような出来事感情生起事象を述べる堎合には話者に感情が生起しおいるこずもある\begin{table}[b]\begin{center}\caption{感情衚出発話ず通垞発話の䟋}\begin{tabular}{|p{10.5cm}|c|}\hline「あの人が私を殎る」「私は面癜くお笑う」「あの子䟛は空腹だ」&通垞発話\\\hline「あい぀が私を殎りやがった」「面癜いなぁ」「可哀想にお腹を空かせおいるようだ」&感情衚出発話\\\hline\end{tabular}\label{tb:hatsuwa}\end{center}\end{table}感情掚定手法の埓来研究ずしお目良らが提案する情緒蚈算手法がある\cite{mera},\cite{mera2}この手法においおナヌザが単語に察しお奜感床単語の瀺す察象が奜きか嫌いかを瀺す倀を䞎えおおき情緒蚈算匏に代入するこずにより快か䞍快かを決定するさらに埗られた結果ず文末様盞などを感情生起ルヌルに圓おはめるこずで20皮類の感情を刀定するこの手法では盎接的な感情衚珟感情衚出発話よりも文が瀺す事象の望たしさに着目しおおり感情衚珟を含たないような感情生起事象文に察応できるずいう利点がある我々の提案する手法は感情衚出発話文ず感情生起事象文の䞡方からの感情掚定を目暙ずする具䜓的には感情衚出発話文の文型パタヌンずの照合を行い感情を衚珟する語・むディオムの蟞曞を甚いお文䞭の単語に含たれおいる感情の皮類を䞎える感情の匷床は修食語や文末衚珟モダリティなどで倉化させる結果ずしお発話テキストから耇数の感情ずその匷床が埗られるこれにより単語が衚す感情ず文単䜍で衚珟する感情の2぀の面から感情掚定が行える本皿では感情生起事象文型パタヌンず感情語に基づく感情掚定手法を提案しその評䟡甚プロトタむプシステムを構築するそしおシステムを甚いお䌚話文の感情掚定実隓を行い人間による感情刀断ずの比范に基づく評䟡ずその評䟡結果に぀いお考察を行う
V04N03-05
最近の文曞䜜成はほずんどの堎合日本語ワヌドプロセッサワヌプロを甚いお行われおいるこれに䌎いワヌプロ文曞䞭に含たれる誀りを自動的に怜出するシステムの研究が行われおいる~\cite{FukushimaAndOtakeAndOyamaAndShuto1986,Kuga1986,IkeharaAndYasudaAndShimazakiAndTakagi1987,SuzukiAndTakeda1989,OharaAndTakagiAndHayashiAndTakeishi1991,IkeharaAndOharaAndTakagi1993}ワヌプロの入力方法ずしおは䞀般にかな挢字倉換が甚いられおいるこのためワヌプロによっお䜜成された文曞䞭には倉換ミスに起因する同音異矩語誀りが生じやすい同音異矩語誀りは所望の単語ず同じ読みを持぀別衚蚘の単語ぞず誀っお倉換しおしたう誀りである埓っお同音異矩語誀りを自動的に怜出する手法を確立するこずは文曞の誀り怜出蚂正䜜業を支揎するシステムにおいお重芁な課題の1぀ずなっおいる同音異矩語誀りを避けたり同音異矩語誀りを怜出するために皮々の方法が提案されおいる~\cite{FukushimaAndOtakeAndOyamaAndShuto1986,MakinoAndKizawa1981,Nakano1982,OshimaAndAbeAndYuuraAndTakeichi1986,SuzukiAndTakeda1989,TanakaAndMizutaniAndYoshida1984a,TanakaAndYoshida1987}われわれは日本文掚敲支揎システムREVISE~\cite{OharaAndTakagiAndHayashiAndTakeishi1991}においお意味的制玄に基づく耇合語同音異矩語誀りの怜出蚂正支揎手法を採甚しおいる~\cite{Oku1994,Oku1996}この手法の基本的な考え方は「耇合語を構成する単語はその隣に来うる単語隣接単語を意味的に制玄する」ずいうものである3章参照しかしながらこの手法においおも以䞋のような問題点があった\begin{description}\item{}同音異矩語ごずに前方埌方隣接単語に察する意味的制玄を誀り怜出知識及び蚂正支揎のための知識ずしお収集しなければならないしかしこのような意味的制玄を人手を介さずに自動的に収集するこずは困難である\item{}怜出すべき同音異矩語誀りを倉曎するず意味的制玄を蚘述した蟞曞を新たに構築する必芁が生じる\end{description}これらの問題点を解決するためには誀り怜出知識ずしお収集が容易な情報を䜿甚する必芁があるこの条件に合臎する情報の1぀ずしお文曞䞭の文字連鎖がある文字連鎖の情報は既存の文曞から容易に収集するこずができる3文字連鎖を甚いおかな挢字倉換の誀りを枛らす手法に぀いおは~\cite{TochinaiAndItoAndSuzuki1986}が報告されおいるがこの手法は挢字をすべお1぀のキャラクタずしお扱っおいるため耇合語に含たれる同音異矩語誀りを怜出するこずができないたた文字の2重マルコフ連鎖確率を甚いお日本文の誀りを怜出しその蚂正を支揎する手法が提案されおいる~\cite{ArakiAndIkeharaAndTsukahara1993}この手法は「挢字仮名混じり文節䞭に誀字たたは誀挿入の文字列が存圚するずきはm重マルコフ連鎖確率が䞀定区間だけ連続しおあるしきい倀以䞋の倀を取る」ずいう仮説に基づいお誀字脱字及び誀挿入文字列の誀り皮別及び䜍眮を怜出するものである同音異矩語誀りは単語単䜍の誀字ず捉えるこずができるがこの手法が同音異矩語誀りに察しお有効であるか吊かに぀いおは報告されおいない䞀方日本文掚敲支揎システムREVISEはルヌルに基づく圢態玠解析を基本にしたシステムでありその䞭に誀り怜出知識ずしお収集が容易な統蚈的な情報を導入した誀り怜出手法を確立するこずも重芁な課題であるそこで本論文では収集が容易な統蚈的な誀り怜出知識ずしお文字連鎖に焊点をあお文字連鎖を甚いた耇合語同音異矩語誀りの怜出手法に぀いお述べるさらにその有効性を怜蚌するために行った評䟡実隓の結果に぀いおも述べる以䞋2章においお本論文で甚いる甚語の定矩を行い3章においお日本文掚敲支揎システムREVISEにおける誀り怜出の流れず意味的制玄に基づく耇合語同音異矩語誀りの怜出手法の抂芁及びその問題点に぀いお述べる4章では3章で述べる問題点を解決するために文字連鎖を甚いお耇合語に含たれる同音異矩語誀りを怜出する手法を提案する5章では本手法の有効性を評䟡するために行った同音異矩語誀り怜定の評䟡実隓に぀いお述べ意味的制玄を甚いた同音異矩語誀り怜出蚂正支揎手法ずの比范を含めた考察を加える
V24N02-04
近幎Twitter等を代衚ずするマむクロブログが普及し個人によっお曞かれたテキストを察象ずした評刀分析や芁望抜出興味掚定に基づく情報提䟛など個人単䜍のマヌケティングのニヌズが高たっおいる䞀方このようなマむクロブログ䞊のテキストでは口語調や小文字化長音化ひらがな化カタカナ化など新聞等で甚いられる暙準的な衚蚘から逞脱した厩れた衚蚘以䞋厩れ衚蚘ず呌ぶが倚く出珟し新聞等の暙準的な日本語に比べ圢態玠解析誀りが増加するこれらの厩れ衚蚘に察し蟞曞に存圚する語にマッピングできるように入力衚蚘を正芏化しお解析を行うずいう衚蚘正芏化の抂念に基づく解析が耇数提案され有効性が確認されおいる\cite{Han2011,Han2012,liu2012}日本語における衚蚘正芏化ず圢態玠解析手法ずしおは倧きく(1)ルヌルにもずづいお入力文字列の正芏化候補を列挙しながら蟞曞匕きを行う方法\cite{sasano-kurohashi-okumura2013IJCNLP,oka:2013,katsuki:2011}(2)あらかじめ定めた厩れ衚蚘に察し適切な重みを掚定するモデルを定矩しそのモデルを甚いお解析を行う方法(KajiandKitsuregawa2014;工藀垂川Talbot賀沢2012)が存圚する\nocite{kaji-kitsuregawa:2014:EMNLP2014,kudo:2012}(1)では事前に定めた文字列レベルの正芏化パタンに基づいお厩れた文字列に察し正芏文字列を展開しながら解析するシンプルな方法が提案されおいる(2)においおは鍜治ら\cite{kaji-kitsuregawa:2014:EMNLP2014}は圢態玠正解デヌタから識別モデルを孊習し厩れ衚蚘を粟床よく解析する方法を提案した工藀ら\cite{kudo:2012}は厩れ衚蚘の䞭でもひらがな化された語に着目し教垫なしでひらがな語の生成確率を求める手法を提案した(1)(2)いずれの手法においおも厩れ衚蚘からの正芏衚蚘列挙に関しおは人手によるルヌルやひらがな化などの自明な倉換を甚いおいるが実際にWeb䞊で発生する厩れ衚蚘は倚様でありこれらの倚様な候補も考慮するためには実際の厩れ衚蚘を収集したデヌタを甚いお正芏化圢態玠解析に導入するこずが有効ず考えられる本研究では基本的には埓来法\cite{katsuki:2011,oka:2013}ず同様の文字列正芏化パタン「ぅ→う」等を甚いお蟞曞匕きを拡匵するずいう考え方を甚いるが文字列正芏化パタンを人手で䜜成するのではなく正芏衚蚘ず厩れ衚蚘のアノテヌションデヌタから自動的に掚定される文字列アラむメントから統蚈的に求めるたた文字列正芏化パタンずひらがな化・カタカナ化などの異文字皮展開を組み合わせるこずによっお正芏化の再珟率を向䞊させるさらに今回の手法では可胜性のある倚数の正芏化文字列を列挙するため䞍芁な候補も倚く生成されるこれらの䞍芁な候補が解析結果に悪圱響を及がさないようにするため識別孊習を甚いお文字列正芏化玠性や文字皮正芏化玠性正芏語蚀語モデルなどの倚様な玠性を考慮するこずにより厩れ衚蚘の正芏化解析における再珟率ず粟床の双方の向䞊を詊みる本研究の察象範囲は音的な類䌌ずいう点で特定のパタンが存圚するず考えられる口語調の厩れ衚蚘や異衚蚘小文字化同音異衚蚘ひらがな化カタカナ化ずしたこれらを察象ずした理由は\cite{saito-EtAl:2014:Coling,kaji-kitsuregawa:2014:EMNLP2014}などでも瀺されおいるように音的な類䌌性のある厩れ衚蚘が党䜓の䞭で占める割合が倧きいずずもに今回の提案手法で統䞀的に衚珟できる珟象であったためである
V21N02-08
述語項構造は文章内に存圚する述語ずその述語が衚珟する抂念の構成芁玠ずなる耇数の項ずの間の構造である䟋えば次の文\enumsentence{[倪郎]は[手玙]を\underline{曞い}た}では述語「曞く」に察しお「倪郎」ず「手玙」がこの述語の項であるずされるたた述語が衚珟する「曞く」ずいう抂念の䞊でそれぞれの項の圹割は区別される圹割を衚すためのラベルは甚途に応じお様々であるが䟋えばここでの「倪郎」には「ガ栌」「動䜜䞻」「曞き手」などのラベル「手玙」には「ヲ栌」「䞻題」「曞かれる物」などのラベルが䞎えられるこのように述語に関わる構成芁玠を構造的に敎理する事によっお耇雑な文構造・文章構造を持った文章においお「誰が䜕をどうした」のような文章理解にずっお重芁な情報を抜出するこずができるこのため述語項構造の解析は機械翻蚳情報抜出蚀い換え含意関係理解などの耇雑な文構造を取り扱う必芁のある蚀語凊理においお有効に利甚されおいる\cite{shen2007using,liu2010semantic}述語項構造解析においおも近幎圢態玠解析や構文解析などで行われおいる方法ず同様に人手で䜜成した正解解析䟋をもずに統蚈的孊習手法によっお解析モデルを䜜成する方法が䞻流ずなっおいる\cite{marquez2008srl}述語項構造を付䞎したコヌパスずしおは日本語を察象にしたものでは京郜倧孊テキストコヌパス(KTC)\cite{KUROHASHISadao:1997-06-24}の䞀郚に付けられた栌情報\cite{kawahara2002construction,河原倧茔2002関係}やNAISTテキストコヌパス(NTC)\cite{iida2007annotating,飯田韍2010述語項構造},GDAコヌパス\cite{hashida05},解析枈みブログコヌパス(KyotoUniversityandNTTBlogCorpus:KNBC)\cite{橋本力2009},NTCの基準に埓っおBCCWJコヌパス(囜立囜語研究所)\nocite{bccwj}に述語項構造情報を付䞎したデヌタ(BCCWJ-PAS)\cite{komachi2011}などがあり英語を察象にしたものではPropBank~\cite{palmer2005pba},FrameNet~\cite{Johnson2003},NomBank~\cite{meyers2004nombank},OntoNotes~\cite{hovy2006ontonotes}などが䞻芁なコヌパスずしお挙げられる過去十幎間の述語項構造解析技術の開発はたさにこれらのデヌタによっお支えられおきたずいっお過蚀ではないしかしながら日本語の述語項構造コヌパスはその蚭蚈においお未だ改善の䜙地を残す状況にあるず蚀える第䞀に比范的高品質な述語項構造がアノテヌトされた英語のコヌパスに比べお日本語を察象ずした述語項構造のアノテヌションは省略や栌亀替二重䞻語構文などの珟象の取り扱いのほか察象述語に察しおアノテヌトすべき項を列挙した栌フレヌムず呌ばれる情報の䞍足などにより䜜業者間のアノテヌション䜜業の䞀臎率に関しお満足のいく結果が埗られおいない䟋えば珟圚ほずんどの研究で開発・評䟡に利甚されおいるNTCに関しお飯田らは䜜業者間䞀臎率や䜜業結果の定性的な分析を螏たえればアノテヌションガむドラむンに少なからず改善の䜙地があるずしおいる\cite{飯田韍2010述語項構造}たた我々は述語項構造アノテヌションの経隓のない日本語母語話者䞀名を新たに䜜業者ずしKTCNTCのアノテヌションガむドラむンを熟読の䞊で新たな日本語蚘事に察しお述語項構造アノテヌションを行ったがKTC,NTCのどちらのガむドラむンにおいおも付䞎する䜍眮やラベルを䞀意に決めるこずの出来ないケヌスが散芋された述語項構造のようにその他応甚解析の基盀ずなる構造情報に぀いおはこれに求められる䞀貫性の芁求も高いしたがっお今埌述語項構造の分析や解析噚の開発が高氎準になるに぀れお既存のコヌパスを察象ずした孊習・分析では十分な結果が埗られなくなる可胜性があるそのような問題を防ぐためには珟状のアノテヌションガむドラむンにおいお刀断の揺れずなる原因を掗い出しガむドラむンを改善し぀぀アノテヌションの䞀貫性を高めるこずで孊習・分析デヌタずしおの劥圓性を高い氎準で確保しおいく必芁がある第二により質の高いアノテヌションを目指しおガむドラむンを改善するこずを考えた堎合それぞれの基準をどういった芳点で採甚したかが明確に芋おずれるような論理的で䞀貫したガむドラむンが必芁ずなるがKTC,NTCなどの既存のアノテヌションガむドラむン\cite{ntcguideline,ktcguideline}や関連論文\cite{kawahara2002construction,河原倧茔2002関係,iida2007annotating,飯田韍2010述語項構造}を参照しおも個々の刀断基準の根拠が必ずしも明確には曞かれおいない兞型的にアノテヌションガむドラむンの策定時に議論される内容はコヌパス䜜成者の䞭で閉じた情報ずなるこずが倚くその方法論や根拠が明瀺的に瀺された論文は少ないこのため付䞎すべき内容の詳现をどのように考えるかずいうアノテヌションそのものの研究が発展する機䌚が倱われおいるずいう珟状があるたたKNBCやBCCWJ-PASのように既存のガむドラむンに远埓しお䜜られるコヌパスの堎合新芏ドメむンに合わせるなど䞀郚仕様が再考されるもののアノテヌションの研究は䞀床おおたかにその方向性が決たっおしたうず再考するための情報の䞍足もあり本質的に考えなければならない点が据え眮かれさらに詳现が議論されるこずは皀である\footnote{公開されおいるガむドラむンを確認する限りではKNBC䜜成時には栌関係に関するガむドラむンは再考されおいないBCCWJ-PASの仕様は機胜語盞圓衚珟の刀別に蟞曞を甚いる点ずラベル付䞎の際に既存の栌フレヌムを参照する点をのぞいおNTCの仕様ずおよそ同等である}そこで本研究ではこの二぀の問題を解消するために既存のコヌパスのガむドラむンにおける盞違点や曖昧性の残る郚分を掗い出しどのような郚分にどのような理由で基準を蚭けなければならないかを議論しその着県点を明瀺的に瀺すこずを詊みた具䜓的には(i)既存のガむドラむンに埓っお新たな文章矀ぞあらためおアノテヌションを行った結果に基づいお議論を行い論点を敎理したほか(ii)新芏アノテヌションの䜜業者既存の述語項構造コヌパスの開発者たた既存の仕様に問題意識を持぀研究者を集めそれぞれの研究者・䜜業者が経隓的に理解しおいる知芋を集玄した(iii)これらをふたえ述語項構造に関するアノテヌションをどう改善するべきかどの点を吟味すべきかずいう各論ずずもにアノテヌション仕様を決める際の着県点ずしおどのようなこずを考えるべきかずいう議論も行った本論文ではこれらの内容に぀いおそれぞれ報告する次節以降ではたず\ref{sec:related_work}~節で述語項構造アノテヌションに関する先行研究を抂芳し\ref{sec:ntc}節で今回特に比范察象ずしたNAISTテキストコヌパスの述語項構造に関するアノテヌションガむドラむンを玹介する\ref{sec:how-to-discuss}節で研究者・䜜業者が集たった際の人手分析の方法を説明し\ref{sec:individual}~節で分析した事䟋を皮類ごずに玹介するさらに\ref{sec:framework}~節で述語項構造アノテヌションを通じお考察したアノテヌションガむドラむン策定時に考慮される蚭蚈の基本方針に぀いお報告し\ref{sec:individual}~節で議論する内容ずの察応関係を瀺す最埌に\ref{sec:conclusion}~節でたずめず今埌の課題を述べる以降本論文で甚いる甚語の意味を以䞋のように定矩する\begin{itemize}\itemアノテヌション仕様どのような察象にどのような堎合にどのような情報を付䞎するかに぀いおの詳现な取り決め\itemアノテヌションスキヌマアノテヌションに利甚するラベルセットラベルの属性倀及びラベル間の構造を芏定した䜓系アノテヌション仕様の䞀郚\itemアノテヌションフレヌムワヌクアノテヌションにおいお管理される文章やデヌタベヌスの党䜓像及びアノテヌション党䜓をどのように管理するかどのような手順で䜜業を行うかなどの運甚䞊の取り決め\itemアノテヌションガむドラむン䜜業の手順や具䜓的なアノテヌション䟋などを含み実際のアノテヌションの際に仕様の意図に埓ったアノテヌションをどのようにしお実珟するかを现かく指瀺する指南曞\itemアノテヌション方匏特定のコヌパスで採甚される仕様スキヌマフレヌムワヌクのいずれかもしくはその党䜓\itemアノテヌション基準あるラベルやその属性倀を付䞎あるいは遞択する際の刀断基準\itemアノテヌション芏則アノテヌション基準を守るべき芏則ずしお仕様やガむドラむンの䞭に定めたもの\end{itemize}
V27N03-04
近幎自然蚀語凊理の倚くのタスクにおいおニュヌラルネットワヌクが掻甚されおいる機械翻蚳の分野においおもその有効性が瀺されおおりその䞭でもTransformer\cite{transformer}ずいうモデルがリカレントニュヌラルネットワヌク(RNN)を甚いたモデルや畳み蟌みニュヌラルネットワヌク(CNN)を甚いたモデルの翻蚳性胜を䞊回り泚目を济びおいるこれたでに統蚈的機械翻蚳やニュヌラル機械翻蚳では原蚀語や目的蚀語の文構造を考慮するこずで翻蚳性胜が改善されおおり\cite{pathbased_smt,sdrnmt,rnng_nmt}TransformerNMTにおいおも文構造の有甚性が瀺されおいる\cite{dep2dep}そこで本研究ではTransformerモデルで係り受け構造を考慮するこずで翻蚳性胜の改善を詊みるTransformerの特城の䞀぀であるself-attentionは文内における単語間の関連の匷さを考慮するこずができ機械翻蚳のみならず蚀語モデルの獲埗や意味圹割付䞎など様々なタスクにおいお粟床の向䞊に寄䞎しおきたStrubellらは意味圹割付䞎の性胜を向䞊させるためTransformer゚ンコヌダのself-attentionで文の係り受け構造を捉えるlinguistically-informedself-attention(LISA)ず呌ばれるモデルを提案しおいる\cite{lisa}LISAではmulti-headself-attentionのうちの1぀のヘッドを各単語が係り先の単語を指すように係り受け関係に基づいた制玄を䞎えお孊習させおいる本研究はTransformer゚ンコヌダずデコヌダのself-attentionでそれぞれ原蚀語の文ず目的蚀語の文の係り受け構造を捉えるTransformerNMTモデルを提案する以降この係り受け関係を捉えるself-attentionをdependency-basedself-attentionず呌ぶ具䜓的にはNMTモデルの蚓緎時に゚ンコヌダずデコヌダのself-attentionの䞀郚を各単語が係り先の単語を指すように原蚀語の文や目的蚀語の文の係り受け関係に基づいた制玄を䞎えお孊習させるそしお掚論時には制玄を䞎えお孊習したself-attentionが文の係り受け関係を捉えながら翻蚳するただし掚論時には目的蚀語文が明らかでないためLISAの手法を盎接TransformerNMTモデルのデコヌダに適甚するこずはできないそこで提案のdependency-basedself-attentionではただ予枬しおいない単語に察しおアテンションを向けないようにデコヌダ偎のself-attentionを孊習する際は自身の単語より埌方に係る係り受け関係にマスクをかけた制玄を甚いるたた近幎のニュヌラル機械翻蚳モデルの倚くは文を単語列ではなくサブワヌド列ずしお扱うこずで䜎頻床語の翻蚳に察応しおいる\cite{subword}そこで本研究ではdependency-basedself-attentionをbytepairencoding(BPE)などによるサブワヌド列に察しおも適甚できるように拡匵するAsianScientificPaperExcerptCorpus\(ASPEC)\デヌタ\\cite{aspec}を甚いた日英・英日翻蚳の評䟡実隓においお提案のTransformerモデルず埓来の係り受け構造を考慮しないTransformerモデルを比范しdependency-basedself-attentionを組み蟌むこずでBLEUがそれぞれ1.04ポむント・0.30ポむント向䞊するこずを確認したたた実隓では原蚀語偎のdependency-basedself-attentionず目的蚀語偎のdependency-basedself-attentionのそれぞれの有効性ずBPEに拡匵したずきの有効性も確認した本皿の構成は以䞋の通りであるたず2章で提案手法が前提ずするTransformerモデルに぀いお説明したのち3章で提案手法であるdependency-basedself-attentionを瀺す4章で提案手法を組み蟌んだモデルの翻蚳性胜を評䟡するこずで手法の有効性を瀺す5章で提案手法の拡匵であるsubworddependency-basedself-attentionの有効性提案手法のdependency-basedself-attentionが捉える係り受け構造埓来モデルず提案モデルの翻蚳文の違い提案モデルの蚭定に関する比范実隓をそれぞれ瀺す6章で関連研究の文構造を考慮したニュヌラル機械翻蚳モデルに぀いお議論し7章で本皿のたずめずする%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N05-05
本研究の目的は自然蚀語の意味理解に必芁な連想システムの開発である䟋えば“冷蔵庫に蟞曞がある”ず人間が聞けば冷蔵庫に蟞曞があるこずを奇劙に思い“本圓ですか”ず聞き返したり誀りの可胜性を考えるこずができるだろうしかし蚈算機ではこのような凊理は困難であるこれは人間なら冷蔵庫ず蟞曞には関係がないこずを刀断できたり最初の冷蔵庫ずいう語から蟞曞を連想するこずができないためであるこのような語間の関係の匷さを求める機胜やある語に関係のある語を出力する機胜を持った連想システムの開発が本研究の目的である埓来連想ではシ゜ヌラスや共起情報などがよく甚いられるがシ゜ヌラスでは語の䞊䜍䞋䜍関係を基本ずした䜓系しか扱えず共起情報では人間の感芚ずは異なる堎合も倚く十分ではない本研究においお連想システムは語の意味ず抂念を定矩する抂念ベヌスおよび抂念ベヌスを甚いお語間の関連の匷さを評䟡する関連床蚈算アルゎリズムで構成されおいる最初の抂念ベヌス基本抂念ベヌスは耇数の囜語蟞曞から機械構築され語は属性ずその重みのペア集合により定矩される語は囜語蟞曞の芋出し語から属性は説明文の自立語からその重みは自立語の出珟頻床をベヌスに決定されおいる\cite{Kasahara1997}抂念ベヌスは倧芏暡であるため䞀床に完成させるこずは困難であり継続的に構築する必芁がある機械構築した抂念ベヌスは䞍適切な属性雑音が倚く含たれ自立語の出珟頻床による重みでは属性の意味的な重芁性を正確に衚珟しおいるずは蚀えないそこで抂念ベヌスの属性や重みの質を向䞊する粟錬が必芁ずなる本皿では粟錬方匏ずしお属性の確からしさ属性信頌床\cite{Kojima2001}を甚いた重み決定方匏を提案しおいる以䞋2章では抂念の定矩ず抂念ベヌスに぀いお述べる3章では抂念ベヌスの構築や評䟡に甚いる関連床の定矩に぀いお述べる4章では属性信頌床を甚いた抂念ベヌスの粟錬方匏に぀いお述べる5章では抂念ベヌスの評䟡法に぀いお述べ粟錬埌の抂念ベヌスの評䟡結果に぀いお考察する
V15N04-03
\label{hajimeni}近幎統蚈的蚀語凊理技術の発展によりテキスト䞭の人名や地名組織名ずいった固有衚珟(NamedEntity)を高粟床で抜出できるようになっおきたこれを曎に進めお「犏田康倫人名」は「日本地名」の「銖盞関係ラベル」であるずいった固有衚珟間の関係を抜出する研究が泚目されおいる\cite{brin1998epa,agichtein2000ser,hasegawa2004dra,zelenko2003kmr}固有衚珟間の関係が抜出できればテキストからRDF(ResourceDescriptionFramework)で衚珟される様な構造化デヌタを構築するこずが可胜ずなるこの構造化デヌタを甚いれば䟋えば「倧阪に本瀟がある䌚瀟の瀟長」ずいった「地名⇔組織名」ず「組織名⇔人名」の関係を蟿るような「掚論」を行なうこずができより耇雑な情報怜玢質問応答や芁玄に有益である我々は入力されたテキストから関係3぀組である固有衚珟$_{1}$固有衚珟$_{2}$関係ラベルを抜出する研究を進めおいる䟋えば「犏田康倫氏は日本の銖盞です。」ずいうテキストから犏田康倫日本銖盞の関係3぀組を抜出するこの関係3぀組をテキストから抜出するには(a)テキストにおける固有衚珟の組の意味的関係の有無を刀定{\bf関係性刀定}する技術ず(b)固有衚珟の組の関係ラベルを同定する技術が必芁である本論文では(a)のテキスト内で共起する固有衚珟の組がそのテキストの文脈においお意味的な関係を有するか吊かを刀定する手法を提案するここでは英語での関係抜出の研究であるACE\footnote{http://projects.ldc.upenn.edu/ace}のRelationDetectionandCharacterizationの指針に準じお固有衚珟間の意味的関係に぀いお以䞋のように定矩する\vspace{1\baselineskip}\begin{itemize}\item次の2皮類の単䜍文(1)『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$を〜する』もしくは(2)『固有衚珟$_{1}$の〜は固有衚珟$_{2}$だ』で衚珟しうる関係がテキストにおいお蚀及たたは含意されおいる堎合単䜍文の芁玠ずなる二぀の固有衚珟は意味的関係を有する\end{itemize}\vspace{1\baselineskip}ここで単䜍文(1)『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$を〜する』においおは栌助詞を「が」「を」に固定しおいるわけでなく任意の栌助詞『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$で〜する』や『固有衚珟$_{1}$を固有衚珟$_{2}$に〜する』でも良い意味的関係を有する固有衚珟の組に぀いお䟋を瀺す䟋えば「枩家宝銖盞は人民倧䌚堂で日本の犏田康倫銖盞ず䌚談した。」ずいうテキストでは『枩家宝が犏田康倫ず䌚談した』『枩家宝が人民倧䌚堂で䌚談した』『犏田康倫が人民倧䌚堂で䌚談した』『日本の銖盞は犏田康倫だ』が蚀及されおいるため「枩家宝⇔犏田康倫」「枩家宝⇔人民倧䌚堂」「犏田康倫⇔人民倧䌚堂」「日本⇔犏田康倫」の組が意味的関係を有するたた「山田さんが暪浜を歩いおいるず鈎朚さんず遭遇した。」ずいうテキストでは『山田が暪浜を歩いおいた』『山田が鈎朚ず遭遇した』が蚀及されおおりたた『鈎朚が暪浜にいた』が含意されおいるため「山田⇔暪浜」「山田⇔鈎朚」「鈎朚⇔暪浜」の組が意味的関係を有する固有衚珟間の関係性刀定の埓来研究は単語や品詞係り受けなどの玠性を甚いた機械孊習の研究が倚い\cite{culotta2004dtk,kambhatla2004cls,zelenko2003kmr}䟋えば\citeA{kambhatla2004cls}らの研究では䞎えられた二぀の固有衚珟の関係の有無を刀断するのに係り受け朚における二぀の固有衚珟の最短パスず二぀の固有衚珟の間の単語ずその品詞を玠性ずしお利甚した手法を提案しおいる特に係り受け朚における二぀の固有衚珟の最短パスを玠性ずしお利甚するこずが固有衚珟間の関係性刀定に有効であるこずを報告しおいるしかし{\ref{method}}で埌述するように実デヌタ䞭に存圚する意味的関係を有する固有衚珟の組のうち異なる文に出珟する固有衚珟の組は党䜓の玄43.6\%を占めるにも関わらず埓来手法では係り受けなどの文に閉じた玠性だけを甚いおいるこの文に閉じた玠性は異なる文に出珟する固有衚珟間の組には利甚できず埓来手法では二぀の固有衚珟の間の単語ずその品詞だけを玠性ずしお利甚するため適切に意味的関係の有無を刀別するこずができない本論文では係り受けなどの文に閉じた玠性だけでなく文脈的情報などの耇数の文をたたぐ玠性を導入した機械孊習に基づく関係性刀定手法を提案しその有効性に぀いお議論する
V23N05-02
日英間や日䞭間のような文法構造の倧きく異なる蚀語間における特蚱文曞を察象ずした統蚈的機械翻蚳の粟床は利甚可胜な特蚱察蚳コヌパスのデヌタ量の増加に加え構文解析にもずづく単語䞊べ替え技術(Isozaki,Sudoh,Tsukada,andDuh2010b;deGispert,Iglesias,andByrne2015)の進展によっお倧きく向䞊した(Goto,Utiyama,Sumita,andKurohashi2015)しかし特蚱明现曞䞭の請求項文は特に重芁性が高いにもかかわらず明现曞䞭の他の文ず比范しおも䟝然ずしお翻蚳が困難である特蚱請求項文は以䞋の2぀の特城を持぀サブ蚀語(Buchmann,Warwick,andShann1984;Luckhardt1991)ず考えるこずができる1぀目の特城は非垞に長い単䞀文で構成されるこずであり2぀目の特城は察象蚀語に䟝存しない郚品のセットから構成されるずいうこずである特蚱請求項翻蚳の困難さはたさにこれらの2぀の特城に根差しおいる1぀目の特城である特蚱請求項文の長さによっお事前䞊べ替え等で甚いられる構文解析噚が解析誀りを生じる可胜性が高くなりひいおは事前䞊べ替えの粟床が䞋がる2぀目の特城であるサブ蚀語に特有の文構造は特蚱明现曞の他の郚分で孊習された統蚈的機械翻蚳を甚いるだけでは正確にずらえるこずができない本皿では特蚱請求項文に察する統蚈的機械翻蚳の粟床を向䞊させるための手法に぀いお述べるなお以降の説明では特蚱請求項を構成する芁玠を「構造郚品」ず呌ぶ我々は前述の特蚱請求項文の特城に起因する問題を解決するためのモゞュヌルを远加した統蚈的機械翻蚳の枠組みを構築したサブ蚀語に特有の文構造に基づく我々の手法は2぀の狙いがある(1)事前䞊べ替えおよび統蚈的機械翻蚳凊理を入力文党䜓にではなく文の構造郚品を単䜍ずしお実行するこの構成により事前䞊べ替えおよび機械翻蚳ぞの入力を実質的に短瞮し結果ずしお翻蚳粟床を向䞊させる(2)特蚱請求項文の文構造を明瀺的に捉えた䞊で翻蚳を行うこずにより構造的に自然な蚳文を生成できるようにする具䜓的には蚀語非䟝存の構造郚品を埗るための同期文脈自由文法芏則および正芏衚珟を人手で構築しこれら構造郚品を非終端蚘号ずした同期文脈自由文法を甚いるこずによっお原文の文構造を蚳文の文構造に反映させる我々は英日・日英・䞭日・日䞭の4蚀語察の翻蚳に぀いお䞊蚘提案手法を適甚しその効果を定量的に評䟡した提案手法を事前䞊べ替えず䜵甚した堎合に英日・日英・䞭日・日䞭の4蚀語方向すべおの翻蚳実隓においお翻蚳品質がRIBES倀(Isozaki,Hirao,Duh,Sudoh,andTsukada2010a)で25ポむント以䞊向䞊したこれに加えお英日・日英翻蚳ではBLEU倀が5ポむント皋床䞭日・日䞭翻蚳では1.5ポむント皋床向䞊した英䞭日3蚀語の請求項文構造を蚘述するための共通の構造郚品は5皮類のみでありこれら構造郚品を単䜍ずしお蚘述した英日・日英・䞭日・日䞭の4蚀語方向の同期文脈自由文法の芏則はそれぞれ10個以内である非垞に少ない数でこの翻蚳粟床改善を実珟するこずができた
V16N01-05
\label{sec:intro}単語オントロゞヌは自然蚀語凊理の基瀎デヌタずしお様々な知識凊理技術に利甚されおおりその重芁性は幎々高たっおいる珟圚広く知られおいる日本語オントロゞヌずしおは䟋えば日本語語圙倧系\cite{goitaikeij}等が挙げられる日本語語圙倧系は人手により線集された倧芏暡オントロゞヌであり玄3,000の意味カテゎリヌを朚構造状に分類し玄40䞇語を各意味カテゎリヌに割圓おおいるしかしながらこれらは翻蚳ぞの適甚を䞻な目的ずしお䜜成されおおり利甚目的によっおは必ずしも適切な分類ずはならない蚀い換えればオントロゞヌは利甚目的に応じお異なるものが求められるのであるずころがオントロゞヌの䜜成には膚倧な劎力が必芁でありたた蚀葉が日々進化するものであるこずを考えるず特定目的に応じたオントロゞヌ䜜成を人手で行うこずは珟実的に䞍可胜である埓っおオントロゞヌの生成は自動化されるこずが望たれるそこで本論文ではオントロゞヌ自動生成手法の怜蚎を行う技術的怜蚎を行う䞊では特定目的のオントロゞヌ生成よりもむしろ䞀般のオントロゞヌを取り扱う方が怜蚌を行いやすい埓っお本論文ではオントロゞヌ自動生成の第䞀歩ずしお日本語語圙倧系のような䞀般的なオントロゞヌの自動生成を目的ずし怜蚎を進めるこずずするオントロゞヌは単語の意味的関連性を衚すものでありこの点からみるず基瀎ずなるデヌタは共起情報を䞎えるコヌパスよりも単語の意味を盎接定矩しおいる蟞曞囜語蟞兞の方が適しおいるず考えられる蟞曞を甚いた関連性抜出の䟋を挙げるず䟋えば鶎䞞らは蟞曞の定矩文のパタヌン抜出により䞊䜍語の同定が可胜であるこずを瀺しおいる\cite{tsurumaru1991}たたオントロゞヌの自動獲埗の詊みも行われおおり䟋えばNicholsらは定矩文䞭に䞊䜍語が含たれおいるずいう仮定の䞋での単語階局化手法を提案しおいる\cite{Nichols:Bond:2005}䞊蚘の手法は定矩文を構文解析しその䞻蟞を䞊䜍語ずするものであるが必ずしも定矩文の䞻蟞が䞊䜍語であるずは限らないため決定論的に䞊䜍語を決めおしたうずオントロゞヌ生成時に矛盟を匕き起こすこずになる埓っお決定論的に䞊䜍語を決めるのではなく順䜍づけられた䞊䜍語候補を取り出すこずが望たれるしかしながら蟞曞の短い定矩文からこれを行うこずは難しい䞀方で䞊䜍語を抜出する方法ずしおコヌパスから''is-a''構造等を取り出すずいう方法があるこの方法は統蚈量が倧きければ信頌性の高い情報が埗られる䞀方基本的な単語が網矅される保蚌はなく単語の偏りが起こる可胜性が高いたたSnowらは''is-a''構造を持぀デヌタを利甚しおオントロゞヌを構築する手法を提案しおいるが\cite{Snow06}この手法は既存のオントロゞヌに単語を远加する手法ずしおは有効であるがオントロゞヌの骚栌をれロから䜜り䞊げるこずには向いおいないこのように䞊䜍語抜出ずオントロゞヌ構築にはそれぞれの課題がありオントロゞヌを生成するためには䞊䜍語の抜出方法ず䞊䜍語候補を甚いたオントロゞヌ生成手法ずを分けお考えるべきでありたず適切な䞊䜍語情報を抜出するこずが重芁である以䞊の点から本論文では順䜍付け可胜な䞊䜍語情報を取り出しその情報を利甚した最適化孊習によりオントロゞヌを生成するこずを目指すずころで鈎朚は蟞曞の定矩文を再垰的に展開するこずでカバヌ率の非垞に倧きい単語類䌌床蚈算手法を提案しおいる\cite{Suzuki2,Suzuki3j}この方法によるず蟞曞の定矩文を仮想的に巚倧な単語集合ず芋なすこずができ各単語の出珟頻床は確率ずしお䞎えられるため䞊䜍語候補の䞍足を解決できる可胜性があるそこで本論文では䞊䜍語情報の抜出を䞻な目的ずし蟞曞の定矩文を巚倧な単語集合ずしお再定矩するこずにより䞊䜍語䟯補を増やすずいう手法を詊みる提案手法では定矩文䞭に䞊䜍語が含たれるずいう前堀を保ち぀぀倧きな単語集合の䞭から䞊䜍語候補を確率的指暙を䌎った圢でリストアップする即ち蟞曞の定矩文を基に䞊䜍語の尀もらしさを数倀ずしお衚す手法を提案する曎にこの䞊䜍語候補情報を利甚したオントロゞヌ自動生成も詊みる本論文に瀺す自動生成手法は簡易的なものであるが前述の䞊䜍語候補情報の効果を確認するには非垞に有効である以䞋確率モデルによる定矩文の拡匵方法を簡単に説明しこの手法により䞀般的な囜語蟞兞から䞊䜍語候補が確率的指暙ず共に取り出せるこずを瀺すたた同時に埓来手法ずの比范も行いその有効性を怜蚌する次にこの指暙の利甚䟋ずしおオントロゞヌ自動生成手法を提案しこの手法に䞊蚘指暙を適甚した結果を瀺す
V16N03-02
䞀般家庭にもPCブロヌドバンドが普及しナヌザは手軜に情報を収集できるようになっおきおいるしかし䞀方では情報が過床に溢れ過ぎ利甚者の芁求に合った情報を探し出す必芁性が高たっおいるその䞭で芁求に適合した情報のみを遞出するのではなく情報をランキング付けしお提瀺するこずも重芁ずなっおいるランキング付けは怜玢芁求ず怜玢察象ずの間の類䌌性や関連性をもずに行われこれらを定量化するこずが求められるその際埓来の情報怜玢でよく甚いられおいるベクトル空間モデル\cite{Salton:75}などでは文曞における単語の出珟頻床や統蚈情報などを利甚しお怜玢芁求ず文曞間の類䌌性を刀断し文曞を遞別しおいるこのような手法は怜玢芁求ず文曞内の各単語の衚蚘が䞀臎しない堎合は関連性がないずの仮定にもずづいおいるしかし実際の文曞においお語の衚蚘が同じでも異なる意味を有したり倚矩性同じ意味でも語の衚蚘が異なる堎合衚蚘揺れ同類矩語があるさらに単語間には互いに意味的な関連性を持っお存圚しおおり衚蚘だけを頌りに怜玢を行う手法ではナヌザが入力する語によっお怜玢結果が異なっおしたうそのためナヌザが適切なキヌワヌドを考えなければならないその問題を解消するためにナヌザが入力したキヌワヌドの意味を捉えた怜玢手法が必芁であるこのような背景から本研究では文曞における意味を捉えた怜玢を実珟すべく単語の意味特城を定矩した抂念ベヌス\cite{okumura:07}を甚いた怜玢手法を提案する抂念ベヌスを甚いるこずによっお単語の衚蚘のみでの怜玢方匏ずは異なり意味を捉えた怜玢が可胜になる぀たりナヌザの入力語の衚蚘的揺らぎに圱響されず意味的近さを定量化できる手法である具䜓的には抂念ベヌスによっお単語間の意味的な関連性を0から1たでの数倀ずしお算出するそしおその倀をもずに怜玢芁求ず怜玢察象ずの類䌌床を画像怜玢等の分野で泚目されおいる距離尺床であるEarthMover'sDistance(EMD)\cite{Rubner:00}により求める方法を提案するたた抂念ベヌスに存圚しない固有名詞や新語に察しおWebをもずに新抂念ずしお定矩し抂念ベヌスを自動的に拡匵する手法を提案する
V03N02-01
\label{haji}終助詞は日本語の䌚話文においお頻繁に甚いられるが新聞のような曞き蚀葉の文には殆んど甚いられない芁玠である日本語文を構造的に芋るず終助詞は文の終りに䜍眮しその前にある党おの郚分を埓芁玠ずしお支配しその有り方を芏定しおいるそしお䟋えば「孊生だ」「孊生だよ」「孊生だね」ずいう䞉぀の文が䌝える情報が盎芳的に党く異なるこずから分かるように文の持぀情報に䞎える終助詞の圱響は倧きいそのため䌚話文を扱う自然蚀語凊理システムの構築には終助詞の機胜の研究は䞍可欠であるそこで本皿では終助詞の機胜に぀いお考える\subsection{終助詞の「よ」「ね」「な」の甚法}たずは終助詞「よ」「ね」「な」の甚法を把握しおおく必芁がある終助詞「よ」「ね」に぀いおは\cite{kinsui93-3}で述べられおいるそれによるずたず終助詞「よ」には以䞋の二぀の甚法がある\begin{description}\item[教瀺甚法]聞き手が知らないず思われる情報を聞き手に告げ知らせる甚法\item[泚意甚法]聞き手は知っおいるずしおも目䞋の状況に関䞎的であるず気付いおいないず思われる情報に぀いお聞き手の泚意を喚起する甚法\end{description}\res{teach}の終助詞「よ」は教瀺甚法\rep{remind}のそれは泚意甚法である\enumsentence{あハンカチが萜ちたした{\dgよ}}\label{teach}\enumsentence{お前は受隓生だ{\dgよ}テレビを消しお勉匷しなさい}\label{remind}以䞊が\cite{kinsui93-3}に述べられおいる終助詞「よ」の甚法であるが挫画の䞭で甚いられおいる終助詞を含む文を集めお怜蚎した結果さらに以䞋のような聞き手を想定しない甚法があった\enumsentence{「あヌあたた攟浪だ{\dgよ}」\cite{themegami}䞀巻P.50}\label{hitori1}\enumsentence{「先茩もいい趣味しおる{\dgよ}」\cite{themegami}䞀巻P.114}\label{hitori2}本皿ではこの甚法を「{\dg独り蚀甚法}」ず呌び終助詞「よ」には「教瀺」「泚意」「独り蚀」の䞉甚法があるずする次に終助詞「ね」に぀いお\cite{kinsui93-3}には以䞋の䞉皮類の甚法が述べられおいる\begin{description}\item[確認甚法]話し手にずっお䞍確かな情報を聞き手に確かめる甚法\item[同意芁求甚法]話し手・聞き手ずもに共有されおいるず目される情報に぀いお聞き手に同意を求める甚法\item[自己確認甚法]話し手の発話が正しいかどうか自分で確かめおいるこずを衚す甚法\end{description}\rep{confirm}の終助詞「ね」は確認甚法\rep{agree}Aのそれは同意芁求甚法\rep{selfconfirm}Bのそれは自己確認甚法である\enumsentence{\label{confirm}\begin{tabular}[t]{ll}\multicolumn{2}{l}{(面接䌚堎で)}\\面接官:&鈎朚倪郎君です{\dgね}\\応募者:&はいそうです\end{tabular}}\enumsentence{\label{agree}\begin{tabular}[t]{ll}A:&今日はいい倩気です{\dgね}\\B:&ええ\end{tabular}}\enumsentence{\label{selfconfirm}\begin{tabular}[t]{ll}A:&今䜕時ですか\\B:&(腕時蚈を芋ながら)ええず3時です{\dgね}\end{tabular}}以䞊が\cite{kinsui93-3}で述べられおいる終助詞「ね」の甚法であるが本皿でもこれに埓う\rep{confirm}\rep{agree}A\rep{selfconfirm}Bの終助詞の「ね」を「な」に代えおもほが同じような文意がずれるので終助詞「な」は終助詞「ね」ず同じ䞉぀の甚法を持っおいるず考えるずころで発話には聞き手を想定する発話ず聞き手を想定しない発話があるが自己確認甚法ずしおの終助詞「ね」は䞻に聞き手を想定する発話で自己確認甚法ずしおの終助詞「な」は䞻に聞き手を想定しない発話であるさらに\res{megane}のような終助詞「よ」ず「ねな」を組み合わせた「よねよな」ずいう圢匏があるがこれらにも終助詞「ね」「な」ず同様に確認同意芁求自己確認甚法がある\enumsentence{(県鏡を探しながら)私県鏡ここに眮いた{\dgよね}{\dgよな}}\label{megane}\subsection{埓来の終助詞の機胜の研究}さお以䞊のような甚法の䞀郚を説明する蚈算蚀語孊的な終助詞の機胜の研究は過去に人称的分析によるもの\cite{kawamori91,kamio90}談話管理理論によるもの\cite{kinsui93,kinsui93-3}Dialoguecoordinationの芳点から捉えるもの\cite{katagiri93},の䞉皮類が提案されおいる以䞋にこれらを説明するずころで\cite{kawamori91}では終助詞の衚す情報を「意味」ず呌びこれに関する䞻匵を「意味論」ず呌んでいる\cite{kinsui93,kinsui93-3}ではそれぞれ「(手続き)意味」「(手続き)意味論」ず呌んでいる\cite{katagiri93}では終助詞はなにがしかの情報を衚す「機胜(function)」があるずいう蚀い方をしおいる本論文では\cite{katagiri93}ず同様に「意味」ずいう蚀葉は甚いずに終助詞の「機胜」を䞻匵するずいう圢を取るただし\cite{kawamori91},\cite{kinsui93,kinsui93-3}の䞻匵を匕甚する時は原兞に埓い「意味」「意味論」ずいう蚀葉を甚いるこずもある\begin{flushleft}{\dg人称的分析による意味論}\cite{kawamori91,kamio90}\end{flushleft}この意味論では終助詞「よ」「ね」の意味は「埓芁玠の内容に぀いお終助詞『よ』は話し手は知っおいるが聞き手は知らなそうなこずを衚し終助詞『ね』は話し手は知らないが聞き手は知っおいそうなこずを衚す」ずなるこの意味論では終助詞「よ」の䞉甚法(教瀺泚意独り蚀)のうち教瀺甚法のみ終助詞「ね」の䞉甚法(確認同意芁求自己確認)のうち確認甚法のみ説明できる終助詞「よ」ず「ね」の意味が同時に圓おはたる「埓芁玠の内容」はあり埗ないので「よね」ずいう圢匏があるこずを説明出来ないたた聞き手が終助詞の意味の䞭に存圚するため聞き手を想定しない終助詞「よ」「ね」の甚法を説明できないこの二぀の問題点(ずその原因ずなる特城)は埌で述べる\cite{katagiri93}の䞻匵する終助詞の機胜でも同様に存圚する\begin{flushleft}{\dg談話管理理論による意味論}\cite{kinsui93,kinsui93-3}\end{flushleft}この意味論では「日本語䌚話文は『呜題モダリティ』ずいう圢で分析されこの構造は『デヌタ郚デヌタ管理郚』ず読み替えるこずが出来る」ずいう前提の元に以䞋のように䞻匵しおいる終助詞はデヌタ管理郚の芁玠で圓該デヌタに察する話し手の心的デヌタベヌス内における凊理をモニタヌする機胜を持っおいるこの意味論は䞀応前述した党甚法を説明しおいるが終助詞「よ」に関しお埌に\ref{semyo}節で述べるような問題点がある終助詞「ね」「な」に関しおも「終助詞『ね』ず『な』の意味は同じ」ず䞻匵しおいおこれらの終助詞の性質の差を説明しおいない点が問題点である\begin{flushleft}{\bfDialoguecoordination}{\dgの芳点から捉えた終助詞の機胜}\cite{katagiri93}\end{flushleft}\cite{katagiri93}では以䞋のように䞻匵しおいる終助詞「よ」「ね」は話し手の聞き手に察する共有信念の圢成の提案を衚しさらに終助詞「よ」は話し手が埓芁玠の内容を既に信念ずしおアクセプトしおいるこずを終助詞「ね」は話し手が埓芁玠の内容をただ信念ずしおアクセプトしおいないこずを衚すこれらの終助詞の機胜は終助詞「よ」の䞉甚法(教瀺泚意独り蚀)のうち独り蚀甚法以倖終助詞「ね」の䞉甚法(確認同意芁求自己確認)のうち自己確認甚法以倖を説明できるこの終助詞の機胜の問題点は\cite{kawamori91,kamio90}の意味論の説明の終りで述べた通りである\subsection{本論文で提案する終助詞の機胜の抂芁}本論文では日本語䌚話文の呜題がデヌタ郚に察応しモダリティがデヌタ管理郚に察応するずいう\cite{kinsui93-3}の意味論ず同様の枠組を甚いお以䞋のように終助詞の機胜を提案するただし文のデヌタ郚の衚すデヌタを簡単に「文のデヌタ」ず呌ぶこずにする終助詞「よ」はデヌタ管理郚の構成芁玠で「文のデヌタは発話盎前に刀断したこずではなく発話時より前から蚘憶にあった」ずいう文のデヌタの由来を衚す終助詞「ね」「な」もデヌタ管理郚の構成芁玠で発話時における話し手による文のデヌタを長期的に保存するかどうかするずしたらどう保存するかを怜蚎する凊理をモニタヌするさお本皿では終助詞を含む文の発話党䜓の衚す情報ず終助詞の衚す情報を明確に区別する぀たり終助詞を含む文によっお䌝えられる情報に文のデヌタず話し手ずの関係があるがそれは終助詞で衚されるものず語甚論的制玄で衚されるものに分けるこずができるそこでどこたでが終助詞で衚されるものかを明確にするただし本皿では掻甚圢が基本圢(終止圢)たたは過去圢の語で終る平叙文を埓芁玠ずする甚法の終助詞を察象ずし名詞や動詞のテ圢に盎接付加する終助詞に぀いおは扱わない(掻甚圢の呌び方に぀いおは\cite{katsuyou}に埓っおいる)たた䞊向きむントネヌションのような特殊なむントネヌションの文も扱わないさらに終助詞「な」は蟞曞的には呜什の「な」犁止の「な」感動の「な」があるが本皿ではこれらはそれぞれ別な語ず考え感動の「な」だけ扱う以䞋本論文では\ref{bconcept}節で我々の提案する終助詞の機胜を衚珟するための認知䞻䜓の蚘憶モデルを瀺しこれを甚いお\ref{sem}節で終助詞の機胜を提案し終助詞の各甚法を説明する\ref{conclusion}節は結論である
V02N01-02
我々が目暙ずするのは日本語の耇文の理解システムであるこのようなシステムにおいおは{\bfれロ代名詞}の照応の解析が重芁な問題ずなり䟋えば「ので」「から」などで接続された耇文におけるれロ代名詞照応の解析は構文論意味論語甚論の総合的な利甚が芁求される文献\cite{䞭川:耇文の意味論,COLING94}では耇文䞭に蚭定される意味および談話圹割を甚いた制玄条件ずいう圢でこの問題を取り扱うこずが提案されおいるこれはれロ代名詞ず察応する圹割(動䜜䞻経隓者など)だけではなく語甚論的な圹割(芳察者など)の照応にも蚀及する制玄でありこれによっお意味論および語甚論を統合した圢での耇文の意味解析が可胜であるずころで意味圹割や語甚論的圹割の照応解析の結果は圹割間での照応関係ずいう圢で埗られるが(䟋えば``芳察者=動䜜䞻''など)実際にそれらの圹割がどのような察象を指瀺するかは文脈情報を利甚しないず決定できない堎合が倚い぀たり各圹割を倉数ずみなした堎合倉数の倀が決定されおいるわけではないが別の倉数ずの関係づけがなされおいるずいう情報を解析の途䞭および結果ずしお扱う必芁があるこのような堎合に甚いられる方法論の䞀぀ずしお制玄論理プログラミング\cite{橋田:情報の郚分性}が考えられるこの堎合倉数の間の関係(同倀関係など)をその倉数の持぀制玄ずみなすこずにより適甚が可胜であるそこで著者らはたず圢態玠解析システムJUMAN\cite{束本:NewJUMANmanual}および構文解析システムSAX\cite{束本:NewSAXmanual}を甚いその結果埗られる玠性構造に制玄論理プログラミングの手法を甚いおれロ代名詞照応などを分析する理解システムを構築したこの理解システムではプログラム倉換の手法を甚いた制玄倉換システム\cite{森:吊定情報の扱える制玄システム}を利甚しおいるこのシステムで扱える文は䟋えば「花子が暑がったので窓を開けた」など文献\cite{䞭川:耇文の意味論,COLING94}で扱った耇文の䞀郚であり日本語文党䜓からみおもその察象は非垞に限定されるが文献\cite{䞭川:耇文の意味論,COLING94}で扱われおいる他の文䟋えば「叱られたので反省文を曞かせた」「病気で苊しかったのに䌚瀟を䌑めなかった」などに぀いおも本論文で述べる手法により凊理が可胜であるたた他の皮類の耇文䟋えば「傷が痛いのなら病院に行く」など埓属節が条件節になるような耇文に関しおも節間の制玄を適切に蚘述できれば本論文での手法の応甚は可胜であるなお本システムに類する研究であるがたず本システムで参考ずしおいるような日本語文の構造をもずにしLFG(語圙機胜文法)の枠組を甚いお蚘述したシステムが文献\cite{氎野:日本語の文の構造}に述べられおいるこれは日本語文の発話構造を叙述郚分ず陳述郚分に分けお階局化しそれをLFGによっお蚘述するものであるこの構造は本論文で参考ずしおいる日本語の階局構造(埌で述べる)に類䌌したものでありさらにその枠組䞊で耇文の構造的な特城に぀いおも議論がなされおいるしかしその怜蚎の察象が構文解析のレベルに限定されおおり本論文によるシステムで扱っおいるような意味圹割や語甚論的圹割の照応解析ずいったレベルたでは扱っおいない点が異なるたた名詞や代名詞の照応解析を察象ずした研究ずしおは䟋えば文献\cite{æž…æ°Ž:日本語談話の照応解決}で芖点や焊点ずいった語甚論的抂念を甚いた議論が解析システムの構築を前提ずしおなされおいるしかし第䞀文の解析結果を甚いお第二文以降に珟れる名詞や代名詞の照応解析を行なうずいう議論がなされおおり本論文で扱うような埓属節ず䞻節ずいう構造が䞀文䞭に珟れるような堎合のその䞀文䞭での照応関係の解析を行なうずいうものではない
V19N05-02
日本語孊習者の䜜文の誀り蚂正は教育の䞀環ずしおだけでなく近幎はビゞネス䞊の必芁性も生じおきおいるたずえばオフショア開発システム開発の倖囜ぞの倖郚発泚では䞭囜むンドなどぞの発泚が増加しおいる倖囜に発泚する堎合日本ずの意思疎通は英語たたは日本語で行われるが日本語孊習者の倚い䞭囜北郚では日本語が䜿われるこずも倚いしかし䞭囜語を母語ずするものにずっお日本語は倖囜語でありメヌルなどの䜜文には誀りを含み意思疎通に問題ずなるためそれらを自動怜出・蚂正する技術が望たれおいる\shortcite{Ohki:ParticleError2011j,Suenaga:ErrorCorrection2012j}そこで本皿では日本語孊習者䜜文の誀り自動蚂正法を提案する倖囜人にずっお助詞はもっずも誀りやすい語であるため本皿では助詞の甚法を蚂正察象ずする日本語の助詞誀り蚂正タスクは英語では前眮詞誀りの蚂正に盞圓する英語の前眮詞・冠詞誀りの蚂正では分類噚を甚いお適切な前眮詞を遞択するアプロヌチが倚い\shortcite{gamon:2010:NAACLHLT,HAN10.821,rozovskaya-roth:2011:ACL-HLT2011}これらは誀りの皮別を限定するこずにより分類噚による蚂正を可胜ずしおいる䞀方\shortciteA{mizumoto-EtAl:2011:IJCNLP-2011}は日本語孊習者の誀りの皮別を限定せず翻蚳噚を利甚した誀り蚂正を行ったこの方法は誀りを含む孊習者䜜文を正しい文に倉換するこずによりあらゆる皮類の誀りを蚂正するこずを狙ったものである本皿の蚂正察象は助詞誀りであるが今埌の拡匵性を考慮しお翻蚳噚ず同様な機胜を持぀識別的系列倉換\shortcite{Imamura:MorphTrans2011}をベヌスずした誀り蚂正を行う翻蚳の考え方を䜿った堎合モデル孊習のために誀りを含む孊習者䜜文ずそれを蚂正した修正文のペア以䞋単にペア文ずも呌ぶが倧量に必芁であるしかし実際の孊習者䜜文を倧芏暡に収集しさらに母語話者が修正するのはコストが高く難しい堎合が倚いこの問題に察し本皿では以䞋の2぀の提案を行う\begin{enumerate}\item日本語平文コヌパスの利甚蚀語モデル確率ず二倀玠性の混圚孊習者䜜文・修正文ペアのうち修正文偎は正しい日本語であるため既存の日本語平文コヌパスなどから容易に入手可胜であるそこで比范的倧芏暡な日本語平文コヌパスを日本語修正文ずみなしお倉換噚のモデルずしお組み蟌む組み蟌む際には日本語平文コヌパスは蚀語モデル確率の算出に利甚し孊習者䜜文・日本語修正文ペアから獲埗した二倀玠性ず共に識別モデルの枠組みで党䜓最適化を行う孊習者䜜文・修正文ペアに出珟しないものであっおも蚀語モデル確率によっお日本語の正しさが枬られるため誀り蚂正の網矅性の向䞊が期埅できる\item疑䌌誀り文によるペア文の拡匵ずドメむン適応の利甚孊習者䜜文は容易に入手できないため正しい文から誀りパタヌンに埓っお誀らせるこずにより自動的に孊習者䜜文を暡した疑䌌誀り文を䜜成するこの疑䌌誀り文ず元にした日本語文をペアにしお蚓緎コヌパスに远加するただし自動䜜成した疑䌌誀り文は実際の孊習者䜜文の誀り分垃を正確には反映しおいないそのため疑䌌誀りを゜ヌスドメむン実誀りをタヌゲットドメむンずみなしおタヌゲットドメむンぞの適応を行う疑䌌誀りの分垃が実際の誀りず少々異なっおいおも安定しお粟床向䞊ができるず期埅される\end{enumerate}以䞋第\ref{sec-particle-errors}章では我々が収集した日本語孊習者䜜文の誀り傟向に぀いお述べる第\ref{sec-conversion}章では本皿のベヌスずなる誀り蚂正法ず日本語平文コヌパスの利甚法に぀いお説明する第\ref{sec-pseudo-sentences}章では疑䌌誀り文によるペア文の拡匵法に぀いお説明し第\ref{sec-experiments}章では実隓で粟床倉換を確認する第\ref{sec-related-work}章では関連研究を玹介し第\ref{sec-conclusion}章でたずめる
V07N02-07
近幎のWWW(WorldWideWeb)などのむンタヌネットの発展や電子化文曞の増加により情報怜玢\cite{ir_tokunaga,ir_doukou,Fujita99}の研究は盛んになっおいるこれを背景に日本で情報怜玢コンテストIREXが行なわれたわれわれはこのコンテストに二぀のシステムを提出しおいたが蚘事の䞻題が怜玢課題に関連しおいる蚘事のみを正解ずするA刀定の粟床はそれぞれ0.4926ず0.4827で参加した15団䜓22システムの䞭では最もよい粟床であった本論文はこの二぀のシステムの詳现な説明ずこれを甚いた詳现な実隓結果を蚘述するものであるわれわれの情報怜玢の方法では基本的に確率型手法の䞀぀のRobertsonの2-ポア゜ンモデル\cite{2poisson}を甚いおいるしかしこの方法では怜玢のための手がかりずしお圓然甚いるべき䜍眮情報や分野情報などを甚いおいないそれに察しわれわれは2-ポア゜ンモデルにおいお䜍眮情報や分野情報さらに皮々の詳现な情報などをも統䞀的に甚いる枠組を考案しこれらの情報の远加により粟床向䞊を実珟できるこずを実隓により確かめおいるたた2-ポア゜ンモデルを甚いる際にはたずどのようなものをキヌワヌドずするかを定める必芁がある本研究ではキヌワヌドの抜出方法に぀いお4぀のものを瀺しそれらの比范実隓を行なっおいる
V07N05-01
\label{sec:introduction}係り受け解析は日本語解析の重芁な基本技術の䞀぀ずしお認識されおいる係り受け解析には日本語が語順の自由床が高く省略の倚い蚀語であるこずを考慮しお䟝存文法(dependencygrammar)を仮定するのが有効である䟝存文法に基づく日本語係り受け解析では文を文節に分割した埌それぞれの文節がどの文節に係りやすいかを衚す係り受け行列を䜜成し䞀文党䜓が最適な係り受け関係になるようにそれぞれの係り受けを決定する䟝存文法による解析には䞻にルヌルベヌスによる方法ず統蚈的手法の二぀のアプロヌチがあるルヌルベヌスによる方法では二文節間の係りやすさを決める芏則を人間が䜜成する\cite{kurohashi:ipsj92,SShirai:95}䞀方統蚈的手法ではコヌパスから統蚈的に孊習したモデルをもずに二文節間の係りやすさを数倀化しお衚す\cite{collins:acl96,fujio:nl97,Haruno:ipsj98,ehara:nlp98,shirai:jnlp98:1}我々はルヌルベヌスによる方法ではメンテナンスのコストが倧きいこずたた統蚈的手法で利甚可胜なコヌパスが増加しおきたこずなどを考慮し係り受け解析に統蚈的手法を採甚するこずにした統蚈的手法では二文節間の係りやすさを確率倀ずしお蚈算するその確率のこずを係り受け確率ず呌ぶこれたでよく甚いられおいたモデル(旧モデル)では係り受け確率を蚈算する際に着目しおいる二぀の文節が係るか係らないかずいうこずのみを考慮しおいた本論文では着目しおいる二぀の文節(前文節ず埌文節)だけを考慮するのではなく前文節ず前文節より文末偎のすべおの文節ずの関係(埌方文脈)を考慮するモデルを提案するこのモデルは以䞋の二぀の特城を持぀\begin{itemize}\item[(1)]二぀の文節(前文節ず埌文節)間の関係を「間」(前文節が二文節の間の文節に係る)か「係る」(前文節が埌文節に係る)か「越える」(前文節が埌文節を越えおより文末偎の文節に係る)かの䞉カテゎリずしお孊習する(旧モデルでは二文節が「係る」か「係らないか」の二カテゎリずしお孊習しおいた)\item[(2)]着目しおいる二぀の文節の係り受け確率を求める際にその二文節に察しおは「係る」確率二文節の間の文節に察しおは前文節がその文節を越えお埌文節に係る確率(「越える」の確率)埌文節より文末偎の文節に察しおは前文節がその文節ずの間にある埌文節に係る確率(「間」の確率)をそれぞれ蚈算しそれらをすべお掛け合わせた確率倀を甚いお係り受け確率を求める(旧モデルでは着目しおいる二文節が係る確率を蚈算し係り受け確率ずしおいた)\end{itemize}このモデルをME(最倧゚ントロピヌ)に基づくモデルずしお実装した堎合旧モデルを同じくMEに基づくモデルずしお実装した堎合に比べお京倧コヌパスに察する実隓で党く同じ玠性を甚いおいるにもかかわらず係り受け単䜍で1\%皋床高い粟床(88\%)が埗られた
V26N01-02
孊䌚での質疑応答や電子メヌルによる問い合わせなどの堎面においお質問は広く甚いられおいるこのような質問には栞ずなる質問文以倖にも補足的な情報も含たれる補足的な情報は質問の詳现な理解を助けるためには有益であるが芁旚を玠早く把握したい状況においおは必ずしも必芁でないそこで本研究では芁旚の把握が難しい耇数文質問を入力ずしその内容を端的に衚珟する単䞀質問文を出力する“質問芁玄”課題を新たに提案するコミュニティ質問応答サむトであるYahoo!Answers\footnote{https://answers.yahoo.com/}から抜粋した質問の䟋を衚\ref{example_long_question}に瀺す{この質問のフォヌカスは}“頭髪の染料は塩玠によっお萜ちるか吊か”であるしかし質問者が氎泳をする頻床や珟圚の頭髪の色などが補足的な情報ずしお付䞎されるこのような補足的な情報は正確な回答を埗るためには必芁であるが質問内容をおおたかに玠早く把握したいずいった状況においおは必ずしも必芁でない{このような質問を衚\ref{example_long_question}に䟋瀺するような単䞀質問文に芁玄するこずにより質問の受け手の理解を助けるこずが出来る本研究では質問芁玄課題の䞀事䟋ずしおコミュニティQAサむトに投皿される質問を察象テキストずし質問ぞの回答候補者を芁玄の察象読者ず想定する}\begin{table}[b]\caption{耇数文質問ずその芁玄}\label{example_long_question}\input{02table01.tex}\end{table}テキスト芁玄課題自䜓は自然蚀語凊理分野で長く研究されおいる課題の䞀぀である既存研究は芁玄手法の芳点からは倧きく抜出型手法ず生成型手法に分けるこずができる抜出型手法は入力文曞に含たれる文や単語のうち芁玄に含める郚分を同定するこずで芁玄を出力する生成型手法は入力文曞には含たれない衚珟も甚いお芁玄を生成する䞀方で芁玄察象ずするテキストも倚様化しおいる既存研究の察象ずするテキストは埓来の新聞蚘事や科孊論文から最近では電子メヌルスレッドや䌚話ログなどに広がりそれらの特城を考慮した芁玄モデルが提案されおいる\cite{pablo2012inlg,oya2014sigdial,oya2014inlg}質問を察象ずする芁玄研究ずしおは\citeA{tamura2005}の質問応答システムの性胜向䞊を指向した研究が存圚するこの研究では質問応答システムの構成芁玠である質問タむプ同定噚ぞ入力する質問文を入力文曞から抜出する本研究では圌らの研究ずは異なりナヌザに盎接提瀺するために必芁な情報を含んだ芁玄の出力を目指すナヌザに盎接提瀺するための質問芁玄課題に぀いおは既存研究では取り組たれおおらず既存芁玄モデルを質問{テキスト}に適甚した堎合の性胜や質問が抜出型手法で芁玄可胜であるか生成型の手法が必芁であるか明らかでないそこで本研究ではコミュニティ質問応答サむトに投皿される質問{テキスト}ずそのタむトルの察以埌質問{テキスト}−タむトル察ず呌ぶを芏則を甚いおフィルタリングし質問{テキスト}ずその芁玄の察以埌質問{テキスト}−芁玄察ず呌ぶを獲埗する獲埗した質問{テキスト}−芁玄察を分析し抜出型および生成型の芳点から質問がどのような手法を甚いお芁玄可胜であるか明らかにするたた質問芁玄課題のためにルヌルに基づく手法抜出型芁玄手法生成型芁玄手法をいく぀か構築し性胜を比范するROUGE~\cite{rouge2004aclworkshop}を甚いた自動評䟡実隓および人手評䟡においお生成型手法であるコピヌ機構付き゚ンコヌダ・デコヌダモデルがより良い性胜を瀺した
V09N02-02
日本語の耇文の埓属節には䜓蚀に係る連䜓修食節ず甚蚀に係る連甚修食節がある連䜓修食節は通垞次の句の䜓蚀に係る堎合が倚く曖昧性は比范的少ないずころが連甚修食節は係り先に曖昧性があり必ずしもすぐ次の節の甚蚀に係るずは限らないこのような曖昧性を解消するために接続助詞接続詞など接続の衚珟を階局的に分類しその順序関係により連接関係を解析する方法\cite{shirai1995}が甚いられおきたたた連接関係を接続の衚珟を基に統蚈的に分析し頻床の高い連接関係を優先する方法\cite{utsuro1999}も甚いられおきたしかし接続の衚珟には曖昧性があり同じ接続の衚珟でも異なる意味で甚いられるずきは異なる係り方をする埓っお接続の衚珟の階局的な分類を手がかりずする方法では達成できる粟床に限界がある本論文では埓属節の動詞ず䞻䜓の属性を甚いお連接関係の関係的意味を解析し連接構造を解析する方法を甚いる本方法によりモデルを䜜成し解析した結果ず埓来から行われおきた接続の衚珟の衚局的な分類を甚いた方法ずを同じ䟋文を甚いお比范するここで䞻䜓は「耇文の研究」\cite{jinta1995}で䜿っおいるのず同じ意味で䜿っおおり埌述の解析モデルでは「が栌」ずしお凊理しおいる
V03N03-02
\label{sec:introduction}比喩は自然蚀語に遍圚するたずえば李\cite{Yi82}によるず小説ず新聞の瀟説ずにおいお比喩衚珟の出珟率に倧差はないたた比喩を衚珟する者(話し手)は比喩により蚀いたいこずを端的に衚珟するしたがっお自然蚀語凊理の察象を科孊技術文から評論や小説に拡倧するためには比喩の凊理が必芁である比喩衚珟は喩える蚀葉(喩詞)ず喩えられる蚀葉(被喩詞)ずからなる話し手はそれを䌝達か匷意かに甚いる\cite{Nakamura77a}䌝達のために比喩を甚いるずきは䌝達したい事柄が盞手(聞き手)にずっお未知であるず話し手が刀断したずきであるたずえば「湖」は知っおいるが「海」は知らない聞き手にたいしお「海ずいうのは倧きい湖のようなものだ」ず蚀う堎合である匷意のために比喩を甚いるずきは䌝達したい事柄の䞀぀の偎面を匷調したいずきであるたずえば「雪のような肌」により「肌」の癜さを匷調する堎合である山梚\cite{Yamanashi88}は(1)認定(2)再構成(3)再解釈の段階により比喩が理解されるず述べおいる認定ずはある蚀語衚珟が文字通りの意味ではない(比喩的意味である)こずに聞き手が気づくこずをいう再構成ずは喩詞ず被喩詞ず文脈ずから比喩衚珟の意味を構成するこずである再解釈ずは比喩衚珟の意味を被喩詞に察する新たな芖点ずしお認識し被喩詞に察する考え方を聞き手が改めるこずである本皿では匷意の比喩に察しおの聞き手の再解釈を考察の察象ずするただし再解釈を\begin{quote}\begin{description}\item[(3a)]被喩詞の意味ず比喩衚珟の意味ずの$\dot{\mbox{ず}}\dot{\mbox{れ}}$を聞き手が認識する\item[(3b)]その$\dot{\mbox{ず}}\dot{\mbox{れ}}$が聞き手の考え方に反映する\end{description}\end{quote}ずいう段階に分け(3a)を察象にするなお察象ずする比喩が匷意の比喩であるので聞き手にずっお喩詞の意味ず被喩詞の意味ずは既知である本皿では「AのようなB」ずいう圢の比喩衚珟を考察の察象ずするたた比喩衚珟が䜿われる文脈に぀いおは考慮しない第\ref{sec:formulation}章においお名詞の意味を確率により衚珟するそしお比喩衚珟を捉える指暙ずしお明瞭性ず新奇性ずを定矩するこれらは情報量に基づく指暙である明瞭性は比喩衚珟における属性の䞍確定さを瀺す指暙であり新奇性は比喩衚珟の瀺す事象の垌少さに関する指暙である第\ref{sec:sd}章ではこれら評䟡関数の劥圓性を実隓により瀺す皮類の倀\begin{quote}\begin{description}\item[(1)]喩詞・被喩詞・比喩衚珟の属性集合(SD法による\cite{Osgood57})\item[(2)]喩詞・被喩詞・比喩衚珟における属性の顕著性\item[(3)]比喩衚珟の理解容易性\end{description}\end{quote}を枬定する(1)から明瞭性ず新奇性ずを蚈算しそれらが属性の顕著性ず比喩衚珟の理解容易性ずを捉える指暙ずしお適圓であるこずを瀺す第\ref{sec:summary}章は結びである
V26N01-09
近幎ニュヌラルネットワヌク及び分散衚珟の䜿甚により係り受け解析は倧きく発展しおいる\cite{dchen2014,weiss2015,hzhou2015,alberti2015,andor2016,dyer2015}こうした構文解析噚が単語ごずの分かち曞きを行う英語や倚くのペヌロッパ諞語に適甚された堎合は非垞に正確に動䜜するしかし日本語や䞭囜語のように特に単語毎の分かち曞きを行わない蚀語に察し適甚する堎合は事前に圢態玠解析噚や単語分割噚を利甚しお単語分割を行う必芁があるたた単語分割が比范的に容易な蚀語の堎合でも構文解析噚は品詞タグ付け結果を利甚するこずが倚いしたがっお前段の単語分割噚や品詞タグ付け噚ず埌段の構文解析噚をパむプラむンにより結合されお甚いられるしかしどのような単語分割噚や品詞タグ付け噚にも出力の誀りが存圚し結果的にそれが埌方の係り受け解析噚にも䌝播するこずで党䜓の解析結果が悪くなっおしたう問題が存圚したこれを誀差䌝播問題ず呌ぶ日本語においおも䞭囜語においおも単語の定矩には曖昧性が存圚するが特に䞭囜語ではこのような単語の定矩の曖昧性から単語分割が悪名高く難しいこずが知られおいる\cite{Shen2016a}それゆえ埓来法である単語分割品詞タグ付け構文解析のパむプラむンモデルは単語分割の誀りに垞に悩たされるこずになった単語分割噚が単語の境界を誀っお分割しおしたうず䌝統的なone-hotな単語玠性や通垞の単語の分散衚珟(\textbf{wordembedding})ではもずの単語の意味を正しく捉えなおすこずは難しい結果的に䞭囜語の文を生文から解析する際はパむプラむンモデルの粟床は70\%前半皋床ずなっおいた\cite{hatori2012}このような誀差䌝播問題に察しおは統合モデルを䜿甚するこずが有効な解決方法ずしお提案されおいる\cite{zhang-clark2008:EMNLP,zhang-clark2010,hatori2011,hatori2012,mzhang2014}䞭囜語の単語は単䞀の衚局系で耇数の構文的な圹割を挔じるゆえにそうした単語の境界を定めるこずず埌続の品詞タグ付け構文解析は非垞に関連のあるタスクずなりそれらを別個に行うよりも同時に凊理するこずで性胜の向䞊が芋蟌たれる䞭囜語の統合構文解析噚に぀いおはすでに\citeA{hatori2012}や\citeA{mzhang2014}などの統合モデルが存圚するしかしこれらのモデルは近幎のwordembeddingのような衚珟孊習や深局孊習手法を利甚しおおらず専ら耇雑な玠性遞択やそれら玠性同士の組み合わせに䟝存しおいる本研究ではニュヌラルネットワヌクを甚いた手法による䞭囜語の統合構文解析モデルを提案しパむプラむンを甚いたモデルずも比范するニュヌラルネットワヌクに基づく係り受け解析では単語の分散衚珟ず同様に文字の分散衚珟が有効であるこずが英語などの蚀語における実隓で瀺されおいる\cite{ballesteros2015}しかし䞭囜語や日本語のように個々の文字が固有の意味を持぀蚀語においお単語以䞋の構造である郚分単語の分散衚珟がどのように有効であるかに぀いおはいただ十分な研究が行われおいない䞭囜語では単語そのものの定矩がやや曖昧である他に単語内にも意味を持぀郚分単語が存圚する堎合がある加えお䞭囜語の統合構文解析を行う堎合には単語分割の誀りに察凊したり文䞭で単語分割をただ行っおいない箇所の先読みを行う必芁があり必然的に単語だけではなく郚分単語や単語ずはならない文字列の意味を捉えるこずが必芁になるこのような郚分単語や単語ずはならない文字列は倧抵の堎合はモデルの孊習に甚いる蚓緎コヌパスや事前孊習された単語の分散衚珟䞭には存圚せず文字や文字列の分散衚珟を扱わない先行研究では未知語ずしお凊理されるしかしこうした文字列を未知語ずしお眮換し凊理するよりもその構成文字から可胜な限りその意味を汲み取った方がより高粟床な構文解析が行えるず考えられるこのため本研究では文字列の分散衚珟を利甚した統合構文解析モデルを提案する提案手法では既知の文字たたは単語に぀いおはそれらの分散衚珟を䜿甚し未知の文字列に぀いおは文字列の分散衚珟を䜿甚する本研究では䞭囜語の統合構文解析モデルずしお単語分割・品詞タグ付けおよび係り受け解析の統合モデルず単語分割ず品詞タグ付けの統合モデルおよび係り受け解析のパむプラむンモデルの2぀を提案するこれらのモデルを䜿甚するこずで実隓では新芏に䞖界最高性胜の䞭囜語単語分割および品詞タグ付け粟床を達成したたた係り受け解析ずのパむプラむンモデルが埓前の統合解析モデルず比范しおより優れた性胜を達成した以䞊の党おのモデルにおいお単語ず文字の分散衚珟に加えお文字列の分散衚珟を利甚した著者の知る限りにおいおこれは分散衚珟ずニュヌラルネットワヌクを利甚し䞭囜語の単語分割・品詞タグ付け・係り受け解析の統合解析を行ったはじめおのモデルであるこの論文における貢献は以䞋のようにたずめられる(1)分散衚珟に基づく初めおの統合構文解析モデルを提案した(2)文字列の分散衚珟を未知語や䞍完党な文字列に察しおその意味を可胜な限り汲み取るために䜿甚した(3)加えお既存手法で芋られた耇雑な玠性遞択を避けるために双方向LSTMを䜿甚するモデルを提案した(4)䞭囜語のコヌパスにおける実隓で単語分割・品詞タグ付けおよび係り受け解析にお新芏に䞖界最高性胜を達成したこの他に本論文では䞭囜語係り受け解析のラベル付けモデルを提案し原文からラベル付き係り受け解析たでを行った際のスコアを評䟡するこのモデルに関しおも同様に文字列の分散衚珟を利甚する
V23N05-03
質問応答ずは入力された質問文に察する解答を出力するタスクであり䞀般的に文曞Webペヌゞ知識ベヌスなどの情報源から解答を怜玢するこずによっお実珟される質問応答はその応答の皮類によっお事実型ファクトむド型質問応答ず非事実型ノンファクトむド型質問応答に分類され本研究では事実型質問応答を取り扱う近幎の事実型質問応答では様々な話題の質問に解答するために構造化された倧芏暡な知識ベヌスを情報源ずしお甚いる手法が盛んに研究されおいる\cite{kiyota2002,tunstall2010,fader2014}知識ベヌスは蚀語によっお芏暡が異なり蚀語によっおは小芏暡な知識ベヌスしか持たない䟋えばWeb䞊に公開されおいる知識ベヌスにはFreebase\footnote{https://www.freebase.com/}やDBpedia\footnote{http://wiki.dbpedia.org/}などがあるが2016幎2月珟圚英語のみに察応しおいるFreebaseに収録されおいる゚ンティティが玄5,870䞇件倚蚀語に察応したDBpediaの䞭で英語で蚘述された゚ンティティが玄377䞇件であるのに察しDBpediaに含たれる英語以倖の蚀語で蚘述された゚ンティティは1蚀語あたり最倧125䞇件であり収録数に倧きな差がある知識ベヌスの芏暡は解答可胜な質問の数に盎結するため特に蚀語資源の少ない蚀語での質問応答では質問文の蚀語ず異なる蚀語の情報源を䜿甚する必芁があるこのように質問文ず情報源の蚀語が異なる質問応答を蚀語暪断質問応答ず呌ぶこうした蚀語暪断質問応答を実珟する手段ずしお機械翻蚳システムを甚いお質問文を知識ベヌスの蚀語ぞ翻蚳する手法が挙げられる~\cite{shimizu2005,mori2005}䞀般的な機械翻蚳システムは人間が高く評䟡する翻蚳を出力するこずを目的ずしおいるが人間にずっお良い翻蚳が必ずしも質問応答に適しおいるずは限らないHyodoら~\cite{hyodo2009}は内容語のみからなる翻蚳モデルが通垞の翻蚳モデルよりも良い性胜を瀺したずしおいるたたRiezlerらの提案したResponse-based~online~learningでは翻蚳結果評䟡関数の重みを孊習する際に質問応答の結果を利甚するこずで蚀語暪断質問応答に成功しやすい翻蚳結果を出力する翻蚳噚を埗られるこずが瀺されおいる\cite{riezler2014,haas2015}{Reponse-based~learningでは孊習時に質問応答を実行しお正解できたかを確認する必芁があるため質問ず正解の倧芏暡な䞊列コヌパスが必芁ずなり孊習にかかる蚈算コストも倧きいこれに察しお質問応答に成功しやすい文の特城を明らかにするこずができれば質問応答成功率の高い翻蚳結果を出力するよう翻蚳噚を最適化するこずが可胜ずなり効率的に蚀語暪断質問応答の粟床を向䞊させるこずが可胜であるず考えられるさらに質問ず正解の䞊列コヌパスではなく比范的容易に敎備できる察蚳コヌパスを甚いお翻蚳噚を最適化するこずができるためより容易に倧芏暡なデヌタで孊習を行うこずができるず考えられる}本研究ではどのような翻蚳結果が知識ベヌスを甚いた蚀語暪断質問応答に適しおいるかを明らかにするため知識ベヌスを利甚する質問応答システムを甚いお2぀の調査を行う1぀目の調査では蚀語暪断質問応答粟床に寄䞎する翻蚳結果の特城を調べ2぀目の調査では自動評䟡尺床を甚いお翻蚳結果のリランキングを行うこずによる質問応答粟床の倉化を調べる調査を行うため異なる特城を持぀様々な翻蚳システムを甚いお蚀語暪断質問応答デヌタセットを䜜成する\ref{sec:dataset}節䜜成したデヌタセットに察し\ref{sec:QAsystem}節に述べる質問応答システムを甚いお質問応答を行い翻蚳粟床\ref{sec:MTevalexp}節ず質問応答粟床\ref{sec:QAexp}節ずの関係を分析する\ref{sec:discussion1}節たた個別の質問応答事䟋に぀いお人手による分析を行い翻蚳結果がどのように質問応答結果に圱響するかを考察する\ref{sec:discussion2}節さらに\ref{sec:discussion1}節および\ref{sec:discussion2}節における分析結果から明らかずなった質問応答粟床ず高い盞関を持぀自動評䟡尺床を利甚しお翻蚳$N$ベストの䞭から翻蚳結果を遞択するこずによっお質問応答粟床がどのように倉化するかを調べる\ref{sec:nbestselect}節{このようにしお埗られる知芋は日英ずいう蚀語察に限られたものずなるためさらに䞀般化するために様々な蚀語察で蚀語暪断質問応答を行い蚀語察による圱響を調査する{\ref{sec:exp4}}節}最埌に蚀語暪断質問応答に適した機械翻蚳システムを実際に構築する際に有甚な知芋をたずめ今埌の展望を述べお本論文の結蚀ずする\ref{sec:conclusion}節
V17N01-05
\label{Introduction}日本語ず英語のように蚀語構造が著しく異なり語順倉化が倧きな蚀語察においお察蚳文をアラむメントする際に重芁なこずは二぀ある䞀぀は構文解析や䟝存構造解析などの蚀語情報をアラむメントに組み蟌み語順倉化を克服するこずでありもう䞀぀はアラむメントの手法が1察1の単語察応だけでなく1察倚や倚察倚などの句察応を生成できるこずであるこれは䞀方の蚀語では1語で衚珟されおいるものが他方では2語以䞊で衚珟されるこずが少なくないからであるしかしながら既存のアラむメント手法の倚くは文を単玔に単語列ずしおしか扱っおおらず\cite{Brown93}句察応は単語察応を行った埌にヒュヌリスティックなルヌルにより生成するずいった方法を取っおいる\cite{koehn-och-marcu:2003:HLTNAACL}Quirkら\cite{quirk-menezes-cherry:2005:ACL}やCowanら\cite{cowan-kuucerova-collins:2006:EMNLP}はアラむメントに構造情報を統合しようずしたが前述の単語列アラむメントを行った埌に甚いるに留たっおいる単語列アラむメント手法そのものの粟床が高くないためこのような方法では十分な粟床でアラむメントが行えるずは蚀い難い䞀方でアラむメントの最初から構造情報を利甚する手法もいく぀か提案されおいるWata\-nabeら\cite{Watanabe00}やMenezesずRichardson\cite{Menezes01}は構文解析結果を利甚したアラむメント手法を提案しおいるが察応の曖昧性解消の際にヒュヌリスティックなルヌルを甚いおいるYamadaずKnight\cite{yamada_ACL_2001}やGildea\cite{Gildea03}は朚構造を利甚した確率的なアラむメント手法を提案しおいるこれらの手法は䞀方の文の朚構造に察しお葉の䞊べ替え郚分朚の挿入・削陀ずいった操䜜を行っお他方の文構造を再珟するものであるが構文情報の利甚が逆に匷い制玄ずなっおしたい文構造の再珟が難しいこずが問題ずなっおいるYamadaずKnightはいったん朚構造を厩すこずによっおGildeaは郚分朚を耇補するこずによっおこの問題に察凊しおいる我々はこのような朚構造に察する操䜜は䞍芁であり䟝存構造朚䞭の郚分朚をそのたたアラむメントすればよいず考えたたたCherryずLin\cite{Cherry03}は原蚀語偎の䟝存構造朚を利甚した識別モデルを提案しおいるしかしながらこの手法はアラむメント単䜍が単語のみであり䞀察䞀察応しか扱えないずいう欠点があるphrase-basedSMTでいうずころの“句”はただの単語列に過ぎないがNakazawaずKurohashi\cite{nakazawa:2008:AMTA}は蚀語的な句をアラむメントの最小単䜍ずし句の䟝存関係に着目したモデルを提案しおいるがそこでは内容語は内容語のみ機胜語は機胜語のみにしか察応しないずいう制玄がありたた耇数の機胜語をひずたずたりに扱っおいるずいう問題もありこれらがしばしば誀ったアラむメントを生成しおいる本論文ではNakazawaずKurohashiの手法の問題点を改善し単語や句の䟝存関係に泚目した句アラむメントモデルを提案する提案手法のポむントは以䞋の3぀である\begin{enumerate}\item䞡蚀語ずも䟝存構造解析しアラむメントの最初から蚀語の構造情報を利甚する\label{point1}\itemアラむメントの最小単䜍は単語だがモデル孊習時に句ずなるべき郚分を自動的に掚定し句アラむメントを行う\label{point2}\item各方向原蚀語$\rightarrow$目的蚀語ず目的蚀語$\rightarrow$原蚀語の生成モデルを二぀同時に利甚するこずによりより高粟床なアラむメントを行う\label{point3}\end{enumerate}本モデルは二぀の䟝存構造朚においお䞀方の䟝存構造朚で盎接の芪子関係にある䞀組の察応に぀いお他方のそれぞれの察応先の䟝存関係をモデル化しおおり単語列アラむメントで扱うのが困難な距離の倧きな語順倉化にも察応するこずができる蚀い替えれば本モデルは朚構造䞊でのreorderingモデルずいうこずができるたた本モデルはヒュヌリスティックなルヌルを甚いずに句ずなるべき郚分を自動的に掚定するこずができるここでいう句ずは必ずしも蚀語的な句である必芁はなく任意の単語のたずたりであるただしPhrase-basedSMTにおける句の定矩ずの重芁な違いは我々は朚構造を扱っおおり単語列ずしおは連続でなくおも朚構造䞊で連続ならば句ずしお扱っおいるずいう点であるたた我々のモデルはIBMモデルのような各方向の生成モデルを䞡方向分同時に甚いおアラむメントを行うこれはアラむメントの良さを䞡方向から刀断する方が自然でありLiangら\cite{liang-taskar-klein:2006:HLT-NAACL06-Main}による報告にもあるようにそうした方が粟床よいアラむメントが行えるからであるただしLiangらの手法がIBMモデルず同様に単語列を扱うものであるのに察し提案手法は朚構造を扱っおいるずいう重芁な違いがあるたたLiangらの手法では郚分的に双方向のモデルを結合するに留たっおおりアラむメントの結果ずしおは各方向それぞれ独立に生成されるが我々の方法ではただ䞀぀のアラむメントを生成するずいう違いもある最近の報告では生成モデルよりも識別モデルを甚いた方がより高粟床なアラむメントが行えるずいう報告がなされおいるが孊習甚にアラむメントの正解セットを甚意するコストがかかっおしたうそこで我々は教垫なしでモデル孊習が行える生成モデルを甚いたモデルは2぀のステップを経お孊習されるStep1では単語翻蚳確率を孊習しStep2では句翻蚳確率ず䟝存関係確率が掚定されるさらにStep2では単語察応が句察応に拡匵される各StepはEMアルゎリズムにより反埩的に実行される次章では我々の提案するアラむメントモデルをIBMモデルず比范しながら定矩する\ref{training}章ではモデルのトレヌニングに぀いお説明し\ref{result}章では提案手法の有効性を瀺すために行った実隓の結果ず結果の考察を述べ最埌に結論ず今埌の課題を述べる